異世界に魔神召喚された忍者、一族の復讐をここで果たします~忍者なのに魔力一億??~

いーぽん

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第二章

アクアナイト島

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「あちらに見えるのがアクアナイト島です」
 透き通るような綺麗な海に、それに面した砂浜は自然的でありながら、ゴミ一つ落ちてない。そして、浜より一段と高いところに建つ、王国の城を思い浮かべさせるほどの立派なホテル。その奥には自然豊かな森が広がっている。
「海だ!」
 村長の代わりにやってきたルーアがはしゃぐ。リオンが数えていたときに、数に入っていなかったのだ。十人乗りの船にホテルの経営者と村から来た九人が乗っていた。
「ちゃっちゃと片付けて頂いてですね、海でも遊んでいってください」
 小太りちょび髭の経営者のエッグマンがそういい終える頃に、船は浜辺に到着した。
「それでは、皆さん改めましてホテルアクアナイトへようこそ。普段の生活を忘れていただけますように努めさせてもらいます。ただ一つだけ、皆さまにお願いしてることがあります」
「教会のことですか?」
 言葉を挟んだのはロード。
「さすが聖職魔道士、よくご存じで。この島の中心に今は使われていない教会があります。そこにお近づきにならないようにお願いします」
「何故だ?」
 疑問をぶつけるカイト。
「この国のしきたりのようなものですよ。墓を壊すのと同じくらいの罪深さです。かつて、この島全体は孤児院のような働きをしていたのですが、二十年前に当時の神父様が亡くなったのと同時に終わりました。子供が少なかったのもあって、最後の時には五人しかいなかったです」
「確か、後からになって色々な良からぬ噂が流れていました。それにしてもあなた、よくご存じで。まるで当事者のような言い分ですし」
 やけに詳しいロードに質問するエッグマン。ロードは懐かしそうな表情を浮かべる。
「ええ、わたしがまさに当時の五人の子供のうちの一人です。クワロフ神父様のお墓である教会に久々に挨拶に来たくて、ついてきてしまいました」
「ロードって孤児だったのか?」
 ストレートに聞いたルーアを軽く叱る姉のユアナ。
「別に隠しているわけでもなかったのですけどね。普段からそのような話をすることがなかったですね。村長には昔言ったことありますが、忘れていらっしゃるのかもしれません。それよりもこの話はまた今度にして、部屋を案内してもらいましょう。今夜は死霊の骸骨デッドボーンの討伐しなければいけないのですから」
 皆はそれぞれの部屋に案内してもらい、一息ついてから海の幸を堪能し、夜にむけて眠った。
 死霊の骸骨デッドボーンは夜中に家の周りなどを徘徊し、その部屋の住人に悪夢を見せる。戦闘能力はさほど高くはない。
 夜中の二時半ごろ、皆は起きて予め決めていた位置に行って予想通り現れたデッドボーンを退治する。カイトは外で親玉らしき者と遭遇。退治。全員が部屋に戻ったのは三時頃。
 朝になると従業員たちより感謝を述べられる。久しぶりに目覚めがよかったと。
「本当に素晴らしい。是非明日までは当ホテルをご満喫ください。明け方に四名のお客様が急遽いらっしゃいましたので、貸しきりにはならなかったですが」
「客が入ったならよかったじゃないか」
「カイト! 海いくぞ」
「オレは海なんて」
「海で特訓だ」
 モーリーとルーアに無理矢理引っ張り出されるカイト。
「ユアナは海行かないのか?」
「行くわよ。それよりモカ様は?」
「わたしは、海は遠慮させていただこうかと」
 断ったモカだが、その手をユアナは掴んだ。
「うそ、モカ様海の楽しみ方の本を読んでるとこ見ましたよ。行きましょう!」
 グラス、モーリー、モカも遅れてホテルを出た。
「姉ちゃん、どうするんだ?」
「せっかくだし、外に出てみよう」
 タオとルルも出ていく。
「わたしもいきますか」
 最後にロードも外に向かった。悪夢の始まりはこれからだった。
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