転生悪役王女(♂)はハッピーエンドがお好みです

橋本衣兎

文字の大きさ
13 / 18

学園生活と犯罪者退治どっちも充実してます ①




「ユイリア、学校は楽しいかい?」

「!うん、、楽しいよ、お父様。色んなお勉強出来てとっても」

「そうかい、それは良かった。楽しいのであれば全然良い」

「でも、ちょっとお勉強難しいけどね」

「俺も難しかったから大丈夫。すぐに慣れる」

晴れやかな日差しに包まれた大広間で食事をしながら、俺は笑顔でそう答える。
1ヶ月前から俺もアシェルと同じ学校に通い始め、最近慣れて来た所だ。今日は日本で言うゴールデンウイークが終わって、朝食を取っている。
黒色の半袖のシャツにワインレッド?のワンピースの制服を着ている。
初等部の制服は結構可愛い。そして相変わらず俺は女装です。ハハッ。

学校を通っているのは俺以外にもカイも通っている。ユノルドに関しては、

「、、、、学校なんて言ってもつまらん」

「ユノお兄ちゃん、学校楽しいのに」

「しょうがないですぞ。ユノルドは、たった数年で高等部の勉学まで履修した天才ですし」

「、、、、ノーシュド兄者に言われても皮肉にしか聞こえん」

「カイは学校楽しいと思うんだけどなぁぁ」

「カイ兄様、わたしも楽しいから大丈夫だよ」

ってな感じ。ノーシュドは学校を去年卒業、アルビーに関しては公務の方が忙しいからって事で殆ど行ってない。
だけど2人とも頭良いから碌に学校行かなくても、通ってる生徒達よりも好成績なんだよねぇ笑

その遺伝子持ってるアーノルドとユーナが恐ろしいし、今その遺伝子持ってる俺も恐ろしい。

そしてそして、今俺の隣で俺の方を見ながら恨めしそうな顔をしてパンをムシャって居るのは、

「、、、、ノゼルド、どうかした?」

「僕も、僕もユイリアお姉様と一緒に学校行きたい!」

「そう言われても来年にならないと、無理だよ」

「ッ~、行きたい!!」

「ノゼルド、わがまま言わない。それに、一般教養も碌に取れてないんだ。それに、わがまま言われてユイリアが喜ぶと思ってる?」

「!、思ってない」

何て、ズバッと言うユノルド。
流石だなぁ、何て他人事のように感じながら、お水を飲んでると頭上がうるさくなって来たので、軽く見上げる。

そこには、キャーって言いながらユノルドを見るユイリアとハワワってる神様が居た。

〈流石ユノルド兄様、スパッと言う。そこがカッコいい、憧れるぅ!〉

〈!、ユイリアはあぁ言うタイプ好きなの!!?!?〉

〈違うよ?神様?何言ってるの???〉

「(アンタらうるさい。こっちの苦労も知らんと。まぁ、知らないから、俺を転生させた訳か)」

〈〈ごめんって、優衣ゆい〉〉

「、、、、ユイリアお姉様、ごめんなさい。わがまま言って」

「別に怒ってないよ、ノゼルド。来年は一緒にカイ兄様と行こうね」

「そうそう!来年は一緒に居れるんだから!」

「!、うん!」

ってな感じでノゼルドのわがまま?が治って無事、終わって俺とカイの2人は魔法で学園の校門まで着いた。

学園は初等部、中等部、高等部と校舎が別れていて、各等部専用の施設や校舎、体育館や食堂など、訓練場などが目視でも分かるぐらいにある。
異世界だけど少しと言うか制作者側の意向なのか少し日本っぽい建物だ。

敷地内には、寮もあり基本生徒と教員の殆どが暮らしている。俺とカイ、アシェルも同様だ。

昇降口に入って俺はカイと別れる。

「じゃ、カイ兄様、行って来ます」

「行ってらっしゃい、ユイ。カイも行って来ます」

〈学園生活ってなんか懐かしいかも。まぁ実際受けてるのは優衣なんだけど〉

〈そうだねぇ、ユイリア〉

「(、、、、今日の授業中うるさくしたらシャットダウンするからね)」

〈〈YES BOSS〉〉

それから、俺は1年生の教室に向かう。
因みに、クラスメイト達も俺の事は女子、第2皇女としか知らない。
だがら男児だって事は極秘事項扱い。まぁ高等部になれば自由に明かされるけど。

