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天使か悪魔か
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夕飯はカレーにしよう。
そう決めたのは、冷蔵庫の中がほぼ空だったからに他ならない。辛うじて余っていた人参と玉ねぎ。それに、じゃがいもはないがかぼちゃがある。牛肉の代わりに冷凍してある豚肉を入れれば完璧だ。
いろんなことがありすぎて、外に出るのも億劫だったのもあるが、単純にお金がなかった。
医療事務、手取り十八万円。そこから家賃七万円にスマホ代とネットの通信料合わせて一万円、様々な保険料一万円、光熱費一万円、将来に向けての貯金一万円を引く。残った七万円で食費や雑費を賄わなければならない。一人分なら余裕と思っていたが、合コンや友達とのランチで、案外家計は火の車だった。
このままの生活で、果たして結婚なんてできるのだろうか。美穂子が結婚した時は、式に三百万円かかったと言っていたっけ。貯金ないな、というかその前に彼氏もいないんだっけ。
どんどん悲しくなってきて、果てには涙まで出てきた。でもこれは、玉ねぎのせいだと思う。みじん切りの玉ねぎを飴色に炒めたところで、別にくし切りにしていた玉ねぎと他の野菜を投入した。
あの子、『たろちゃん』は家に帰っただろうか。助けてもらったのにお礼すら言えなかった。
『やだよ、たろちゃん』
頭の中で昨日の光景がリプレイされた。あの女の子はずぶ濡れになりながらも、彼を離すまいと必死だった。なりふり構わず、誰に見られても気にせずに。
『やだよ』
その一言が言えたら、私も変わっていたのだろうか。必死になって訴えていれば、今頃はあいつの奥さんになっていたのだろうか。
そんな姿を想像出来なくて、自分でもびっくりするくらい薄ら寒い笑いが出た。
──ありえない。
ルーを割入れ、カレーのいい匂いが辺りに漂う頃、ガチャリという音が耳に入った。冷たいものが背筋を走る。この音は、鍵を開ける音だ。
でもそんなはずはない。鍵もしっかりかけてあったはずだし、合鍵だってここに……。
──ない!
ベッドの脇の小さなテーブルに目をやるが、いつも置いてあるはずの合鍵がない。変な汗が背中を伝う。
「どこどこどこ?」
慌ててテーブルの下を覗き込むと同時に、背後に人の気配がした。
「ただいま、千春さん」
顔を上げると朝出ていったはずの『たろちゃん』が笑顔で立っている。
「え……? なんで……?」
「あ、カレーなんだ、おいしそう。千春さん火、つけっぱだよ。焦げちゃう」
そう言って彼は私に背を向けると、お鍋の中をおたまでぐるりとかき回した。彼の足元には、今朝はなかった大きなキャリーバッグが置かれている。
「ね、ねぇ……あなた……鍵……え、なんで……?」
いまいち状況が把握できない。おたまの動きと同じく、私の頭の中もぐるぐると回り始めた。
「鍵? ああ、そこに置いてあったから。だめだよー、そんな所に置いておくとか。不用心だよ」
ピ、とIHの電源を切ると、彼は振り向きにっこり笑った。
「そ、それ、泥棒って言うのよ……!」
「うん、だから、こうして帰ってきたよ?」
まるで宇宙人と会話しているみたいだ。全然、全く、何一つ、理解できない。イマドキの子ってみんなこんな感じ? それとも、この子が特殊なのか。
「帰ってきたってどういうこと? ねぇ、その荷物……なに……」
大きな荷物に一抹の不安を感じつつ、それでも訊かずにはいられなかった。
『たろちゃん』は私の顔を覗き込むようにして首を傾けると、上目遣いでこう言った。
「ねぇ、この家に置いてよ」
──何を? そのキャリーバッグを?
