純粋な初恋(シリーズあり)

橋本衣

文字の大きさ
244 / 247
2度目の初恋編

2度目の初恋、、、、か、、、、つか好きなら好きって言えよ!! 2

しおりを挟む

真剣で言うまで逃さないと言う意思が分かるぐらいの顔を俺に向けているひじり。俺は焦りながらも頭の中で言いたい事を整理する。言うか言わないか、言ったら後悔するんじゃないか、って思うが、、、、言わないと、いつまでも聖は兄ちゃんの事を誤解し続けたままで、兄ちゃんも後悔し続けるままだ。

「本当に聞く?後悔しない?」

「しない、聞かずにアイツの事、瑠璃るりの事を誤解し続けるままは嫌だ」

「、、、、分かった。夏休みに入った次の日に事件が起きたの。兄ちゃんは図書館で勉強してた帰り、ヒートを起こしたΩに遭遇したの」

「!、、、、それって、」

「そう、聖の想像している通りだよ、、、、

兄ちゃんは慣れないΩの匂いに当てられて、ラット状態になってた。辺りには最悪な事に誰も居なかった。だから、必然的に、兄ちゃんはそのΩを襲って番った。

兄ちゃんは落ち着いて自分のしでかした事を冷静になって分かって焦ったと同時に最低な事をしたって悲しんだ。それで、兄ちゃんはそのΩを家に連れて帰って両親に事細かく説明した。それを聞いた、両親は大激怒、、、、

『何やっているんだ!!』

『合意なしなんでしょ?、相手方のご両親になんて説明を』

何て言ってた。だけど、そのΩは両親が居なくて、養護施設に暮らしていたけど、必要な物を持って逃げ出したらしかったの。
そのΩはね、俺達の家から出るって言ってた。だけど兄ちゃんも両親もそれを止めて、一緒に暮らす提案をした。それと同時に少し離れた所に暮らす事にした。それで、兄ちゃんは聖と別れる決断をした。俺は最初は、、、、

『何で?好き同士なのに、』

『この問題は、好き同士だからってだけで解決しないんだよ、それにいずれは別れるって分かってたから』 ナデナデ

そう言ってた兄ちゃんの顔は悲しそうだった。それからすぐに引越しと兄ちゃんと番さんの学校の手配など大忙しだった。

これが、兄ちゃん、いや俺の家で起こった全てだ。兄ちゃんに対して怒ってくれても構わない。ただ、聞いて欲しい、、、、

兄ちゃんは本当に聖の事が大切で、やっと聖を吹っ切れたんだ、去年」

「、、、、え?」

「聖がテレビに出始めて、兄ちゃん嬉しそうだった。聖が出てるドラマや番組は絶対見てた。それほど好きだったし、連絡先だって消してない。だけど、番さんと暮らしていくうちに、番さんにも愛情が芽生えた」
「だから、兄ちゃん俺に言ったんだ。

『アイツの運命は俺じゃない。俺以外と幸せになって欲しい。これが俺の最後のアイツへの願いだ』

そう言ってた」

俺がそう言うと、途端に力が抜けた様にその場にしゃがみ込んだ聖。嫌だったのかな、と思いながら顔を伺う俺。ぁ、勘違いすんなよ!心配じゃねーから、兄ちゃんの株が下がるのが嫌なだけだからな!!

「はぁぁぁ、、ほんと、アイツはそう言う所あるよ、、だけどそれが瑠璃だな」

「!、、でしょ、、ねぇ、俺って言うかれぇー君が初恋相手なんだろ?」

「、、まぁね、それがどうした?」

「いや、そのさ、玲央には恋愛感情向けれないだろ?今更、」

俺が顔を覗き込みながら言うと、何故か顔を赤くし始める聖。俺は意味が分からなすぎて引いてしまった。いやするだろ。この質問で何故顔を赤くすんだよ、てな!

「、、その、俺、玲央れおの事も好きなんだよね、LOVEの方で、」

「、、、、はい?」

「玲央がれぇー君だって分かった時なんて言う偶然と奇跡が重なったと思ったよ」

「ちょッ、ちょっと待って、俺の事いつ好きになったの!?ぇ!?」

照れながら言う聖の肩を力強く掴んでブンブン前後ろに振るいながら問い詰める。俺は焦りと混乱とドキドキで良く分かっていない状態である。聖は驚きながらも教えてくれた。教えなかったらぶっ飛ばすつもりだったから、良く言ったな状態だ。

「好きになったのは、初共演のドラマ撮影が終わって1ヶ月後、俺が【Knights of crown】に加入するってなった時に玲央に報告した時、、、、

『マジかぁ、凄いじゃん!』

『でもさ、俺なんかが出来るのかなって、絶対に批判とか来るって、それに俺ダンスとか歌とか上手くないし』

『その時は俺が何とかしてやる!聖を傷付ける奴は許さない!聖は努力出来る人間だ!どんなに歌やダンスの才能があってもそれに胡座を掻いて、才能を磨く努力をしない人より、人一倍努力して力を身につける人の方が俺は何倍も輝いて見える』
『もし、聖を傷付ける奴が現れたらこう言ってやる!聖の事傷つけるなぁー!何も知らないくせに!と言うか何人の可愛い後輩傷付けてるんじゃい!、、ってさ』

