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とりあえず、落ち着こう。俺また巻き込まれるの嫌だからね?
しおりを挟む「マコさん、元気そうで安心した~」
『まぁ出産してからあんまり寝れてない時間もあるけどな』
「でもテレビ電話越しでも会えたら僕達安心安心」
「ちゃんと寝れる時は寝るんだよ、マコさん」
『はいはい、分かってるよ、心配ありがとう』
「マコ早くなくても良いかど早く戻って来いよ~」
「律が寂しがってるから、早めにね笑」
『めんどくさっ』
拝啓、天国のママ、パパ、咲夜兄さん、雅陽姉さん夫婦、雅之兄さん夫婦お元気ですか?俺は元気です!!
5月中旬になった、今日この頃。俺達は出産して数日が経ったマコさんとテレビ電話をしています。
元気そうな顔を見れて一安心。
「名前なんなの?」
『名前は、流真だ。お互いの名前から取ってな』
「良い名前だね。俺の子と同じ男の子だし、仲良くしてくれると嬉しいな」
『それはどうかは分かんないけど、朔も来月の終わりから産休入るんだから気をつけるんだぞ』
「はーい、」
「マコさん忙しかったりしたらすぐに俺らにも相談するんだぞ。俺らの出来る事頼んで」
「そうそう、僕達だってちゃんと出来るんだって所見せたいし」
『玲央も糸もありがとう、そう言って貰えると助かるわ』
「俺にも是非頼ってくれよな!最年長なんだし!」
『碧さん、なるべく律さんを監視しておいてね』
「了解、マコ」
「マコ?、碧???」
『じゃ、そろそろ流真にミルクあげるから、切るな。また連絡する』
「「「「「またね~」」」」」
俺達はそう言って電話を切る。久しぶりのマコさんの声に嬉しさを覚える俺達は、そのまま話をする。
「マコさん嬉しそうだったよね」
「だね、糸。やっぱり、家族が増えるってなると嬉しいものなんだね」
「それを言うなら俺らだって家族な訳だけどね~」
「はいはい、律さん」
「玲央、冷たい」
「出産してまだ時間もそんなに空いてないし、ちゃんと休まれる環境が作れてるのか心配だな」
「確かにね、碧さん。流太君も休みを取ってるって言っても映画の撮影があるし」
「確か流太君の祖父母さんが来てるって言ってたの聞いた」
「それなら安心、かな」
そんな会話をしながらお茶を飲む。家族が増えるって良い事だし、嬉しい事だ。だから、この子が早く産まれてくるのを待つのを楽しみになっている。
「そう言えば、玲央、家出たって本当?」
「朔、何でそれ知ってる訳?」
「玲央ママから聞いた」
「母さん、、、、!」
「え?何で?」
「、、、、、、、、聖の家で同棲始めた」
「「「「マジ?!」」」」
「マジ。いずれ結婚してるし、それならって事で」
「、良いなぁ。僕も同棲したーい」
「まー君、まだ実家暮らしだから」
「クソッ!」
「俺らは一緒に暮らしてるしなぁ」
「無縁の話だね、律」
「過去に同棲する為の家で揉めてたくせに」
「それで喧嘩して、マコさんに怒られていたくせに」
「本当、今思えばくだらない話だったよね」
「「末っ子組が牙を向けてきた」」
楽しく話していると、楽屋の扉をコンコンッ叩かれた。
俺達は「はーい」と、言ったら扉が開かれて入って来たのは、、
「伊澄君!」
「ヤッホ、朔。、碧君」
「伊澄、もうこんな時間だっけ?」
「はい、」
「ぇ、碧、今日ご飯食べる奴って、」
「うん、そうだよ」
「うわぁ、イケメン~」
「玲央、それ聖に聞かれたら悲しまれるよ?」
「糸、アイツがこんな事で悲しむ訳ないだろ、アイツだったら抱く」
「ぁーそっかぁ」
「そんな事で納得しないでよ」
碧さんと仲良くしていて俺とも共演経験のある木村伊澄君20歳。
中学生から芸能活動をしていて、若手俳優として人気を博しているんだよね。爽やか王子系イケメンと呼ばれてて、碧さんよりも身長は高め。
「ふーん、帰り遅くなるんじゃねーぞ」
「分かってるよ。律もたまには誰かと遊べば?」
「そう言う気じゃないし、今は」
「東堂さんは本当に碧君の事が大切なんですね」