しかしそんなわけないことは、わかっていた。自分より若い男を家に住まわす。自分が働いて稼いで、男に尽くす。それが何を意味するのか、さすがに二十九年間も生きていればわかる。
「だめ! 私ヒモなんて囲わないから!」
ただでさえお金が無いのに、他の誰かを養う余裕なんてない。しかも恋人でもない男だ。昨日知り合ったばかりの赤の他人だ。
たろちゃんは見事に『きょとん』とした顔をしていた。
「ひも? なにそれ?」
「は? え、えっとつまり……ってそうじゃなくて!」
またもや彼のペースに巻き込まれる所だった。しっかりしろ千春、と自分自身を鼓舞する。
「話がおかしいじゃない! 私とあなたは赤の他人。なんでこの部屋に住まわせなきゃいけないの! それに、あなたには彼女がいるでしょ?」
言った後にしまったと思った。そういえば、昨夜の彼女とはきっと別れたんだ。
しかし当の本人はケロリとした顔で、まじまじと私を見る。
「彼女がいなかったら住んでもいいの?」
「は?」
「じゃあよかった。昨日別れたところだし」
そう言うと、彼は壁際のソファにゆっくり腰掛けた。
「ちょ……ちょっと待ってよ……じゃあ次の彼女ができるまで家に帰ってたら? あなたならすぐできるでしょ?」
ソファでくつろぎ出した『たろちゃん』を軽く睨む。本当に、綺麗な見た目だ。女の一人暮らしにしては殺風景なこの部屋が、急に清涼感溢れる高貴な部屋に変わった。
そんな彼は、私の言葉に神妙な顔を作る。
「俺、家ないんだよね」
「え……じゃあ今までどうしてたの?」
「女の人の所を転々と?」
そうかと思えばくすくすと悪戯っぽく笑った。さっきまでのあの顔はなんだったんだ。
「じゃあさ、千春さんの言う通り次の彼女が見つかるまで、ここに置いてよ。それならいいでしょ?」
うん、そうね、それならいいよ。……とはならない、この場合。
「なんで私の家なの?」
彼なら私じゃなくても選り取りみどりのはずだ。それこそ、可愛くて若い子に声をかければ上手く行きそうな感じ。
「もうさ、懲り懲りなんだよね」
「なにがよ」
「女の人はみんな俺を束縛したがる。昨日のあの子も最初はよかったんだけど、だんだん束縛が激しくなってきて。そういうの、ホント鬱陶しい。だから捨てたんだよ」
『たろちゃん』は吐き捨てるように言った。
『だから捨てたんだよ』
この言葉からは何の感情も読み取れなかった。だからこそ余計にぞくりとする。彼は……いや、こいつは女の敵だ。天使みたいな面して、中身は悪魔のような男だ。
「その点、千春さんだったらそういうことなさそうだし、楽だなーって」
「それどういう意……!」
カッとなって思わず言い返した私に、『たろちゃん』がお尻のポケットから何かを取り出しこっちに向けた。
それは白い封筒だった。
「……何よこれ」
「タダで住むわけにはいかないし、家賃? 毎月払うよ、このくらいでどう?」
ハッとして中身を確認すると、厚みのあるお札が。捲って数えてみる。一……二……三…………。一瞬自分の頭がおかしくなってしまったかと思った。数も数えられなくなったのか、と。だってここには──
「……じゅ、十万もあるけど……」
「足りない?」
「じゃなくて! こ、こんなに貰えない……!」
「じゃあ家賃プラス食費ってところかな? あと迷惑料? ねぇ、他にどんな理由を付ければいい?」
ソファにもたれかかったまま気だるげに微笑むその姿は、まるで猫だ。
「ねぇ、そんなに難しく考えないでよ。ただのルームシェアだよ。千春さんが言うならご飯だって作るし、掃除だってするよ。もちろん、千春さんの恋愛の邪魔もしない。悪い話じゃないと思うけど?」
ルームシェア……たしかに、そうかもしれないけど……。
伸びをする『たろちゃん』が本当に猫か何かに見えてきた。猫がこの部屋に居着いてしまった、と考えれば、そんなに悪くないような気がする。……お金に釣られたわけだはない、決して。
「──わかった」
「千春さん!」
「だけどっ! 早く彼女見つけて早く出ていってよね!」
わざとキツイ口調で言い放つも、彼は意に介していないようだ。立ち上がると、私の方へ近づいてきた。
