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勇者クラフティ編
第28話「勇者もびっくり!?ダークミルフィーユはロリータがお好き」③
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「いやぁ~…トモちん、迷い人扱いされちゃってたなんてねぇ~…」
夕飯を済ませた雪斗達は、友菓と一緒に入浴中である。勿論、雪斗はユキと入れ替わり、今夜一晩は絶対に出てこないようにユキに釘を刺される。
「笑い事じゃない!貴様、当事者なんだぞ!!!」
あっけらかんとした態度をする友菓に向かって、ネロが叱責する。
「でも、迷い人らしい態度ってなぁに?分かりやすく説明してよ…さもなくば、ユキたんのぱいぱいモミモミするぞ!!!」
「ぴえっ!!!」
友菓の揚げ足取りに、ネロは思わず言葉を詰まらせてしまう。
「パカンっ!!!(げんこつ)」
「それにしても、どうして大勇者様は僕達に友菓の様子を見るように言ったのかな?もしや…勇者クラフティの…」
「察しがいいねぇ~…トモちん、マジパティなんだ♪しかも、まさかの「知性」を司るとか…意外っしょ?」
頭にたんこぶを乗せたまま話す友菓の言葉に、ネロとユキは呆然とする。
そう…氷川台友菓こそ、勇者クラフティの知性を受け継ぐマジパティ・ソルベなのである!!!
入浴を済ませたユキ達は雪斗の部屋に入り、友菓から事情を聞くことにした。友菓が持っているブレイブスプーンは間違いなく雪斗とネロが持っているブレイブスプーンと同じ水色の宝石が付いており、彼女がソルベである事を決定づける証拠でもあるからだ。
「カオスに取り込まれたあとの事…全っ然覚えてないんだよねー…ところどころ、意識飛んでたし…」
「意識が…飛んでた?」
「うん…最近になって、アイツがトモちんのソルベとしての力使って、他のマジパティ牽制するもんだからさぁ…やんなっちゃうよ!」
その言葉に、ユキは革新的な事に気づく。
「それって…ダークミルフィーユのこと?昨日、雪斗が見たんだけどさ…ダークミルフィーユの腰に、何故かプディングとソルベのブレイブスプーンが付いていたの。ミルフィーユのブレイブスプーンはつけていなかったのに…」
ユキの質問に友菓は頷く。
「察しがいいね。ユキたん…そのうちのソルベの方がトモちん。」
「貴様が巻き込まれた「茅ケ崎中高生失踪事件」の失踪者の名前は全て知っている。金城ここながプディングで、藍本有馬がクリームパフ…間違いないな?」
友菓は黙って頷く。どうやら本当のようだ。
「そして、ミルフィーユ…いや、今の姿の名で呼ぶか。ダークミルフィーユは…」
「あすちゃん…千葉明日香だよ。」
その時、ユキの中で雪斗は、昨日の一悟の戦いぶりを思い出した。いつもは平然と避けてはカウンターを仕掛ける一悟だが、昨日はギリギリで避けるのがやっとだったし、決め技もココアの力の方が上回っていた…一悟は、内心焦っている…まるで、一悟の役に立ちたいためだけに焦っていたあの時の自分のように…
友菓の話では、ダークミルフィーユの意識の中では何をする事もできず、ただただダークミルフィーユが見た景色をぼーっと眺めるだけの日々だった。その様子がどうにも耐え切れず、ダークミルフィーユの意識が他の所へ集中したスキをついて、ダークミルフィーユの意識から飛び出してきたとの事だった。
「アイツは…ダークミルフィーユになってから…トモちん達を消そうと…ユキたんを襲ったのがいい例だよ。ふざけんなって…話…だよ…」
ダークミルフィーユの事を話す友菓の様子は、ユキとネロからは、どことなく悔しそうに見える。
「だから…トモちん…フラれちゃった…クラフティ…は…トモちんの…知らないとこで…あすちゃんと…」
段々と言葉を詰まらせていく友菓の姿に、ユキは黙って友菓に寄り添う。
「自分がクラフティに相応しいって思いあがった結果が…クラフティの敗北を招いたなんて…バカだよ!!!!トモちん、大バカものだよっ!!!!!」
大粒の涙を流しながら、自身の失恋と同時に、自分の勇者の敗北を知った少女は、ネロとユキに寄り添われながら声を上げて泣いた。「恋愛経験」はないに等しい2人だが、最適な言葉を捧げられなくとも、友菓の話を聞くことはできる。ユキとネロは、何も言わずに友菓の気の済むまで彼女の話を聞き続ける。
「ごめん…なさいっ…先輩…あの時突き飛ばしちゃってごめんなさいっ!!!!!」
………
それから一夜が明けると、友菓はまるで台風一過の海のような表情でユキ達に挨拶をする。昨晩のうちにガレットが友菓の祖父母に連絡を取り、仕事の関係で週末に面会するという約束で友菓は暫く魔界のマジパティ達と一緒に過ごしながらサン・ジェルマン学園中等部に体験編入する事になったのだった。
