純粋な初恋(シリーズあり)

橋本衣

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この同居、無理過ぎる、かも?

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「うぅ、マネージャーには言ったけど、兄さん達には絶対に言えない結果、、、、」

俺、橋本朔羅はしもとさくら中学3年生(Ω)は、中間テストの結果表の紙を持ちながら、リビングにある椅子に座っていた。俺は少し項垂れてしまう。
髪が肩までかかり、母譲りの髪質と目の色、顔立ち、父譲りの鼻の高さで美少年って、言われている。性格は平々凡々、普通だ。と思っている。女顔と童顔と低身長だけがコンプレックスなただの中3。

この世界は男女の2つの性別の他にΩ・α・βの3つ性が存在する。俺はΩで1番数が少ないバース性である。Ωは男性でも子供を産む事が出来るバース性でαは女性でも子供を産ませる事が出来るバース性である。

と、説明はここまでにしておいて、俺は部屋の時計に視線を向ける。

「、、、、て言うか、兄さん遅いな?」

現在時刻23時を過ぎていた。俺は少し心配になって居ると、少し家の外がうるさいと思いながら玄関を開けると、そこには、、、、

「フユヒト、くすぐったいって、」

雅之まさゆき、じっとしてろ、、って」

「ぁ、さくただいま」

「、、、、、兄さん?」

何故か、2番目の兄さんこと橋本雅之はしもとまさゆき兄さん(β)が男に抱きしめてキスをしようとしている顔の整っている男が立っていた。俺は一気に体が強張る感じになってしまった。
何故ですか、俺の大切な物の1つ目のうちの1人が何故、男に抱きしめられて居るんですか。

「何?これ、雅之の弟?」

「そう、、朔、コイツは俺の親友で村瀬冬人むらせふゆと
「て言うか、こんな時間にまだ起きてたのか、寝てなさい」

「、、、、ふーん、小さいな」

「ッ、、、、イライラッ 」

多分だが、お互いに第一印象が最悪だったと思う。と言うか、最悪の出会いだった。
これが最初で最後の対面だと、俺はこの時、、願っていたのだ。


















「フユヒトと朔、お見合いしなさい、それと朔と同居してくれ」

「「、、、、は?」」

最悪の出会いから1週間後、雅之兄さんからの衝撃の提案をされた。
俺の目の前に居るのは、かの有名な兄さんの親友であり、村瀬むらせ財閥の御曹司であり、東大法学部を主席合格し、現在は芥川賞を受賞しとてつもない人気を誇る小説家であり、モデル兼ゲーム会社を経営している、少女漫画の様なキャラ付けある村瀬冬人大先生、29歳であせられる。
フユヒトとは、兄さんが間違えて読んだ事をきっかけに兄さんが読んでいる愛称である。そして、当たり前の様にαである。
そして、俺は静かに視線を逸らす。

「どー言うことだ、雅之。お見合いとは」

「この前、フユヒトの家の執事さんから聞いたんだよ、結婚相手をそろそろ見つけないと、ご両親があてがうぞって、」
「フユヒトは絶対に嫌なら、1年間恋人の代わりに、朔とお見合いすれば、1年ぐらいはなんも言われないかなって、思ってな」

