192 / 248
激甘革命編
第43話「狙われた体育祭…障害物にご用心!」③
しおりを挟む
午後は運動部中心の部活動パレード、部活対抗リレーから始まり、中等部、高等部合同の騎馬戦に続き、最後は障害物リレーで全日程が終了する。
そんな昼休憩の真っただ中、突如上空から怪しげなオーラをまとった黒フードの男が、パレードの準備をしている生徒達目掛けて黒い光を解き放った。
「うわああああああああああああああああああああああああああ!!!!!」
黒い光が直撃した生徒達は、断末魔の叫びを上げながらその姿をスイーツの怪物へと変えてしまった。それを目の当たりにしたマリア、雪斗、あずきの3人は他のマジパティやスイーツ界の住人たちに信号とテレパシーを送り始めた。雪斗達の様子に気づいた涼也は、雪斗に「ユキと意識を入れ替える」ようにジェスチャーで促した。
「結界展開!!!」
一瞬にして賢者服に着替えた大賢者がグラウンド全体に結界を貼ると、マジパティ及びスイーツ界の住人達のみが動ける空間を作り出した。
「今回ばかりは、カルマンに余計な負担をかけさせたくあらへん!!!ヨハン、アンヌはん…あとは2人に任せます。」
ブレイブディメンションなどの結界魔法は、効果が強力な反面、丸2日ほど食事をとっていない状態に陥るなど、発動した者への反動が大きい。観客席で大勇者達の激しい競争を見ていた大賢者が、自ら結界魔法を買って出るのも無理はないと言えよう。結界魔法を確認した大勇者は、マジパティ達に変身を促す信号を送る。
「「「「「マジパティ・スイート・トランスフォーム!!!!!」」」」」
一悟達がマジパティに変身し、グラウンドに入ると、そこにはトラック全体に障害物の数々が並んでいた。
「な…なんだよ、これ…」
「恐らく、障害物の中にカオスイーツが潜んでいるのかもしれません!!!」
ミルフィーユに変身した一悟の疑問に、プディングに変身したみるくが答え、トラックを走り始める。そんな彼女の前に、バスケットボールとバスケットゴールが立ちはだかった。
「う…うぐっ…」
みるくは半ベソをかいた表情で、バスケットボールを前に固まってしまった。それを見た一悟、ユキ、ネロがスタートを切る。
「どうしたの?プディングは…」
「プディングはドリブルができないんだ!!!」
一悟はそう言いながら、みるくの元へ駆けつける。
「俺がカオスイーツを見つけてやる。だから、安心しろ!」
そう言いながら、一悟はバスケットボールを1つ掴み、ゴールの目の前までドリブルで走りつつ、バスケットゴールにダンクシュートを決め、次の障害物へ向かった。
「つまり、ドリブルしながら走り、シュートを決めろという事か。ユキ、一悟のドリブルは見ておいたか?」
「ば、バカにしないでよ!!!」
みるくの真横で、2人のソルベがドリブルしながら走り始める。それを見たみるくは、ぐっとバスケットボールを握り、目をつむりながら前進するが…
「やめろ、プディング!!!」
ショートヘアのクリームパフの叫びにハッとしたみるくが立ち止まるが、時すでに遅し。プディングはボールを持ったまま3歩前進してしまっていたのである。
「幼な妻ちゃん…それ、トラベリングよ…」
ロングヘアーのクリームパフが半ば呆れた表情でそう言うと、みるくが持っているバスケットボールは白玉団子に変化し、反則行為を行った1人のプディングを瞬く間に飲み込んでしまった。
「障害物に失敗したら、失格…という事か。」
帽子をかぶった少年のプディングがそう言うと、今度は彼を含めたマジパティ達が一斉にバスケットボールを手に取り、ドリブルをしながら走り出し、次々とシュートを決めるが…
「うにゃっ?にゃっ…」
猫耳のプディングは、猫の習性が災いし、ドリブルで前に進むことができなかった。そして、彼がじゃれついているボールは白玉団子に変化し、みるくと同様に猫耳のプディングを飲み込んでしまった。
「ボネのまぬけーっ!!!!!」
バスケットゴールを越えたマジパティ達は次々と平均台の上を歩きはじめた。下は餡子の池ができており、どうやら平均台から落ちたらいけないようだ。一悟とネロ、明日香は何とかクリアするが、ネロの後ろを歩いていたユキ、明日香の後ろを歩いていた友菓は…
「ちょっ…尻尾…」
ユキはネロの尻尾で上手くバランスが取れず、あと一歩でクリアという所で、バランスを崩し、餡子の池に落ちてしまった。
「へくちっ…」
友菓は明日香のツインテールの毛先が鼻に当たってしまい、くしゃみと同時にバランスを崩し、餡子の池に落ちてしまった。餡子の池に落ちた2人のソルベの頭上から、巨大なたい焼きの皮がかぶせられ、2人は巨大なたい焼きの中身と化してしまった。
一悟、ネロに続いて、明日香や他のマジパティも次の障害物である巨大な網をくぐり始める。端から見れば何の変哲もない網ではあるが…
「やーん…耳が網に引っかかっちゃったぁー…」
グラッセのうさ耳が網に引っかかり、うさ耳のミルフィーユは、真正面にいたもう1人のミルフィーユのスカートの中に顔を突っ込んでしまった。
「ちょっと…グラッセ…あなたが掴んでるの…私のスカート…やめっ…」
3人のクリームパフ、1人のプディングが網をくぐり終える傍で、2人のミルフィーユはうさ耳が網に引っかかった事で闇雲にもがいてしまった。そのため網に全身が絡まってしまい、糸状の寒天と化した網に全身を拘束されてしまった。
そんな昼休憩の真っただ中、突如上空から怪しげなオーラをまとった黒フードの男が、パレードの準備をしている生徒達目掛けて黒い光を解き放った。
「うわああああああああああああああああああああああああああ!!!!!」
黒い光が直撃した生徒達は、断末魔の叫びを上げながらその姿をスイーツの怪物へと変えてしまった。それを目の当たりにしたマリア、雪斗、あずきの3人は他のマジパティやスイーツ界の住人たちに信号とテレパシーを送り始めた。雪斗達の様子に気づいた涼也は、雪斗に「ユキと意識を入れ替える」ようにジェスチャーで促した。
「結界展開!!!」
一瞬にして賢者服に着替えた大賢者がグラウンド全体に結界を貼ると、マジパティ及びスイーツ界の住人達のみが動ける空間を作り出した。
「今回ばかりは、カルマンに余計な負担をかけさせたくあらへん!!!ヨハン、アンヌはん…あとは2人に任せます。」
ブレイブディメンションなどの結界魔法は、効果が強力な反面、丸2日ほど食事をとっていない状態に陥るなど、発動した者への反動が大きい。観客席で大勇者達の激しい競争を見ていた大賢者が、自ら結界魔法を買って出るのも無理はないと言えよう。結界魔法を確認した大勇者は、マジパティ達に変身を促す信号を送る。
「「「「「マジパティ・スイート・トランスフォーム!!!!!」」」」」
一悟達がマジパティに変身し、グラウンドに入ると、そこにはトラック全体に障害物の数々が並んでいた。
「な…なんだよ、これ…」
「恐らく、障害物の中にカオスイーツが潜んでいるのかもしれません!!!」
ミルフィーユに変身した一悟の疑問に、プディングに変身したみるくが答え、トラックを走り始める。そんな彼女の前に、バスケットボールとバスケットゴールが立ちはだかった。
「う…うぐっ…」
みるくは半ベソをかいた表情で、バスケットボールを前に固まってしまった。それを見た一悟、ユキ、ネロがスタートを切る。
「どうしたの?プディングは…」
「プディングはドリブルができないんだ!!!」
一悟はそう言いながら、みるくの元へ駆けつける。
「俺がカオスイーツを見つけてやる。だから、安心しろ!」
そう言いながら、一悟はバスケットボールを1つ掴み、ゴールの目の前までドリブルで走りつつ、バスケットゴールにダンクシュートを決め、次の障害物へ向かった。
「つまり、ドリブルしながら走り、シュートを決めろという事か。ユキ、一悟のドリブルは見ておいたか?」
「ば、バカにしないでよ!!!」
みるくの真横で、2人のソルベがドリブルしながら走り始める。それを見たみるくは、ぐっとバスケットボールを握り、目をつむりながら前進するが…
「やめろ、プディング!!!」
ショートヘアのクリームパフの叫びにハッとしたみるくが立ち止まるが、時すでに遅し。プディングはボールを持ったまま3歩前進してしまっていたのである。
「幼な妻ちゃん…それ、トラベリングよ…」
ロングヘアーのクリームパフが半ば呆れた表情でそう言うと、みるくが持っているバスケットボールは白玉団子に変化し、反則行為を行った1人のプディングを瞬く間に飲み込んでしまった。
「障害物に失敗したら、失格…という事か。」
帽子をかぶった少年のプディングがそう言うと、今度は彼を含めたマジパティ達が一斉にバスケットボールを手に取り、ドリブルをしながら走り出し、次々とシュートを決めるが…
「うにゃっ?にゃっ…」
猫耳のプディングは、猫の習性が災いし、ドリブルで前に進むことができなかった。そして、彼がじゃれついているボールは白玉団子に変化し、みるくと同様に猫耳のプディングを飲み込んでしまった。
「ボネのまぬけーっ!!!!!」
バスケットゴールを越えたマジパティ達は次々と平均台の上を歩きはじめた。下は餡子の池ができており、どうやら平均台から落ちたらいけないようだ。一悟とネロ、明日香は何とかクリアするが、ネロの後ろを歩いていたユキ、明日香の後ろを歩いていた友菓は…
「ちょっ…尻尾…」
ユキはネロの尻尾で上手くバランスが取れず、あと一歩でクリアという所で、バランスを崩し、餡子の池に落ちてしまった。
「へくちっ…」
友菓は明日香のツインテールの毛先が鼻に当たってしまい、くしゃみと同時にバランスを崩し、餡子の池に落ちてしまった。餡子の池に落ちた2人のソルベの頭上から、巨大なたい焼きの皮がかぶせられ、2人は巨大なたい焼きの中身と化してしまった。
一悟、ネロに続いて、明日香や他のマジパティも次の障害物である巨大な網をくぐり始める。端から見れば何の変哲もない網ではあるが…
「やーん…耳が網に引っかかっちゃったぁー…」
グラッセのうさ耳が網に引っかかり、うさ耳のミルフィーユは、真正面にいたもう1人のミルフィーユのスカートの中に顔を突っ込んでしまった。
「ちょっと…グラッセ…あなたが掴んでるの…私のスカート…やめっ…」
3人のクリームパフ、1人のプディングが網をくぐり終える傍で、2人のミルフィーユはうさ耳が網に引っかかった事で闇雲にもがいてしまった。そのため網に全身が絡まってしまい、糸状の寒天と化した網に全身を拘束されてしまった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
大和型戦艦、異世界に転移する。
焼飯学生
ファンタジー
第二次世界大戦が起きなかった世界。大日本帝国は仮想敵国を定め、軍事力を中心に強化を行っていた。ある日、大日本帝国海軍は、大和型戦艦四隻による大規模な演習と言う名目で、太平洋沖合にて、演習を行うことに決定。大和、武蔵、信濃、紀伊の四隻は、横須賀海軍基地で補給したのち出港。しかし、移動の途中で濃霧が発生し、レーダーやソナーが使えなくなり、更に信濃と紀伊とは通信が途絶してしまう。孤立した大和と武蔵は濃霧を突き進み、太平洋にはないはずの、未知の島に辿り着いた。
※ この作品は私が書きたいと思い、書き進めている作品です。文章がおかしかったり、不明瞭な点、あるいは不快な思いをさせてしまう可能性がございます。できる限りそのような事態が起こらないよう気をつけていますが、何卒ご了承賜りますよう、お願い申し上げます。
オッサン齢50過ぎにしてダンジョンデビューする【なろう100万PV、カクヨム20万PV突破】
山親爺大将
ファンタジー
剣崎鉄也、4年前にダンジョンが現れた現代日本で暮らす53歳のおっさんだ。
失われた20年世代で職を転々とし今は介護職に就いている。
そんな彼が交通事故にあった。
ファンタジーの世界ならここで転生出来るのだろうが、現実はそんなに甘く無い。
「どうしたものかな」
入院先の個室のベッドの上で、俺は途方に暮れていた。
今回の事故で腕に怪我をしてしまい、元の仕事には戻れなかった。
たまたま保険で個室代も出るというので個室にしてもらったけど、たいして蓄えもなく、退院したらすぐにでも働かないとならない。
そんな俺は交通事故で死を覚悟した時にひとつ強烈に後悔をした事があった。
『こんな事ならダンジョンに潜っておけばよかった』
である。
50過ぎのオッサンが何を言ってると思うかもしれないが、その年代はちょうど中学生くらいにファンタジーが流行り、高校生くらいにRPGやライトノベルが流行った世代である。
ファンタジー系ヲタクの先駆者のような年代だ。
俺もそちら側の人間だった。
年齢で完全に諦めていたが、今回のことで自分がどれくらい未練があったか理解した。
「冒険者、いや、探索者っていうんだっけ、やってみるか」
これは体力も衰え、知力も怪しくなってきて、ついでに運にも見放されたオッサンが無い知恵絞ってなんとか探索者としてやっていく物語である。
注意事項
50過ぎのオッサンが子供ほどに歳の離れた女の子に惚れたり、悶々としたりするシーンが出てきます。
あらかじめご了承の上読み進めてください。
注意事項2 作者はメンタル豆腐なので、耐えられないと思った感想の場合はブロック、削除等をして見ないという行動を起こします。お気を悪くする方もおるかと思います。予め謝罪しておきます。
注意事項3 お話と表紙はなんの関係もありません。
『イージス艦長、インパール最前線へ。――牟田口廉也に転生した俺は、地獄の餓死作戦を「鉄壁の兵站要塞」に変える』
月神世一
SF
【あらすじ】
「補給がなければ、戦場に立つ資格すらない」
坂上真一(さかがみ しんいち)、50歳。
かつてイージス艦長として鉄壁の防空網を指揮し、現在は海上自衛隊で次世代艦の兵站システムを設計する男。
背中には若き日の過ちである「仁王」の刺青を隠し持ち、北辰一刀流の達人でもある彼は、ある日、勤務中に仮眠をとる。
目が覚めると、そこは湿気と熱気に満ちた1944年のビルマだった。
鏡に映っていたのは、小太りで口髭の男――歴史の教科書で見た、あの「牟田口廉也」。
しかも時期は、日本陸軍史上最悪の汚点とされる「インパール作戦」決行の直前。
部下たちは「必勝の精神論」を叫び、無謀な突撃を今か今かと待っている。
(……ふざけるな。俺に、部下を餓死させろと言うのか?)
現代の知識と、冷徹な計算、そして海自仕込みのロジスティクス能力。
すべてを駆使して、坂上(中身)は歴史への介入を開始する。
精神論を振りかざすふりをして上層部を欺き、現地改修で兵器を強化し、密かに撤退路を整備する。
これは、「史上最も無能な指揮官」の皮を被った「現代の有能な指揮官」が、確定した敗北の運命をねじ伏せ、数万の命を救うために戦う、逆転の戦記ドラマ。
~最弱のスキルコレクター~ スキルを無限に獲得できるようになった元落ちこぼれは、レベル1のまま世界最強まで成り上がる
僧侶A
ファンタジー
沢山のスキルさえあれば、レベルが無くても最強になれる。
スキルは5つしか獲得できないのに、どのスキルも補正値は5%以下。
だからレベルを上げる以外に強くなる方法はない。
それなのにレベルが1から上がらない如月飛鳥は当然のように落ちこぼれた。
色々と試行錯誤をしたものの、強くなれる見込みがないため、探索者になるという目標を諦め一般人として生きる道を歩んでいた。
しかしある日、5つしか獲得できないはずのスキルをいくらでも獲得できることに気づく。
ここで如月飛鳥は考えた。いくらスキルの一つ一つが大したことが無くても、100個、200個と大量に集めたのならレベルを上げるのと同様に強くなれるのではないかと。
一つの光明を見出した主人公は、最強への道を一直線に突き進む。
土曜日以外は毎日投稿してます。
天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】
田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。
俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。
「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」
そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。
「あの...相手の人の名前は?」
「...汐崎真凛様...という方ですね」
その名前には心当たりがあった。
天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。
こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。
マンションのオーナーは十六歳の不思議な青年 〜マンションの特別室は何故か女性で埋まってしまう〜
美鈴
ファンタジー
ホットランキング上位ありがとうございます😊
ストーカーの被害に遭うアイドル歌羽根天音。彼女は警察に真っ先に相談する事にしたのだが…結果を言えば解決には至っていない。途方にくれる天音。久しぶりに会った親友の美樹子に「──なんかあった?」と、聞かれてその件を伝える事に…。すると彼女から「なんでもっと早く言ってくれなかったの!?」と、そんな言葉とともに彼女は誰かに電話を掛け始め…
※カクヨム様にも投稿しています
※イラストはAIイラストを使用しています
異世界召喚は7回目…って、いい加減にしろよ‼︎
アノマロカリス
ファンタジー
『おぉ、勇者達よ! 良くぞ来てくれた‼︎』
見知らぬ城の中、床には魔法陣、王族の服装は中世の時代を感じさせる衣装…
俺こと不知火 朔夜(しらぬい さくや)は、クラスメートの4人と一緒に異世界に召喚された。
突然の事で戸惑うクラスメート達…
だが俺はうんざりした顔で深い溜息を吐いた。
「またか…」
王族達の話では、定番中の定番の魔王が世界を支配しているから倒してくれという話だ。
そして儀式により…イケメンの正義は【勇者】を、ギャルっぽい美紅は【聖戦士】を、クラス委員長の真美は【聖女】を、秀才の悠斗は【賢者】になった。
そして俺はというと…?
『おぉ、伝承にある通り…異世界から召喚された者には、素晴らしい加護が与えられた!』
「それよりも不知火君は何を得たんだ?」
イケメンの正義は爽やかな笑顔で聞いてきた。
俺は儀式の札を見ると、【アンノウン】と書かれていた。
その場にいた者達は、俺の加護を見ると…
「正体不明で気味が悪い」とか、「得体が知れない」とか好き放題言っていた。
『ふむ…朔夜殿だけ分からずじまいか。だが、異世界から来た者達よ、期待しておるぞ!』
王族も前の4人が上位のジョブを引いた物だから、俺の事はどうでも良いらしい。
まぁ、その方が気楽で良い。
そして正義は、リーダーとして皆に言った。
「魔王を倒して元の世界に帰ろう!」
正義の言葉に3人は頷いたが、俺は正義に言った。
「魔王を倒すという志は立派だが、まずは魔物と戦って勝利をしてから言え!」
「僕達には素晴らしい加護の恩恵があるから…」
「肩書きがどんなに立派でも、魔物を前にしたら思う様には動けないんだ。現実を知れ!」
「何よ偉そうに…アンタだったら出来るというの?」
「良いか…殴り合いの喧嘩もしたことがない奴が、いきなり魔物に勝てる訳が無いんだ。お前達は、ゲーム感覚でいるみたいだが現実はそんなに甘く無いぞ!」
「ずいぶん知ったような口を聞くね。不知火は経験があるのか?」
「あるよ、異世界召喚は今回が初めてでは無いからな…」
俺は右手を上げると、頭上から光に照らされて黄金の甲冑と二振の聖剣を手にした。
「その…鎧と剣は?」
「これが証拠だ。この鎧と剣は、今迄の世界を救った報酬として貰った。」
「今迄って…今回が2回目では無いのか?」
「今回で7回目だ!マジでいい加減にして欲しいよ。」
俺はうんざりしながら答えた。
そう…今回の異世界召喚で7回目なのだ。
いずれの世界も救って来た。
そして今度の世界は…?
6月22日
HOTランキングで6位になりました!
6月23日
HOTランキングで4位になりました!
昼過ぎには3位になっていました.°(ಗдಗ。)°.
6月24日
HOTランキングで2位になりました!
皆様、応援有り難う御座いますm(_ _)m
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる