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勇者クラフティ編
第19話「ティラミスの葛藤!生徒会長はクリームパフ」③
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「ズルッ…」
瑞希は思わず階段を踏み外し、そのまま転倒するが…
「ぽすっ…」
柔らかい衝撃が、瑞希の顔面を優しく包む。気持ち半分、生徒会長よりも大きめに感じる…そんな柔らかい物体の持ち主は、表情も声も呆れている。
「…何してんの?ティラミス…」
聞き覚えのある声がして、瑞希は思わず顔を上げる。藍色の瞳に藍色のロングヘアーを白いリボンでワンサイドアップでまとめた少女…赤いセーラーカラーに、白い身頃のセーラー服姿ではあるが、胸の辺りが窮屈になるのか、少女は白い胸当てを付けていない。それに、スカートは規定より5センチメートル短く、そこから延びる脚を覆うは白の指定ソックスではなく、黒のオーバーニーソックス…本来ならば校則違反ではあるが、今はそう言っている場合ではない。瑞希は咄嗟に彼女から身体を起こす。
「相変わらずのようですね…カオスソルベ…いえ、今はユキと呼ぶべきでしたね。」
そう話す瑞希の姿を見て、ユキはあることに気づく。
「ティラミス…メガネ、割れてるけど…何があったの?」
「わ、私のことはいいんです!!!丁度いいところに居ました…英語の佐貫先生を追ってくださいっ!!!合唱部の部室が荒らされ、精霊のフォンダン・ショコラがブレイブスプーン共々佐貫先生に…」
その言葉に、ユキのカバンから思わずガトーが飛び出す。
「フォンダンが!?」
「ていうか、僕も雪斗も…佐貫先生がどんな先生かわかんないんだけどー!!!」
そもそも、雪斗は下妻先生以外の英語教師の顔を覚えないクチである。
「それなら、ムッシュ・エクレールか僧侶アンニンに伝えてください!私もどうにかして佐貫先生を探します!!!」
「それならわかったけど…無理しないでよね!マカロンお姉ちゃん、最近ティラミスの様子が変だって心配してたから!!!!!」
相変わらず、マカロンとの交流は続いているようだ。ユキはガトーに保健室まで移動させるように頼むと、ガトーはユキを保健室へと瞬間移動させる。ユキが保健室へ移動したのを確認した瑞希は、汀良瑞希の姿からティラミスの姿へと戻る。先刻の突き飛ばしによる衝撃の影響はまだ続いているが、汀良瑞希の姿よりは動けるようだ。
その頃、保健室は仁賀保先生が不在ではあったものの、下妻先生とラテ、そして涼也がいた。一悟とみるくは一悟が本日、高等部の空手部で練習する日であるため、高等部に出向いている。あずきに至っては、現在数学の補修で教室に残っている。
「どうしたんですか、ユキ!ガトー!」
「大変なの!合唱部の部室が荒らされて、フォンダンが佐貫先生に…」
「玉菜のブレイブスプーンも一緒に盗まれたと…目撃者がティラミスなので、信ぴょう性には欠けますが…」
ユキとガトーの説明に、下妻先生の表情が強張る。
「ティラミスは、元々媒体の問題で汀良瑞希の姿ではカオスの力を出せん。それに、ブラックビターの幹部でありながら、嘘をつくのを苦手とする女だ!こうなってしまった以上…我々がする事は…」
ティラミスと同じ幹部であった下妻先生は、ティラミスの性格をユキ達に知らせた上、5秒ほど黙り込む。
「佐貫先生はまだ遠くへは行っていないはずだ!私は放送で玉菜と館林先生を呼び出す!ラテはアンニンに連絡!涼也はソルベとガトーと共にフォンダンと佐貫先生を探すんだ!」
下妻先生がユキ達に指示を出すと、ユキはブレイブスプーンを構える。
「マジパティ・スイート・トランスフォーム!!!」
