激甘革命!マジパティ(分割版)

夜ノ森あかり

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激甘革命編

第45話「ワガママ王女登場!勇者親子、破綻の危機…」⑪

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「13年前のスイーツ界では「原因不明の熱病」と診断せざるを得なかったが、アレは人間界で言う「インフルエンザA型」だったという事だ。」
 一悟達のブレイブスプーンが石化したのは、シュトーレンがインフルエンザにかかってしまったからだった。有馬の家でぐったりしていたマリアも、父親によって連れていかれた病院で「インフルエンザA型」と診断された。シュトーレンはマリアが家出したその日のうちに、夫の運転で彩聖会の夜間救急に運ばれ、そのまま入院したのだった。
「流石に、父さんも同じミスはしなかったか…そりゃあ、熱出した姉さんに構いすぎて、当時3歳のマリーが3日間生死の世界を彷徨って、大泣きしてたんだから…」
「まぁ、そんな本人もインフルエンザにかかっちゃったけどね?完治次第、シオン国王が妹連れてご挨拶に来られるそうだ。」
 カフェのカウンターでそう話すブランシュ卿の真横で、アランはため息をついた。
「ところで、アンヌ姉との関係って?」
「アンドロイドを作ってもらいに来た看護学生なのに、一方的に気に入られた…つまり、あの王女はウチの娘の!」
「イヤな予感しかしない…」

 処分の撤回が早かったのは、シオン国王がいち早く「妹のワガママが原因」という事に気づいた為で、友菓が側近に提出したボイスレコーダーの録音データも、証拠として認められた。友菓が何でボイスレコーダーを持っているのかと言うと、祖父母の影響で持ち歩く癖がついたようだ。

 交換留学は予定通り続いたが、バンビーナと交換として聖エトワール学院大学付属高校に行っていたネロは、バンビーナがヴィルマンド王国へ強制送還されたためネロだけ留学は中止という事になり、暫くの間バンビーナとの連帯責任という名目で、聖エトワール学院大学付属高校の女子制服の姿のままサン・ジェルマン学園で過ごすハメになったのだった。とんだとばっちりである。綾音の方は予定通りに続けられ、お目付け役として綾音の次兄を模したアンドロイド・アルフォードが終始彼女を見張っていたそうだ。リカは相変わらず、転倒するたび一悟を巻き添えにするが、リカがしっかり懺悔したため、みるくとトロールが彼女を叱責する事はなくなった。



「お姉ちゃんは?」
「入院したよ…あと一歩遅けりゃ、肺炎併発になるところだったってよ…」
「そうなんだ…」
 インフルエンザにかかったため、これ以上有馬の家に厄介になるワケにいかず、マリアはしぶしぶ家に戻ることになった。そんな彼女は、父親に背を向けたままベッドに横たわっている。
「お姉ちゃんの所に行かなくていいの?」
「行けるワケねぇだろ!!!俺もインフルエンザになっちまったんだし、セーラの事はトルテとヨハンに任せてんだから…それに、今は隣に大切な奴がいるんだ。娘の姿をした、俺の分身がな…」
「それ…どういう意味?全然似てないじゃない!!!」
「セーラが退院したら、本人から聞いてみろよ…セーラの奴、俺達が思った以上に、俺達が似た者同士だって理解してんだから。」
「えっ…」
「それにお前、以前…俺と瓜二つの男の子と出会ったんだろ?セーラから聞いたぞ…また出会ったら、今度は俺にも紹介しろよな?」
 父親の言葉に、マリアは思わず言葉を失った。まだ姉と叔父にしか話していない事なのに、父親はまるで全てを知っているかのように話しているからだ。

「それに、あの王女の事はもう気にすんなよ。王様が全部「妹のワガママで発生した事」だと気付いて、お前の停学もアンヌちゃんの停職もなかったことになったんだからな。」
 ガレットがマリアにそう告げると、マリアは全身をくるっと、父親の方へ向ける。
「でも、アイツの顔は二度と見たくない…」
「あと1回だけ!あと1回だけなら、もう2度と拝まなくて済むんだから、それでいいだろ?」
 ガレットがそう言うと、マリアは不機嫌そうな表情のまま、同意する。
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