魔導師が騎士と男娼を拾ったら卑猥な三角関係となる(『1』完結+『2』連載中)

如月紫苑

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『1』第二章 強制と挑発

※14 元男娼は俺に優しく抱かれたい

 大通りに出るとすぐにルキが見つかる。男に声かけられていたが俺が視界に入ると少し安心した表情になる。
「インカ様」
 近付くとルキが俺に飛び付き、俺は彼の腰に腕を回す。ナンパしていた男は俺の赤い瞳を見るとすぐに慌てて離れていく。
「もう大丈夫だ」
 ルキの背中を軽く摩る。不安にさせて少し申し訳ない気分になる。
 大通りを曲がると高級な雰囲気のいい宿に入る。流石に高級だけあって受付は魔導師を見ても表情を変えない。
「ベッド三つの部屋で」
「二つ」
 隣でルキが修正する。
「二つで」
 銅貨四十枚という金額にルキが無言になる。少しずつ渡した報酬の大きさが理解出来てきたらしい。
 部屋は広く日当たりもいい。メインのベッドの横にもう少しだけ小さめのベッド。護衛などが主と一緒の部屋に泊まるような時に使う部屋なのだろう。メインベッドの光沢ある灰色のシーツは気落ち良さそうだ。奥には体を洗う為の水道と厠がある。なかなかいい設備だ。
 俺、ルキ、ヒュートの順番で水浴びをする。
 色々と汚れた体を清めると心が軽くなる。下半身の内外を丁寧に洗っていく。もうあの魔導師達の痕跡を完全に消し去りたい。
 曇った鏡の表面を掌で拭って自分の姿を見る。
 黒い髪に健康的な肌。少しだけ中性的な雰囲気の整った顔、引き締まった体、少し大きめな陰茎とそこを飾る銀のピアス。背は高くはないが多分まだ伸びる。多分だが。ヒュートやルキほど体が出来上がっている訳ではないが、痩せてはいない。自分の外見はそこそこ気に入っている。
 だがこの真っ赤な瞳だけは嫌いだ。血のような不吉な目。
 ルキがこの目を褒めてくれた時は本当に嬉しかった。少しだけこの瞳の毒々しさを許せる気がした。
 裸のまま部屋に戻るとルキが身体を清めに行く。擦れ違う時に彼の目と合う。
 シーツにダイブすると気持ちのいい冷たさが皮膚に絡んでくる。
「……もう完全に大丈夫なのか?」
 後ろの壁に寄りかかっているヒュートを見る。
「本当にもう大丈夫だ。……心配させる訳じゃないが、魔導師間の強制やレイプはよくある事だ。多少慣れている。俺よりもルキやあんたの方が心配だ」
「私?」
「責任を感じているだろ。ヒュートが責任を感じる理由はない。魔導師間のごちゃごちゃに巻き込まれたんだ。ルキは自らの意思で俺に付いて来ているが、あんたは俺が無理矢理引っ張ってきた」
「……そうだな。私の築いてきた立場や生活をまるっと無視したかなり強引なやり方には、すっげームカついた。でももうすでに領主の元で働いていたら見えなかった世界の現実をたくさん見せて貰っている。……とても楽しい。それについては、感謝している」
「今更だけど、街に家族や恋人はいるのか? いたんだったら連れてきたのは流石に悪い事をしたな」
 ヒュートが軽く顔を顰める。
「マジで今更だろ。……だが、そういうのはいない」
「なんだ。じゃ良かったじゃん、あんたを指名して。間違いなく俺と旅していたら本当の現実の世界が見えてくるよ」
「それは……楽しみだ」
 ヒュートは少し笑う。
 ルキがタオルを下半身に巻いた姿で部屋に戻ってくる。ヒュートは無言で俺を見ると代わりに身を清めに行ってくる。
 ルキはシーツ越しに俺を後ろから抱き締める。軽く耳を舐めながら背後から俺の陰茎を両手で揉むようにしてピアスを指先でなぞる。ツルツルしたシーツの感触が身体に絡まって鳥肌が立つ。すぐに下半身が反応してくる。
「……抱いて」
 色っぽい囁きに彼の手を引いてベッドへと押し倒す。ルキの腕が俺の首に絡み付いてくる。
 柔らかくって熱い舌が俺の舌を口内へと誘導し、右足を俺の腰に回して下半身を擦り付けてくる。ゆっくりと、淫乱に、腰を揺らす。彼のタオルを解き、熱く滾った下半身に視線を移す。無言で屈んで彼の汁を滴らせている亀頭を軽く甘噛みする。
「はぁ……」
 期待に満ちた柔らかな喘ぎ声がする。俺は口を開けて少しずつ彼のびくつく陰茎を飲み込んでいく。ルキの両手が俺の髪を指の間に絡めながら頭に添えられる。亀頭の上の方まで口から出しては、またゆっくりと彼の猛りを飲み込む。俺の口と頭の動きに合わせて腰が揺れ動く。中指で後孔に軽く触れただけで濡れた音と共にすぐに沈み込んでいく。中指を根元まで入れ、すぐに引きずり出して二本入れてみる。難なくずっぷりと飲み込まれる。
 
――――自分で解してきたのか
 
 唇に付いた彼の味を舐めながら体を起こす。
 数回自分の肉棒を扱くと垂れてきた体液を彼の物欲しそうに開く穴に塗り付ける。彼がゆっくりと腰を俺の方に押し付けて俺を飲み込んでいく。
「ん……ぁ、はぁ」
 ルキが自分から腰をねっとりと動かす。
「本当、エロい」
 俺は微かに笑いながらゆっくりと腰を擦り付けるように動く。すぐに彼の震えるように反応している陰茎から粘り気のある透明な体液が溢れてくる。彼が両足を俺の腰に巻き付ける。ぴったりと重なり合った体をゆっくりと揺する。下半身に挟まれた彼の陰茎から熱い精液が迸る。彼の少し早い鼓動が体内からも触れている皮膚からも伝わる。

ヌチュ ヂュポ ヌチュ
 
 ルキは小さく啜り泣くように喘ぐ。
 ヒュートが戻ってきた気配がする。ルキの中をこね回す腰を止めずにヒュートの方を見る。目が合う。俺は微かに笑いながらルキに視線を戻してゆっくりと腰を捻る。
 ルキはまた俺の顔を自分の方へと引き寄せる。
 ヒュートはずっと見ている。
 無言のまま。
 
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