小咄小話ちょいと詰めて

吉村巡

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みすてりー

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古島さん、ごめんなさい! 言い忘れてたんだけど、今日の放課後に(クラスメイト1)
委員会の集まりのこと? 第二会議室で16時30分からだったよね?(娘)
あれ? 私、伝えてたっけ?(クラスメイト1)
……あることは知ってたから、ちゃんと参加できるよ。用事は、これだけかな?(娘)
うん。知ってるのに、わざわざ呼び止めてごめんね(クラスメイト1)
気にしないで。私も、確認できて良かったから(娘)

うーん?(クラスメイト1)
どうしたの? 変な顔で唸って(クラスメイト2)
いや、古島さんに、今日の委員会のこと伝えてたかな~、って(クラスメイト1)
いま伝えてたんじゃないの?(クラスメイト2)
伝える前に知ってたみたい。だから、前に私から言ってたのかなって思ったんだけど(クラスメイト1)
伝えてたことすら忘れてたの? まぬけというか、鳥頭というか(クラスメイト2)
違うの! よく考えたら、会議室が第一から第二に変更って連絡が来たのが昨日の夜なの(クラスメイト1)
古島さんも、その連絡を受け取ったんじゃないの?(クラスメイト2)
委員会の連絡網グループに、古島さんの名前は無かったの。だから、伝えようと思ったんだし(クラスメイト1)
あっ、それ! 古島さんミステリーだよ(クラスメイト3)
古島さんミステリー、って何それ?(クラスメイト1)
まだ連絡が回ってないはずのことを、ちゃんと知ってたり、逆に、まだ誰も知らないことを教えてくれたりするの(クラスメイト3)
なんで?(クラスメイト2)
ミステリーなんだから、知らないよ(クラスメイト3)
クラスで仲良くしてる子いないみたいだし、謎が多いよね(クラスメイト1)
中学が同じだったんだけど、その頃からそうだったよ。小学校が一緒の子は、小学校からそうだったって言ってた。話せば、普通に話せるんだけどね(クラスメイト3)
うーん。確かに、古島さんミステリーね(クラスメイト2)


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