突然掴まれる左手。かと思えば、ぐいっと引っ張られる。
「え、なに──」
「ありがと、千春さん」
耳元に彼の息がかかった。低い囁き声が直接脳に届く。
「────っっ!」
久しぶりのこの感覚に、全身が沸騰しそうなほど熱くなるのを感じた。
『たろちゃん』はすぐに手を離すと、至近距離で私を優しく見つめる。そんな、いや、まさか……。彼の形のいい唇が、そっと開いた。
「よろしくね、千春さん。俺のこと、好きにならないでね」
「は……はぁ!?」
コーポひばり302号室に、悪魔が住み着いた。
絶対に絶対に絶対に、好きになんてなるもんか。
そう決めたのは、冷蔵庫の中がほぼ空だったからに他ならない。辛うじて余っていた人参と玉ねぎ。それに、じゃがいもはないがかぼちゃがある。牛肉の代わりに冷凍してある豚肉を入れれば完璧だ。
いろんなことがありすぎて、外に出るのも億劫だったのもあるが、単純にお金がなかった。
医療事務、手取り十八万円。そこから家賃七万円にスマホ代とネットの通信料合わせて一万円、様々な保険料一万円、光熱費一万円、将来に向けての貯金一万円を引く。残った七万円で食費や雑費を賄わなければならない。一人分なら余裕と思っていたが、合コンや友達とのランチで、案外家計は火の車だった。
このままの生活で、果たして結婚なんてできるのだろうか。美穂子が結婚した時は、式に三百万円かかったと言っていたっけ。貯金ないな、というかその前に彼氏もいないんだっけ。
どんどん悲しくなってきて、果てには涙まで出てきた。でもこれは、玉ねぎのせいだと思う。みじん切りの玉ねぎを飴色に炒めたところで、別にくし切りにしていた玉ねぎと他の野菜を投入した。
あの子、『たろちゃん』は家に帰っただろうか。助けてもらったのにお礼すら言えなかった。
『やだよ、たろちゃん』
頭の中で昨日の光景がリプレイされた。あの女の子はずぶ濡れになりながらも、彼を離すまいと必死だった。なりふり構わず、誰に見られても気にせずに。
『やだよ』
その一言が言えたら、私も変わっていたのだろうか。必死になって訴えていれば、今頃はあいつの奥さんになっていたのだろうか。
そんな姿を想像出来なくて、自分でもびっくりするくらい薄ら寒い笑いが出た。
──ありえない。
ルーを割入れ、カレーのいい匂いが辺りに漂う頃、ガチャリという音が耳に入った。冷たいものが背筋を走る。この音は、鍵を開ける音だ。
でもそんなはずはない。鍵もしっかりかけてあったはずだし、合鍵だってここに……。
──ない!
ベッドの脇の小さなテーブルに目をやるが、いつも置いてあるはずの合鍵がない。変な汗が背中を伝う。
「どこどこどこ?」
慌ててテーブルの下を覗き込むと同時に、背後に人の気配がした。
「ただいま、千春さん」
顔を上げると朝出ていったはずの『たろちゃん』が笑顔で立っている。
「え……? なんで……?」
「あ、カレーなんだ、おいしそう。千春さん火、つけっぱだよ。焦げちゃう」
そう言って彼は私に背を向けると、お鍋の中をおたまでぐるりとかき回した。彼の足元には、今朝はなかった大きなキャリーバッグが置かれている。
「ね、ねぇ……あなた……鍵……え、なんで……?」
いまいち状況が把握できない。おたまの動きと同じく、私の頭の中もぐるぐると回り始めた。
「鍵? ああ、そこに置いてあったから。だめだよー、そんな所に置いておくとか。不用心だよ」
ピ、とIHの電源を切ると、彼は振り向きにっこり笑った。
「そ、それ、泥棒って言うのよ……!」
「うん、だから、こうして帰ってきたよ?」
まるで宇宙人と会話しているみたいだ。全然、全く、何一つ、理解できない。イマドキの子ってみんなこんな感じ? それとも、この子が特殊なのか。
「帰ってきたってどういうこと? ねぇ、その荷物……なに……」
大きな荷物に一抹の不安を感じつつ、それでも訊かずにはいられなかった。
『たろちゃん』は私の顔を覗き込むようにして首を傾けると、上目遣いでこう言った。
「ねぇ、この家に置いてよ」
──何を? そのキャリーバッグを?