ニコニコしながら、言う兄の姿は穏やかだけど、今この状況では多分ダメだと思ってしまう。顔には出してないけど、村瀬大先生も思ってる気がする。

「、、、、はぁ、確かにそうだが同居はどう言う意味だ?」

「俺と姉さんが転勤するって事はこの前言ったよな?朔も知ってるだろ?」

「うん、昨日聞いた」

「あぁ、」

「だから、危ないから同居もお願いできないかな~、って」

「イヤイヤ、転勤先に連れて行けば良いだろ」

村瀬大先生の言葉に俺はドキッとしてしまう。何故ならそれは絶対に出来ないからだ。兄さんはため息をしながら、言う。

「それが出来ないから言ってるんだ。朔の事情知ってるだろ?転勤先も大阪と福岡だから」

「、、、、はぁ、だがな」

「それに、フユヒトだったら信用出来るし、勉強だって教えられるだろ?」

「、、、、勉強?」

「朔、この前の中間テストで5教科中4教科赤点取ったらしいな」

「、、、、すいませんした」

「お見合いはしなくても家庭教師として一緒に暮らしてくれれば良いからって、フユヒトだからお願いしてるんだ」

お願いポーズをしながら、兄さんは村瀬大先生に近づく。すると、先ほどのイライラオーラからふわふわオーラに変わった。

「分かった、雅之からのお願いは断れないからな、朔もちゃんと任せてくれ」

村瀬大先生はそう言って、兄さんのお願いを受け入れた。
































それが、3日前の話。


「、、、、デッカ」

現在、俺はリュックと、学校鞄を持ちながら、マンション前に立っている。

「、、、、本当に同居するとは、と言うか兄さんと姉さんなんで、お見送りしてくれないんだよ」

今朝兄さんと姉さんの2人が転勤先に向かって、アパート契約は続行し続けながら、俺は此処に居る。

「、、とりあえず、部屋番号と暗証番号の書いた紙、と」

俺は行きたくないと言う感情を出しながら、ポケットから紙を取り出す。

「えっと、、、、」

部屋番号を押して、呼び出しボタンを押すと、何も言わずに解錠ボタンが押されて、自動ドアが開いた。

「、、、、どんだけ俺と話したくないんだよ」

俺は、ため息を吐きながら村瀬大先生の家の玄関扉を開け、リビングに入るとそこには、、、、

「、、、、あ、お前か」

「、、、、ッ」

村瀬大先生がソファに座っていた。

「きょ、今日からお世話になります」

「あぁ、、、、部屋は2階だ」

「はい、」

俺はそう言って2階の手前の部屋を開けるとそこには俺の事前に送っていた段ボールがあったので、俺は持って来た荷物を置く。すぐに荷解きはせずに、1階に降りる。

「俺は少し書斎に籠る、勉強は後だ」

「は、はい」

俺は色んな感情が渦巻きながら、村瀬大先生の後ろ姿しか見れなかった。やっぱり、αなんだと思うと同時に、兄さんの事どう思ってるんだ、と思いながらリビングの机に置いてある本に視線が入った。

