23 / 248
カオスソルベ編
第8話「甦る記憶!カオスソルベの正体が明かされる時」①
しおりを挟む
瀬戌市の廃デパートの屋上…カオスソルベは、男物の大きめのTシャツ1枚に黒のオーバーニーソックス、そして青いスニーカー姿で、マカロンが作ったミルフィーユのぬいぐるみを抱きかかえながら、体育座りをしている。
「ミルフィーユ…会いたい…」
昨日はティラミスに学校へ連れて行かれたが、ミルフィーユもとい一悟が居なかったため、彼女にとっては退屈でしかなった。
「ティラミスのいぢわる…ミルフィーユ、お休みだったじゃん…」
そう言いながら、カオスソルベは頬をフグのように膨らませる。そして屋上に寝ころび、ミルフィーユのぬいぐるみを空高く掲げる。
「ミルフィーユ…昨日からね…僕の身体の中が騒がしいの。「でたらめを言うな」…だって。おかしいよね…ティラミス、ウソ言ってないもん。鬼だけど…」
「カオスソルベー、お風呂行くよー!!!!」
屋上の階段から、マカロンの声がして、カオスソルベは咄嗟に起き上がる。
「お姉ちゃんが呼んでる…お風呂行くから、お部屋で待っててね?ミルフィーユ…」
カオスソルベはそう言いながらルンルンと鼻歌を歌いつつ、屋上をあとにして、入浴の準備のために部屋へと戻った。
「勇者様になんの御用?アントーニオ・パネットーネ!!!」
突然、アントーニオの正面から1人の女性の声が聞こえた。彼が顔を上げると、そこにはもの凄い剣幕の女性が麻酔銃をアントーニオに突きつけながら立っている。アンニンだ。
「おや…誰かと思えば、キョーコじゃないか。」
「まさか、彼女にアルコール飲料飲ませてないわよね?あなたが彼女にやった前科という前科…慰謝料としてきっちりユーロで償ってもらおうかしら?」
怒りの表情のアンニンに対して、アントーニオは「自分は悪くない」と言わんばかりに、へらへらと笑う。
「ははは…キョーコ、君は怖いねぇ…僕はあの時、酒におぼれたセーラに介抱してあげただけというのに…」
「セーラ・シュトーレン・クラージュ・シュヴァリエ」…これが勇者シュトーレンの本名である。スイーツ界に於いて、勇者及び、勇者の右肩ともいえる存在の本名及び、真名を家族や身近な者以外の者が呼ぶのは禁忌とされている。アンニンも勇者・シュトーレンの右肩ともいえる存在であると同時に僧侶としての地位が高い。だが、本名の「アンヌ・リン・ブランシュ」と呼ばれること以上に、どこの馬の骨かもわからない人間界の男に幼馴染の本名を連呼されるのは、彼女にとっては非常に腹立たしい事である。
「あれが介抱?随分と一線を越えた介抱ですこと…勇者様を真名で呼んだだけならず、勇者様に手を出すという事は、私を敵に回すに等しいというのに…」
アンニンのあまりの怒りに、アントーニオはソファから立ち上がる。
「今日、僕は彼女にパリのカオスイーツの話をしにきただけさ。今日はもう帰るよ…シュトーレン…件の失踪事件について、気がかりな所もあるからね。」
そう言いながら、アントーニオは去ってしまった。
「大丈夫?セーラ…」
「ありがと…アンヌ。何とか…ね?」
シュトーレンが仰向けの状態から身体をねじるようにソファから起き上がった刹那、突然何かが噴き出る音がした。
「ぶぼっ…」
一悟が鼻血を吹き出した音だった。
「ティッシュ!ティッシュ!!!」
「あの男とは真逆だなほら、シュトーレン…早く着替えろ。女の子の姿とはいえ、一悟は男子中学生なんだからな?」
「えっ…?」
突然真名から呼び方を変えた幼馴染に今の恰好をつっこまれた勇者様は、瞬く間に腕で両胸を押さえ、言葉にならない程の悲鳴を上げながら一悟に背を向けてしまったのだった。
「何はともあれ、おかえり。一悟…」
「ただい…ま…」
先ほどの光景が衝撃的だったのか、2人はどことなくぎこちない。それもそのはず、ソルベよりも大きくて柔らかそうなHカップが殆ど見える状態で、中身が男子中学生の奴の方を振り向くなんて、無防備で敵に攻めに行くようなものであるから。
「エクレールは別件で警察の事情聴取。あとで顔を出しに来るらしい。」
「アイツ…またやらかしたか…」
