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第三章 肉体を蝕む力
43 「執着」は安堵を感じる「情熱」の別名である
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◇
少し寒さを感じて目を開ける。
朝日が仄かに空を淡く染め始め、太陽が昇る直前の気温の落ち込みに身震いをする。
私を胸に抱き締めて、彼はずっと私の顔を見ている。腿の尻尾が私を繋ぎ止めるかのようにしっかりと巻き付いたままだ。
「……起きる?」
「うん、起きようか」
彼は上半身を少し離すとまだ少し濡れている体がヌチャッと糸を引く。そのいかにも卑猥な事をした証拠に顔が少し赤くなる。彼は私の肩甲骨に触れると少し自分の方へと押す。ずっと目は私しか見ていない。その真っ直ぐな強い視線に鼓動が速くなる。彼の掌の硬い感触と体内の残滓が心地いい。
――――私を裏切らない。私だけを見てくれている
それに安堵感を感じる。
体を拭い、衝突地へと向かう。今までのように私の後ろではなく、自然とフユウは私の真横で歩幅を合わせて歩く。歩いていて揺れる指先や尻尾が時折触れ合うと意識がそちらへと向かい、少し緊張する。
「……疲れている?」
不意に低く透明な声色に鼓動が跳ねる。短い質問に私は首を振る。彼の手がそっと私の背に触れ、歩調がゆっくりとしたものへと変わる。その掌の熱が背中に沈み込み、私の事を何よりも大切にしていると伝えているようだ。
フユウは相変わらずあまり話さないが明らかに前日とは距離感も態度も違う。食事の時も離れた場所ではなく、肩が僅かに触れる距離にいる。その無言で護ってくれるよう存在感に物凄く幸福を感じる。
夕暮れになると小さな泉のある場所へと出る。ここ三度ほど必ずこの場所へと寄るようにしている。
私は服を脱ぎ、ゆっくりと水に浸かる。乾いた体液と汗でヌル付いた体を綺麗に洗っていく。
「サッパリするわよ?」
フユウは泉の縁に腰掛けて私を眺めていたが、彼に微笑むと彼はすぐにシャツを脱ぎ捨てる。
ポチャ…… ン
彼はすぐ近くまで来ると私の首の後ろに触れて濡れた髪を首から離す。
「……寒く、ない?」
「大丈夫」
返事をしても彼の手は私の体から離れない。私の背後に自分の体をぴたっとくっつけ、骨盤を掴んでゆっくりと自分の体に押し付ける。
「……ねぇ、嫌だったら無理しなくてもいいんだけど。尻尾と耳……触ってみたい」
誘惑に負けてしまい、つい聞いてしまう。表情はあまり変わっていないが彼が少し笑った気がした。
彼は頭を綿h氏の肩に乗せると耳がピクッと動く。それに優しく触れてみる。
――――エルフって、こんな感じの耳なんだろうなぁ
軟骨の感触は人間のと大差ない。彼の尻尾が水面から上がり、私の手に軽く触れる。
光沢が綺麗でとても艶々としている。そのツルッとした感触でお尻に挿れられても抵抗なく簡単に滑り込めたのだろう。彼の尻尾の先端を撫でていると尻尾が手から逃げるように離れて私の腿に巻き付く。
「……くすぐったい」
私は笑って背後の彼の腰に触れる。
彼はしばらく無言でいたが私の下腹部を両手で包む込むようにあて、尻尾をもう少しきつく巻き付ける。
「ケイが……男に抱かれても、気にしない。でも、その後に……俺の体液を、流し込む。ケイの体内に。いっぱい、流し込む」
その激しい獣的な執着心に、唇は笑みを浮かばせる。
少し寒さを感じて目を開ける。
朝日が仄かに空を淡く染め始め、太陽が昇る直前の気温の落ち込みに身震いをする。
私を胸に抱き締めて、彼はずっと私の顔を見ている。腿の尻尾が私を繋ぎ止めるかのようにしっかりと巻き付いたままだ。
「……起きる?」
「うん、起きようか」
彼は上半身を少し離すとまだ少し濡れている体がヌチャッと糸を引く。そのいかにも卑猥な事をした証拠に顔が少し赤くなる。彼は私の肩甲骨に触れると少し自分の方へと押す。ずっと目は私しか見ていない。その真っ直ぐな強い視線に鼓動が速くなる。彼の掌の硬い感触と体内の残滓が心地いい。
――――私を裏切らない。私だけを見てくれている
それに安堵感を感じる。
体を拭い、衝突地へと向かう。今までのように私の後ろではなく、自然とフユウは私の真横で歩幅を合わせて歩く。歩いていて揺れる指先や尻尾が時折触れ合うと意識がそちらへと向かい、少し緊張する。
「……疲れている?」
不意に低く透明な声色に鼓動が跳ねる。短い質問に私は首を振る。彼の手がそっと私の背に触れ、歩調がゆっくりとしたものへと変わる。その掌の熱が背中に沈み込み、私の事を何よりも大切にしていると伝えているようだ。
フユウは相変わらずあまり話さないが明らかに前日とは距離感も態度も違う。食事の時も離れた場所ではなく、肩が僅かに触れる距離にいる。その無言で護ってくれるよう存在感に物凄く幸福を感じる。
夕暮れになると小さな泉のある場所へと出る。ここ三度ほど必ずこの場所へと寄るようにしている。
私は服を脱ぎ、ゆっくりと水に浸かる。乾いた体液と汗でヌル付いた体を綺麗に洗っていく。
「サッパリするわよ?」
フユウは泉の縁に腰掛けて私を眺めていたが、彼に微笑むと彼はすぐにシャツを脱ぎ捨てる。
ポチャ…… ン
彼はすぐ近くまで来ると私の首の後ろに触れて濡れた髪を首から離す。
「……寒く、ない?」
「大丈夫」
返事をしても彼の手は私の体から離れない。私の背後に自分の体をぴたっとくっつけ、骨盤を掴んでゆっくりと自分の体に押し付ける。
「……ねぇ、嫌だったら無理しなくてもいいんだけど。尻尾と耳……触ってみたい」
誘惑に負けてしまい、つい聞いてしまう。表情はあまり変わっていないが彼が少し笑った気がした。
彼は頭を綿h氏の肩に乗せると耳がピクッと動く。それに優しく触れてみる。
――――エルフって、こんな感じの耳なんだろうなぁ
軟骨の感触は人間のと大差ない。彼の尻尾が水面から上がり、私の手に軽く触れる。
光沢が綺麗でとても艶々としている。そのツルッとした感触でお尻に挿れられても抵抗なく簡単に滑り込めたのだろう。彼の尻尾の先端を撫でていると尻尾が手から逃げるように離れて私の腿に巻き付く。
「……くすぐったい」
私は笑って背後の彼の腰に触れる。
彼はしばらく無言でいたが私の下腹部を両手で包む込むようにあて、尻尾をもう少しきつく巻き付ける。
「ケイが……男に抱かれても、気にしない。でも、その後に……俺の体液を、流し込む。ケイの体内に。いっぱい、流し込む」
その激しい獣的な執着心に、唇は笑みを浮かばせる。
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