上 下
7 / 43
1章 全てはここから始まった? 日常編

フローシアは鈍い?sideミヤナ・ソリュカ・カルナシア

しおりを挟む
まったく、フローシアは鈍い!!!

「そもそも私のこと覚えてないと思うし!」 

はぃぃ?!
フローシアは気づいてないかもしれない、とは思っていたけれど、ここまで?!

「「「それはない」」」

客観的に見てベタ惚れだ!!

フローシアは王太子殿下、クライヴ様を紳士然とした方だと思っているらしいが、あの方の腹の中は真っ黒!
表面的には紳士だけど、本当にフローシア以外はどうでもいいと思っている節がある。

この間の夜会でも…
「フローシア公爵令嬢は来ていないのかい?」
「「「フローシア様を名前で呼ぶなど、失礼ですわよ?」」」
「本人に嫌がられてないからね、婚約披露パーティーでも当人から許可を得ている」
チッ、手回し済みか…

なんてこともあった!!!

しかしフローシアは分かっていない…

「フローシア、鈍感」
「フローシア、激ニブ」
「フローシア、天然」

まっったく分かっていない!
でも私達としても、親友のフローシアに苦労させたくない。それに…
(あんな腹黒野郎に渡してたまるかあぁぁ!!)

「教えてよぉ!」
「「「フローシアはそのままでいて」」」

どうかまだ、気づかないでください!
しおりを挟む

処理中です...