「今回は被害者の方だ。カオスイーツにされたのが、ちょうどエクレールのあまり入ってなさそうな財布をスった奴で…」
一言余計である。
「それから、ライスがマジパティに変身できたことを話しておこうと思ってな。」
「あの時は無我夢中でした。ミルフィーユが戦闘にでられず、プディングがピンチになって…その時でした。「こんな時、ミルフィーユだったらどうする」って思った途端、プディングを助けたいっていう気持ちが一層強まって…」
「それで、石化したブレイブスプーンが元に戻ったってワケ…か。」
「ライスのプディングを助けたい想いが、石化した雪斗のブレイブスプーンに反応した」
…まさに奇跡の瞬間だった。
「でもライスが持っているのは、雪斗の強い想いから生まれたブレイブスプーン…それを他の人、ましてやスイーツ界の住人が使うっていう事は、相応の制限がある。特に、雪斗が再びブレイブスプーンを手にした時は覚悟して頂戴ね?」
「はいっ!!!!!」
スイーツ界の住人がマジパティに変身する…これまでに前例のない事だ。その前例を作ったことによる制約は少なからず存在する。それも、生み出した本人以外の人物が使うならなおさらだ。勇者様からの言葉に、あずきは覚悟を決めた。
「それから、あの男の言っていた「件の失踪事件」だが、あれは恐らく氷見くんの失踪事件のことだろう。」
そう言いながら、アンニンはテレビの電源を付け、チャンネルを現在ニュース番組が放送されているチャンネルに切り替える。
「先日、埼玉県瀬戌市で発生した男子中学生の失踪事件について、瀬戌警察署は先ほど、失踪した男子中学生の情報公開をすることを発表しました。」
テレビの画面が瀬戌警察署内部に切り替わる。記者会見が行われるようだ。その会見の場には一悟の父も、先ほどまでシュトーレンと一緒だったアントーニオもいる。
「この度、4月26日に発生した男子中学生の行方不明事件について、ご家族のご意向も踏まえまして、この度情報公開をする運びとなりました。失踪したのは私立サン・ジェルマン学園中等部の2年生、氷見雪斗。男性、13歳。26日午後3時ごろに中等部正門で雪斗くんが門を出る様子を、守衛の男性が見たのを最後に行方が分からなくなっています。」
「余計なことを!!!何を今更家族面なんて…」
記者会見の様子に、アンニンが声を荒げる。以前から雪斗の生い立ちを氷見家当主である雪斗の祖父から聞いており、今回の情報公開も明らかに父方の一方的な意向だという事も彼女は気づいている。
「どういう…ことだ?」
「虐待だ…彼はプールの授業をいつも見学するだろ?…それ、虐待による火傷の跡を隠すためなんだ。それに、彼のコミュニケーションに対する問題、簡単な算数ですらできなかった小学校6年の時の話…彼は「氷見雪斗」を名乗る前に、父親と父方の祖父母に虐待され続けていたんだ。」
アンニンの話に、一悟達はどよめく。先日聞いたコミュニケーション能力の問題以外にも、雪斗の過去は想像を絶する話が多いようだ。
「やけに詳しいのね?」
「氷見くんのおじい様、たまにお忍びで将棋を打ちに保健室にくるんだ。その時、氷見くんの話を何度か聞いているってワケ。今日もそれで保健室に来ていたんだ。」
「それでは…この情報公開は…」
僧侶の話を聞いたライスは、テレビの会見内容に対して思わずゾッとする。
「氷見家の意向ではない。情報公開を促したのは、十中八九…氷見くんの父方の祖父・今川武夫が仕組んだこと。」
アンニンがそう言うと、一悟は何かを思い出したような表情を浮かべる。
「今…川…?」
「い…いまがわ…ゆき…と…」
一悟が雪斗に初めて出会ったのは、中等部の入学式ではない…一悟は、やっとそれに気づいたのだった。
「ミルフィーユ…会いたい…」
昨日はティラミスに学校へ連れて行かれたが、ミルフィーユもとい一悟が居なかったため、彼女にとっては退屈でしかなった。
「ティラミスのいぢわる…ミルフィーユ、お休みだったじゃん…」
そう言いながら、カオスソルベは頬をフグのように膨らませる。そして屋上に寝ころび、ミルフィーユのぬいぐるみを空高く掲げる。
「ミルフィーユ…昨日からね…僕の身体の中が騒がしいの。「でたらめを言うな」…だって。おかしいよね…ティラミス、ウソ言ってないもん。鬼だけど…」
