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1週間の引きこもり生活の間、ユリウスもお父様もお母様も、メイドや執事のみんなも毎日私を甘やかしてくれた。
しかも、『ポイント帳』を見ると――100万ポイントまで溜まっていた!!すごい!!
アレックスやアンナのことは許せないけど、この経験を少しでも『いいこと』に変えられたのかもしれない。
これから、どんな『いいこと』が起こるのか楽しみだな~♪
そうだ、そろそろ学校に行ってみよう。
「ユリウス。私、明日から学校に行こうと思うんだけど」
「無理なさらなくてよろしいのですよ。休学してもよいと公爵様はおっしゃってました」
「大丈夫。そろそろマリーや他の友達にも会いたいし」
私が言うと、ユリウスの表情が曇った。
「……何かあったの?」
「いえ、別に」
「あったでしょ、その反応は。教えて」
ぐいぐい迫ると、ユリウスは降参したように両手を上げた。
「……テセオニア王立学院で、ローラ様に関する不名誉な噂が流れているようです」
「不名誉な噂って何?」
ユリウスは咳払いしてから、慎重な口調で言った。
「……ナイト伯爵夫人になられるアンナ嬢は、このたび流産なさったと。その原因は、ローラ様の暴言や嫌がらせによるものだと」
「なっ……!」
全身から血の気がひいた。
何ですって……!?
アンナが、流産……!?
しかも、『ポイント帳』を見ると――100万ポイントまで溜まっていた!!すごい!!
アレックスやアンナのことは許せないけど、この経験を少しでも『いいこと』に変えられたのかもしれない。
これから、どんな『いいこと』が起こるのか楽しみだな~♪
そうだ、そろそろ学校に行ってみよう。
「ユリウス。私、明日から学校に行こうと思うんだけど」
「無理なさらなくてよろしいのですよ。休学してもよいと公爵様はおっしゃってました」
「大丈夫。そろそろマリーや他の友達にも会いたいし」
私が言うと、ユリウスの表情が曇った。
「……何かあったの?」
「いえ、別に」
「あったでしょ、その反応は。教えて」
ぐいぐい迫ると、ユリウスは降参したように両手を上げた。
「……テセオニア王立学院で、ローラ様に関する不名誉な噂が流れているようです」
「不名誉な噂って何?」
ユリウスは咳払いしてから、慎重な口調で言った。
「……ナイト伯爵夫人になられるアンナ嬢は、このたび流産なさったと。その原因は、ローラ様の暴言や嫌がらせによるものだと」
「なっ……!」
全身から血の気がひいた。
何ですって……!?
アンナが、流産……!?
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