214 / 248
激甘革命編
第46話「暴かれた!?ライスと誘拐事件の真相」②
しおりを挟む
その夜、一悟の家では涼也を交えた家族会議が行われた。涼也の方は問題ないようで、特に医者を目指すほなみからは、「ほかに医学部を目指す人がいて、嬉しい!!!」と、喜ばれたのである。
「そんなに普通科にしたけりゃ、普通科にすりゃいいんじゃないか…お前の進路なんだから、一華の指図に何でもかんでも従わない!」
「なぁ、おばさんの言う通りだよ!!!一華の横やりで無理してTOEIC受けて国際科行く必要ないって事!」
「一悟は自分がやりたい事をやっているだけなんだから、一華の言う事は無視していい!お前は一華の人形じゃないんだぞ!!!」
姉以外の家族全員からの後押しに、一悟は少しばかり安心する。その言葉に、一華はどことなく面白くないようだ。一悟は両親から涼也と部屋に戻るよう言われ、リビングをあとにしようとするが…
「本当に普通科行くなら、一悟とみるくがマジパティだっていいふらしてやるから!!!」
その言葉に、一悟は拳を震わせた。自分ならまだしも、みるくの事まで言いふらすという言葉に、一悟の怒りは頂点に達するが…
「ダンッ!!!!!」
「いい加減にしなっ!!!!!」
テーブルを激しく叩く音が響いた刹那、一悟の母が叫んだ。
「弟の進路にいちゃもんつける前に、自分の心配はしないのかい?この間の模試も、期末試験も散々…おまけに、先生から「このままだと本当に留年ですよ」…「授業時間少ないから文系クラス行く」って言った割には、文系は散々…一華は本当に何がしたいんだい?一悟にマウントとる事かい?それとも、首藤さんの家に迷惑をかける事かい?」
「迷惑かけてないもん!!!コーヒー飲みに行っただけだもん!」
「明日香ちゃんから聞いたぞ?ここ数日、学校や部活をサボって首藤さんの店で長時間居座ってたそうじゃないか。明日香ちゃんは、首藤さんの弟さんとの縁談が決まってる。それをブチ壊しにしたいのか?」
叔父と叔母の言葉に、今度は涼也も一華に対して怒りを露わにするが、2人の足元で千葉家の飼い犬であるマレンゴが「構って」と言わんばかりに尻尾をぶんぶん振っている。
「これ以上一悟にマウント取ったり、首藤さんの店で長時間居座ったら…一華、あんたの今後の進路は、アタシとお父さんが決めるからね!!!!!」
「そんなのやだー!!!」
母親の発言に、一華は拒否しようとするが…
「自分で勝手に弟の進路を決めようとしてるんだから、文句はないだろ?」
母は一蹴する。
「それはそれ、これはこれ!!!」
「自分の事を棚に上げておいて、よくそんな事が言えるね?どれだけおじさんの影響受けてんの?」
妻の発言に、一悟の父親も賛同する。
「とにかく、お前に一悟の進路にとやかく言う筋合いはない!!!高等部は、本人が行きたい学科に行かせます!!!!!それが嫌なら、出ておいき!!!!!」
一悟の母の言葉に、誰も反論しなかった。一華は俯いたまま両肩を震わせ、まるで「自分は悪くない」と言わんばかりに椅子に腰かける。
ほぼ同時刻、米沢家のガレージに1台の黄色いキャデラックが入ってきた。みるくの父・米沢桂の車である。みるくの父はガレージの中にキャデラックを止めると、愛車から離れ、玄関のドアを開ける。
「ガチャッ…」
「ただいまー!!!」
「おかえりなさい、パパ!」
玄関からリビングに向かうと、娘のみるくがリビングにあるテーブルにもたれていた。どうやら先ほどまでうたた寝をしていたと思われる。
「寝るなら部屋に戻ればいいのに、何があったんだい?」
父親の言葉にみるくは進学希望用紙と、1月に行われるTOEICの団体受験の申込用紙を見せた。
「あのね…進学の事なんだけど、高等部は国際科に進学しようと思うの!国際科だと日本以外の大学や専門学校に留学するための専門カリキュラムがあるし、第2外国語の授業にフランス語もあるから…」
目をキラキラさせながら話す、娘の表情に、みるくの父はヤレヤレと言わんばかりの顔をする。
「やっぱり、血筋だな…仮に反対したとしても、みるくは絶対にフランスの料理学校へ進学するという夢を諦めないだろう…我夢が検事の道を選んだ時や…私が役者の道を選んだ時と同じだ…」
