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【2日目】
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「死にたがってる人はとりあえず無視しよう。それよりさっきから発言していない麻生さんと、古川さん。俺は二人の意見が聞きたい」
古川博人がびくっと肩をすくめた。
確かに、さっきから俺の右隣と左隣は、話し合いに全く参加せず聞いているだけである。
人狼は会話の中で推理し嘘を暴いていくゲームだから、発言が少ない人は村人にとって利益がない。
つまり、処刑されやすくなる。
「あの、ぼっ、ぼ、僕は、その、よ、よ、よく分からなくて、かかか考えてるんですが、ど、どどどうしたらいいいいものかと」
しどろもどろになっている古川博人を見て、俺はかわいそうな気持ちになった。
物すごく緊張していて、頭が真っ白になっているのが分かる。
本来、人と話すのが苦手なようだし、大勢の人の前で意見を言うのにも慣れていないようだ。
正直少し疑っていたんだけど、古川博人については単にこういう性格のため寡黙なんだと俺は判断した。
「麻生さんは?どう思う?」
桜庭のんに水を向けられて、麻生雪妃は少し考えた後言った。
「現在、占い師としてカミングアウトなさっているのは日高さんだけです。今のところ彼を真として見るならば、彼に処刑相手を指定してもらうのがいいかと思います」
「なるほどな。誰を指定するかを見て、本物か偽物か判断する材料にするわけか」
野村忠司が賛同した。
つまり日高巳継が本物の占い師なら、彼が指定するのは怪しい人、人狼の可能性があると思われる人だ。
ただし、現時点では材料が少なすぎるので、村人や騎士を吊ろうと言ってしまう可能性もある。
逆に偽の占い師で彼が人狼なら、彼は吊る人物に人狼を指定しないはずだ。
明らかに白で、人狼陣営に邪魔な人物を処刑しようと提案する。
まあ、偽の占い師で彼が狂人の場合、狂人は人狼と人間の区別がつかないから、間違って人狼を指定する場合もあり得るけど。
古川博人がびくっと肩をすくめた。
確かに、さっきから俺の右隣と左隣は、話し合いに全く参加せず聞いているだけである。
人狼は会話の中で推理し嘘を暴いていくゲームだから、発言が少ない人は村人にとって利益がない。
つまり、処刑されやすくなる。
「あの、ぼっ、ぼ、僕は、その、よ、よ、よく分からなくて、かかか考えてるんですが、ど、どどどうしたらいいいいものかと」
しどろもどろになっている古川博人を見て、俺はかわいそうな気持ちになった。
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正直少し疑っていたんだけど、古川博人については単にこういう性格のため寡黙なんだと俺は判断した。
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