「それを言うなら、飯に連れて行くの辞めてくんね?」
「何故そんな事を?碧君と遊ぶのは僕の勝手でしょ?」
「あ゛?」
「ちょッ、律!伊澄に突っ掛からないの!帰ったら一緒にお酒飲も?ね?」
「、、、、、、、、玲央、糸、今日飯行くぞ」
「はーい、本当律さんはぁ」
「本当、律さんイラついたら僕達を巻き込むんだから笑」
「ごめんな?伊澄」
「ううん、全然、僕もちょっと言い過ぎちゃった」
「それなら良いけど。じゃ、行こっか?」
「うん!、ぁ、朔、体調崩さないようにね」
「心配ありがとう、気をつけるよ。じゃまたね、碧さん」
「また」
碧さんと伊澄君はそう言って楽屋から出た。少し不機嫌な律さんを落ち着かせている玲央と糸。
それにしても伊澄君のあの目、、、、ただの友達としては見てないよなぁ。
隠しきれない欲望を孕んだ目をした伊澄君の目。それは多分俺しか気づいてないんだろうな。と、この時はまだ平穏だと感じていた。
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「?、何あれ」
マンションを歩いて家の玄関に歩いていたら、玄関が空いていて、引越しの業者さん達が荷物を持って行き来していた。
「誰かが越して来た?、それとも夏人さんが引っ越す??」
俺は不思議に思いながら家の中に入ると、見覚えのある2つの靴があった。
「、、、、まさか!」
いやいやいやいやいやいやいや、まさかそんな訳!!、そう心の中で思いながらも急いでリビングに向かうと、、、、
「た、ただいま!」
「お帰り、朔羅」
「お帰りなさい、朔君」
フユさんと夏人さんの姿を見てホッとし、その2人に対面するようにソファに座っているのは、
「朔ちゃーん、お帰りなさーい」
「朔、お帰り」
「楓斗さん、秋人さん、、、、!」
俺の番であり恋人であり、フユさんと夏人さんの兄弟である2人が居たのだ。俺は少し嫌な予感を感じながら4人の元に近づく。
その間も引越し業者さん達は荷物を運び入れている。
「2人ともどうしたの?あの荷物もだけど」
「それがな、、、、この家に住むと言ってきた」
「、、、、え゛!?」
「俺も聞いた時は同じ気持ちだったから分かる」
「何で住むって、村瀬邸に住んでたはずじゃ」
「それがねぇ、母さん達から、『30過ぎで実家暮らしもどうかと思うし家を出て行きなさい』って言われてさぁ」
「どうせなら、番である朔と一緒に暮らすもの良いんじゃないかと、思ってな。部屋な余っているだろう」
「いくら余っていても相談もなしの決定は辞めて頂きたい。こっちだって準備だってあるんだ」
「良いじゃん、冬人兄さん♡、沖縄限定デザインのうさちゃんぬいぐるみ持って来たよ~」
「俺も、北海道限定デザインのうさちゃんぬいぐるみを持って来たのだが」
「分かった。好きな部屋を使ってくれ」
「「アンタ/兄様、チョロいし何回同じ事で許可するのさ」」
俺と夏人さんはそうツッコむ。確かに30過ぎての実家暮らしはアレだとは思うけど。お義母さん思い切ったなぁ、と俺は思いながらお茶を入れる。
「それで、朔羅はどう思う」
「どう思うって言われても、、、、まぁ決めた事を否定する立場じゃないし、良いんじゃない?俺的には家事が出来る人が居たら助かるし」
「朔ちゃーん、ありがとう!朔ちゃんならそう言ってくれると思ってた!!」ギュー
「確かに医者としての身からしたら、良いかもしれないけど」
「だが、1番は医者である夏人が居る事だろう??」
「秋人兄様、、、、」
「、、、、とりあえず、この家に暮らすのであればある程度のルールは守るように」
「了解しました!!」
「あぁ分かった。家賃もちゃんと払う」
「争わなくて良かった、かな?」
それから、5人での夜ご飯はちょっと騒がしかったけどいつもとは違って楽しくて、これが続くんだってなったら嬉しくなった。
ただただ、この事を知らない氷織が気になるのであった。
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