「氷川台友菓でっす!!!トモちんって呼んでください!」
玉菜と瑞希のいる3年C組に編入し、元々の性格も相まって友菓は瞬く間に時の人となったのである。
「へぇ~…トモちんって、「前の学校」では水泳部だったんだ…」
「うん、小学校の頃から個人メドレーの選手に選ばれてたんだ。まぁ…ここ、水泳部ないのが残念だけど。」
放課後に入り、友菓は玉菜と瑞希から学校案内を受けている。みるくの夢の中に金城ここなが現れた事もあり、先代マジパティについての情報も瑞希や玉菜にも知らされている。
…勿論、一悟には口止めしておくという条件で。
「ところでさぁ…聞こうと思ったんだけど、英語の時間にものすごーく懐かしい空気があって…」
「ドオォォォォオオン!!!!!」
突然グラウンドに響く轟音と、グラウンドから校舎内に避難する生徒達…
「瑞希、いちごんは?」
「一悟は高等部の空手部が活動日なので、高等部の格技場です。」
「それなら大丈夫ね!トモちんも、いったん保健室についてきて!!!」
玉菜に言われるがまま、友菓も2人と一緒に保健室へ向かう。
「ガラッ…」
「「失礼します!!!」」
2人が保健室のドアを開けると、そこには既にみるく、雪斗、あずき、トロールがいる。
「涼也は高等部の剣道部と合同練習中よ。今回はミルフィーユ不在とはなるけど、気を付けて頂戴ね。」
「「「「はいっ!!!」」」」
僧侶アンニンの言葉に、みるく達はブレイブスプーンを構える。
「それから、氷川台さん…あなたには私から話があるわ。今はここに居て頂戴。」
「はぁーい…」
友菓はしぶしぶ返事をする。どうやら、こういう重苦しい空気が苦手なようである。
「「「「マジパティ・スイート・トランスフォーム!!!!!」」」」
一方、一悟は高等部にある格技場で空手部の練習に参加しているはずだったが…
「禍々しい混沌のスイーツ、勇者の力で木端微塵にしてやるぜ☆」
高等部の格技場にベイクとショートケーキの再生カオスイーツが現れ、空手部と剣道部は練習どころではなくなってしまったのである。涼也は一悟をミルフィーユに変身させるために、一悟を更衣室に入れてから他の部員達に紛れつつ避難したのだった。
最初に戦ったカオスイーツだけに、絶対に勝てる…ミルフィーユはそう確信していた。だが、ダークミルフィーユの奇襲でプディングが負傷して以降、ミルフィーユにはプディングに対する罪の意識が芽生え、前よりも段々と力が衰えゆく感覚を感じる。
「かはっ…」
カオスイーツに足を掴まされたミルフィーユは天井高くから激しく床に背中を打ち付け、ワンバウンドする。
「ミルフィーユ!!!」
「このカオスイーツ…つえぇ…でも、俺は勝たなきゃ…いけねぇんだ…」
ミルフィーユはすぐに起き上がるが、普段ならこの程度の攻撃を受けてもすぐに飛び上がるミルフィーユにココアはどことなく不穏な空気を感じ取る。
『一悟の奴…この間、みるくが怪我をした時の事…いいや、それだけじゃねぇ!ダークミルフィーユもどことなく…涼也と…』
カオスイーツが強くなったのではない…一悟ことミルフィーユが弱体化した…この時、ココアはそう確信した。
「とにかく、単撃ち決戦だ!!!ココア、行くぜ!!!!!」
ミルフィーユはミルフィーユグレイブを出しながらそう言うが、ココアは…
「悪りぃ…ミルフィーユ…今のお前に、俺の力は負担がデカすぎる…」
その瞬間、カオスイーツの身体から白いクリーム状の物体が飛び出し、ミルフィーユに直撃する。壁に激しく背中を打ち付けたミルフィーユは、カオスイーツに動きを封じられたまま黒光りする稲妻の攻撃を受けてしまう。
夕飯を済ませた雪斗達は、友菓と一緒に入浴中である。勿論、雪斗はユキと入れ替わり、今夜一晩は絶対に出てこないようにユキに釘を刺される。
「笑い事じゃない!貴様、当事者なんだぞ!!!」
あっけらかんとした態度をする友菓に向かって、ネロが叱責する。
「でも、迷い人らしい態度ってなぁに?分かりやすく説明してよ…さもなくば、ユキたんのぱいぱいモミモミするぞ!!!」
「ぴえっ!!!」
友菓の揚げ足取りに、ネロは思わず言葉を詰まらせてしまう。
「パカンっ!!!(げんこつ)」
「それにしても、どうして大勇者様は僕達に友菓の様子を見るように言ったのかな?もしや…勇者クラフティの…」
「察しがいいねぇ~…トモちん、マジパティなんだ♪しかも、まさかの「知性」を司るとか…意外っしょ?」
頭にたんこぶを乗せたまま話す友菓の言葉に、ネロとユキは呆然とする。
そう…氷川台友菓こそ、勇者クラフティの知性を受け継ぐマジパティ・ソルベなのである!!!