水色の光がユキの全身を包み込み、ユキの髪は一瞬にして藍色から水色のロングヘアーに変化する。ユキとしての人格が強く出ている状態のため、アホ毛は健在だ。青いノースリーブインナーを纏った水色のオフショルダーのトップスがユキの豊満な上半身を覆い、腰からはお尻にかけてを青いアンダースカート、水色の巻きスカートが包み、腰回りが青いリボンで飾られる。
「姉さんも…こんな風に変身してたのか…」
初めて見るマジパティの変身シーン…涼也の脳裏には、マジパティだった頃の姉の姿が思い浮かぶ。
ユキの足元は黒いストッキングで覆われ、履き口に水色の装飾がされた白いニーハイブーツが穿かされる。まるで蝶の如く半回転するユキの両腕は白い長手袋で覆われ、手首にはブーツと同じ水色のリボンに緑色の宝石と白い羽根飾りの装飾が施される。髪は右サイドでワンサイドテールにまとめられ、結び目を緑色のハート型の宝石と白い羽飾りがついた青いリボンで括られる。
リボンと同じ装飾のイヤリングが付けられ、腰に緑色のチェーンが現れる。そこにブレイブスプーンが装着されると同時に、ユキの瞳の色は藍色から水色へと変化し、変身完了の合図となる。
「ブルーのマジパティ・ソルベ!!!」
途中までは日本舞踊を踊るかのように舞うが、左手を顔に添え、左ひざを曲げつつ、腕を交差させるかのように、右手を左ひざにあてがう…このポーズこそ、ユキとしての人格で変身したソルベの決めポーズなのである。端から見れば、れっきとした中二病だ。
ユキがソルベに変身したと同時に、仁賀保先生は保健室へ戻り、涼也に姉のブレイブスプーンを構えながら探すように告げる。変身は姉である千葉明日香しかできないが、仮に涼也が彼女のブレイブスプーンを持っても、精霊を探すためのレーダーとして使用できるようだ。
「教職員、及び生徒の呼び出しをします。中等部合唱部顧問の舘林先生と中等部合唱部部長の白石玉菜、大至急中等部合唱部部室までお戻りください。繰り返します。中等部合唱部顧問の舘林先生と中等部合唱部部長の白石玉菜、合唱部の部室が荒らされました!!!大至急中等部合唱部部室までお戻りください!」
ブレイブスプーンから放たれるピンクの光を手掛かりに、中等部の敷地内を駆けるソルベと涼也…その間に響く下妻先生の呼び出し放送。涼也の持つブレイブスプーンから放たれるピンクの光は、石段の遠くまで続いている。
「まずいな…高等部の方まで続いてる…」
「それに、カオスイーツの気配って事は…」
ソルベの脳裏に不穏な空気がよぎる。当初はティラミスの自作自演かとも思ったが、ティラミスは嘘をつくのが苦手な性格だということは、ユキがカオスソルベだった頃から知っている。仮にティラミスの言っている事が本当であるのなら、高等部の敷地内にティラミスとマカロン以外の幹部が現れたとみてよいだろう。ソルベは涼也と共に石段を駆け上がる。
ソルベの読みは当たっていた。石段の先にある高等部の敷地…その中庭にいたのは、戦国武将のような黒い甲冑をまとった1人の青年・ベイクと、マシュマロとチョコレートを2枚の巨大なクラッカーで挟み込んだようなカオスイーツ…そんなベイクとスモアカオスイーツと対峙しているのは…
「昨日といい…今日といい…あなたの行いには不快感しかありませんね!」
カオスイーツの身体には、フォンダンと玉菜のブレイブスプーンが紫の球体の中に閉じ込められてしまっている。ベイクによってカオスイーツにされたのは、間違いなく佐貫先生だ。
「昨日のゴリラといい、ここの中等部の問題教師どもは、実に短絡的な発想をする。高等部に逃げ込むなど、「自分は犯罪者」だと主張しているようなものだ。まぁ、昨日のゴリラはただカオスイーツにしただけでは面白くなかったから、適当に泳がせてやったが…そんなゴリラの息子も息子で傑作だったな!」
「そ…そんな理由で…彼を…カオスイーツにするなんて…」
