116 / 248
レインボーポット編
第31話「賢者様登場!勇者と一緒におしおきよ!!!」②
しおりを挟む
翌朝、一悟と涼也は一悟の母によってシュトーレン達のいる屋敷に連れてこられたのだった。さらに監視役としていすみも加わり、一悟にはさらなるプレッシャーがかかる。
「そんじゃ、俺とトロールは一悟達の修行の付き合い、ここなは僧侶様と一緒にほなみの受験勉強に付き合うって事でいいな?」
「うむ…教師の副業は禁止されているからな…海の家には出られん。」
客としては入れるが、スタッフとしては海の家に入れないため、アンニンと有馬はあくまで一悟達の修行の付き合いであある。
「ところで、一悟はどうした?今日は海の家の手伝いを任されるはずだったが…」
「ガチャッ…」
アンニンのセリフの途中で屋敷の扉が開き、そこからユキとキョーコせかんどが一悟を連れて戻って来た。3人は上着を羽織っているが、上着の下はメイド服と水着を合わせたようなスタイルになっており、一悟に至っては鼻をティッシュで押さえている。
「もーっ!!!こんなんじゃ、仕事にならないーっ!!!!!」
「流石に鼻にティッシュを詰めて接客は、不可能だと思いますので、一悟は修行のみという事で…」
海の家では水着姿の人々が集まる。以前、スーパー銭湯で鼻血を出して気絶した事のある一悟には、水着姿であっても刺激が強すぎたようだ。
「そうした方がいいな…」
僧侶は頭を抱え、有馬は腹を抱えて爆笑する。
どうにも茅ケ崎に来てから僧侶アンニンとして頭を悩ます事が立て続けに起こっている。海の家の制服が女子がメイド服と水着を掛け合わせたような恰好の事、屋敷に用意してあるシュトーレンとトルテの専用部屋の事などなど、あの人物の言動に振り回されるのがどうにもイヤなようだ。
「まったく…あの賢者ときたら…」
賢者トリュフもとい、シンシア・トリュフ・ショコラーデは、勇者クラフティ、ムッシュ・エクレールと共にスイーツ界を旅してきた賢者で、10年前に勇者クラフティと共にスイーツ界から飛ばされて以来、消息は掴めていなかった。確定的だったのは、人間界に飛ばされていたという事。それが事実だと分かったのは去年の事で、アンニンが「仁賀保杏子」としてサン・ジェルマン学園中等部の養護教諭として採用された時の事だった。賢者は「鳥居千代子」埼玉県教育委員会に所属し、人間界の男性と既に結婚して2人の子供を持っていたのである。それならなぜ、8年前の悲劇を止められなかったのか問いただそうとしたが、できなかった。勇者クラフティがカオスに敗北した日…その日が賢者の子供達が生まれた日だったのである。仮に彼の居場所が分かったとしていても、身重の身体で彼を助けに行くなど現地の医者に止められることは確実だ。
「そんでさぁ…旦那ちゃんが育休取ったら、取ったでその時務めていた学校のPTAから苦情が来て、クビになっちゃってさぁ…これから双子育てんのに、こんなのあるかって話でしょ!PTAのGOサインで子供産めなんて、無理無理無理!」
僧侶アンニンのため息とほぼ同時に、勇者達がいる海の家では、30代ほどの赤茶色の髪の女性がシュトーレンとクラフティの目の前で喋っていた。この女性こそ、賢者トリュフなのである。
「それから…遅くなっちゃったけど、セーラ…結婚おめでとう!あんなに泣き虫で、いつもアンヌとニコラスに守られていた子が…立派な勇者になって、更に生涯の伴侶と結ばれるなんてねぇ…あたしゃもう…感動の涙で前がみえなぐなっでぐんのよぉ…」
これまでの事をあっけらかんと話す賢者は、突然涙を流しながら話題を変えた。どうやら、かなり喜怒哀楽の激しい賢者のようだ。
スイーツ界に於いて、勇者を真名で呼んでいいのは、家族と親しい間柄の人物のみ。本来ならば賢者トリュフが勇者シュトーレンを真名で呼んではいけない身分だ。だが、賢者がスイーツ界を離れたのは勇者シュトーレンが勇者として覚醒する前の事で、その事についてシュトーレンの父親であるガレットからの了承を得た上で「真名で呼んでいい」と認められたのである。勿論、僧侶アンニンに対してもブランシュ卿から許可を得ている。