入浴を済ませたユキ達は雪斗の部屋に入り、友菓から事情を聞くことにした。友菓が持っているブレイブスプーンは間違いなく雪斗とネロが持っているブレイブスプーンと同じ水色の宝石が付いており、彼女がソルベである事を決定づける証拠でもあるからだ。
「カオスに取り込まれたあとの事…全っ然覚えてないんだよねー…ところどころ、意識飛んでたし…」
「意識が…飛んでた?」
「うん…最近になって、アイツがトモちんのソルベとしての力使って、他のマジパティ牽制するもんだからさぁ…やんなっちゃうよ!」
その言葉に、ユキは革新的な事に気づく。
「それって…ダークミルフィーユのこと?昨日、雪斗が見たんだけどさ…ダークミルフィーユの腰に、何故かプディングとソルベのブレイブスプーンが付いていたの。ミルフィーユのブレイブスプーンはつけていなかったのに…」
ユキの質問に友菓は頷く。
「察しがいいね。ユキたん…そのうちのソルベの方がトモちん。」
「貴様が巻き込まれた「茅ケ崎中高生失踪事件」の失踪者の名前は全て知っている。金城ここながプディングで、藍本有馬がクリームパフ…間違いないな?」
友菓は黙って頷く。どうやら本当のようだ。
「そして、ミルフィーユ…いや、今の姿の名で呼ぶか。ダークミルフィーユは…」
「あすちゃん…千葉明日香だよ。」
その時、ユキの中で雪斗は、昨日の一悟の戦いぶりを思い出した。いつもは平然と避けてはカウンターを仕掛ける一悟だが、昨日はギリギリで避けるのがやっとだったし、決め技もココアの力の方が上回っていた…一悟は、内心焦っている…まるで、一悟の役に立ちたいためだけに焦っていたあの時の自分のように…
友菓の話では、ダークミルフィーユの意識の中では何をする事もできず、ただただダークミルフィーユが見た景色をぼーっと眺めるだけの日々だった。その様子がどうにも耐え切れず、ダークミルフィーユの意識が他の所へ集中したスキをついて、ダークミルフィーユの意識から飛び出してきたとの事だった。
「アイツは…ダークミルフィーユになってから…トモちん達を消そうと…ユキたんを襲ったのがいい例だよ。ふざけんなって…話…だよ…」
ダークミルフィーユの事を話す友菓の様子は、ユキとネロからは、どことなく悔しそうに見える。
「だから…トモちん…フラれちゃった…クラフティ…は…トモちんの…知らないとこで…あすちゃんと…」
段々と言葉を詰まらせていく友菓の姿に、ユキは黙って友菓に寄り添う。
「自分がクラフティに相応しいって思いあがった結果が…クラフティの敗北を招いたなんて…バカだよ!!!!トモちん、大バカものだよっ!!!!!」
大粒の涙を流しながら、自身の失恋と同時に、自分の勇者の敗北を知った少女は、ネロとユキに寄り添われながら声を上げて泣いた。「恋愛経験」はないに等しい2人だが、最適な言葉を捧げられなくとも、友菓の話を聞くことはできる。ユキとネロは、何も言わずに友菓の気の済むまで彼女の話を聞き続ける。
「ごめん…なさいっ…先輩…あの時突き飛ばしちゃってごめんなさいっ!!!!!」
………
それから一夜が明けると、友菓はまるで台風一過の海のような表情でユキ達に挨拶をする。昨晩のうちにガレットが友菓の祖父母に連絡を取り、仕事の関係で週末に面会するという約束で友菓は暫く魔界のマジパティ達と一緒に過ごしながらサン・ジェルマン学園中等部に体験編入する事になったのだった。
「氷川台友菓でっす!!!トモちんって呼んでください!」
玉菜と瑞希のいる3年C組に編入し、元々の性格も相まって友菓は瞬く間に時の人となったのである。
