純粋な初恋(シリーズあり)

橋本衣

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俺は幸せになり過ぎていると思うか、思わないか

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楓斗ふうとさん、わざわざ迎えありがとう」

「良いの!良いの!さくちゃん、お仕事お疲れ様!」

「ありがとう。でも、楓斗さんも仕事してたんでしょ?」

「あんまりやってないし!元気!」

朝の仕事を終えて駐車場に向かうと、楓斗さんの迎えと言う名のデートの始まりが起きてた。
楓斗さん、朝から打ち合わせあったのに、相変わらず元気でちょっと凄い、かも。
ちょっと疲れてたけど、そんな気分が吹き飛んだ。

「それで、今日のデートは、何ですか?」

「今日のデートは、、、、スポッチャだよ!」

「スポッチャ!、良いね。俺、体動かすの好きだし、」

「でしょお!朔ちゃんと楽しめるの考えたんだぁ」

「でも、楓斗さん、運動神経とか大丈夫そぉ???」

「おっと~、朔ちゃん俺を侮るなかれ!これでも一応家族1運動神経抜群なのさ!」

「、、、、意外」

「真顔で言わないでよ」

だって、村瀬むらせ家って全員運動神経は良さそうに見えるけど、楓斗さんが1番って考えるとちょっとなぁ、、、、って思うし。
でも自信満々に言うから、それがなんか可愛いなって思う。
そんな気持ちを胸にしまい込んで、スポッチャのある場所に向かうのであった。

「楓斗さん、動きやすい服事前に用意するの凄いけど、、、、俺のサイズは何処で?」

「、冬人ふゆと兄さんから!」

「個人情報保護法!」

「朔ちゃんにそんなの存在しないって兄さん言ってたよ」

「フユさんの言葉に騙されないで」

ジャージを着ながら、本当にピッタリだな、と思うと同時に、前より少しサイズ変わったのに何で知ってるんだって事への疑問で頭が埋まる。
そして、俺と色違いのジャージを着ている楓斗さんはと言うと、

「、、、、」

「?、朔ちゃん、俺なんか付いてる?」

「フイッ  /////別に、何も付いてないし」

いつもと違う雰囲気で、体のラインとかが少し分かるせいもあってか、男っぽい。
それだけで、なんかドキドキするって言うか、いつもより意識しちゃう、、、、!


「、、、、4球は当たった」

「朔ちゃん、意外とバッティングとか苦手なのね」

「苦手じゃない。ただ、、やる人生を生きてないだけだから」

「凄い言い訳してる自覚ある??」

「楓斗さんだって8球しか当たってないじゃん」

「倍だからなぁ」

「ウググっ、他!他のやつやろう!」

「はいはい笑」

バッティングは負けたけど、アレをやろう!アレは自信あるんだよ!
そう思いながら、次に俺と楓斗さんが向かったのは、ロデオ、と言う牛の乗り物に乗る。

「、、、、楓斗さん体幹弱~笑」

「朔ちゃんが強いだけじゃん!!俺、腰痛い」

「えぇ笑」

初めて数分でロデオから落ちる楓斗さん。流石に弱いなぁ、と思ってしまう。
俺は体幹が良い方だとは思うけど、楓斗さんはここまで体幹が弱いとは思わなかった。
十数分間乗ってから次にやったのは、バトミントン。

「よっし!」

「俺負けないからね!」

「意外と強いね!楓斗さん!」

「朔ちゃんだって!俺一応、父さんから叩き込まれてるからね!」

「俺は、普通になんか出来る!」

まさかのリレーが続くとは思わなくて、ちょっと息切れしそう。
冬なのに体温も高まって良い感じだし、結構と言うかだいぶ楽しい。

「朔ちゃん、、ハァ、ハァ、ハァ、きゅ、休憩しよう」

「そうだね、ハァ、ハァ、ハァ、、、流石にしようか」

汗だくになって座り込む。
年取ったかな、と思ってしまうが、多分楓斗さんがいるからだな。
俺の負けず嫌いが発生しちゃったなぁ、と思うけど頑張るのは超楽しい。

「ジュース、美味っ」

「分かる~。運動した後のジュースとかご飯って美味しいよねぇ、朔ちゃん」

「次は何やる?バレー?ローラースケート?」

「朔ちゃん、本当に元気だよね。もう少し休憩とか入れない???」

「楓斗さんだって元気じゃん。もうちょっと遊ぼう遊ぼう!」

「うーん、、、、よし!わかった!遊ぼう!」

「やったー!」

それから2時間、疲れ切るまで遊び尽くした。途中息切れとかしたけどね。






























































「ふぅ、、気持ち良い」

「だね、朔ちゃん。それにしても他にお客さん居なくて良かったかも」

スポッチャの帰り、俺と楓斗さんはお風呂屋さんに来ている。
こう言うのってなかなか来る機会ないから、結構嬉しい。
だけど、楓斗さんの肩と俺の肩が触れ合っているのがどうも恥ずかしい。
肌と肌が触れ合うなんて全然いつもある事だけど、2人っきりって言う事もあるからなのかな。ドキドキする。

「楓斗さんって、実は結構ガタイが良いよね。フユさんより少し」

「ぁ、分かる?兄さんと同じぐらい鍛えよう!ってジム通ったら兄さんより鍛えちゃったんだよね」

「なんたることやら」

「でも!これで朔ちゃんも兄さんも守れるから一石二鳥だね!」

「うーん、このポジティブ」

何とか平然を保ちながらリアクションはしているがたまに見える筋肉とかが目に悪い。
うーん、俺筋肉フェチとかじゃないんだよなぁ、、、、、、、、あぁ、恋人フェチか。

「って、朔ちゃん顔赤いよ。のぼせた?」

「うーん、そうかも。上がるねぇ」

そう言ってその場から逃げるかのように立ち上がって、脱衣所まで向かおうとしたが、何故かタイルで滑る。
そして、ヤバいと思って目を瞑るが痛みなどいくら待ってもこず逆に良い感じの筋肉に包まれる感覚になる。
目を開けると、

「大丈夫?朔ちゃん」

俺を抱きしめる楓斗さんが居た。
何だろう、、、、俺、此処最近滑ったりするの多くない?
と、心に思ったが閉じておく。

「うん、大丈夫、ありがとう」

「それは良かった。気をつけるんだよ、危ないんだから」

「分かってるよ。次は気をつける」

「それなら良いんだけど」

「、、、、ねぇ、楓斗さん」

「ん?、何?」

チュッ

俺の無傷を確認した楓斗さんは湯船に戻ろうとする。
それを止めるかのように声をかける俺。振り返った瞬間、俺は楓斗さんの唇を自分のと重ね合わせる。
リップ音が鳴り、数秒して唇を話して笑みを浮かべてから、

「一応、、、、お礼、ありがとう」

そう言って、脱衣所に入っていく。後ろからガラガラガッシャーンなんて音がしたが気にしないでおこう。

この後、俺が楓斗さんにされた事はある程度想像出来るだろうから、言わないでおこうかな、なんてね。
























































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