「それにしても、シンシアが10年前に木苺ヶ丘に飛ばされていたなんてな…」
賢者に関しても、親しい間柄以外の人物が賢者の真名を口走ってはいけないのは同じだ。元々この2人は幼馴染であり、性別の隔たり関係なく腹を割って話せる間柄でもあるため、シュトーレンとアンニン同様、最初から真名を分け合っているようなものである。
「えぇ…あなたが茅ケ崎に飛ばされていた事すら、最初は全く気付かなかった…でも、茅ケ崎のカオスイーツの事件が全国に報道されるようになって、ようやくあなたの居場所が分かった時には、あたしは駆けつける事ができなかった…」
しんみりとする賢者の言葉に、クラフティの表情が曇る。お互い、あの頃は人間界で生きていくことだけで精一杯だった。勇者クラフティは茅ケ崎で明日香達と出会い、賢者トリュフは瀬戌で教師として働きながら現在の夫と出会ったのだった。
「大きなお腹で、少しでも動いたら出てきそうなほどでさ…お医者さんから止められちゃって…ホントなら、この事も…結婚も…ニコラスに一番に報告したかったんだけどね…それすらできなかった…」
「そ、それならあとで紹介してくれればいいさ…10年もシンシアと離れ離れだったからさ、俺にも茅ケ崎での事をシンシアに話したくって…」
「でも、3股かけてたこと以外ね?」
「3股」という言葉が、クラフティの頭頂部にグサっと刺さる。どうやらアンニンとガレットから事前に吹き込まれていたようだ。
食器を片付けに厨房へ戻ったシュトーレンは、クラフティとトリュフの様子に安堵の表情を示す。厨房ではみるく、トルテ、友菓の3人が料理を作っており、ガレットはかき氷用の氷を準備している最中だ。
「親父…おにぃと賢者様の事だけど…」
「ニコラスも、シンシアも、セーラに過酷な運命背負わせたけど、あいつらなりにセーラの幸せを願っているんだよ。自分ができなかった事、セーラにさせたいんじゃねぇかな?結婚式どころか、お前がセレーネのお腹の中で育った様子を見られなかった俺みてぇに…」
「親父…そう言う言い方だと、「カオスのせいで一生一度の機会を逃した」って言ってるようなものだからね?」
大勇者の頭頂部に、娘の言葉が深く刺さった瞬間だった。
今日も海の家は大盛況だ。ネロの呼び込みによって、ネロを男の人だと思い込んだ海水浴客が集まり、メイド服と水着を合わせたような恰好に興味を示した海水浴客も段々と海の家に集まる。特にお昼はピークの時間帯であり、友菓の冷やしわかめラーメンを選ぶ者、ガレットのシーフードカレーを選ぶ者がいる一方、みるくのフルーツゼリー、トルテのらいおんオムそばは子供達に高評価を得ている。
「かき氷とソフトクリームも割といい線いってるよなー?」
「ネロがかき氷機1台壊した以外はね?」
ユキはボネにそう言うと、ボネが作ったかき氷をトレーに乗せ、テーブル席に運んでいく。
「かき氷の抹茶白玉、マンゴー、メロン、お待たせしましたー!」
「そんじゃ、俺とトロールは一悟達の修行の付き合い、ここなは僧侶様と一緒にほなみの受験勉強に付き合うって事でいいな?」
「うむ…教師の副業は禁止されているからな…海の家には出られん。」
客としては入れるが、スタッフとしては海の家に入れないため、アンニンと有馬はあくまで一悟達の修行の付き合いであある。
「ところで、一悟はどうした?今日は海の家の手伝いを任されるはずだったが…」
「ガチャッ…」
アンニンのセリフの途中で屋敷の扉が開き、そこからユキとキョーコせかんどが一悟を連れて戻って来た。3人は上着を羽織っているが、上着の下はメイド服と水着を合わせたようなスタイルになっており、一悟に至っては鼻をティッシュで押さえている。
「もーっ!!!こんなんじゃ、仕事にならないーっ!!!!!」
「流石に鼻にティッシュを詰めて接客は、不可能だと思いますので、一悟は修行のみという事で…」