「へぇ~…トモちんって、「前の学校」では水泳部だったんだ…」
「うん、小学校の頃から個人メドレーの選手に選ばれてたんだ。まぁ…ここ、水泳部ないのが残念だけど。」
放課後に入り、友菓は玉菜と瑞希から学校案内を受けている。みるくの夢の中に金城ここなが現れた事もあり、先代マジパティについての情報も瑞希や玉菜にも知らされている。
…勿論、一悟には口止めしておくという条件で。
「ところでさぁ…聞こうと思ったんだけど、英語の時間にものすごーく懐かしい空気があって…」
「ドオォォォォオオン!!!!!」
突然グラウンドに響く轟音と、グラウンドから校舎内に避難する生徒達…
「瑞希、いちごんは?」
「一悟は高等部の空手部が活動日なので、高等部の格技場です。」
「それなら大丈夫ね!トモちんも、いったん保健室についてきて!!!」
玉菜に言われるがまま、友菓も2人と一緒に保健室へ向かう。
「ガラッ…」
「「失礼します!!!」」
2人が保健室のドアを開けると、そこには既にみるく、雪斗、あずき、トロールがいる。
「涼也は高等部の剣道部と合同練習中よ。今回はミルフィーユ不在とはなるけど、気を付けて頂戴ね。」
「「「「はいっ!!!」」」」
僧侶アンニンの言葉に、みるく達はブレイブスプーンを構える。
「それから、氷川台さん…あなたには私から話があるわ。今はここに居て頂戴。」
「はぁーい…」
友菓はしぶしぶ返事をする。どうやら、こういう重苦しい空気が苦手なようである。
「「「「マジパティ・スイート・トランスフォーム!!!!!」」」」
一方、一悟は高等部にある格技場で空手部の練習に参加しているはずだったが…
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高等部の格技場にベイクとショートケーキの再生カオスイーツが現れ、空手部と剣道部は練習どころではなくなってしまったのである。涼也は一悟をミルフィーユに変身させるために、一悟を更衣室に入れてから他の部員達に紛れつつ避難したのだった。
最初に戦ったカオスイーツだけに、絶対に勝てる…ミルフィーユはそう確信していた。だが、ダークミルフィーユの奇襲でプディングが負傷して以降、ミルフィーユにはプディングに対する罪の意識が芽生え、前よりも段々と力が衰えゆく感覚を感じる。
「かはっ…」
カオスイーツに足を掴まされたミルフィーユは天井高くから激しく床に背中を打ち付け、ワンバウンドする。
「ミルフィーユ!!!」
「このカオスイーツ…つえぇ…でも、俺は勝たなきゃ…いけねぇんだ…」
ミルフィーユはすぐに起き上がるが、普段ならこの程度の攻撃を受けてもすぐに飛び上がるミルフィーユにココアはどことなく不穏な空気を感じ取る。
『一悟の奴…この間、みるくが怪我をした時の事…いいや、それだけじゃねぇ!ダークミルフィーユもどことなく…涼也と…』
カオスイーツが強くなったのではない…一悟ことミルフィーユが弱体化した…この時、ココアはそう確信した。
「とにかく、単撃ち決戦だ!!!ココア、行くぜ!!!!!」
ミルフィーユはミルフィーユグレイブを出しながらそう言うが、ココアは…
「悪りぃ…ミルフィーユ…今のお前に、俺の力は負担がデカすぎる…」
その瞬間、カオスイーツの身体から白いクリーム状の物体が飛び出し、ミルフィーユに直撃する。壁に激しく背中を打ち付けたミルフィーユは、カオスイーツに動きを封じられたまま黒光りする稲妻の攻撃を受けてしまう。
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