涼也をカオスイーツ化した事を悪びれる事なく嗤うベイクの姿に、ティラミスは怒りがこみ上げる…ティラミスは両手に持てるだけのクナイを取り出し、ベイクとカオスイーツを睨みつける…
「ベイク…今日こそあなたに完全敗北を差し上げましょう…」
ティラミスはすぐさまカオスイーツにクナイを投げつけ、フォンダンのいる球体の周囲に傷をつけ、煙幕を放つ。ベイクとカオスイーツの視界は瞬く間に遮られ、煙幕がすべて消え去った時には、既にティラミスはフォンダンのいる球体を抱えていた。
「精霊は返していただきます!」
「つくづく愚かな駄メイドが…スモアカオスイーツ、精霊もろとも駄メイドを痛めつけろ!!!」
ベイクの言葉に呼応するかのように、カオスイーツの両目は赤い光を放ち、ティラミスに向かって飛び掛かる。ティラミスは球体を抱えたまま飛び上がり、一度は難を逃れるが…
「ズキッ…」
突然足に痛みが走り、ティラミスは着地を誤り、転倒してしまった。
「スキだらけだぞ、駄メイド!!!」
ベイクがそう言うと、カオスイーツは形の崩れたマシュマロをティラミスに向けて放つ。熱のこもったマシュマロは、鬼メイドの身体にくっつき、不規則な動きで彼女に絡みつく。
「うぐっ…」
熱のこもったマシュマロは、ティラミスの全身を這いずり回り、彼女の忍び装束の中へ、口の中へと侵入する。今まで感じた事のない感覚と羞恥心…それでも、フォンダンのいる球体は絶対に手放さない。
「そこまでしても、たかが精霊を守ろうというのか…精霊などどうでもいいものを…」
たかが精霊…されど精霊…甲冑を纏った幹部には、どうでもいい存在なのかもしれない。でも、ティラミスの脳裏にはフォンダンと嬉しそうに笑い合う生徒会長の姿が浮かぶ…この精霊がいなくなってしまったら、生徒会長はきっと悲しむ…
『白石さんを甘夏様のような悲しい目に遭わせたくない…だから…私は絶対に…』
かつての主の面影と生徒会長の面影が、ティラミスの頭の中で交叉する…カオスイーツの攻撃で装束を崩されようとも、裸体を晒しものにされ、辱められようとも…フォンダン・ショコラだけは絶対に守り抜く…
瑞希は思わず階段を踏み外し、そのまま転倒するが…
「ぽすっ…」
柔らかい衝撃が、瑞希の顔面を優しく包む。気持ち半分、生徒会長よりも大きめに感じる…そんな柔らかい物体の持ち主は、表情も声も呆れている。
「…何してんの?ティラミス…」
聞き覚えのある声がして、瑞希は思わず顔を上げる。藍色の瞳に藍色のロングヘアーを白いリボンでワンサイドアップでまとめた少女…赤いセーラーカラーに、白い身頃のセーラー服姿ではあるが、胸の辺りが窮屈になるのか、少女は白い胸当てを付けていない。それに、スカートは規定より5センチメートル短く、そこから延びる脚を覆うは白の指定ソックスではなく、黒のオーバーニーソックス…本来ならば校則違反ではあるが、今はそう言っている場合ではない。瑞希は咄嗟に彼女から身体を起こす。
「相変わらずのようですね…カオスソルベ…いえ、今はユキと呼ぶべきでしたね。」
そう話す瑞希の姿を見て、ユキはあることに気づく。
「ティラミス…メガネ、割れてるけど…何があったの?」
「わ、私のことはいいんです!!!丁度いいところに居ました…英語の佐貫先生を追ってくださいっ!!!合唱部の部室が荒らされ、精霊のフォンダン・ショコラがブレイブスプーン共々佐貫先生に…」
その言葉に、ユキのカバンから思わずガトーが飛び出す。
「フォンダンが!?」
「ていうか、僕も雪斗も…佐貫先生がどんな先生かわかんないんだけどー!!!」
そもそも、雪斗は下妻先生以外の英語教師の顔を覚えないクチである。
「それなら、ムッシュ・エクレールか僧侶アンニンに伝えてください!私もどうにかして佐貫先生を探します!!!」
「それならわかったけど…無理しないでよね!マカロンお姉ちゃん、最近ティラミスの様子が変だって心配してたから!!!!!」