海の家では水着姿の人々が集まる。以前、スーパー銭湯で鼻血を出して気絶した事のある一悟には、水着姿であっても刺激が強すぎたようだ。
「そうした方がいいな…」
僧侶は頭を抱え、有馬は腹を抱えて爆笑する。
どうにも茅ケ崎に来てから僧侶アンニンとして頭を悩ます事が立て続けに起こっている。海の家の制服が女子がメイド服と水着を掛け合わせたような恰好の事、屋敷に用意してあるシュトーレンとトルテの専用部屋の事などなど、あの人物の言動に振り回されるのがどうにもイヤなようだ。
「まったく…あの賢者ときたら…」
賢者トリュフもとい、シンシア・トリュフ・ショコラーデは、勇者クラフティ、ムッシュ・エクレールと共にスイーツ界を旅してきた賢者で、10年前に勇者クラフティと共にスイーツ界から飛ばされて以来、消息は掴めていなかった。確定的だったのは、人間界に飛ばされていたという事。それが事実だと分かったのは去年の事で、アンニンが「仁賀保杏子」としてサン・ジェルマン学園中等部の養護教諭として採用された時の事だった。賢者は「鳥居千代子」埼玉県教育委員会に所属し、人間界の男性と既に結婚して2人の子供を持っていたのである。それならなぜ、8年前の悲劇を止められなかったのか問いただそうとしたが、できなかった。勇者クラフティがカオスに敗北した日…その日が賢者の子供達が生まれた日だったのである。仮に彼の居場所が分かったとしていても、身重の身体で彼を助けに行くなど現地の医者に止められることは確実だ。
「そんでさぁ…旦那ちゃんが育休取ったら、取ったでその時務めていた学校のPTAから苦情が来て、クビになっちゃってさぁ…これから双子育てんのに、こんなのあるかって話でしょ!PTAのGOサインで子供産めなんて、無理無理無理!」
僧侶アンニンのため息とほぼ同時に、勇者達がいる海の家では、30代ほどの赤茶色の髪の女性がシュトーレンとクラフティの目の前で喋っていた。この女性こそ、賢者トリュフなのである。
「それから…遅くなっちゃったけど、セーラ…結婚おめでとう!あんなに泣き虫で、いつもアンヌとニコラスに守られていた子が…立派な勇者になって、更に生涯の伴侶と結ばれるなんてねぇ…あたしゃもう…感動の涙で前がみえなぐなっでぐんのよぉ…」
これまでの事をあっけらかんと話す賢者は、突然涙を流しながら話題を変えた。どうやら、かなり喜怒哀楽の激しい賢者のようだ。
スイーツ界に於いて、勇者を真名で呼んでいいのは、家族と親しい間柄の人物のみ。本来ならば賢者トリュフが勇者シュトーレンを真名で呼んではいけない身分だ。だが、賢者がスイーツ界を離れたのは勇者シュトーレンが勇者として覚醒する前の事で、その事についてシュトーレンの父親であるガレットからの了承を得た上で「真名で呼んでいい」と認められたのである。勿論、僧侶アンニンに対してもブランシュ卿から許可を得ている。
「それにしても、シンシアが10年前に木苺ヶ丘に飛ばされていたなんてな…」
賢者に関しても、親しい間柄以外の人物が賢者の真名を口走ってはいけないのは同じだ。元々この2人は幼馴染であり、性別の隔たり関係なく腹を割って話せる間柄でもあるため、シュトーレンとアンニン同様、最初から真名を分け合っているようなものである。
「えぇ…あなたが茅ケ崎に飛ばされていた事すら、最初は全く気付かなかった…でも、茅ケ崎のカオスイーツの事件が全国に報道されるようになって、ようやくあなたの居場所が分かった時には、あたしは駆けつける事ができなかった…」
しんみりとする賢者の言葉に、クラフティの表情が曇る。お互い、あの頃は人間界で生きていくことだけで精一杯だった。勇者クラフティは茅ケ崎で明日香達と出会い、賢者トリュフは瀬戌で教師として働きながら現在の夫と出会ったのだった。
「大きなお腹で、少しでも動いたら出てきそうなほどでさ…お医者さんから止められちゃって…ホントなら、この事も…結婚も…ニコラスに一番に報告したかったんだけどね…それすらできなかった…」
