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名前、属性のみ書き終えたサラマドラはそっと紙を差し出す。
受け取った男性は紙をチラッと見た後、窓口よりも奥の部屋へ案内された。
「君の属性は闇属性なんだね。」
「…はい。」
「ああ、別に追い出さないよ。我々、冒険者ギルドはどんな境遇や環境で育ったとしても、受け入れる場所だから。」
「はい。」
男性の説明は分かりやすく、すっと頭に入ってくる。
「じゃあ簡単に言うと、登録はできるけど一般の依頼は受けられない。それは他の冒険者が達成できる依頼が、闇属性所有者には厳しいからなんだ。」
「………」
サラマドラは少し困惑しながら、男性からの次の言葉を待つ。
「だから君には冒険者ギルドが闇属性所有者に推奨している役職に就いてほしいんだよ。もちろん、拒否しても特に罰則はないけど。その役職なら、君ら闇属性所有者が得意とすることを主軸にできるって話だから。どうかな?」
「ーーお願いします。」
自分にできることがあるのであれば、サラマドラにそれを否定する選択は存在しなかった。
「うん。じゃあ、こっちにおいで?」
男性に案内されながら、サラマドラは広い空けた場所へ連れてこられた。
「ん?そいつは新人か?」
そこには大柄の男が一人木剣で素振りしている最中だった。
「ええ、ウィンさん。闇属性所有者のサラマドラさんです。例の職に就いていただく上で必要なことを教えてあげてください。」
「分かった…。」
男は一瞬だけサラマドラを見ると、渋々頭を縦に振った。
「サラマドラさん。こちら、ウィンさんと言います。サラマドラさんに与えられる職についての説明から訓練までを教えてくれます。」
「ありがとう、ございます。えぇと」
そこで初めてサラマドラは目の前の男性の名前を知らないことを思い出した。
「ああ、名乗るのが遅れてしまい、すみません。私のことはノルドと。」
「じゃあノルドさん、ありがとうございます。私、頑張ります!」
「はい。よろしくお願いしますね、ウィンさん。」
「おう。」
ウィンと紹介された大柄な男は頭を掻きながら応えた。
受け取った男性は紙をチラッと見た後、窓口よりも奥の部屋へ案内された。
「君の属性は闇属性なんだね。」
「…はい。」
「ああ、別に追い出さないよ。我々、冒険者ギルドはどんな境遇や環境で育ったとしても、受け入れる場所だから。」
「はい。」
男性の説明は分かりやすく、すっと頭に入ってくる。
「じゃあ簡単に言うと、登録はできるけど一般の依頼は受けられない。それは他の冒険者が達成できる依頼が、闇属性所有者には厳しいからなんだ。」
「………」
サラマドラは少し困惑しながら、男性からの次の言葉を待つ。
「だから君には冒険者ギルドが闇属性所有者に推奨している役職に就いてほしいんだよ。もちろん、拒否しても特に罰則はないけど。その役職なら、君ら闇属性所有者が得意とすることを主軸にできるって話だから。どうかな?」
「ーーお願いします。」
自分にできることがあるのであれば、サラマドラにそれを否定する選択は存在しなかった。
「うん。じゃあ、こっちにおいで?」
男性に案内されながら、サラマドラは広い空けた場所へ連れてこられた。
「ん?そいつは新人か?」
そこには大柄の男が一人木剣で素振りしている最中だった。
「ええ、ウィンさん。闇属性所有者のサラマドラさんです。例の職に就いていただく上で必要なことを教えてあげてください。」
「分かった…。」
男は一瞬だけサラマドラを見ると、渋々頭を縦に振った。
「サラマドラさん。こちら、ウィンさんと言います。サラマドラさんに与えられる職についての説明から訓練までを教えてくれます。」
「ありがとう、ございます。えぇと」
そこで初めてサラマドラは目の前の男性の名前を知らないことを思い出した。
「ああ、名乗るのが遅れてしまい、すみません。私のことはノルドと。」
「じゃあノルドさん、ありがとうございます。私、頑張ります!」
「はい。よろしくお願いしますね、ウィンさん。」
「おう。」
ウィンと紹介された大柄な男は頭を掻きながら応えた。
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