「書いてる奴、ぁ、書店で結構並んでた小説だ」

本当に凄い人なんだなぁ、と俺は少し複雑な気持ちになってしまう。すると、その隣にある漫画?らしき本が置いてあった。

「、なんか、色んな意味で嫌な予感がする」

俺は、見たら最後、村瀬大先生の見る目が変わる気がしてしまうと、思ってしまった。

「、よし、見ない、絶対見ない、」

そう決めて、荷解きをしようと、2階に行こうとしたら、机が俺の横腹に当たった。それも結構強く。

ドンッ バサバサッ

「グッ 痛ッ」

当たった衝動で漫画?も落ちてしまい、何故か、何故なのか中身が少し見えてしまった。

「見ない、見ない、、、、」

俺は、目を瞑りながら本を拾うが不意にチラッと見てしまった。その内容は、、、、

「、、、、!!」

雅信まさのぶ、こっち向いて“

“ヤダッ、キスするでしょ、絶対、フユヘイは“

“しないっての“  深いキスを雅信にするフユヘイ

「???」

“雅信、舐めて?“

“うん、ぁ “ 喉奥深くにアレを、入れる、、、、


「、、、、なんだ、これ、!」

イラストには完全に兄さんと村瀬大先生の似た人物のイチャコラ漫画だった。俺は、すぐに、、、、

「、、、、よし、見なかった事にしよう、俺疲れてんのかな、これが村瀬大先生が書いたとかナイナイ」

俺は、本を閉じて元の場所に置き、自室に向かう。嫌な夢だと思う事にする。


















「、、、、ヤバいな、これ」

夜ご飯を作ろうかと、悪いとは思いながら冷蔵庫を開けると、

「牛乳と卵以外ないの、なんで?」

俺は不思議に思ったが、同居人である、村瀬大先生の栄養面の事を心配してしまった。

「、、、、はぁ、しょうがない。買いに行くか」

俺はサングラスをかけて、マスクを着用して財布を手にして家を出る。

「夜ご飯、簡単に作れるので良いよね」

俺はそう言いながら近くのスーパーに沢山の食材を買って村瀬大先生宅に帰り、料理を作り始める。


「、、、、なんだこれは」

「ぁ、終わりました?夜ご飯作ったんで、食べましょ」

午後19時、俺は夜ご飯を作った。不思議そうな表情をしながら、書斎から出て来た村瀬大先生。

「要らない、必要ない」

そう言われると思いながらも少し悲しくなる。

「ッ、そんなに俺とご飯食べたくないのかよ」

「雅之のだったら食べたんだがな、美味しそうには見えない」

そう言ってまた書斎に篭ろうとしている村瀬大先生。俺は兄さんの名前を出された事で、先程まで押さえていた感情が飛び出して、堪忍袋とかイライラが出て来た。

「コラァァァァ!ちょっと待ちやがれ、変態小説家ぁ!!!!!!」

「!、」

俺は咄嗟に先程の漫画を手に取って村瀬大先生に近づく。

「お前雅之、雅之ってなぁ!俺は兄さんじゃねーよ!それに、何兄さんの事変な目でみんなよ!なんだこの漫画は!」

「ッ、見たのか」

「あぁ、やっぱりアンタ兄さんの事変な目で見てたんじゃないか!!抱きしめたりキスしようとしたりしてたからそう思ってたけど!!」
「兄さんの事が好きだとは思ってたけど、まさか漫画にするとか意味分かんねー!本物の変態じゃねーか!男だったら誰でも良いくせに、なんで兄さんなんだよ!」
「それに、兄さんはβだし!αならΩに手出せよ!兄さんに変な目向けんなよ!!」

俺がそう言うと、一瞬の間で、

グイッ

「男だったら誰でも良い?、Ωにしろ?」

強く俺の腕を掴んで引っ張る村瀬大先生。その表情はとても怖くて、αの威圧感を感じてしまった。

「ッ、あぁ、そうだよ。だから兄さんに手を出さないでくれy 」

ドンッ

「ッ」

「お前はわからないだろ、俺の気持ちは」

「ッ、あぁ、分からないね、!てか離せよッ!」

「黙れッ 」

次の瞬間には何故か俺は目の前の男、村瀬冬人にキスをされていた。俺は訳も分からず、喋ろうとするが、

「ッ、何s 」ヌルッ

口を開いたら、舌まで入って来た。俺は目を大きく開けて、抵抗をするが、片手で俺両手首を押さえる村瀬大先生。力が強く少し痛いと感じてしまう。
そしてその空いた手は、

「ッ、」

「男なら誰でも良いんだろ?」

「違ッ、んッ、」

「感じてんだな」

俺のち、乳首を触ったり、腹を触ったりしてくる。挙げ句の果てには、、、、

「んッ、そこッ、」

「何?嫌なのか?」

俺のチン、息子まで触ってくる始末。俺は恥ずかしさがあり、くすぐったくて、薬で抑えてるけどΩとしての何が出そう。抵抗し続けるけど、左足を俺の脚の間に挟んで、力が抜けたら座らせてくる。

「ッ、辞めッ 」

「可愛いな、」

「ッ、、、、んッ、、、、ぁッ、、、、ぃッ、」

「動かないで」

「ぁッ、、、、ひぅッ、、、、んッ 」

声が出そうになる、声出さない様にするけど、

「ッ、、、、んッ、、、、クッ、、、ぅッ」

触られ続けると、変な気分になるのに、男に触られてるのに、兄さんの事が好きな男に触られてるのに、なんで、、、、!なんで、、、、!

























「んッ、、、、うぅッ」

「、、、、若いな、感じやすいのか?」

、、、、殺して下さい、いえ、コイツを殺して俺も死ぬ。

拝啓大阪と福岡に居る兄さん、姉さん、俺は男の手で逝きました。ファーストキスも奪われました。兄さんの事が好きな男に、、、、


俺はその場にパタンッと座り込む。


兄さん、俺はこの人と同居は絶対に無理だと思います。色々奪われそうです。


































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