絶望の中の小さな奇跡

seki

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西暦1517年

真由の涙

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第7話真由の涙
明日はついに真由の育てた作物の収穫日そして翌朝
真由「じゃあ、私畑に行って収穫してくる。キセキはのんびり待ってて。」
大史「俺も手伝うよ。行こう。真由。」
真由「ありがとう、今日はいい1日だー。」
キセキ「喜びすぎだろ。俺は、春さんの団子食べに行ってくる。」
そして真由と大史が畑についた時、
畑は無惨にも荒らされていた。真由のはもちろん、他の作物も殆どが使い物にならない程潰されていた。
キセキ「いやーみたらし団子まじ美味い。春さん。」
春「あらま、ありがとう」
いつもの何気ない空気が流れる中、大史が血相欠いて走ってきた。
大史「キセキ!」
キセキ「どうした。そんな慌てて。そういえばこの鉄の棒なんだけどやっぱり」
大史「そんなことより真由の、真由の畑が。」
キセキ「!」
大史とキセキは畑に向かったが、キセキの異常な速さに大史はついていけなかった。
キセキがついた時、真由は立ち尽くしていた。
真由「・・・」
タッタッタッタ。
キセキはゆっくり真由に近づいて隣に立った。
キセキ「・・・いつ・・!」
キセキが話そうとすると真由はキセキに抱きついた。
真由「・・・。」
キセキ「・・・」
キセキは目を疑った。なんと真由は涙を流していたのだ。
そして大史も追いついて2人の横に立った。
大史「これは酷すぎる。」
キセキ「ああ。」
真由「ハァッハァッ」
キセキ「つらいよな」
真由は過呼吸になりながら頷いた。
そうするとキセキはゆっくり真由の頭をを撫でた。そしてゆっくり真由を遠ざけ
キセキ「満足したろ。いい加減離れろ。目から鼻水出てんぞ。俺の服を汚すな。だいたいこんなの動物にでも荒らされたんじゃねぇの。」
大史「おい!キセキこれは確実に動物の仕業じゃないだろ。しかもなんでそんな言い方」
キセキ「・・・だから?動物に荒らされようが、人間に荒らされようが別に俺には関係ないし。じゃあ、俺団子まだ途中だから食いに戻るわ。はいこれ返す。」
大史に鉄の棒を渡すとキセキはそのまま立ち去った。
大史「おっおい!ちょ待てよ!」
真由「大史!大丈夫。私は大丈夫だから」
真由は無気力になりながらも片付けを始めた。
大史「・・・(真由)・・・!これは!」
大史はその時ある事に気づいたがそのことはまた後で。
そして疲れ切った真由をおぶりながら大史が帰ってくると、キセキは春さんと楽しげに話していた。
大史も疲れ切っていたので真由を寝かせた後、すぐに寝てしまった。そして夜中
「ザッ」
真由は音に気づき目が覚めた。
外に出てみたが誰もおらず、キセキがいないことには気づかずまた寝てしまった。
そして翌朝目が覚めると、
大史「おい!キセキ」
キセキ「何だよ。」
大史「昨日のあの言い方は何だよ。いくらなんでもひどいだろ。」
少し服が汚れたキセキと大史が初めて喧嘩をしていた。いや、大史が怒ることじたい久々に見たのだ。
その時外が騒がしいことが分かった。
真由「え!ちょっと2人ともやめなよ。何で喧嘩してんのよ。」
ガラガラガラ
扉を開ける音がして風が顔を覗かせた。
風「兄ちゃん達!外で捕まっている人がいるよ。」
真由と大史が外に出ると村の中央に人だかりが出来ており、そこには小鷹兄弟ともう1人が捕まっていた。
真由「あれは小鷹兄弟ともう1人の男は誰?」
大史「まさか、あいつはオオタカだ!」
真由「え?オオタカ?オオタカって「鷹」のメンバーの?」
大史「俺も詳しくは分からないけど、「鷹」には頭の下に「三槍」がいて、その直下部隊の1人があいつだ。そんな奴がなぜ。」
オオタカ「もうしねぇから勘弁してくれ。何でもするから」
瀕死状態のオオタカは必死に命乞いをしていたまるで怪物にでも襲われたかのように。
「チッ」
その時後ろから舌打ちの音が聞こえ、真由が後ろを振り返ると、ちょうど向こうを見ようとするキセキの顔が見えた。その一瞬見た顔はものすごく悔しそうな顔をしていた。
真由「・・・キセキがあんな顔するなんて・・・」
大史「この鉄の棒。やはりあいつは・・・」
小鷹兄弟とオオタカはなぜ村の真ん中で瀕死状態で捕らえられといたのか。そして、キセキの悔しそうな顔の理由は?そのキセキを見て真由と大史は何を思ったのか。
第8話に続く。
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