「そ、それならあとで紹介してくれればいいさ…10年もシンシアと離れ離れだったからさ、俺にも茅ケ崎での事をシンシアに話したくって…」
「でも、3股かけてたこと以外ね?」
「3股」という言葉が、クラフティの頭頂部にグサっと刺さる。どうやらアンニンとガレットから事前に吹き込まれていたようだ。
食器を片付けに厨房へ戻ったシュトーレンは、クラフティとトリュフの様子に安堵の表情を示す。厨房ではみるく、トルテ、友菓の3人が料理を作っており、ガレットはかき氷用の氷を準備している最中だ。
「親父…おにぃと賢者様の事だけど…」
「ニコラスも、シンシアも、セーラに過酷な運命背負わせたけど、あいつらなりにセーラの幸せを願っているんだよ。自分ができなかった事、セーラにさせたいんじゃねぇかな?結婚式どころか、お前がセレーネのお腹の中で育った様子を見られなかった俺みてぇに…」
「親父…そう言う言い方だと、「カオスのせいで一生一度の機会を逃した」って言ってるようなものだからね?」
大勇者の頭頂部に、娘の言葉が深く刺さった瞬間だった。
今日も海の家は大盛況だ。ネロの呼び込みによって、ネロを男の人だと思い込んだ海水浴客が集まり、メイド服と水着を合わせたような恰好に興味を示した海水浴客も段々と海の家に集まる。特にお昼はピークの時間帯であり、友菓の冷やしわかめラーメンを選ぶ者、ガレットのシーフードカレーを選ぶ者がいる一方、みるくのフルーツゼリー、トルテのらいおんオムそばは子供達に高評価を得ている。
「かき氷とソフトクリームも割といい線いってるよなー?」
「ネロがかき氷機1台壊した以外はね?」
ユキはボネにそう言うと、ボネが作ったかき氷をトレーに乗せ、テーブル席に運んでいく。
「かき氷の抹茶白玉、マンゴー、メロン、お待たせしましたー!」
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
大和型戦艦、異世界に転移する。
焼飯学生
ファンタジー
第二次世界大戦が起きなかった世界。大日本帝国は仮想敵国を定め、軍事力を中心に強化を行っていた。ある日、大日本帝国海軍は、大和型戦艦四隻による大規模な演習と言う名目で、太平洋沖合にて、演習を行うことに決定。大和、武蔵、信濃、紀伊の四隻は、横須賀海軍基地で補給したのち出港。しかし、移動の途中で濃霧が発生し、レーダーやソナーが使えなくなり、更に信濃と紀伊とは通信が途絶してしまう。孤立した大和と武蔵は濃霧を突き進み、太平洋にはないはずの、未知の島に辿り着いた。
※ この作品は私が書きたいと思い、書き進めている作品です。文章がおかしかったり、不明瞭な点、あるいは不快な思いをさせてしまう可能性がございます。できる限りそのような事態が起こらないよう気をつけていますが、何卒ご了承賜りますよう、お願い申し上げます。
オッサン齢50過ぎにしてダンジョンデビューする【なろう100万PV、カクヨム20万PV突破】
山親爺大将
ファンタジー
剣崎鉄也、4年前にダンジョンが現れた現代日本で暮らす53歳のおっさんだ。
失われた20年世代で職を転々とし今は介護職に就いている。
そんな彼が交通事故にあった。
ファンタジーの世界ならここで転生出来るのだろうが、現実はそんなに甘く無い。
「どうしたものかな」
入院先の個室のベッドの上で、俺は途方に暮れていた。
今回の事故で腕に怪我をしてしまい、元の仕事には戻れなかった。
たまたま保険で個室代も出るというので個室にしてもらったけど、たいして蓄えもなく、退院したらすぐにでも働かないとならない。
そんな俺は交通事故で死を覚悟した時にひとつ強烈に後悔をした事があった。
『こんな事ならダンジョンに潜っておけばよかった』
である。
50過ぎのオッサンが何を言ってると思うかもしれないが、その年代はちょうど中学生くらいにファンタジーが流行り、高校生くらいにRPGやライトノベルが流行った世代である。