相変わらず、マカロンとの交流は続いているようだ。ユキはガトーに保健室まで移動させるように頼むと、ガトーはユキを保健室へと瞬間移動させる。ユキが保健室へ移動したのを確認した瑞希は、汀良瑞希の姿からティラミスの姿へと戻る。先刻の突き飛ばしによる衝撃の影響はまだ続いているが、汀良瑞希の姿よりは動けるようだ。
その頃、保健室は仁賀保先生が不在ではあったものの、下妻先生とラテ、そして涼也がいた。一悟とみるくは一悟が本日、高等部の空手部で練習する日であるため、高等部に出向いている。あずきに至っては、現在数学の補修で教室に残っている。
「どうしたんですか、ユキ!ガトー!」
「大変なの!合唱部の部室が荒らされて、フォンダンが佐貫先生に…」
「玉菜のブレイブスプーンも一緒に盗まれたと…目撃者がティラミスなので、信ぴょう性には欠けますが…」
ユキとガトーの説明に、下妻先生の表情が強張る。
「ティラミスは、元々媒体の問題で汀良瑞希の姿ではカオスの力を出せん。それに、ブラックビターの幹部でありながら、嘘をつくのを苦手とする女だ!こうなってしまった以上…我々がする事は…」
ティラミスと同じ幹部であった下妻先生は、ティラミスの性格をユキ達に知らせた上、5秒ほど黙り込む。
「佐貫先生はまだ遠くへは行っていないはずだ!私は放送で玉菜と館林先生を呼び出す!ラテはアンニンに連絡!涼也はソルベとガトーと共にフォンダンと佐貫先生を探すんだ!」
下妻先生がユキ達に指示を出すと、ユキはブレイブスプーンを構える。
「マジパティ・スイート・トランスフォーム!!!」
水色の光がユキの全身を包み込み、ユキの髪は一瞬にして藍色から水色のロングヘアーに変化する。ユキとしての人格が強く出ている状態のため、アホ毛は健在だ。青いノースリーブインナーを纏った水色のオフショルダーのトップスがユキの豊満な上半身を覆い、腰からはお尻にかけてを青いアンダースカート、水色の巻きスカートが包み、腰回りが青いリボンで飾られる。
「姉さんも…こんな風に変身してたのか…」
初めて見るマジパティの変身シーン…涼也の脳裏には、マジパティだった頃の姉の姿が思い浮かぶ。
ユキの足元は黒いストッキングで覆われ、履き口に水色の装飾がされた白いニーハイブーツが穿かされる。まるで蝶の如く半回転するユキの両腕は白い長手袋で覆われ、手首にはブーツと同じ水色のリボンに緑色の宝石と白い羽根飾りの装飾が施される。髪は右サイドでワンサイドテールにまとめられ、結び目を緑色のハート型の宝石と白い羽飾りがついた青いリボンで括られる。
リボンと同じ装飾のイヤリングが付けられ、腰に緑色のチェーンが現れる。そこにブレイブスプーンが装着されると同時に、ユキの瞳の色は藍色から水色へと変化し、変身完了の合図となる。
「ブルーのマジパティ・ソルベ!!!」
途中までは日本舞踊を踊るかのように舞うが、左手を顔に添え、左ひざを曲げつつ、腕を交差させるかのように、右手を左ひざにあてがう…このポーズこそ、ユキとしての人格で変身したソルベの決めポーズなのである。端から見れば、れっきとした中二病だ。
ユキがソルベに変身したと同時に、仁賀保先生は保健室へ戻り、涼也に姉のブレイブスプーンを構えながら探すように告げる。変身は姉である千葉明日香しかできないが、仮に涼也が彼女のブレイブスプーンを持っても、精霊を探すためのレーダーとして使用できるようだ。
「教職員、及び生徒の呼び出しをします。中等部合唱部顧問の舘林先生と中等部合唱部部長の白石玉菜、大至急中等部合唱部部室までお戻りください。繰り返します。中等部合唱部顧問の舘林先生と中等部合唱部部長の白石玉菜、合唱部の部室が荒らされました!!!大至急中等部合唱部部室までお戻りください!」
ブレイブスプーンから放たれるピンクの光を手掛かりに、中等部の敷地内を駆けるソルベと涼也…その間に響く下妻先生の呼び出し放送。涼也の持つブレイブスプーンから放たれるピンクの光は、石段の遠くまで続いている。
