それがたとえ、死であっても。

帳すず子

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愛の形を探しに行こう。

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”申し訳ないんだけど、子どもを預かってくれないかな?今度デルタとチャーリーの演習で少し家をあけなくちゃならないんだ”
ウィルのもとにヴィンスから電話がかかって来た。事情を聞くとどうやらそういうことらしい。
じゅうあのテロから3ヶ月が経った。顔に包帯を巻いていたのが眼帯になって、義手の使いにも慣れ、T-SAT.の部隊としての仕事は休職中だったが復帰の時期を見ている頃だ。ウィルが休職中だと知っての依頼だったのだろうが、悪い気はしなかった。
「何日くらいで戻ってくるんです?」
”一週間と少しかな”
ヴィンスは事故で奥さんを亡くしている。両親は飛行機の距離に住んでいるから頼れないという。
「わかりました。俺でよければお預かりしますよ」
ウィルのその言葉にヴィンスはほっとしたように息を吐き出した。
”じゃあ明日の朝、飛行機に乗る前に連れて行くよ”
「何時くらいです?」
”5時すぎかな”
「…早起きは得意です。任せてください」
”ありがとう、恩に着るよ”


ウィルはインターホンが鳴るより前に起きて受け入れる準備を始めた。
レイフはまだ隣で眠っている。子どもが泣いたら起きてしまうだろうから、子どもは寝てくれていたら助かるのだが。
インターホンで起きてしまわないようにウィルは玄関ロビーの外で待っていた。冬の朝は寒い。寝巻きにカーディガンを羽織っただけで出てきてしまったことを後悔した。だがいま戻ってその間にインターホンを鳴らされても困る。ウィルが思案していると車がマンションの前に颯爽と入ってきた。
「悪いな朝から」
「おかげでいい朝を迎えられました」
「レイフ隊長は?」
「まだ眠ってます」
あの日、レイフに気持ちを伝えて2人が結ばれたあの瞬間を、ヴィンスは見ていてくれた。そして2人のために泣いてくれたし、2人を心から祝福してくれた。
だから一緒に暮らしていることは打ち明けてある。
「眼帯、似合ってるじゃないか」
「俺もそう思ってます」
こんなデリケートな話題も笑いに変えてしまえるのは部隊メンバー同士の絆だろう。
ヴィンスは車から降りて後部座席のドアを開けた。チャイルドシートにはまだ1歳弱の幼児が寝ている。
「かわいいですね」
「ああ。名前はノアになった」
「賢そうな顔をしてる」
眠ったままのノアをヴィンスが抱きかかえてウィルに抱かせた。
まだヴィンスの奥さんが入院していた頃、部隊メンバー何人かで二三度顔を見せに行っていた。それからとても大きくなったように見える。
「様になるじゃないか」
「子どもは好きなんです。いまいくつになりました?」
ウィルはノアの頬をつつく。子どもの柔らかい肌に自分の指がガサツすぎるのではないかと思った。
「まだ1歳にならない」
「かわいいです。寒いから早く中に入ろうか」
ウィルがノアに語りかける声は底なしに優しい。ヴィンスはウィルに任せてよかったと思う。
「必要なものはすべてここにいれておいた。これは俺が上まで運ぼう」
「すいません」
大きな段ボールにはおむつやミルク、哺乳瓶と様々なものが入っていた。そしてその上に折りたたみのベビーカー。
まだ早朝であるため声を潜めながら互いの近況を手短に伝えあった。部屋に荷物を置いてこれからよろしく頼む、と笑顔で言うとそのままミシェルは飛行機に間に合わないと少し早足でエレベーターホールへ向かった。

