激甘革命!マジパティ(分割版)

夜ノ森あかり

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激甘革命編

第48話「王国壊滅!国王はカオスだった」⑦

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 女勇者の叫び声と共に、マジパティ達は勇者の元へあつまり、白い光の中で仲間たちと手を取った刹那、3段式のケーキスタンドから新たなるスイーツのエネルギーが送り込まれる。



「強き勇者の力!!!」



 白い光がおさまると、ミルフィーユのコスチュームは、ピンクからパステルピンクを基調としたコスチュームに変化した。



「育まれゆく勇者の愛!!!」



 ミルフィーユに続いて、プディングのコスチュームは、クリーム色を基調としたコスチュームに変化し、ケーキスタンドの上でお辞儀をした。



「深き勇者の知性!!!」



 今度はソルベがコスチュームをパステルブルーを基調としたコスチュームにチェンジし、ポーズを決める。



「眩き勇者の光!!!」



 クリームパフはコスチュームを淡いラベンダー色を基調としたコスチュームに変化させ、飛び跳ねる。



「そして、大いなるみんなの勇気!!!!!」



 最後に女勇者が叫び、勇者の甲冑は白金の甲冑へと変わった。



「生まれゆく奇跡、紡がれる絆と共に!!!!!」



 精霊達の言葉と共に、レインボーポットを乗せた2つのケーキスタンドが巨大化し、それぞれ下段にマジパティが4人全員乗り、中段に精霊が4人全員乗る。最後にケーキスタンドの上段に勇者達がそれぞれ着地すると、2人の勇者は大剣を構え、大剣の太刀筋で描いた光の魔法陣でカオスイーツの動きを封じると、マジパティ達は全員右手を空高くつき上げる。



「「「「「マジパティ・ブレイブ・ファウンテン!!!!!」」」」」



 ケーキスタンドの頂点のハートの飾りから虹色の球体が生み出されると、やがて光の球体は巨大な虹色の大剣へと変わり、ウ・ア・ラ・ネージュカオスイーツを、いとも簡単に貫いた。



「「「「「Adieu.」」」」」



 マジパティと勇者の言葉と共にカオスイーツは光の粒子となり、本来の姿であるアーサー・アラネージュ・クランベリー・オブ・シュガトピアへと戻った。

「アーサー様っ!!!」

 パウンドは咄嗟にアーサーを支え、アーサーは勇者とマジパティ達の姿に気づくと、スイーツ界での祖父達の態度の数々を思い出してしまい、少々気まずそうな顔をする。







「クランベリー公アンソニーの子息女は全員、スイーツ界を離れ、人間界で暮らす事を命ずる。人間界に到着後、長男・アーサーは「巣鴨アキラ」、長女・アンジェリーヌは「巣鴨アンナ」、次女・エリーザベトは「巣鴨エリナ」、そして次男・ミハイルは「巣鴨ハルキ」と名乗る事…」



 大勇者は1人の元王子の前で、パウンドが持っていた1枚の上質紙に書かれている文章を読み上げる。

「ブロッサム公モーガンこと、佐倉守彦さくらもりひこ…ヨハン・キャッサバ・ブランシュ2世こと、仁賀保杏介にかほきょうすけ…そして、カルマン・ガレット・ブラーヴ・シュヴァリエこと、首藤和真かずま…」



 娘と人間界で再会したパウンドは、高萩たかはぎ家からの手配で人間界での仕事を見つけ、「重光盾一じゅんいち」として、元王子の身元保証人の1人となった。元王子達はムッシュ・エクレールが暮らしているアパートの一室を借りることが決まり、元王子は一家の大黒柱となって弟と妹を養うことになる。



 雪斗もユキのプレゼントを受け取った事で、ユキの運命を受け止め、再び一悟達と打ち解けることになった。



 ………







 それから6日後…

「本日、2年A組と2年C組に新しい仲間が加わった。このクラスでは、巣鴨アンナさんが一緒に勉学に打ち込むことになる。みんなもアンナさんと仲良くするように!」

 サン・ジェルマン学園中等部に転校生が2人やって来てた。1人はフランスのマルセイユ出身の少女で、もう1人は関西の超有数企業・姫路グループのご令嬢…その話題で、一悟達の周囲は黄色い歓声を上げる。どちらも素性を知っている一悟とみるくではあるが、共に平穏に暮らしている事に、2人は少しばかり安心する。



 アーサーは巣鴨アキラとしてカフェ「ルーヴル」の近くにあるスーパーマーケットで働き始め、エリーザベトとミハイルは共に大賢者が働いている保育園に通うことになった。叔父であるモーガンは高校に編入する事を薦めたのだが、「自分の力でアン達を養いたい」という強い願いに圧倒され、モーガンはアーサーがフリーターになる事を、しぶしぶ許可したのだった。







 それから更に2日後の夕刻…その平穏を打ち砕くかのように、ある出来事が起こった。



「こちら、現場です!ザティ瀬戌せいぬ店跡地が大きな爆発音と共に崩壊し、瓦礫の中から1人の男性が現れました!!!」



 ブラックビターのアジトとなっていた廃デパートが突然崩壊し、そこから混沌こんとん依り代よりしろが瓦礫の中から垂直に飛び出してきたのである。そして、混沌の依り代に接近してきたのは…



「そなたが混沌の依り代か…」



 ギロチンにかけられ、処刑されたはずのシュガトピア国王ベルナルド4世だった。その様子をテレビで見ている大勇者は、険しい表情を浮かべる。





「勇者よ、見るがいい!!!!!これより余は、この混沌の依り代を器とする!貴様らの血を絶やすために!!!」





 狂気に満ちた笑い声と共に、ベルナルド4世は瞬く間に黒いもやに姿を変え、混沌の依り代の全身をぐるぐると回り出す。



「お、親父…ちょっと…」

 ガレットの隣でテレビを見ている女勇者は、纏っている黒いフードを脱ぎ捨てた混沌の依り代の姿を見るや否や、顔面が蒼白する。



 そう…混沌の依り代の正体は…







 明日香の父親だったのである。
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