今でも鮮明に覚えている。娘と同じ年齢ぐらいの頃、友人が劇団養成所に履歴書を送り、劇団の札幌支所へ入所するためのオーディションに合格したのである。勿論、家族からは大反対だった。それでも、母が好きだった邦画ドラマの数々で志していた役者の夢は捨てきれなかった…14歳の米沢桂は、家族の反対を押し切り、劇団の札幌支所に通う事を決めたのだった。勿論、学校に通う事も条件だったため、札幌市内にある通信制の高校にも通うことになった。
「私の母さん…みるくにとっては、おばあちゃんだな?母さんも姉達が親族の紹介で高校や短大卒業と共に嫁ぐことが決まった中、「両親がいないお前に単身で遠方の大学に行くのは無理だ」ってよく言われていた…「女に学問は不要」と言われていた時代だったからな。それでも、母さんは受験勉強に勤しみながら、北海道で暮らす夢を諦めなかったそうだ。それほどの熱意があったのさ…だから、奨学金を利用して北海道大学に進学した。早いうちに私の手元から離れるのが決まるのは、正直寂しいが…お前は自分が決めた道をやり通せばいい。そこで本当の幸せを掴みなさい…勿論、一悟君に自分の進路を理解してもらうことが先だけどね?」
父親の話を聞いたみるくは、少々顔を赤らめるが、その目は決意に満ちている。まるで、父親が役者を目指すため、札幌へ向かう事を決めた時と同じように…
「そんなに普通科にしたけりゃ、普通科にすりゃいいんじゃないか…お前の進路なんだから、一華の指図に何でもかんでも従わない!」
「なぁ、おばさんの言う通りだよ!!!一華の横やりで無理してTOEIC受けて国際科行く必要ないって事!」
「一悟は自分がやりたい事をやっているだけなんだから、一華の言う事は無視していい!お前は一華の人形じゃないんだぞ!!!」
姉以外の家族全員からの後押しに、一悟は少しばかり安心する。その言葉に、一華はどことなく面白くないようだ。一悟は両親から涼也と部屋に戻るよう言われ、リビングをあとにしようとするが…
「本当に普通科行くなら、一悟とみるくがマジパティだっていいふらしてやるから!!!」
その言葉に、一悟は拳を震わせた。自分ならまだしも、みるくの事まで言いふらすという言葉に、一悟の怒りは頂点に達するが…
「ダンッ!!!!!」
「いい加減にしなっ!!!!!」
テーブルを激しく叩く音が響いた刹那、一悟の母が叫んだ。
「弟の進路にいちゃもんつける前に、自分の心配はしないのかい?この間の模試も、期末試験も散々…おまけに、先生から「このままだと本当に留年ですよ」…「授業時間少ないから文系クラス行く」って言った割には、文系は散々…一華は本当に何がしたいんだい?一悟にマウントとる事かい?それとも、首藤さんの家に迷惑をかける事かい?」
「迷惑かけてないもん!!!コーヒー飲みに行っただけだもん!」
「明日香ちゃんから聞いたぞ?ここ数日、学校や部活をサボって首藤さんの店で長時間居座ってたそうじゃないか。明日香ちゃんは、首藤さんの弟さんとの縁談が決まってる。それをブチ壊しにしたいのか?」
叔父と叔母の言葉に、今度は涼也も一華に対して怒りを露わにするが、2人の足元で千葉家の飼い犬であるマレンゴが「構って」と言わんばかりに尻尾をぶんぶん振っている。
「これ以上一悟にマウント取ったり、首藤さんの店で長時間居座ったら…一華、あんたの今後の進路は、アタシとお父さんが決めるからね!!!!!」
「そんなのやだー!!!」
母親の発言に、一華は拒否しようとするが…
「自分で勝手に弟の進路を決めようとしてるんだから、文句はないだろ?」
母は一蹴する。
「それはそれ、これはこれ!!!」
「自分の事を棚に上げておいて、よくそんな事が言えるね?どれだけおじさんの影響受けてんの?」
妻の発言に、一悟の父親も賛同する。
「とにかく、お前に一悟の進路にとやかく言う筋合いはない!!!高等部は、本人が行きたい学科に行かせます!!!!!それが嫌なら、出ておいき!!!!!」
一悟の母の言葉に、誰も反論しなかった。一華は俯いたまま両肩を震わせ、まるで「自分は悪くない」と言わんばかりに椅子に腰かける。
ほぼ同時刻、米沢家のガレージに1台の黄色いキャデラックが入ってきた。みるくの父・米沢桂の車である。みるくの父はガレージの中にキャデラックを止めると、愛車から離れ、玄関のドアを開ける。
「ガチャッ…」
「ただいまー!!!」
「おかえりなさい、パパ!」
玄関からリビングに向かうと、娘のみるくがリビングにあるテーブルにもたれていた。どうやら先ほどまでうたた寝をしていたと思われる。
「寝るなら部屋に戻ればいいのに、何があったんだい?」
父親の言葉にみるくは進学希望用紙と、1月に行われるTOEICの団体受験の申込用紙を見せた。
「あのね…進学の事なんだけど、高等部は国際科に進学しようと思うの!国際科だと日本以外の大学や専門学校に留学するための専門カリキュラムがあるし、第2外国語の授業にフランス語もあるから…」
目をキラキラさせながら話す、娘の表情に、みるくの父はヤレヤレと言わんばかりの顔をする。
「やっぱり、血筋だな…仮に反対したとしても、みるくは絶対にフランスの料理学校へ進学するという夢を諦めないだろう…我夢が検事の道を選んだ時や…私が役者の道を選んだ時と同じだ…」
今でも鮮明に覚えている。娘と同じ年齢ぐらいの頃、友人が劇団養成所に履歴書を送り、劇団の札幌支所へ入所するためのオーディションに合格したのである。勿論、家族からは大反対だった。それでも、母が好きだった邦画ドラマの数々で志していた役者の夢は捨てきれなかった…14歳の米沢桂は、家族の反対を押し切り、劇団の札幌支所に通う事を決めたのだった。勿論、学校に通う事も条件だったため、札幌市内にある通信制の高校にも通うことになった。
「私の母さん…みるくにとっては、おばあちゃんだな?母さんも姉達が親族の紹介で高校や短大卒業と共に嫁ぐことが決まった中、「両親がいないお前に単身で遠方の大学に行くのは無理だ」ってよく言われていた…「女に学問は不要」と言われていた時代だったからな。それでも、母さんは受験勉強に勤しみながら、北海道で暮らす夢を諦めなかったそうだ。それほどの熱意があったのさ…だから、奨学金を利用して北海道大学に進学した。早いうちに私の手元から離れるのが決まるのは、正直寂しいが…お前は自分が決めた道をやり通せばいい。そこで本当の幸せを掴みなさい…勿論、一悟君に自分の進路を理解してもらうことが先だけどね?」
父親の話を聞いたみるくは、少々顔を赤らめるが、その目は決意に満ちている。まるで、父親が役者を目指すため、札幌へ向かう事を決めた時と同じように…
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
大和型戦艦、異世界に転移する。
焼飯学生
ファンタジー
第二次世界大戦が起きなかった世界。大日本帝国は仮想敵国を定め、軍事力を中心に強化を行っていた。ある日、大日本帝国海軍は、大和型戦艦四隻による大規模な演習と言う名目で、太平洋沖合にて、演習を行うことに決定。大和、武蔵、信濃、紀伊の四隻は、横須賀海軍基地で補給したのち出港。しかし、移動の途中で濃霧が発生し、レーダーやソナーが使えなくなり、更に信濃と紀伊とは通信が途絶してしまう。孤立した大和と武蔵は濃霧を突き進み、太平洋にはないはずの、未知の島に辿り着いた。
※ この作品は私が書きたいと思い、書き進めている作品です。文章がおかしかったり、不明瞭な点、あるいは不快な思いをさせてしまう可能性がございます。できる限りそのような事態が起こらないよう気をつけていますが、何卒ご了承賜りますよう、お願い申し上げます。
オッサン齢50過ぎにしてダンジョンデビューする【なろう100万PV、カクヨム20万PV突破】
山親爺大将
ファンタジー
剣崎鉄也、4年前にダンジョンが現れた現代日本で暮らす53歳のおっさんだ。
失われた20年世代で職を転々とし今は介護職に就いている。
そんな彼が交通事故にあった。
ファンタジーの世界ならここで転生出来るのだろうが、現実はそんなに甘く無い。
「どうしたものかな」
入院先の個室のベッドの上で、俺は途方に暮れていた。
今回の事故で腕に怪我をしてしまい、元の仕事には戻れなかった。
たまたま保険で個室代も出るというので個室にしてもらったけど、たいして蓄えもなく、退院したらすぐにでも働かないとならない。
そんな俺は交通事故で死を覚悟した時にひとつ強烈に後悔をした事があった。
『こんな事ならダンジョンに潜っておけばよかった』
である。
50過ぎのオッサンが何を言ってると思うかもしれないが、その年代はちょうど中学生くらいにファンタジーが流行り、高校生くらいにRPGやライトノベルが流行った世代である。
ファンタジー系ヲタクの先駆者のような年代だ。
俺もそちら側の人間だった。
年齢で完全に諦めていたが、今回のことで自分がどれくらい未練があったか理解した。
「冒険者、いや、探索者っていうんだっけ、やってみるか」
これは体力も衰え、知力も怪しくなってきて、ついでに運にも見放されたオッサンが無い知恵絞ってなんとか探索者としてやっていく物語である。
注意事項
50過ぎのオッサンが子供ほどに歳の離れた女の子に惚れたり、悶々としたりするシーンが出てきます。
あらかじめご了承の上読み進めてください。
注意事項2 作者はメンタル豆腐なので、耐えられないと思った感想の場合はブロック、削除等をして見ないという行動を起こします。お気を悪くする方もおるかと思います。予め謝罪しておきます。
注意事項3 お話と表紙はなんの関係もありません。
『イージス艦長、インパール最前線へ。――牟田口廉也に転生した俺は、地獄の餓死作戦を「鉄壁の兵站要塞」に変える』
月神世一
SF
【あらすじ】
「補給がなければ、戦場に立つ資格すらない」
坂上真一(さかがみ しんいち)、50歳。
かつてイージス艦長として鉄壁の防空網を指揮し、現在は海上自衛隊で次世代艦の兵站システムを設計する男。
背中には若き日の過ちである「仁王」の刺青を隠し持ち、北辰一刀流の達人でもある彼は、ある日、勤務中に仮眠をとる。
目が覚めると、そこは湿気と熱気に満ちた1944年のビルマだった。
鏡に映っていたのは、小太りで口髭の男――歴史の教科書で見た、あの「牟田口廉也」。
しかも時期は、日本陸軍史上最悪の汚点とされる「インパール作戦」決行の直前。
部下たちは「必勝の精神論」を叫び、無謀な突撃を今か今かと待っている。
(……ふざけるな。俺に、部下を餓死させろと言うのか?)
現代の知識と、冷徹な計算、そして海自仕込みのロジスティクス能力。
すべてを駆使して、坂上(中身)は歴史への介入を開始する。
精神論を振りかざすふりをして上層部を欺き、現地改修で兵器を強化し、密かに撤退路を整備する。
これは、「史上最も無能な指揮官」の皮を被った「現代の有能な指揮官」が、確定した敗北の運命をねじ伏せ、数万の命を救うために戦う、逆転の戦記ドラマ。
~最弱のスキルコレクター~ スキルを無限に獲得できるようになった元落ちこぼれは、レベル1のまま世界最強まで成り上がる
僧侶A
ファンタジー
沢山のスキルさえあれば、レベルが無くても最強になれる。
スキルは5つしか獲得できないのに、どのスキルも補正値は5%以下。
だからレベルを上げる以外に強くなる方法はない。
それなのにレベルが1から上がらない如月飛鳥は当然のように落ちこぼれた。
色々と試行錯誤をしたものの、強くなれる見込みがないため、探索者になるという目標を諦め一般人として生きる道を歩んでいた。
しかしある日、5つしか獲得できないはずのスキルをいくらでも獲得できることに気づく。
ここで如月飛鳥は考えた。いくらスキルの一つ一つが大したことが無くても、100個、200個と大量に集めたのならレベルを上げるのと同様に強くなれるのではないかと。
一つの光明を見出した主人公は、最強への道を一直線に突き進む。
土曜日以外は毎日投稿してます。
天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】
田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。
俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。
「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」
そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。
「あの...相手の人の名前は?」
「...汐崎真凛様...という方ですね」
その名前には心当たりがあった。
天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。
こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。
マンションのオーナーは十六歳の不思議な青年 〜マンションの特別室は何故か女性で埋まってしまう〜
美鈴
ファンタジー
ホットランキング上位ありがとうございます😊
ストーカーの被害に遭うアイドル歌羽根天音。彼女は警察に真っ先に相談する事にしたのだが…結果を言えば解決には至っていない。途方にくれる天音。久しぶりに会った親友の美樹子に「──なんかあった?」と、聞かれてその件を伝える事に…。すると彼女から「なんでもっと早く言ってくれなかったの!?」と、そんな言葉とともに彼女は誰かに電話を掛け始め…
※カクヨム様にも投稿しています
※イラストはAIイラストを使用しています
異世界召喚は7回目…って、いい加減にしろよ‼︎
アノマロカリス
ファンタジー
『おぉ、勇者達よ! 良くぞ来てくれた‼︎』
見知らぬ城の中、床には魔法陣、王族の服装は中世の時代を感じさせる衣装…
俺こと不知火 朔夜(しらぬい さくや)は、クラスメートの4人と一緒に異世界に召喚された。
突然の事で戸惑うクラスメート達…
だが俺はうんざりした顔で深い溜息を吐いた。
「またか…」
王族達の話では、定番中の定番の魔王が世界を支配しているから倒してくれという話だ。
そして儀式により…イケメンの正義は【勇者】を、ギャルっぽい美紅は【聖戦士】を、クラス委員長の真美は【聖女】を、秀才の悠斗は【賢者】になった。
そして俺はというと…?
『おぉ、伝承にある通り…異世界から召喚された者には、素晴らしい加護が与えられた!』
「それよりも不知火君は何を得たんだ?」
イケメンの正義は爽やかな笑顔で聞いてきた。
俺は儀式の札を見ると、【アンノウン】と書かれていた。
その場にいた者達は、俺の加護を見ると…
「正体不明で気味が悪い」とか、「得体が知れない」とか好き放題言っていた。
『ふむ…朔夜殿だけ分からずじまいか。だが、異世界から来た者達よ、期待しておるぞ!』
王族も前の4人が上位のジョブを引いた物だから、俺の事はどうでも良いらしい。
まぁ、その方が気楽で良い。
そして正義は、リーダーとして皆に言った。
「魔王を倒して元の世界に帰ろう!」
正義の言葉に3人は頷いたが、俺は正義に言った。
「魔王を倒すという志は立派だが、まずは魔物と戦って勝利をしてから言え!」
「僕達には素晴らしい加護の恩恵があるから…」
「肩書きがどんなに立派でも、魔物を前にしたら思う様には動けないんだ。現実を知れ!」
「何よ偉そうに…アンタだったら出来るというの?」
「良いか…殴り合いの喧嘩もしたことがない奴が、いきなり魔物に勝てる訳が無いんだ。お前達は、ゲーム感覚でいるみたいだが現実はそんなに甘く無いぞ!」
「ずいぶん知ったような口を聞くね。不知火は経験があるのか?」
「あるよ、異世界召喚は今回が初めてでは無いからな…」
俺は右手を上げると、頭上から光に照らされて黄金の甲冑と二振の聖剣を手にした。
「その…鎧と剣は?」
「これが証拠だ。この鎧と剣は、今迄の世界を救った報酬として貰った。」
「今迄って…今回が2回目では無いのか?」
「今回で7回目だ!マジでいい加減にして欲しいよ。」
俺はうんざりしながら答えた。
そう…今回の異世界召喚で7回目なのだ。
いずれの世界も救って来た。
そして今度の世界は…?
6月22日
HOTランキングで6位になりました!
6月23日
HOTランキングで4位になりました!
昼過ぎには3位になっていました.°(ಗдಗ。)°.
6月24日
HOTランキングで2位になりました!
皆様、応援有り難う御座いますm(_ _)m
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる