激甘革命!マジパティ(分割版)

夜ノ森あかり

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激甘革命編

第45話「ワガママ王女登場!勇者親子、破綻の危機…」③

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「えー…本日より、聖エトワール学院との交換留学が始まり、このクラスでは中津なかつゆめさんが聖エトワール学院へ向かうことになった。そして、その中津と交換という事で、このクラスでは赤間あかまリカさんを迎えることになった。」
 翌日の一悟のクラスのホームルーム…下妻しもつま先生の真横には桃色のボブカットの少女が立っている。
「赤間リカです!1週間の間、よろしくお願いします!!!」
「赤間は1週間、中津が使用している席を使用してもらう。千葉ちば一悟の隣の廊下側の席だ。」
「はい…」
 先生に席の場所を告げられたリカは、指定された席へ向かおうとするが…

「あひゃっ…」

 途中で右足と左足がクロスするように絡まり、リカはそのまま前のめりへ倒れこみ、彼女が持っていたカバンは…

「いっくん!!!」
「いちごんっ!!!」
「大丈夫けぇ?」

 一悟の顔面に直撃したのであった。その様子を目の当たりにした下妻先生は、今朝の職員室での仁賀保にかほ先生の様子を思い出す。

『アンニンが不安視していたのは、こういう事だったのか?本人は二日酔いだと見え透いた嘘をついていたが…これは一波乱では終わらなそうな予感がする…』

 下妻先生はそう思ってはいるが、仁賀保先生の実際の悩みの種はリカの事ではない。



「今日から1週間、このクラスでは十津川とつかわさんが交換留学で聖エトワール学院へ向かい、その十津川さんと交換として、聖エトワール学院より綾音あやね・アズマリア・ヴィルマンドさんを迎えることになりました。」

 僧侶の本当の不安の種はなんと、マリアと友菓ともかのクラスにやって来た。
「綾音・アズマリア・ヴィルマンドです。1週間の間だけど、よろしく!」
「それでは、席は…」
「十津川って子が使用している席…って事ですよね?先生?」
 石狩いしかり先生のセリフを遮るかのように、綾音が自分の席の場所を言い、彼女は黙って空席となっている窓際の席へと向かった。そんな彼女の後ろにはマリアの席がある。椅子を引いた綾音は、マリアと目が合い…

「あら、あなた…随分と珍しい髪色をしてるのね?」

 突然の少女の言葉に、マリアはきょとんとする。



「一体、どういうつもりだ?あずみ…」
 中等部の保健室のパソコンの前、僧侶はある人物にオンライン通話を行っている。
「私も知らなかったんだよ…アイツが交換留学でそっちに行くのが決まったって事…」
 僧侶の通話相手の背景には、実験器具と人体模型…どうやら理科準備室のようだ。彼女の名は「植草うえくさあずみ」。普段は聖エトワール学院大学附属中学校で教師をしているが、時折稀沙良市内のアンドロイド研究所で研究チームにボランティアで入っている。
「しかも、リカとバンビも一緒にいるってきたもんだよ…」
「ウチの学校は厄介者預り所じゃないんだぞ!!!重度の方向音痴ですぐ転ぶ中学生の赤間リカに、ヴィルマンドの脳筋軍人のバンビーナ・アレッサンドリア…そして、ヴィルマンド王国の気の強い超ワガママなプリンセス・アヤネ…」

「ガラッ…」

 僧侶アンニンもとい、仁賀保先生のセリフの途中、保健室の扉が開く音がした。
「それにしても、杏子きょうこ…その子、メイプルズのKAEDEと似てるね?可愛いじゃん…」
「えっ…KAEDE?確かに、彼女の息子はこの学校で一番の神童と言われたOBで、娘は現在在学中…」
 そう言いながら振り向いた僧侶の背後には、みるくと顔面に殴打のあとがある一悟の姿…
「あの…いっくんの顔に、赤間さんのカバンが…」
 その言葉に、画面越しにあずみは項垂れ…

「すまねぇ…杏子…言ってるそばから被害者出して…」

 リカの転倒による被害者が、誕生してしまったのだった。
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