7歳児にしては重めの教室の扉を開け、挨拶をする。この動作は懐かしい感覚になるから結構好き。

「おはよう御座います」

「!、ユイリア様、おはよう御座います」

「ユイリア殿下、おはよう御座います」

「ユイリア様、おはようっ、ごっざいまーす!」

教室に入って挨拶をすると、3人の少女が話しかけて来た。それぞれ美少女でもし俺が男の格好をしていたら羨ましがられていただろうが、今の俺の外見美少女だから美少女が美少女に話しかけてる構図になるから良かったって安心してる。
にしても本当に美少女だなぁ、系統の違う美少女って言うか。

って、俺何回美少女って言ってんだよ。

〈5回?〉

〈7回だよ、ユイリア〉

「おはよう、アイシャ、レイーナ、イシル、それに様付けはともかく、殿下呼びは辞めてって言ったでしょ?」

「だ、だって庶民である私は様付けなんて烏滸がましいですわ!」

「いや、男爵家のご令嬢でしょ、イシルは」

アワアワしながら俺の言葉に自分を卑下して答える三つ編みがトレードマークのイシル。
イシルはカルハンド男爵家のご令嬢で、まぁ殆ど庶民に近い立場だから、俺や貴族と仲良くして良いって思ってないみたいなんだよね。

「そうですわよ。貴族も庶民も関係ないですわよ!」

「アイシャ笑(流石、しっかり者)」

俺の言葉を肯定して、イシルを叱る感じで話す金髪で軽く巻いてる髪が特徴のアイシャ。
アイシャはトゥレン伯爵家のご令嬢で、しっかりしてて物怖じがしなくて、情報通なんだよね。誰に対しても礼儀が正しくて精神年齢高め(俺は精神年齢も元肉体年齢も高め)

「そうそう!アタシ達は友達なんだから気にしないの!!」

「レイーナはもう少し令嬢らしくしたらどうかな?笑」

元気良くイシルの背中をバンって叩いたのは赤髪ショートがトレードマークなレイーナ。
レイーナはフィンゼス公爵家のご令嬢で、この中で俺の次に1番立場が上の家系で、高飛車な性格と天然な性格もあって良く事件に巻き込まれてる。

「ゎ、分かりました。殿下呼びは辞めます!」

「うん、それでよし。まぁ、様呼びも辞めて欲しいんだけどね」

「「それはちょっと難しいって言うか」」

「えぇ~(苦笑い)」

それから、楽しく話したりしながら俺の席に向かう。

その光景を見て結構心が温かくなる。友達って久しぶりだし、全員女の子だけど、それでも友達って関係が俺は大好きだ。

そして、この3人も【恋する乙女達(♂)のハッピーエンド】の第2章のヒロインの攻略対象達の婚約者であり主要人物達でもある。

初等部入学ってなった時、ユイリアから事前に伝えられていた事を薄ら思い出す。








制服を着て、鏡の前で立って観察してたら急にユイリアに言われた。

『え?、攻略対象達の婚約者と仲良くなれ???』

《そう、今後の事を考えれば仲良くしておいた方が良い。それに、1章開始時には仲良かったからね》

『そうか。確かに、その方が今後の動きって考えればそうなるか。でも、男ってバレた時の嫌悪感を向けられるのは耐えられないんだけど』

《だ、大丈夫!優衣なら大丈夫だって!神様である俺が言ってるんだから!》

『そう言われたってねぇぇ、、、、ハァァ。まぁ、そう言われたら断れる事は出来ないけど、頑張ってみますよ』

《私も記憶を使ってサポートするけど、泣く可能性もあるから、》

《え!ユイリアが泣かれるのは俺が嫌なんだけど!!》

《何で神様が嫌なんですか?》

《え、それは、その》

『はいはい、イチャつくんだったら回線切るから』

俺はそう言って回線を切った。
まぁ、友達作りに関しては慣れてるって言うか友達は多かった記憶があるが、異性ってなるとなぁ、って考えたりしたかな。

だからまさかたった1ヶ月で此処まで仲良くなるとは思わんかった。

アイシャとイシルは俺の国、ウェルフンド皇国の国民で、レイーナはアシェルの国、ローズウェル王国の国民なんだよね。
そうだから最初はアイシャなんて、

『ユイリア殿下と友人なんてそんな光栄な!ワタクシの様な立場の者には本当に宜しいのですか!?』

『そんな硬くなられたら困っちゃうし、それに同じ学校に通うんだから、王族とか貴族とか関係ないよ。わたし達は友達だよ、ね?』

『!、はい!』

ってな感じで、会話をしたのは今でも覚えてる。

自分の席に座って、荷物を整理する。頭を軽く上げると楽しそうに会話をしている3人の姿を微笑んで見る。

「アタシ、ゴールデンウイーク中にマグロ釣った!!こんなにおっきいの!(手を大きく広げる)」

「マグロ!?レイーナさん、貴方凄いですわね」

「ヒェッ、私そんなおっきいの釣れない。凄い」

「流石、元気っ子なレイーナだね笑、、、、先生来たよ。3人とも席について」

「はーい!お昼ご飯一緒に食べようね!」

「そうですわね。失礼しますわね、ユイリア様」

「私も失礼します、ユイリア、様」

「うん」

3人はそれぞれそう言って、軽く会釈をしたり手を振ったりして自分達の席に戻って行った。
教室に入って来た先生の号令で席を立って、挨拶をする。久しぶりの学校は最初は楽しかったけど、宿題って言う大変さを思い出してこう言う所が嫌だったなぁ~、なんて思ったりもした。

だけど、1番良かったのは、多分友達って存在が出来たから、かな。
まぁ、俺の意思で仲良くしてたんだけど此処まで仲良くなれるとは思わなかったし。

〈友達出来て、俺達と話す時間がなくなって話しかけてこなくなったけどね〉

〈そうそう、私達とっても悲しかったけどねぇ。ねぇ〉

「(俺言ったよね?うるさくしたら、シャットダウンするって)」

〈〈勘弁して下さい、BOSS〉〉

BOSS言うな。
まぁ、シャットダウンはしてあげないけど。
授業を聞きながら肘をつきたいなぁ、って思うが王族なので出来ないむず痒さを感じながら、ノートを書き留める。

国語と英語が混ざったヤツだからちょーっとだけ眠い。

うーん、やっぱりコーヒー朝から飲んでおいた方が良かったかなぁ。

でも苦いから嫌だなぁ。

黒板のチョークが掠れる音と、窓から入ってくる風の音を聞きながら授業を聞くのって昔を考えればなかったな、って思う。






















感想 0

あなたにおすすめの小説

処刑される悪役令息に転生したらなぜか推しの騎士団長がグイグイ近づいてくる

猫に小判
BL
交通事故で死んだはずの会社員・田中悠人は、気がつくとBL小説『恋と陰謀~はじまりは夜に~』の世界に転生していた。 しかも転生先は、原作で処刑される悪役令息エリオット。 当然そんな未来は回避したい。 原作知識を頼りに慎重に立ち回るつもりだったのに、気づけば王宮を揺るがす事件に巻き込まれていき――。 さらに困ったことに、原作で一番の推しだった騎士団長ガイウスがやたらと距離を詰めてきて……? 平穏に生きたい元悪役令息と、過保護な騎士団長がじれじれ距離を縮める話。 ガイウス(騎士団長)×エリオット(元悪役令息)

推し様たちを法廷で守ったら気に入られちゃいました⁉~前世で一流弁護士の僕が華麗に悪役を弁護します~

いつく しいま
BL
やり込んだBLゲームの世界に転生していた。 しかも僕、そのゲームの推しを弁護することになりました。 ――前世は一流弁護士、現世は17歳の下級兵(モブ)。 冤罪に苦しむヴィラン攻略対象たちを、論理とハッタリで守り抜こうか! 腐敗した司法、王家の陰謀、国家規模の裁判戦争―― 全てをひっくり返したら、なぜか推したちに溺愛されることになって!? ちょっと待って、これ重大案件!!! *** ※男主人公をめぐる逆ハーレムあり ※法廷・ミステリーパート中心(基本理解できる範囲になっております) 以前こちらで投稿していた作品を、2章の構成を整えて再投稿します。以前読んでくださっていた方、本当にありがとうございました。3月9日追記:2章中盤45話まで一挙公開しました! 以降は基本二日~三日に1話ずつ公開となります。

姉の聖女召喚に巻き込まれた無能で不要な弟ですが、ほんものの聖女はどうやら僕らしいです。気付いた時には二人の皇子に完全包囲されていました

彩矢
BL
20年ほど昔に書いたお話しです。いろいろと拙いですが、あたたかく見守っていただければ幸いです。 姉の聖女召喚に巻き込まれたサク。無実の罪を着せられ処刑される寸前第4王子、アルドリック殿下に助け出さる。臣籍降下したアルドリック殿下とともに不毛の辺境の地へと旅立つサク。奇跡をおこし、隣国の第2皇子、セドリック殿下から突然プロポーズされる。