しかしそんなわけないことは、わかっていた。自分より若い男を家に住まわす。自分が働いて稼いで、男に尽くす。それが何を意味するのか、さすがに二十九年間も生きていればわかる。
「だめ! 私ヒモなんて囲わないから!」
ただでさえお金が無いのに、他の誰かを養う余裕なんてない。しかも恋人でもない男だ。昨日知り合ったばかりの赤の他人だ。
たろちゃんは見事に『きょとん』とした顔をしていた。
「ひも? なにそれ?」
「は? え、えっとつまり……ってそうじゃなくて!」
またもや彼のペースに巻き込まれる所だった。しっかりしろ千春、と自分自身を鼓舞する。
「話がおかしいじゃない! 私とあなたは赤の他人。なんでこの部屋に住まわせなきゃいけないの! それに、あなたには彼女がいるでしょ?」
言った後にしまったと思った。そういえば、昨夜の彼女とはきっと別れたんだ。
しかし当の本人はケロリとした顔で、まじまじと私を見る。
「彼女がいなかったら住んでもいいの?」
「は?」
「じゃあよかった。昨日別れたところだし」
そう言うと、彼は壁際のソファにゆっくり腰掛けた。
「ちょ……ちょっと待ってよ……じゃあ次の彼女ができるまで家に帰ってたら? あなたならすぐできるでしょ?」
ソファでくつろぎ出した『たろちゃん』を軽く睨む。本当に、綺麗な見た目だ。女の一人暮らしにしては殺風景なこの部屋が、急に清涼感溢れる高貴な部屋に変わった。
そんな彼は、私の言葉に神妙な顔を作る。
「俺、家ないんだよね」
「え……じゃあ今までどうしてたの?」
「女の人の所を転々と?」
そうかと思えばくすくすと悪戯っぽく笑った。さっきまでのあの顔はなんだったんだ。
「じゃあさ、千春さんの言う通り次の彼女が見つかるまで、ここに置いてよ。それならいいでしょ?」
うん、そうね、それならいいよ。……とはならない、この場合。
「なんで私の家なの?」
彼なら私じゃなくても選り取りみどりのはずだ。それこそ、可愛くて若い子に声をかければ上手く行きそうな感じ。
「もうさ、懲り懲りなんだよね」
「なにがよ」
「女の人はみんな俺を束縛したがる。昨日のあの子も最初はよかったんだけど、だんだん束縛が激しくなってきて。そういうの、ホント鬱陶しい。だから捨てたんだよ」
『たろちゃん』は吐き捨てるように言った。
『だから捨てたんだよ』
この言葉からは何の感情も読み取れなかった。だからこそ余計にぞくりとする。彼は……いや、こいつは女の敵だ。天使みたいな面して、中身は悪魔のような男だ。
「その点、千春さんだったらそういうことなさそうだし、楽だなーって」
「それどういう意……!」
カッとなって思わず言い返した私に、『たろちゃん』がお尻のポケットから何かを取り出しこっちに向けた。
それは白い封筒だった。
「……何よこれ」
「タダで住むわけにはいかないし、家賃? 毎月払うよ、このくらいでどう?」
ハッとして中身を確認すると、厚みのあるお札が。捲って数えてみる。一……二……三…………。一瞬自分の頭がおかしくなってしまったかと思った。数も数えられなくなったのか、と。だってここには──
「……じゅ、十万もあるけど……」
「足りない?」
「じゃなくて! こ、こんなに貰えない……!」
「じゃあ家賃プラス食費ってところかな? あと迷惑料? ねぇ、他にどんな理由を付ければいい?」
ソファにもたれかかったまま気だるげに微笑むその姿は、まるで猫だ。
「ねぇ、そんなに難しく考えないでよ。ただのルームシェアだよ。千春さんが言うならご飯だって作るし、掃除だってするよ。もちろん、千春さんの恋愛の邪魔もしない。悪い話じゃないと思うけど?」
ルームシェア……たしかに、そうかもしれないけど……。
伸びをする『たろちゃん』が本当に猫か何かに見えてきた。猫がこの部屋に居着いてしまった、と考えれば、そんなに悪くないような気がする。……お金に釣られたわけだはない、決して。
「──わかった」
「千春さん!」
「だけどっ! 早く彼女見つけて早く出ていってよね!」
わざとキツイ口調で言い放つも、彼は意に介していないようだ。立ち上がると、私の方へ近づいてきた。
突然掴まれる左手。かと思えば、ぐいっと引っ張られる。
「え、なに──」
「ありがと、千春さん」
耳元に彼の息がかかった。低い囁き声が直接脳に届く。
「────っっ!」
久しぶりのこの感覚に、全身が沸騰しそうなほど熱くなるのを感じた。
『たろちゃん』はすぐに手を離すと、至近距離で私を優しく見つめる。そんな、いや、まさか……。彼の形のいい唇が、そっと開いた。
「よろしくね、千春さん。俺のこと、好きにならないでね」
「は……はぁ!?」
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