『、、、何それ、でもありがと。結構勇気出た、、俺頑張るよ、玲央』

屋上で俺に笑顔で言って来た玲央に、ドキッなった。それから、玲央の事気になり出して、れぇー君みたいな一目惚れじゃなくて段々好きになったタイプだけど、同じなところはあった」

「ぇ?、同じところ?」

俺は聖が俺の事を好きになったエピソードを聞いて結構ドギマギしてしまった。まさか1日で2回も聞くとか思わねーし、だけどエピソードを言っている聖は嬉しそうで幸せで、本当に俺のことが好きなんだと感じ取れた。

「俺に向ける笑顔に惚れて俺を笑顔にする言葉に助けられたって事かな。俺さ、多分だけど玲央に惚れる事は必然とか偶然とかじゃなくて、運命だと思う」

「運命って、、、つーかさ、俺の事好きならさ、好きとか1回も言ってこなかったよな?」
「好きなら好きって言うのが普通だろ?こー言うのってさ?」

「ぁ、それは言葉じゃなくて行動で表現するタイプって言うか、、」

「俺が言葉にされないと伝わらないタイプって知ってるよな?なぁ?」

俺はそう言いながら聖に詰め寄る。俺はこう言っちゃ何だが、結構鈍感らしい。だから言葉にされないと基本は伝わらない。コイツも知っているのに、何でしないんだ。すると、聖がまた壁ドンをかまして、俺の耳元に顔を近づける。

「だって、言葉にしたら我慢出来なくなるんだよ」

「ぇ、?」

「でも、して欲しいんだったら、もう我慢はしないから」

「ぇ?、ちょッ 」

俺の静止を聞かずに俺の両手首を片手で掴んだまま、俺の耳元で喋り続ける。その声のトーンはいつもより低くて甘かった。俺は全身がビクッと震える感覚に陥った。

「好きだよ、好き、愛してる」

「ちょッ ///」

「ツンデレだけど意外と面倒見が良くて基本タメ口だけど礼儀も敬語も使えて、周りを良く見てるところとかマジで尊敬してるし好き」

「ッ~~/////」

「女装してる時無意識に女の子っぽくなってるし、実は女子力高めで世話焼きなところもあって年上からも年下からも好かれてるところはマジで可愛いし好き」

「ほんと、マジで、///////」

「朔、糸の3人の中ではお兄ちゃんポジだけど実は末っ子気質でそれなりに甘えたで、年上3人に良く甘えてるところとか本当に可愛いし、愛おしくて好き」

「///////// 辞めろって、言ってん、だろ、、、、ポロポロッ ポロポロッ (泣)」

「!!?!?、れ、玲央!?」

俺は恥ずかしさが限界突破してついに泣いてしまった。こうやって真正面で褒められたり好きとか愛おしいとか、可愛いとかを言われるとは想定出来る訳なくて、頭の中がこんがらがってしまう。聖はそんな俺の姿を見て驚いてから焦り始めてしまった。すると、楽屋の扉が開いた、、、、

「玲央~、お待たせ、電話長引いたよ、、って」

「ぁ、、のぞむ君、、グスッ (涙目 」

「!!!!!!ぁ、あのこれは違うんです、あの勘違いと言うか、!」

「、、、、(ドス黒オーラ全開)何が勘違いなんだい?時屋聖ときやひじりそこになおれ、何泣かしてくれているんだい、俺の可愛いタレントである玲央を」

「誤解なんです!!」 ((全力土下座))」

「?、、、、」

楽屋に入って来た望君は俺の泣いた顔を見た瞬間、何故かドス黒オーラを纏って聖に近づく。聖は望君の姿を見た瞬間、焦り始めて瞬時にその場に土下座したと言う謎の光景が俺の目の前に繰り広げられている。望君は聖を叱っていて、ちょっと面白かったんは此処だけの話。
俺は目元を冷やす為に楽屋を出て、トイレへと向かった。

楽屋に帰ってたらまだ説教は続行されていたのはビックリした。


「どう言う経緯で泣かしたかをもう一度事細かく説明しろ、出来るよな」

「本当にすいませんでした、なので勘弁してください」

「する訳ねーだろうが、泣かせたお前が悪いんだからな、あ?」

「それは至極真っ当な事なんですが!!お願いします!!」

全力で謝ってる姿にはちょっと引いてしまった俺がいる。






































しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

優等生αは不良Ωに恋をする

雪兎
BL
学年トップの優等生α・如月理央は、真面目で冷静、誰からも一目置かれる完璧な存在。 そんな彼が、ある日ふとしたきっかけで出会ったのは、喧嘩っ早くて素行不良、クラスでも浮いた存在のΩ・真柴隼人だった。 「うっせーよ。俺に構うな」 冷たくあしらわれても、理央の心はなぜか揺れ続ける。 自分とは正反対の不良Ω——その目の奥に潜む孤独と痛みに、気づいてしまったから。 番なんて信じない。誰かに縛られるつもりもない。 それでも、君が苦しんでいるなら、助けたいと思った。 王道オメガバース×すれ違い×甘酸っぱさ全開! 優等生αと不良Ωが織りなす、じれじれピュアな恋物語。

逃げた先に、運命

夢鴉
BL
周囲の過度な期待に耐えられなくなったアルファーー暁月凛(あかつき りん)は、知らない電車に乗り込み、逃避行を計った。 見知らぬ風景。 見知らぬ土地。 見知らぬ海で出会ったのは、宵月蜜希(よいつき みつき)――番持ちの、オメガだった。 「あははは、暁月くんは面白いなぁ」 「ありがとうね、暁月くん」 「生意気だなぁ」 オメガとは思えないほど真っすぐ立つ蜜希。 大人としての余裕を持つ彼に、凛は自分がアルファであることを忘れるほど、穏やかな気持ちで日々を過ごしていく。 しかし、蜜希の初めての発情期を見た凛は、全身を駆け巡る欲に自分がアルファであることを思い出す。 蜜希と自分が”運命の番”だと知った凛は、恋を自覚した瞬間失恋していたことを知る。 「あの人の番は、どんな人なんだろう」 愛された蜜希は、きっと甘くて可愛らしい。 凛は蜜希への秘めた想いを抱えながら、蜜希を支えることを決意する。 しかし、蜜希の番が訳ありだと知った凛は、怒り、震え――同時に、自分がアルファである事を現実は無情にも突き付けて来る。 「凛さん。遊びは終わりです。帰りますよ」 強引に蜜希と引き剥がされる凛。 その凛の姿と、彼の想いを聞いていた蜜希の心は揺れ――。 オメガバースの世界で生きる、運命の二人の逃避行。 ※お気に入り10突破、ありがとうございます!すごく励みになります…!!

たしかなこと

大波小波
BL
 白洲 沙穂(しらす さほ)は、カフェでアルバイトをする平凡なオメガだ。  ある日カフェに現れたアルファ男性・源 真輝(みなもと まさき)が体調不良を訴えた。  彼を介抱し見送った沙穂だったが、再び現れた真輝が大富豪だと知る。  そんな彼が言うことには。 「すでに私たちは、恋人同士なのだから」  僕なんかすぐに飽きるよね、と考えていた沙穂だったが、やがて二人は深い愛情で結ばれてゆく……。

最愛の番になる話

屑籠
BL
 坂牧というアルファの名家に生まれたベータの咲也。  色々あって、坂牧の家から逃げ出そうとしたら、運命の番に捕まった話。 誤字脱字とうとう、あるとは思いますが脳内補完でお願いします。 久しぶりに書いてます。長い。 完結させるぞって意気込んで、書いた所まで。

恵方巻を食べてオメガになるはずが、氷の騎士団長様に胃袋を掴まれ溺愛されています

水凪しおん
BL
「俺はベータだ。けれど、クラウス様の隣に立ちたい」 王城の厨房で働く地味な料理人ルエンは、近衛騎士団長のクラウスに叶わぬ恋をしていた。身分も属性も違う自分には、彼との未来などない。そう諦めかけていたある日、ルエンは「伝説の恵方巻を食べればオメガになれる」という噂を耳にする。 一縷の望みをかけ、ルエンは危険な食材探しの旅へ! しかし、なぜかその旅先にはいつもクラウスの姿があって……? 勘違いから始まる、ベータ料理人×氷の騎士団長の胃袋攻略ラブファンタジー!

孤独なライオンは運命を見つける

朝顔
BL
9/1番外編追加しました。 自分はアルファであると信じて生きてきたのに、発情したことがキッカケで、オメガだったと発覚してしまった。 アルファだと思っていた時も、孤独で苦しかったのに、オメガになったことで俺の人生はより厳しいものになった。 そんな時、俺は運命と呼べる相手と出会うことになる。 ※※※※※ 高校生×高校生で、オメガバースの設定をお借りしています。 設定はよくあるものだと思いますが、おかしなところがあったら、すみません。 オメガバースについて詳しい説明などは省略しています。 シリアスあり、ラブコメもあり、淡くて青い恋愛がメインのお話です。 ※重複投稿 全十話完結済み

奇跡に祝福を

善奈美
BL
 家族に爪弾きにされていた僕。高等部三学年に進級してすぐ、四神の一つ、西條家の後継者である彼が記憶喪失になった。運命であると僕は知っていたけど、ずっと避けていた。でも、記憶がなくなったことで僕は彼と過ごすことになった。でも、記憶が戻ったら終わり、そんな関係だった。 ※不定期更新になります。

ただ愛されたいと願う

藤雪たすく
BL
自分の居場所を求めながら、劣等感に苛まれているオメガの清末 海里。 やっと側にいたいと思える人を見つけたけれど、その人は……

処理中です...