ファンタジー系ヲタクの先駆者のような年代だ。
俺もそちら側の人間だった。
年齢で完全に諦めていたが、今回のことで自分がどれくらい未練があったか理解した。
「冒険者、いや、探索者っていうんだっけ、やってみるか」
これは体力も衰え、知力も怪しくなってきて、ついでに運にも見放されたオッサンが無い知恵絞ってなんとか探索者としてやっていく物語である。
注意事項
50過ぎのオッサンが子供ほどに歳の離れた女の子に惚れたり、悶々としたりするシーンが出てきます。
あらかじめご了承の上読み進めてください。
注意事項2 作者はメンタル豆腐なので、耐えられないと思った感想の場合はブロック、削除等をして見ないという行動を起こします。お気を悪くする方もおるかと思います。予め謝罪しておきます。
注意事項3 お話と表紙はなんの関係もありません。
『イージス艦長、インパール最前線へ。――牟田口廉也に転生した俺は、地獄の餓死作戦を「鉄壁の兵站要塞」に変える』
月神世一
SF
【あらすじ】
「補給がなければ、戦場に立つ資格すらない」
坂上真一(さかがみ しんいち)、50歳。
かつてイージス艦長として鉄壁の防空網を指揮し、現在は海上自衛隊で次世代艦の兵站システムを設計する男。
背中には若き日の過ちである「仁王」の刺青を隠し持ち、北辰一刀流の達人でもある彼は、ある日、勤務中に仮眠をとる。
目が覚めると、そこは湿気と熱気に満ちた1944年のビルマだった。
鏡に映っていたのは、小太りで口髭の男――歴史の教科書で見た、あの「牟田口廉也」。
しかも時期は、日本陸軍史上最悪の汚点とされる「インパール作戦」決行の直前。
部下たちは「必勝の精神論」を叫び、無謀な突撃を今か今かと待っている。
(……ふざけるな。俺に、部下を餓死させろと言うのか?)
現代の知識と、冷徹な計算、そして海自仕込みのロジスティクス能力。
すべてを駆使して、坂上(中身)は歴史への介入を開始する。
精神論を振りかざすふりをして上層部を欺き、現地改修で兵器を強化し、密かに撤退路を整備する。
これは、「史上最も無能な指揮官」の皮を被った「現代の有能な指揮官」が、確定した敗北の運命をねじ伏せ、数万の命を救うために戦う、逆転の戦記ドラマ。
~最弱のスキルコレクター~ スキルを無限に獲得できるようになった元落ちこぼれは、レベル1のまま世界最強まで成り上がる
僧侶A
ファンタジー
沢山のスキルさえあれば、レベルが無くても最強になれる。
スキルは5つしか獲得できないのに、どのスキルも補正値は5%以下。
だからレベルを上げる以外に強くなる方法はない。
それなのにレベルが1から上がらない如月飛鳥は当然のように落ちこぼれた。
色々と試行錯誤をしたものの、強くなれる見込みがないため、探索者になるという目標を諦め一般人として生きる道を歩んでいた。
しかしある日、5つしか獲得できないはずのスキルをいくらでも獲得できることに気づく。
ここで如月飛鳥は考えた。いくらスキルの一つ一つが大したことが無くても、100個、200個と大量に集めたのならレベルを上げるのと同様に強くなれるのではないかと。
一つの光明を見出した主人公は、最強への道を一直線に突き進む。
土曜日以外は毎日投稿してます。
天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】
田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。
俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。
「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」
そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。
「あの...相手の人の名前は?」
「...汐崎真凛様...という方ですね」