ウィルはとりあえずノアを寝かせようとそっと自分のベッドに寝かせた。レイフとノアが並んで眠っているのは微笑ましい。
ミシェルが置いて行ったダンボールから殺菌の必要そうな哺乳瓶やその他一式をキッチンに持って行き殺菌の手順を追う。お湯を沸騰させる間にヴィンスがダンボールにいれていた注意事項の紙を読んだ。
(まだ哺乳瓶からは離れられない、と。夜泣きは少ない…うん、いい子だな。アレルギーもなし)
ウィルが手紙を読んでいるとかすかにノアがぐずる声が聞こえてきた。いま泣かれてはまずい。隣のレイフが起きてしまう。ウィルは小走りで寝室に向かった。
「ノア、ノア。泣かないよ、いい子だから」
ノアを抱き上げてウィルは寝室を抜け出す。そっと後ろ手にドアを閉めた。レイフに起きる様子はなくてほっとする。
リビングでソファに座りノアをあやすことにした。ノアは目が冴えたらしくなにかぶくぶくとおしゃべりを続けている。
「本当に人見知りしないんだな…わかるか?君のお父さんの後輩だ。小さい頃に何度か会ってるんだけど、覚えてないか」
ウィルが笑うとノアも笑う。それが嬉しくなってウィルは破顔した。
「君のパパはいまサンフランシスコに向かってるんだってさ。さみしくない?」
ノアが答えるように手を叩く。
「いい子だな」
ウィルが頬をつつくとノアがママと拙く言うのが聞こえた。
その瞬間、ウィルの動きがピタリと止まる。ノアの母親は、もういない。
「その言葉、パパに教えてもらったの?」
ウィルも、ヴィンスの奥さんの葬式には参列していた。まだ首も座らないノアを抱いて、ヴァイスは涙を堪えていた。そのあとも、ヴィンスは健気に明るく振舞ったが体重が落ちていったのはみていてわかった。それを機にしばらくの間レイフと相談の上勤務時間を短くして働いていたのだ。育児に仕事に、疲労はピークを越えていたと思う。それでもこうして、ヴィンスはノアをしっかりと育て上げている。
「ノア、その言葉、パパの前で言っちゃだめだよ。いいね?」
「…ウィル?」
寝室からリビングルームにつながる廊下から、レイフが寝ぼけ眼でこちらを見ていた。
「レイフ!すいません、うるさかったですか?」
「いや、…お前が隣にいないから…」
レイフはまだ眠たそうな目をこすりながらこちらへやってきて隣へ座った。
「小さいな…名前は?」
「ノアです。まだ一歳にならないくらいですって。抱っこします?」
「いや、泣かれてしまうよ、こんないかつい身体で抱いたら」
そういうと恐々とレイフはノアの顔を覗き込んだ。ノアは全く人見知りをしないようでレイフの顔を見てもニコニコとわらっている。
二人のそんな光景を見て、ウィルは小さく噴き出した。
「かわいいな」
「ええ本当に。レイフ、寝直さなくていいんてますか?」
「ああ。もう目が冴えてしまった」
「朝食用意しますね」
「ありがとう」
ウィルはノアをソファに寝かせた。それからおもちゃをダンボールから取り出す。
「少しの間、これで遊んであげて下さい」
「ん」
レイフはウィルからおもちゃを受け取るとそれをじっと見て遊び方を考えているらしかった。ウィルがその様子を見て笑いを堪えているのにも気付かずにしばらく考えて思い立ったかのように降り始めた。太鼓の隣に振り子のようなものがついていて回すことでその遠心力に動かされた振り子が太鼓を叩いて音がするというおもちゃだ。振り子が上下に振れて全く意味をなしていない。
「レイフ、それは回すんですよその軸を」
「回す?」
「こうです」
ウィルは付けかけのエプロンそのままにレイフの前でしゃがんでそのおもちゃの使い方をレクチャーした。
「ヴィンスさんが夫婦で日本に行った時に買ったものだと以前自宅にお邪魔したとき聞いてたんですが、すっかりノアのおもちゃになってしまったんですね」
「いい音が鳴るな」
「ええ」
ふいに近付いた顔を意識して二人で顔を見合わせた。どちらともなく、それがおかしくて笑った。そして引かれあうように唇を重ね合う。
「すいません。ご飯遅くなっちゃう」
「いや」
「ノア頼みますね」
「ああ」
ウィルは付けかけのエプロンの紐を後ろ手で結び、立ち上がった。そしてキッチンに立つともう一度レイフとノアを振り返った。必死に太鼓のおもちゃを振るレイフと、それをみて笑っているノア。ウィルはその光景を微笑ましく思って笑みを深めてから、朝食作りに精を出した。



「あ、レイフ帰ってくるよ」
レイフの車が車庫に入ってくる音がしてウィルはノアを抱いたまま窓に寄った。
車庫から歩いてくるレイフをノアと見つめる。それにレイフが気付いたのかこちらを見上げて手を振ってくれた。
「ノア、手振ってごらん」
そういってウィルが手を振って見せるとノアも拙く手を振った。もうそろそろノアが来てから4日経つ。ノアもすっかりウィルとレイフに懐き、ウィルには抱っこをせがむほどになった。ウィルは素直にそれが嬉しいと思うし、愛着も湧いた。正直ヴィンスに戻すのが惜しく思うときすらある程に。
ノアを床に立たせてやるとよちよちと歩きながら玄関に向かおうとする。いつもウィルがレイフを迎えるために行くのを真似しているのだろう。
「ノア、歩くの上手になったね。それでレイフを迎えに行こうか。きっと褒めてくれるよ」
そういいながらノアの後ろを付けて玄関に向かう。廊下に出たところでレイフが玄関扉を開けた。
「ノア、ウィルただいま」
「おかえりなさい。見てて下さいほら、ノアが迎えに行きますから」
「ノア~!もう少しだ、頑張れ」
レイフがマフラーを外してから手を広げた。ノアはそれを見て声をあげて喜び、歩くペースを上げた。そして待ち構えるレイフになだれかかるようにして抱きついた。
「Good Job!よく出来たなノア!いい子だ」
レイフはノアを高く抱き上げてから胸に抱いた。それを見てウィルの心も幸せに染まる。
レイフが廊下へ上がったところでウィルはマフラーを受け取り、並んでリビングへ向かった。
「最近よく歩くようになったんです。歩き方も拙さが抜けてきて」
「そうか。ノア、うちの子になるか?」
レイフがノアと額をくっつけて冗談を言う。ノアはきゃっきゃと喜んでいて、レイフもつられて破顔した。
「ご飯出来てますよ。先にシャワー行って来たらどうです?寒かったでしょう」
「ああ、そうするよ」
ノアをウィルに預けてコートを脱いだ。最初はおっかなびっくり抱いていたレイフも、いまでは父親のように慣れた手つきになった。ウィルはノアをソファに座らせ、おもちゃを与える。レイフがシャワーから上がってきたときに温かいご飯を食べられるように準備を始めよう。