「カオスソルベー、お風呂行くよー!!!!」
屋上の階段から、マカロンの声がして、カオスソルベは咄嗟に起き上がる。
「お姉ちゃんが呼んでる…お風呂行くから、お部屋で待っててね?ミルフィーユ…」
カオスソルベはそう言いながらルンルンと鼻歌を歌いつつ、屋上をあとにして、入浴の準備のために部屋へと戻った。
「勇者様になんの御用?アントーニオ・パネットーネ!!!」
突然、アントーニオの正面から1人の女性の声が聞こえた。彼が顔を上げると、そこにはもの凄い剣幕の女性が麻酔銃をアントーニオに突きつけながら立っている。アンニンだ。
「おや…誰かと思えば、キョーコじゃないか。」
「まさか、彼女にアルコール飲料飲ませてないわよね?あなたが彼女にやった前科という前科…慰謝料としてきっちりユーロで償ってもらおうかしら?」
怒りの表情のアンニンに対して、アントーニオは「自分は悪くない」と言わんばかりに、へらへらと笑う。
「ははは…キョーコ、君は怖いねぇ…僕はあの時、酒におぼれたセーラに介抱してあげただけというのに…」
「セーラ・シュトーレン・クラージュ・シュヴァリエ」…これが勇者シュトーレンの本名である。スイーツ界に於いて、勇者及び、勇者の右肩ともいえる存在の本名及び、真名を家族や身近な者以外の者が呼ぶのは禁忌とされている。アンニンも勇者・シュトーレンの右肩ともいえる存在であると同時に僧侶としての地位が高い。だが、本名の「アンヌ・リン・ブランシュ」と呼ばれること以上に、どこの馬の骨かもわからない人間界の男に幼馴染の本名を連呼されるのは、彼女にとっては非常に腹立たしい事である。
「あれが介抱?随分と一線を越えた介抱ですこと…勇者様を真名で呼んだだけならず、勇者様に手を出すという事は、私を敵に回すに等しいというのに…」
アンニンのあまりの怒りに、アントーニオはソファから立ち上がる。
「今日、僕は彼女にパリのカオスイーツの話をしにきただけさ。今日はもう帰るよ…シュトーレン…件の失踪事件について、気がかりな所もあるからね。」
そう言いながら、アントーニオは去ってしまった。
「大丈夫?セーラ…」
「ありがと…アンヌ。何とか…ね?」
シュトーレンが仰向けの状態から身体をねじるようにソファから起き上がった刹那、突然何かが噴き出る音がした。
「ぶぼっ…」
一悟が鼻血を吹き出した音だった。
「ティッシュ!ティッシュ!!!」
「あの男とは真逆だなほら、シュトーレン…早く着替えろ。女の子の姿とはいえ、一悟は男子中学生なんだからな?」
「えっ…?」
突然真名から呼び方を変えた幼馴染に今の恰好をつっこまれた勇者様は、瞬く間に腕で両胸を押さえ、言葉にならない程の悲鳴を上げながら一悟に背を向けてしまったのだった。
「何はともあれ、おかえり。一悟…」
「ただい…ま…」
先ほどの光景が衝撃的だったのか、2人はどことなくぎこちない。それもそのはず、ソルベよりも大きくて柔らかそうなHカップが殆ど見える状態で、中身が男子中学生の奴の方を振り向くなんて、無防備で敵に攻めに行くようなものであるから。
「エクレールは別件で警察の事情聴取。あとで顔を出しに来るらしい。」
「アイツ…またやらかしたか…」
「今回は被害者の方だ。カオスイーツにされたのが、ちょうどエクレールのあまり入ってなさそうな財布をスった奴で…」
一言余計である。
「それから、ライスがマジパティに変身できたことを話しておこうと思ってな。」
「あの時は無我夢中でした。ミルフィーユが戦闘にでられず、プディングがピンチになって…その時でした。「こんな時、ミルフィーユだったらどうする」って思った途端、プディングを助けたいっていう気持ちが一層強まって…」
「それで、石化したブレイブスプーンが元に戻ったってワケ…か。」
「ライスのプディングを助けたい想いが、石化した雪斗のブレイブスプーンに反応した」
…まさに奇跡の瞬間だった。
「でもライスが持っているのは、雪斗の強い想いから生まれたブレイブスプーン…それを他の人、ましてやスイーツ界の住人が使うっていう事は、相応の制限がある。特に、雪斗が再びブレイブスプーンを手にした時は覚悟して頂戴ね?」
「はいっ!!!!!」
スイーツ界の住人がマジパティに変身する…これまでに前例のない事だ。その前例を作ったことによる制約は少なからず存在する。それも、生み出した本人以外の人物が使うならなおさらだ。勇者様からの言葉に、あずきは覚悟を決めた。
「それから、あの男の言っていた「件の失踪事件」だが、あれは恐らく氷見くんの失踪事件のことだろう。」
そう言いながら、アンニンはテレビの電源を付け、チャンネルを現在ニュース番組が放送されているチャンネルに切り替える。
「先日、埼玉県瀬戌市で発生した男子中学生の失踪事件について、瀬戌警察署は先ほど、失踪した男子中学生の情報公開をすることを発表しました。」
テレビの画面が瀬戌警察署内部に切り替わる。記者会見が行われるようだ。その会見の場には一悟の父も、先ほどまでシュトーレンと一緒だったアントーニオもいる。
「この度、4月26日に発生した男子中学生の行方不明事件について、ご家族のご意向も踏まえまして、この度情報公開をする運びとなりました。失踪したのは私立サン・ジェルマン学園中等部の2年生、氷見雪斗。男性、13歳。26日午後3時ごろに中等部正門で雪斗くんが門を出る様子を、守衛の男性が見たのを最後に行方が分からなくなっています。」
「余計なことを!!!何を今更家族面なんて…」
記者会見の様子に、アンニンが声を荒げる。以前から雪斗の生い立ちを氷見家当主である雪斗の祖父から聞いており、今回の情報公開も明らかに父方の一方的な意向だという事も彼女は気づいている。
「どういう…ことだ?」
「虐待だ…彼はプールの授業をいつも見学するだろ?…それ、虐待による火傷の跡を隠すためなんだ。それに、彼のコミュニケーションに対する問題、簡単な算数ですらできなかった小学校6年の時の話…彼は「氷見雪斗」を名乗る前に、父親と父方の祖父母に虐待され続けていたんだ。」
アンニンの話に、一悟達はどよめく。先日聞いたコミュニケーション能力の問題以外にも、雪斗の過去は想像を絶する話が多いようだ。
「やけに詳しいのね?」
「氷見くんのおじい様、たまにお忍びで将棋を打ちに保健室にくるんだ。その時、氷見くんの話を何度か聞いているってワケ。今日もそれで保健室に来ていたんだ。」
「それでは…この情報公開は…」
僧侶の話を聞いたライスは、テレビの会見内容に対して思わずゾッとする。
「氷見家の意向ではない。情報公開を促したのは、十中八九…氷見くんの父方の祖父・今川武夫が仕組んだこと。」
アンニンがそう言うと、一悟は何かを思い出したような表情を浮かべる。
「今…川…?」
「い…いまがわ…ゆき…と…」
一悟が雪斗に初めて出会ったのは、中等部の入学式ではない…一悟は、やっとそれに気づいたのだった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
大和型戦艦、異世界に転移する。
焼飯学生
ファンタジー
第二次世界大戦が起きなかった世界。大日本帝国は仮想敵国を定め、軍事力を中心に強化を行っていた。ある日、大日本帝国海軍は、大和型戦艦四隻による大規模な演習と言う名目で、太平洋沖合にて、演習を行うことに決定。大和、武蔵、信濃、紀伊の四隻は、横須賀海軍基地で補給したのち出港。しかし、移動の途中で濃霧が発生し、レーダーやソナーが使えなくなり、更に信濃と紀伊とは通信が途絶してしまう。孤立した大和と武蔵は濃霧を突き進み、太平洋にはないはずの、未知の島に辿り着いた。
※ この作品は私が書きたいと思い、書き進めている作品です。文章がおかしかったり、不明瞭な点、あるいは不快な思いをさせてしまう可能性がございます。できる限りそのような事態が起こらないよう気をつけていますが、何卒ご了承賜りますよう、お願い申し上げます。
オッサン齢50過ぎにしてダンジョンデビューする【なろう100万PV、カクヨム20万PV突破】
山親爺大将
ファンタジー
剣崎鉄也、4年前にダンジョンが現れた現代日本で暮らす53歳のおっさんだ。
失われた20年世代で職を転々とし今は介護職に就いている。
そんな彼が交通事故にあった。
ファンタジーの世界ならここで転生出来るのだろうが、現実はそんなに甘く無い。
「どうしたものかな」
入院先の個室のベッドの上で、俺は途方に暮れていた。
今回の事故で腕に怪我をしてしまい、元の仕事には戻れなかった。
たまたま保険で個室代も出るというので個室にしてもらったけど、たいして蓄えもなく、退院したらすぐにでも働かないとならない。
そんな俺は交通事故で死を覚悟した時にひとつ強烈に後悔をした事があった。
『こんな事ならダンジョンに潜っておけばよかった』
である。
50過ぎのオッサンが何を言ってると思うかもしれないが、その年代はちょうど中学生くらいにファンタジーが流行り、高校生くらいにRPGやライトノベルが流行った世代である。
ファンタジー系ヲタクの先駆者のような年代だ。
俺もそちら側の人間だった。
年齢で完全に諦めていたが、今回のことで自分がどれくらい未練があったか理解した。
「冒険者、いや、探索者っていうんだっけ、やってみるか」
これは体力も衰え、知力も怪しくなってきて、ついでに運にも見放されたオッサンが無い知恵絞ってなんとか探索者としてやっていく物語である。
注意事項
50過ぎのオッサンが子供ほどに歳の離れた女の子に惚れたり、悶々としたりするシーンが出てきます。
あらかじめご了承の上読み進めてください。
注意事項2 作者はメンタル豆腐なので、耐えられないと思った感想の場合はブロック、削除等をして見ないという行動を起こします。お気を悪くする方もおるかと思います。予め謝罪しておきます。
注意事項3 お話と表紙はなんの関係もありません。
『イージス艦長、インパール最前線へ。――牟田口廉也に転生した俺は、地獄の餓死作戦を「鉄壁の兵站要塞」に変える』
月神世一
SF
【あらすじ】
「補給がなければ、戦場に立つ資格すらない」
坂上真一(さかがみ しんいち)、50歳。
かつてイージス艦長として鉄壁の防空網を指揮し、現在は海上自衛隊で次世代艦の兵站システムを設計する男。
背中には若き日の過ちである「仁王」の刺青を隠し持ち、北辰一刀流の達人でもある彼は、ある日、勤務中に仮眠をとる。
目が覚めると、そこは湿気と熱気に満ちた1944年のビルマだった。
鏡に映っていたのは、小太りで口髭の男――歴史の教科書で見た、あの「牟田口廉也」。
しかも時期は、日本陸軍史上最悪の汚点とされる「インパール作戦」決行の直前。
部下たちは「必勝の精神論」を叫び、無謀な突撃を今か今かと待っている。
(……ふざけるな。俺に、部下を餓死させろと言うのか?)
現代の知識と、冷徹な計算、そして海自仕込みのロジスティクス能力。
すべてを駆使して、坂上(中身)は歴史への介入を開始する。
精神論を振りかざすふりをして上層部を欺き、現地改修で兵器を強化し、密かに撤退路を整備する。
これは、「史上最も無能な指揮官」の皮を被った「現代の有能な指揮官」が、確定した敗北の運命をねじ伏せ、数万の命を救うために戦う、逆転の戦記ドラマ。
天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】
田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。
俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。
「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」
そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。
「あの...相手の人の名前は?」
「...汐崎真凛様...という方ですね」
その名前には心当たりがあった。
天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。
こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗@オートスキル第1巻発売中
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる

