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積み重ねって重要だよな!

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 目標チートハーレムが決まったのはいいが問題はどう達成するかだ。
 とりあえず王道は赤ちゃん期にやる魔力操作だろう

これでもライトノベルは嗜んでいた方だ。もちろんチートハーレムのノベルだ。


 ……ん?どうして魔法が異世界に存在するのが分かるか、だって?

それはさっき花瓶の中に水を入れるのに使ってるのを見たからさ!お陰でテンションアゲアゲだ。


 この手のラノベでは体の中の魔力を感じるみたいなことが書いたあった気がする。

魔力ね。

魔力。

魔力。

…あっこれか。違和感を探せば一発だった。

 ラノベとかにはよく暖かいとか書いてあった気がするけどちょっと冷たい。


 え、え、え、楽勝じゃね?
 これはチートハーレムも夢じゃないな。

 チートハーレムの主人公といえば大体魔力多めだ。いや、ほとんどと言っても良い。大体が魔力多めで剣を振りかざしている。赤子で剣を振りかざすのは不可能なため取り敢えず魔法に集中だ。


 あとは操作だな。これは想像力が試されるのか


 赤ちゃんだから何もできないお陰で想像力だけはめちゃめちゃ有り余ってる。暇だしな。

 まずは魔力の塊を動かすみたいなやつか?魔力そのまま出して遊んでみよう。


 幸い今この部屋には誰もいない。よしやるか。


 体の中の冷たいモノ魔力を集中して手の平に集め、それを手から滲み出す想像をする。

 暇で他にやることが無いからか想像力が捗った。体の中から冷たいものを押し出すように念じると紫色のモヤモヤみたいなのが出てきた。きっとこのモヤモヤみたいなのが魔力なんだろう。モヤモヤは手から出ると煙のように消えていった。
 とりあえず第1関門突破だな。俺のハーレムに1歩近づいた。


 非常にどうでも良いことだけど、隠れて魔力操作をやるのはなんというか、…夜に部屋でえっちな本を読んでいるような気分になる。
 もちろん赤ちゃんだから、えっちな気分とかでは全く無く、いつ親が部屋に入ってくるか分からない恐怖感がとてつもなく似ている。

 まぁ、だからってどうということでもないんだけど。



 正直魔力操作の練習は手から魔力を出すだけでつまらない。だが、きっと積み重ねて努力することが重要だと思う。

俺は新たな試みを胸に夢の中へ沈んでいった。
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