黒獅子の愛でる花

なこ
BL
レノアール伯爵家次男のサフィアは、伯爵家の中でもとりわけ浮いた存在だ。 中性的で神秘的なその美しさには、誰しもが息を呑んだ。 深い碧眼はどこか憂いを帯びており、見る者を惑わすと言う。 サフィアは密かに、幼馴染の侯爵家三男リヒトと将来を誓い合っていた。 しかし、その誓いを信じて疑うこともなかったサフィアとは裏腹に、リヒトは公爵家へ婿入りしてしまう。 毎日のように愛を囁き続けてきたリヒトの裏切り行為に、サフィアは困惑する。  そんなある日、複雑な想いを抱えて過ごすサフィアの元に、幼い王太子の世話係を打診する知らせが届く。 王太子は、黒獅子と呼ばれ、前国王を王座から引きずり降ろした現王と、その幼馴染である王妃との一人息子だ。 王妃は現在、病で療養中だという。 幼い王太子と、黒獅子の王、王妃の住まう王城で、サフィアはこれまで知ることのなかった様々な感情と直面する。 サフィアと黒獅子の王ライは、二人を取り巻く愛憎の渦に巻き込まれながらも、密かにゆっくりと心を通わせていくが…

贖罪公爵長男とのんきな俺

侑希
BL
異世界転生したら子爵家に生まれたけれど自分以外一家全滅という惨事に見舞われたレオン。 貴族生活に恐れ慄いたレオンは自分を死んだことにして平民のリオとして生きることにした。 一方公爵家の長男であるフレドリックは当時流行っていた児童小説の影響で、公爵家に身を寄せていたレオンにひどい言葉をぶつけてしまう。その後すぐにレオンが死んだと知らされたフレドリックは、以降十年、ひたすらそのことを悔いて生活していた。 そして十年後、二人はフレドリックとリオとして再会することになる。   ・フレドリック視点は重め、レオン及びリオ視点は軽め ・異世界転生がちょいちょい発生する世界。色々な世界の色々な時代からの転生者の影響で文明が若干ちぐはぐ。 ・世界観ふんわり 細かいことは気にしないで読んでください。 ・CP固定・ご都合主義・ハピエン ・他サイト掲載予定あり

虐げられている魔術師少年、悪魔召喚に成功したところ国家転覆にも成功する

あかのゆりこ
BL
主人公のグレン・クランストンは天才魔術師だ。ある日、失われた魔術の復活に成功し、悪魔を召喚する。その悪魔は愛と性の悪魔「ドーヴィ」と名乗り、グレンに契約の代償としてまさかの「口づけ」を提示してきた。 領民を守るため、王家に囚われた姉を救うため、グレンは致し方なく自分の唇(もちろん未使用)を差し出すことになる。 *** 王家に虐げられて不遇な立場のトラウマ持ち不幸属性主人公がスパダリ系悪魔に溺愛されて幸せになるコメディの皮を被ったそこそこシリアスなお話です。 ・ハピエン ・CP左右固定(リバありません) ・三角関係及び当て馬キャラなし(相手違いありません) です。 べろちゅーすらないキスだけの健全ピュアピュアなお付き合いをお楽しみください。 *** 2024.10.18 第二章開幕にあたり、第一章の2話~3話の間に加筆を行いました。小数点付きの話が追加分ですが、別に読まなくても問題はありません。

魔法学園の悪役令息ー替え玉を務めさせていただきます

オカメ颯記
BL
田舎の王国出身のランドルフ・コンラートは、小さいころに自分を養子に出した実家に呼び戻される。行方不明になった兄弟の身代わりとなって、魔道学園に通ってほしいというのだ。 魔法なんて全く使えない抗議したものの、丸め込まれたランドルフはデリン大公家の公子ローレンスとして学園に復学することになる。無口でおとなしいという触れ込みの兄弟は、学園では悪役令息としてわがままにふるまっていた。顔も名前も知らない知人たちに囲まれて、因縁をつけられたり、王族を殴り倒したり。同室の相棒には偽物であることをすぐに看破されてしまうし、どうやって学園生活をおくればいいのか。混乱の中で、何の情報もないまま、王子たちの勢力争いに巻き込まれていく。

イケメンチート王子に転生した俺に待ち受けていたのは予想もしない試練でした

和泉臨音
BL
文武両道、容姿端麗な大国の第二皇子に転生したヴェルダードには黒髪黒目の婚約者エルレがいる。黒髪黒目は魔王になりやすいためこの世界では要注意人物として国家で保護する存在だが、元日本人のヴェルダードからすれば黒色など気にならない。努力家で真面目なエルレを幼い頃から純粋に愛しているのだが、最近ではなぜか二人の関係に壁を感じるようになった。 そんなある日、エルレの弟レイリーからエルレの不貞を告げられる。不安を感じたヴェルダードがエルレの屋敷に赴くと、屋敷から火の手があがっており……。 * 金髪青目イケメンチート転生者皇子 × 黒髪黒目平凡の魔力チート伯爵 * 一部流血シーンがあるので苦手な方はご注意ください