激甘革命!マジパティ(分割版)

夜ノ森あかり

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勇者クラフティ編

第17話「勇者VSトーニ!マジパティと勇者の奇跡」③

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 カオスイーツ化したアントーニオは、魔界のマジパティ達がパティブレードを出すスキを与えぬかの如く、執拗しつように魔界のマジパティ達に攻撃を仕掛けてくる。先ほどのパーティー会場での戦いの疲れ…さらに、人間界での戦いは魔族にとって分が悪いのか、魔界のマジパティ達にとってはとても不利な状況である。

「ぐはっ…」

「ボネ!!!うぐっ…」

 魔界のプディングと魔界のソルベは、カオスイーツ化したアントーニオに蹴り飛ばされてしまい、それぞれスーツ姿のボネと執事服姿のネロに戻ってしまう。魔界のミルフィーユもどうにか応戦しようとするが、腰のチェーンを引きちぎられた拍子にブレイブスプーンを落としてしまい、メイド服姿のグラッセに戻ってしまった。

「ぴゃあああああああああっ!!!!」

 グラッセは瞬く間に屋敷にある植木に飛ばされ、逆さ吊りにされてしまう。そんな様子を、カオスイーツは構いもせずに近づこうとするが…



「シュパッ…」



 ひとつの大剣が颯爽とカオスイーツの背中を斬りつける音が、グラッセの危機を救った。斬りつけられたカオスイーツは、くるりと身体を回し、斬りつけた人物に顔を向ける。



「トーニ!!!あなたの相手は、このアタシでしょ?」

 カオスイーツと化したアントーニオと、勇者が顔を合わせた刹那、勇者の脳裏に、浮かぶアントーニオと初めて出会った日…あの時の2人は、ホテル王の息子とホテルのスタッフだった…そこから知り合いとなったが…



「アタシはあなたを友達としてしか見ていなかった。でも、あなたはアタシを恋人として見ていた…そうでしょう?」



 そう言いながら、勇者はカオスイーツの拳を右手で受け止める。



「だから…あなたはアタシを簡単に手に入れられると思っていた。そう思っていたからこそ、アタシが勇者だと知っていた上で、付け回し、アタシの大切な人を傷つけた…残念だけど、アタシはそんなやり方で恋人が手に入れられると思っている人とは、話が合わないの!!!」



 勇者の言葉と同時に、彼女はカオスイーツに左足で蹴りを入れる。そして再び大剣を構え、カオスイーツに飛び掛かる。



「アタシの幼馴染を邪険に扱ったり、アタシの父親を侮辱したり…それでアタシの心を掴めると思った?むしろ、そんな愛情こっちから願い下げよ!!!!!」



 カオスイーツも負けじと攻撃しようとするが、彼女の太刀筋はカオスイーツの思っている以上のスピードで、思うように手が出せない。



「だから…今は勇者として、カオスイーツとなったあなたと戦います!!!!!」



 勇者はそう言いながら、スポンジケーキ状のカオスイーツに大剣を突きつける。そして、そんな彼女の勇気に導かれたかの様に一悟、みるく、雪斗、玉菜の4人が合流する。

「親父…アタシはやっと理解できた…マジパティを携えた勇者は、マジパティに戦いのすべてを委ねるんじゃない…共に力を合わせる事だって…」

 勇者の言葉に反応するかのように、彼女の大剣が白い光を纏う。



「強き力…」

 勇者と一悟の言葉に呼応するかのように、一悟の持つブレイブスプーンが、ピンクの光を纏いながら元の姿に戻る。

「育まれゆく愛…」

 今度は、みるくの持つブレイブスプーンが、黄色の光を纏いながら元の姿に戻る。

「深き知性…」

 そして、雪斗の持つブレイブスプーンが、水色の光を纏いながら元の姿に戻り…

「眩き光…」

 最後に、玉菜の持つブレイブスプーンが、紫の光を纏いながら元の姿に戻る。ブレイブスプーンが元の姿に戻った事で、シュトーレンは白い光を纏う大剣を夜空の下、天高く掲げる。



「そして、大いなる勇気!!!!!」



 勇者の叫び声と共に、5色の光は夜空に高く拡大し、光の柱と化す。その光の中で一悟、みるく、雪斗、玉菜はブレイブスプーンを空高く掲げる。



「「「「マジパティ・スイート・トランスフォーム!!!」」」」



 ピンク、黄色、水色、紫の空間が4人を包み、一悟はピンク色のロングヘアーの長身少女に、雪斗は水色のロングヘアーでグラマラスな少女に体系を変えると、みるくは金髪のロングヘアー、玉菜は銀髪のロングヘアーにそれぞれ変化する。それと同時に4人は背中合わせとなり、一悟の右手はみるくの左手が握り、みるくの右手は雪斗の左手、雪斗の右手は玉菜の左手…そして、玉菜の右手は一悟の左手がそれぞれ握りしめる。

 4人は髪をなびかせながら、トップス、スカート…と、上から順に光の粒子によって装着され、それぞれのコスチュームに合わせたかのように、太ももから足元にかけて光の粒子によって装着される。一悟と雪斗、玉菜にはチョーカー、みるくにはチョーカーとアームリングが装着される。手袋、アームカバー、イヤリングが装着されると、今度は全員身体をくるりと回し、向かい合う。

 一悟の髪はポニーテールに結われ、もみ上げの毛先がくるんとカールし、みるくの髪は触角が現れ、ツーサイドアップにされた髪と、もみ上げが縦ロールにカールし、下された髪は2つに分けられ、それぞれ毛先をオレンジ色のリボンで結われる。雪斗の髪は右側でワンサイドテールになり、青いリボンでまとめられる。玉菜の髪は左側でワンサイドアップになり、括られた毛束を彩るように紫のリボンでまとめられる。それぞれの腰にチェーンが現れると、そこにブレイブスプーンが付き、4人の瞳の色が変わり、変身が完了する。



「ピンクのマジパティ・ミルフィーユ!!!」

「黄色のマジパティ・プディング!!!」

「ブルーのマジパティ・ソルベ!!!」

「白銀のマジパティ・クリームパフ!!!」



「「スイート…」」

「「レボリューション!!!」」



「「「「マジパティ!!!!!」」」」



 一悟はミルフィーユ、みるくはプディング、雪斗はソルベ、玉菜はクリームパフにそれぞれ変身した。

「みんな…準備はいいわね?」

「あぁ!」

「勿論です!」

「覚悟はできてる!」

Ouiウイ!!!」

 4人のマジパティの言葉に、勇者は安堵の表情を浮かべる。マジパティ達の手にはそれぞれの武器がある。



「「「3つの心を1つに合わせて…」」」



 ミルフィーユ、プディング、ソルベがそう叫んだ瞬間、3人の武器は光の粒子となり、それぞれのカラーに合わせた細身の剣・パティブレードに変わった。



「勇者の力を1つの剣に!!!ミルフィーユブレード!!!」

「勇者の愛を1つの剣に!!!プディングブレード!!!」

「勇者の知性を1つの剣に!!!ソルベブレード!!!」



 3人はそれぞれのパティブレードを構え、ピンク、黄色、水色の光をまといつつ、カオスイーツに飛び掛かる。



「さぁ、行くわよ!!!フォンダンっ!」

「はいでしゅ!!!」

 フォンダンがクリームパフの右肩に乗ると、クリームパフはウインクをする。

「精霊の力と…」

「勇者の光を一つにあわせて…」

「バレットリロード!!!」

 フォンダンの身体が白く光るなり、フォンダンはクリームパフの持つクリームグレネードのレンコン状のシリンダーに光の銃弾を装填する。そして、クリームパフは左手でシリンダーをくるくると回転させ、狙いを定めると同時に、クリームパフは拳銃のトリガーを引く。



 そして、勇者は白い光を纏いながらカオスイーツの前で高くジャンプする…



「「「「「マジパティ・ブレイブ・ピュニシオン!!!!!」」」」」



 その掛け声とともに、カオスイーツはミルフィーユ、プディング、ソルベの順に斬られ、クリームパフの無数の光の銃弾を浴びる。最後に、勇者・シュトーレンがカオスイーツの頭上から大きく振りかぶってカオスイーツを一刀両断する。



「「「「「アデュー♪」」」」」

 5人の言葉と共に、カオスイーツは光の粒子となり、本来の姿であるアントーニオ・パネットーネの姿へ戻るが…
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