激甘革命!マジパティ(分割版)

夜ノ森あかり

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激甘革命編

第45話「ワガママ王女登場!勇者親子、破綻の危機…」⑩

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「因果応報だよ…父さんの娘は姉さんだけじゃないのに、姉さんにばっかり気を使うから、マリーはキレたんだよ…」
「大勇者様にとって、マリーは本当に要らない子なんですか?」

 ほぼ同時刻 ― 「」大勇者ガレットは、有馬から預かった自宅の鍵を使って、有馬の部屋へ入る。昨夜、帰宅した息子に言われた辛辣な言葉と、今朝の有馬の質問が脳裏にこだまする。今まで子供達に対して平等に愛情を注いでいたつもりだった。しかし、アランとマリアはそれが平等の愛情だとは思っていなかった。特に、マリアは…

「何やってんだろうな…マリーも俺の娘なのに…娘だってわかってんのに…まるで、違う存在に見えてきちまう…」
 それでも、マリアを迎えに来たことに変わりはない。ガレットは部屋の奥へと進むが、そこにいたのは熱を出してぐったりとしている次女の姿…


「あちゅい…パパしゃま…」



 ………



「トロ子!!!」
 校舎内の途中で、トロールと玉菜が合流する。そんなトロールの持つブレイブスプーンは、玉菜と同じく石化している。
「どうしたのよ…そのブレイブスプーン…」
「ガレちんの心が弱っちまった…もうあだしもマジパティに変身できねぇ…(ガレちんの心が弱ったのよ…もうあたしもマジパティに変身できないわ…)」
 その言葉に、玉菜は耳を疑った。
「13年前、同じ現象が2回もあんべよ…ガレちんの嫁さんが亡くなった日と…(13年前、同じ現象が2回もあったわ…ガレちんの嫁さんが亡くなった日と…)」

「パンパンパン!!!」

 トロールのセリフを遮るかのように、銃声が響き渡る。脳筋軍人が乱射する銃弾が飛び交うため、丸腰の玉菜は愚か、他のマジパティもカオスイーツに近づくことができない。
「あの交換留学生、どうにかできないかしら…このままじゃ、明日香が本当にハチの巣になっちゃう!!!」
「ごじゃっぺヤローが…せめてごじゃっぺの弱点さえわかれば…」
 青ざめる玉菜の隣で、トロールが苦虫をかみつぶしたような表情をする。

「それなら任せろ!」

 突然の僧侶の言葉に、玉菜とトロールが振り向く。そこには謹慎を解かれた僧侶と、栗色のセミロングの女性が1人。そして…

「あ、あ…あなたは…」
 玉菜も驚くほどの人物の姿に、トロールも目を皿のように丸くする。
「軍人を止めるには、このお方の存在が最も強力だ!!!」
 そう言いながら、僧侶はある人物に拡声器を捧げる。

「ヴィルマンド王国国軍陸上部隊・バンビーナ・アレッサンドリア中尉に告ぐ!!!そなたは余に対する謀反により、ヴィルマンド王国への強制送還を命ずる!!!!!」

 僧侶が連れて来たのは、ヴィルマンド王国国王であるシオン・オーギュスト・ヴィルマンド王だった。突然の国王の言葉に、脳筋軍人は背筋をビシッと正し、拳銃の乱射を止めてしまった。
「マジパティの戦闘妨害は、余に対する謀反そのものである!!!直ちに祖国で反省せよ!」
 ご丁寧にも、ビシッと敬礼をするのがいかにも軍人らしい。
「素晴らしいお言葉にあらせられました。あとはマジパティと勇者にお任せください。」
 国王は僧侶の言葉に安堵すると、今度は拡声器で…

「マジパティと勇者達よ、その醜い化け物を余の前で人間の姿へ戻していただけるか?」

 その言葉に、明日香は友菓に支えられながら立ち上がり、ここなの回復魔法でモカ共々傷を癒す。だが、カオスイーツは3人のマジパティに向けてスポンジ状の物体を投げつけようとする。

「バンバンバン…」

 今度の銃声は、全てスポンジ状の物体を光の粒子に変えてしまった。
「銃は人に向けるモンじゃないぜ?」
 クリームパフに変身した有馬がポーズを決めると、今度は1人の人影が明日香達の前に出てきた。

「はあああああああああああああああああっ!!!!!」

 道着姿の一悟は力を溜めるや否や、拳を思いっきりカオスイーツのバナナの部分にぶつけ、カオスイーツの身体の中心に風穴が開いた。
「押忍っ!!!あとは頼んだぜ、勇者クラフティ!」
「結局、バレてんのかよ…」
「いつも大勇者様のカレー食ってる俺の舌は誤魔化せねーよ!」
 一悟の発言に悔しさを浮かべる男の勇者は、ケーキスタンドの上段にレインボーポットをセットした。

「みんなの心を一つに会わせて!!!」

 勇者の叫び声と共に、マジパティ達は勇者の元へあつまり、白い光の中で仲間たちと手を取った刹那、3段式のケーキスタンドから新たなるスイーツのエネルギーが送り込まれる。

「強き勇者の力!!!」

 白い光がおさまると、ミルフィーユのコスチュームは、ピンクからパステルピンクを基調としたコスチュームに変化した。

「育まれゆく勇者の愛!!!」

 ミルフィーユに続いて、プディングのコスチュームは、クリーム色を基調としたコスチュームに変化し、ケーキスタンドの上で紳士のようなお辞儀をした。

「深き勇者の知性!!!」

 今度はソルベがコスチュームをパステルブルーを基調としたコスチュームにチェンジし、可愛くポーズを決める。

「眩き勇者の光!!!」

 クリームパフはコスチュームを淡いラベンダー色を基調としたコスチュームに変化させ、ファイティングポーズを決める。

「そして、大いなるみんなの勇気!!!!!」

 最後に男勇者が叫び、勇者の甲冑は白金の甲冑へと変わった。

「生まれゆく奇跡、紡がれる絆と共に!!!!!」

 精霊達の言葉と共に、レインボーポットを乗せたケーキスタンドが巨大化し、下段にマジパティが4人全員乗り、中段に精霊が4人全員乗る。有馬と一体化したバニラも一緒だ。最後にケーキスタンドの上段に勇者が着地すると、勇者は大剣を構え、光の魔法陣でバナナロールカオスイーツの動きを封じ、マジパティ達は全員右手を空高くつき上げる。

「「「「「マジパティ・ブレイブ・ファウンテン!!!!!」」」」」

 ケーキスタンドの頂点のハートの飾りから虹色の光が放たれ、勇者の大剣が虹色の光を帯びながら分身し、バナナロールケーキカオスイーツに次々と炸裂する。

「「「「「Adieu.」」」」」
 カオスイーツは光の粒子となり、本来の姿である赤間リカに戻る。
「えがった…コレで部活に戻れっぺ!(よかった…コレで部活に戻れるわ!)」
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