「寝たのか?」
「ええ」
22時過ぎ。ノアを寝室で寝かせてからリビングに戻ってきたウィルにレイフが尋ねた。
「お疲れさま」
「あなたこそ」
レイフはウィルが入れたホットミルクティーを飲んでいる。
「…子どもはいいですね」
「そうだな。癒される」
「……欲しいですね」
「…そうだな」
二人の間に沈黙が落ちる。レイフがホットミルクティーをすする音がするだけだ。
「…本当は、あなたとの子どもが欲しいです」
ウィルが沈黙を破った。レイフは黙って聞いている。
「…なんで、男同士じゃ子どもは生まれないんですか?俺たちのこの感情は、…自然の理に反してるとでも?」
「ウィル、落ち着け」
「…嫌だ、俺はあなたとの子どもが欲しい…ねえ、作りましょう?」
ウィルのただならぬ様子に、レイフは戸惑った。普段はこんな風に取り乱す前に自制するのに、どうしてか今日か勝手が効かないようなのだ。
ウィルはレイフに強引に口付ける。舌が口の中に侵入して、それは濃厚にレイフの舌と絡みつく。レイフはその流れに抗えない。
するりとパジャマの中に手が忍び込んできて、それはレイフの性感帯に触れる。
「…、ウィル…!」
レイフの抵抗も虚しく、散々胸元を弄んだその手はズボンの中へ進んだ。
「…俺は、あなたが好きです。だから、…こう思うのは、普通なんじゃないでしょうか」
ウィルの慣れた手つきに、レイフ自身は大きく膨張する。それをウィルの指は楽しむかのようにゆっくりさすってみたり、きつく握ってみたりするのだ。刺激が幾重にも重なって、レイフはいよいよウィルの勢いに抗うことが出来なくなってきた。
そのままウィルに、押し倒される。
「だ、ダメだ、…ウィル、つけるんだ…」
ウィルは自身のそれを、そのままレイフに押し込もうとする。もはやウィル自身からの感染の疑いはないとクレイグに確認を取っていても、逆に感染症などになる恐れがあることから必ず装着してからするというのがルールだった。互いのために一度も破ったことはない。それなのにいまのウィルは、まったくレイフの言うことを聞くような目をしていなかった。
「ウィル、…俺もお前が好きだ。…だからこそ、こんなことは…許さない…」
「…どうして…」
「…お前が好きだからだよ。大事にしたいんだ」
レイフはウィルの瞳を真っ直ぐ見た。これでうまく伝わらなかったら、仕方ないとさえ思った。レイフの上空にいるウィルの動きが止まる。
そしてぼたぼたと、大粒の涙が降り注いだ。
「…あなたが女だったらなんて、一度も思ったことはなかったのに…!」
ウィルの涙を見ると、胸が苦しくなる。
レイフはウィルの腕を折らせてそのまま自分の身体に乗せた。だいぶ体重は落ちただろう。軽く薄いその身体をぎゅっときつく抱きしめる。
「俺は、子どもがいなくても、お前と添い遂げたいと思う。子どもがまったく欲しくないといえば嘘になるが、…お前と離れるよりずっと我慢できる」
「…レイフ…すいません…」
ウィルはレイフの胸に顔をうずめた。レイフはウィルの背中を優しくさする。
「取り乱してすいません…。…俺も、あなたと離れる方がずっと嫌だ…!…ずっとそばにいて下さい…お願いだから」
「ああ、約束するよ」
レイフの声も鼻声になっている。つられて涙ぐんでいるのだろう。
「俺たちは俺たちのやり方で、愛し合うことが出来てるんだ。逆にすごいじゃないか」
ウィルは黙って何度も頷いた。その度に涙がぽろぽろとこぼれる。
レイフはウィルの唇にキスを落としてその瞳を見つめた。ウィルもそれに答えるように少しだけ微笑んだ。
「そうですね。この気持ちだけで、人間としての生殖本能にすら逆らえるんだから」
ウィルの言葉にレイフが頷く。開いたままのドアからは初秋の涼しい風が吹き込んできていた。
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