「まずいな…高等部の方まで続いてる…」
「それに、カオスイーツの気配って事は…」
ソルベの脳裏に不穏な空気がよぎる。当初はティラミスの自作自演かとも思ったが、ティラミスは嘘をつくのが苦手な性格だということは、ユキがカオスソルベだった頃から知っている。仮にティラミスの言っている事が本当であるのなら、高等部の敷地内にティラミスとマカロン以外の幹部が現れたとみてよいだろう。ソルベは涼也と共に石段を駆け上がる。
ソルベの読みは当たっていた。石段の先にある高等部の敷地…その中庭にいたのは、戦国武将のような黒い甲冑をまとった1人の青年・ベイクと、マシュマロとチョコレートを2枚の巨大なクラッカーで挟み込んだようなカオスイーツ…そんなベイクとスモアカオスイーツと対峙しているのは…
「昨日といい…今日といい…あなたの行いには不快感しかありませんね!」
カオスイーツの身体には、フォンダンと玉菜のブレイブスプーンが紫の球体の中に閉じ込められてしまっている。ベイクによってカオスイーツにされたのは、間違いなく佐貫先生だ。
「昨日のゴリラといい、ここの中等部の問題教師どもは、実に短絡的な発想をする。高等部に逃げ込むなど、「自分は犯罪者」だと主張しているようなものだ。まぁ、昨日のゴリラはただカオスイーツにしただけでは面白くなかったから、適当に泳がせてやったが…そんなゴリラの息子も息子で傑作だったな!」
「そ…そんな理由で…彼を…カオスイーツにするなんて…」
涼也をカオスイーツ化した事を悪びれる事なく嗤うベイクの姿に、ティラミスは怒りがこみ上げる…ティラミスは両手に持てるだけのクナイを取り出し、ベイクとカオスイーツを睨みつける…
「ベイク…今日こそあなたに完全敗北を差し上げましょう…」
ティラミスはすぐさまカオスイーツにクナイを投げつけ、フォンダンのいる球体の周囲に傷をつけ、煙幕を放つ。ベイクとカオスイーツの視界は瞬く間に遮られ、煙幕がすべて消え去った時には、既にティラミスはフォンダンのいる球体を抱えていた。
「精霊は返していただきます!」
「つくづく愚かな駄メイドが…スモアカオスイーツ、精霊もろとも駄メイドを痛めつけろ!!!」
ベイクの言葉に呼応するかのように、カオスイーツの両目は赤い光を放ち、ティラミスに向かって飛び掛かる。ティラミスは球体を抱えたまま飛び上がり、一度は難を逃れるが…
「ズキッ…」
突然足に痛みが走り、ティラミスは着地を誤り、転倒してしまった。
「スキだらけだぞ、駄メイド!!!」
ベイクがそう言うと、カオスイーツは形の崩れたマシュマロをティラミスに向けて放つ。熱のこもったマシュマロは、鬼メイドの身体にくっつき、不規則な動きで彼女に絡みつく。
「うぐっ…」
熱のこもったマシュマロは、ティラミスの全身を這いずり回り、彼女の忍び装束の中へ、口の中へと侵入する。今まで感じた事のない感覚と羞恥心…それでも、フォンダンのいる球体は絶対に手放さない。
「そこまでしても、たかが精霊を守ろうというのか…精霊などどうでもいいものを…」
たかが精霊…されど精霊…甲冑を纏った幹部には、どうでもいい存在なのかもしれない。でも、ティラミスの脳裏にはフォンダンと嬉しそうに笑い合う生徒会長の姿が浮かぶ…この精霊がいなくなってしまったら、生徒会長はきっと悲しむ…
『白石さんを甘夏様のような悲しい目に遭わせたくない…だから…私は絶対に…』
かつての主の面影と生徒会長の面影が、ティラミスの頭の中で交叉する…カオスイーツの攻撃で装束を崩されようとも、裸体を晒しものにされ、辱められようとも…フォンダン・ショコラだけは絶対に守り抜く…
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