その名前には心当たりがあった。
天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。
こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。
マンションのオーナーは十六歳の不思議な青年 〜マンションの特別室は何故か女性で埋まってしまう〜
美鈴
ファンタジー
ホットランキング上位ありがとうございます😊
ストーカーの被害に遭うアイドル歌羽根天音。彼女は警察に真っ先に相談する事にしたのだが…結果を言えば解決には至っていない。途方にくれる天音。久しぶりに会った親友の美樹子に「──なんかあった?」と、聞かれてその件を伝える事に…。すると彼女から「なんでもっと早く言ってくれなかったの!?」と、そんな言葉とともに彼女は誰かに電話を掛け始め…
※カクヨム様にも投稿しています
※イラストはAIイラストを使用しています
異世界召喚は7回目…って、いい加減にしろよ‼︎
アノマロカリス
ファンタジー
『おぉ、勇者達よ! 良くぞ来てくれた‼︎』
見知らぬ城の中、床には魔法陣、王族の服装は中世の時代を感じさせる衣装…
俺こと不知火 朔夜(しらぬい さくや)は、クラスメートの4人と一緒に異世界に召喚された。
突然の事で戸惑うクラスメート達…
だが俺はうんざりした顔で深い溜息を吐いた。
「またか…」
王族達の話では、定番中の定番の魔王が世界を支配しているから倒してくれという話だ。
そして儀式により…イケメンの正義は【勇者】を、ギャルっぽい美紅は【聖戦士】を、クラス委員長の真美は【聖女】を、秀才の悠斗は【賢者】になった。
そして俺はというと…?
『おぉ、伝承にある通り…異世界から召喚された者には、素晴らしい加護が与えられた!』
「それよりも不知火君は何を得たんだ?」
イケメンの正義は爽やかな笑顔で聞いてきた。
俺は儀式の札を見ると、【アンノウン】と書かれていた。
その場にいた者達は、俺の加護を見ると…
「正体不明で気味が悪い」とか、「得体が知れない」とか好き放題言っていた。
『ふむ…朔夜殿だけ分からずじまいか。だが、異世界から来た者達よ、期待しておるぞ!』
王族も前の4人が上位のジョブを引いた物だから、俺の事はどうでも良いらしい。
まぁ、その方が気楽で良い。
そして正義は、リーダーとして皆に言った。
「魔王を倒して元の世界に帰ろう!」
正義の言葉に3人は頷いたが、俺は正義に言った。
「魔王を倒すという志は立派だが、まずは魔物と戦って勝利をしてから言え!」
「僕達には素晴らしい加護の恩恵があるから…」
「肩書きがどんなに立派でも、魔物を前にしたら思う様には動けないんだ。現実を知れ!」
「何よ偉そうに…アンタだったら出来るというの?」
「良いか…殴り合いの喧嘩もしたことがない奴が、いきなり魔物に勝てる訳が無いんだ。お前達は、ゲーム感覚でいるみたいだが現実はそんなに甘く無いぞ!」
「ずいぶん知ったような口を聞くね。不知火は経験があるのか?」
「あるよ、異世界召喚は今回が初めてでは無いからな…」
俺は右手を上げると、頭上から光に照らされて黄金の甲冑と二振の聖剣を手にした。
「その…鎧と剣は?」
「これが証拠だ。この鎧と剣は、今迄の世界を救った報酬として貰った。」
「今迄って…今回が2回目では無いのか?」
「今回で7回目だ!マジでいい加減にして欲しいよ。」
俺はうんざりしながら答えた。
そう…今回の異世界召喚で7回目なのだ。
いずれの世界も救って来た。
そして今度の世界は…?
6月22日
HOTランキングで6位になりました!
6月23日
HOTランキングで4位になりました!
昼過ぎには3位になっていました.°(ಗдಗ。)°.
6月24日
HOTランキングで2位になりました!
皆様、応援有り難う御座いますm(_ _)m
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる