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激甘革命編
第43話「狙われた体育祭…障害物にご用心!」①
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「パン!パン!パン!!!」
10月に入って間もない土曜日の早朝、瀬戌市上空にイベントの開催を知らせる花火が上がった。この日は私立サン・ジェルマン学園の体育祭が開催される日で、中等部、高等部合同で開催されるイベントだ。合同とは言っても、高等部は通信課程があるため、通信課程の者達は自由参加となっている上に、場所もサン・ジェルマン学園の敷地内ではなく、瀬戌市民公園という大きな市営の運動公園での開催である。
サン・ジェルマン学園の体育祭は中等部、高等部合同のため、クラス対抗ではなく、縦割り2組のチーム対抗戦となっている。これは体力の格差をなるべく均一にするためと、過去にクラス対抗方式で開催した際、教師が他のクラスで運動神経がいい生徒を菓子折りや現金などで買収していた事が発覚し、危うく体育祭開催禁止になりかけた事があったためである。そんな体育祭の参加者には、勿論マジパティ達や勇者達も含まれている。
紅組にいるマジパティは、中等部から一悟、みるく、トロールの3人で、高等部はここなとネロの2人。そして、勇者のタマゴであるマリアと、スイーツ界の住人のライスも紅組だ。
対して、白組にいるマジパティは、中等部から雪斗、玉菜の2人。高等部からは友菓、グラッセ、ボネの3人。そして、人間界の住人でマジパティ達の協力者である瑞希と涼也も白組である。
「これより、サン・ジェルマン学園体育祭を開催いたします!みなさん、怪我のないよう、ベストを尽くしましょう!!!」
体育祭実行委員長である高等部生徒の挨拶が終わり、最初の競技となる男子スウェーデンリレーが始まる。スウェーデンリレーは第1走者100m、第2走者200m、第3走者300m、そしてアンカーの第4走者が200mと合計1000mを走るメドレーリレーだ。
「紅組Aチームの紹介です。第1走者1年C組、小岩新太、第2走者2年B組市川幸弘、第3走者3年B組船橋智久、そしてアンカーは2年A組の千葉一悟です。続きまして、紅組Bチームは第1走者3年A組四ツ谷賢、第2走者1年A組中野幸男、第3走者2年B組荻窪洋、そしてアンカーは3年C組三鷹智です。続きまして、白組…」
サン・ジェルマン学園では、まず中等部から紅組、白組ともにAチーム4人、Bチーム4人の代表が選出され、合計で16人の代表選手が運動公園グラウンドのトラックを走る。紅組中等部Aチームのアンカーは、スポーツテスト50m走の成績から2年生である一悟が選ばれた。そんな一悟と同じアンカーは、皆3年生ばかりだ。
「責任重大だなぁ…まぁ、がんばれよ?」
「他人事みたいに言うんじゃねぇよ…」
一悟は白組Bチーム第1走者である涼也に茶化されるが、涼也の方も同じ第1走者に陸上部短距離走のエース・四ツ谷がいるため、余裕をかましている場合ではない。
間もなくして中等部の部のリレーが始まり、序盤から飛ばす四ツ谷に、涼也は追いつくのがやっとで、何とか2位に食いつく。その後は紅組Bチームが1位をキープした状態が続き、やがて紅組Bチームはアンカーの三鷹にバトンが渡った。
「千葉、あとは頼んだ!!!」
「はいっ!!!」
一悟が第3走者の船橋からバトンを受け取った時点で、紅組Aチームは3位。1位の三鷹とは50mほどの差がある。そんな三鷹は、白組Bチームの吉野に追いつかれそうな状態だ。
「悪いな、三鷹…この勝負、バスケ部がもらったぜ!!!」
中等部のバスケットボール部とバレーボール部は男女共に、体育館の使用範囲を巡って仲が悪く、その辺りは男子バレーボール部アウトサイドヒッターである三鷹も、バスケ部の言動には日々憤りを感じている。だが、今は体育祭のリレーの真っ最中である。部活動同士の争いを持ち込んでいる場合ではない。そんなバスケ部とバレー部の衝突を阻むかの如く、一悟と白組Aチームのアンカー・西大寺が追い上げてくる。
「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」
ゴールまであと20m辺りの所でトラックの観客席側から、一悟が3年生2人を追い抜き、一悟はさらにペースを上げる。突然の逆転劇にペースが乱れた三鷹と吉野だが、三鷹は何とかペースを取り戻すものの、吉野は完全に失速してしまい、とうとう西大寺にも追い抜かれてしまった。
「パーーーーーーーーーン」
一悟がゴールテープに触れると同時に、ゴールを知らせるピストルが鳴り響く。一悟に続いて、三鷹、西大寺、吉野もゴールに到達し、中等部の部は終了した。
「序盤から見事な逆転劇でした!!!1位、紅組Aチーム、2位、紅組Bチーム、3位、白組Aチーム、そして4位は白組Bチームです。」
高等部の放送部員がリレーの結果を読み上げる。それを聞いた観客席の女勇者は、夫や精霊達と共に大いに喜び、中等部紅組の控え席では、あずきとトロールの傍でみるくが安堵の表情を浮かべる。
「よかった、よかった…」
大勇者も一悟の吉報を聞きながら、グラウンドの隅のテントでうどんの仕込みを続ける。高等部の部は、1位を独走状態だった紅組のBチームが、バトンの受け渡しの際に第2走者がバトンを落とし、そのバトンを誤って第3走者が拾ってしまい、その場で紅組Bチームは失格。結果、高等部の部は白組Bチームが1位でゴールしたのであった。
続いて女子スウェーデンリレーも開始され、中等部の部は玉菜率いる白組Aチームが1位でゴールし、高等部の部はマリアとネロがいる紅組Bチームが猛威を振るい、第3走者のマリアが1位を走っていた白組Aチームの一悟の姉・一華を追い抜いたり、アンカーのネロが走っている間中、黄色い歓声がグラウンド全体を覆いつくしてしまったのだった。
『伊達に勇者の姿で河川敷走らせてないもんねー♪』
黄色い歓声が鳴りやまぬ中、うどんの具材を切りながら、大勇者は次女の大活躍を誇らしく(?)思った。
運動神経に難ありのみるくやここなも、団体競技の綱引きや、くす玉割りでチームに貢献したり、応援を頑張るなどの活躍をし、雪斗は徒競走、ボネはパン食い競争、トロール、友菓も障害物競走でそれぞれのチームに貢献する。得点も大接戦だ。
10月に入って間もない土曜日の早朝、瀬戌市上空にイベントの開催を知らせる花火が上がった。この日は私立サン・ジェルマン学園の体育祭が開催される日で、中等部、高等部合同で開催されるイベントだ。合同とは言っても、高等部は通信課程があるため、通信課程の者達は自由参加となっている上に、場所もサン・ジェルマン学園の敷地内ではなく、瀬戌市民公園という大きな市営の運動公園での開催である。
サン・ジェルマン学園の体育祭は中等部、高等部合同のため、クラス対抗ではなく、縦割り2組のチーム対抗戦となっている。これは体力の格差をなるべく均一にするためと、過去にクラス対抗方式で開催した際、教師が他のクラスで運動神経がいい生徒を菓子折りや現金などで買収していた事が発覚し、危うく体育祭開催禁止になりかけた事があったためである。そんな体育祭の参加者には、勿論マジパティ達や勇者達も含まれている。
紅組にいるマジパティは、中等部から一悟、みるく、トロールの3人で、高等部はここなとネロの2人。そして、勇者のタマゴであるマリアと、スイーツ界の住人のライスも紅組だ。
対して、白組にいるマジパティは、中等部から雪斗、玉菜の2人。高等部からは友菓、グラッセ、ボネの3人。そして、人間界の住人でマジパティ達の協力者である瑞希と涼也も白組である。
「これより、サン・ジェルマン学園体育祭を開催いたします!みなさん、怪我のないよう、ベストを尽くしましょう!!!」
体育祭実行委員長である高等部生徒の挨拶が終わり、最初の競技となる男子スウェーデンリレーが始まる。スウェーデンリレーは第1走者100m、第2走者200m、第3走者300m、そしてアンカーの第4走者が200mと合計1000mを走るメドレーリレーだ。
「紅組Aチームの紹介です。第1走者1年C組、小岩新太、第2走者2年B組市川幸弘、第3走者3年B組船橋智久、そしてアンカーは2年A組の千葉一悟です。続きまして、紅組Bチームは第1走者3年A組四ツ谷賢、第2走者1年A組中野幸男、第3走者2年B組荻窪洋、そしてアンカーは3年C組三鷹智です。続きまして、白組…」
サン・ジェルマン学園では、まず中等部から紅組、白組ともにAチーム4人、Bチーム4人の代表が選出され、合計で16人の代表選手が運動公園グラウンドのトラックを走る。紅組中等部Aチームのアンカーは、スポーツテスト50m走の成績から2年生である一悟が選ばれた。そんな一悟と同じアンカーは、皆3年生ばかりだ。
「責任重大だなぁ…まぁ、がんばれよ?」
「他人事みたいに言うんじゃねぇよ…」
一悟は白組Bチーム第1走者である涼也に茶化されるが、涼也の方も同じ第1走者に陸上部短距離走のエース・四ツ谷がいるため、余裕をかましている場合ではない。
間もなくして中等部の部のリレーが始まり、序盤から飛ばす四ツ谷に、涼也は追いつくのがやっとで、何とか2位に食いつく。その後は紅組Bチームが1位をキープした状態が続き、やがて紅組Bチームはアンカーの三鷹にバトンが渡った。
「千葉、あとは頼んだ!!!」
「はいっ!!!」
一悟が第3走者の船橋からバトンを受け取った時点で、紅組Aチームは3位。1位の三鷹とは50mほどの差がある。そんな三鷹は、白組Bチームの吉野に追いつかれそうな状態だ。
「悪いな、三鷹…この勝負、バスケ部がもらったぜ!!!」
中等部のバスケットボール部とバレーボール部は男女共に、体育館の使用範囲を巡って仲が悪く、その辺りは男子バレーボール部アウトサイドヒッターである三鷹も、バスケ部の言動には日々憤りを感じている。だが、今は体育祭のリレーの真っ最中である。部活動同士の争いを持ち込んでいる場合ではない。そんなバスケ部とバレー部の衝突を阻むかの如く、一悟と白組Aチームのアンカー・西大寺が追い上げてくる。
「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」
ゴールまであと20m辺りの所でトラックの観客席側から、一悟が3年生2人を追い抜き、一悟はさらにペースを上げる。突然の逆転劇にペースが乱れた三鷹と吉野だが、三鷹は何とかペースを取り戻すものの、吉野は完全に失速してしまい、とうとう西大寺にも追い抜かれてしまった。
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一悟がゴールテープに触れると同時に、ゴールを知らせるピストルが鳴り響く。一悟に続いて、三鷹、西大寺、吉野もゴールに到達し、中等部の部は終了した。
「序盤から見事な逆転劇でした!!!1位、紅組Aチーム、2位、紅組Bチーム、3位、白組Aチーム、そして4位は白組Bチームです。」
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「よかった、よかった…」
大勇者も一悟の吉報を聞きながら、グラウンドの隅のテントでうどんの仕込みを続ける。高等部の部は、1位を独走状態だった紅組のBチームが、バトンの受け渡しの際に第2走者がバトンを落とし、そのバトンを誤って第3走者が拾ってしまい、その場で紅組Bチームは失格。結果、高等部の部は白組Bチームが1位でゴールしたのであった。
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『伊達に勇者の姿で河川敷走らせてないもんねー♪』
黄色い歓声が鳴りやまぬ中、うどんの具材を切りながら、大勇者は次女の大活躍を誇らしく(?)思った。
運動神経に難ありのみるくやここなも、団体競技の綱引きや、くす玉割りでチームに貢献したり、応援を頑張るなどの活躍をし、雪斗は徒競走、ボネはパン食い競争、トロール、友菓も障害物競走でそれぞれのチームに貢献する。得点も大接戦だ。
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