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第2章 セイガフ入学試験
1.いざ新天地へ
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今度こそ無事にアレーセルの街へ向かう為、私は一切寄り道をせず、馬車を借りに行く。
昨日質屋の女性に戴いたショルダーバッグには、アクセサリーを売ったお金や数日分の着替え、手鏡やブラシなどが入っている。
どうしてそんなに物が入るのか。
それは、屋敷で荷物を纏めている最中に、空間拡張の魔法をかけたからである。
女性は、何かと必要な物が多い。
今までなら、侍女達が遠出に着いてきて、あらゆる物を運んでくれていた。
けれども私はこれから一人で移動をするのだし、なるべく荷物は一纏めにしてしまいたい。
だから私は、学院時代に学んだこの魔法をバッグにかけたのだった。
空間拡張によって本来の五倍はスペースが生まれたので、まだ持ち歩ける余裕は充分。
そしてこの魔法の何より素晴らしいところは、荷物を入れた際の重さが大幅に軽減される部分にある。
どれだけワンピースやドレスを詰め込んでも重くならないし、衣服にはシワ防止の魔法もかけてあるから、何とも快適な外出が出来る。
全く魔法のセンスの無い人には出来ない手段だけれど、これらを全て一人で済ませられる自分の才能に思わず感謝してしまう。
魔法の効果が切れかけていたら、すぐに自分でかけ直せば良いのだもの。誰かに頼む手間が省けて最高ですわ!
そんなバッグを肩に掛けて、私は上機嫌で通りを歩いて行く。
庶民の旅の移動手段には、乗り合い馬車というものがあるのだそうだ。
全くの他人同士が一台の馬車に乗り、同じ目的地へと向かうもの……らしい。
そうすれば、乗り合わせた者同士で運賃を出し合え、私のように一人で馬車を借りた時よりも費用の負担を軽く出来る仕組みなのだと、屋敷を出る前にお兄様から説明された。
けれど、昨日の今日でまた危ない事件が起きるかもしれないから、なるべく他人と密着するような空間は避けたかった。
なので私は、ケントさんと昨日立ち寄った業者から馬車を借りるようにしたのだ。
私はまだ十二歳の子供で、そのうえ女性だからと、護衛には評判の良い者達を付けてもらえた。
ついでに言うなら、私の身なりが平民のそれとは比較にならないレベルだったから、そういう特別扱いを受けたのだろうけれど。
──────────
その日の夕方には、街に到着した。
ある程度の環境が整っていて、かつ私の所持金で数日分の宿泊費が賄える宿を御者に紹介してもらった。
ケントさんからは、一週間程でお店を通常通り営業させると聞いていたので、それまでは街でスイーツショップ巡りをしたりして日々を過ごす事になる。
やはり、見た目も味も良い物が揃う店が多くて、少し食べ過ぎてしまったかもしれない。
幸い私は太りにくい体質だから、気を付けるのは食事の栄養バランスぐらいで大丈夫だろう。
限り無く自由な七日間を過ごした後、私はミンクレール商会へと足を運ぶ。
「ああ、久し振りだねレティシア。そろそろ来る頃だと思っていたよ」
そう言ってケントさんは笑顔を浮かべ、私は店の奥へと通された。
「もう営業を再開されたんですのね」
「うん。今朝から通常営業に戻ったんだ。レティシアは、家の方からうちで働くお許しは出してもらえたのかい?」
「ええ、お許し頂けましたわ。今日からでもこちらでお世話になれますわよ」
「それは良かった。それじゃあ早速、父さんの所まで案内させてもらうよ」
彼の先導でとある部屋に案内され、扉をノックするケントさん。
「入れ」
「失礼します、父さん。レティシアが来てくれました」
私が連れて来られたのは、会長室のようだった。
奥のデスクで何かの資料に目を通していたらしい会長が、私の顔を見るなり、ケントさんとそっくりの笑みで迎え入れて下さった。
「おお、レティシア様! よくぞおいで下さいました。先日は誠にありがとうございました」
「恐れ入りますわ、ミンクレール会長様」
「彼女をうちの商会と屋敷でお預かりする件で来てもらったんだ」
えっ、ミンクレール家のお屋敷で……?
商会で働かせていただく話はしていたけれど、それは、ここに住み込みで働くという予定だったはず。
私が戸惑っているのに気付いたケントさんが、その理由をきちんと説明してくれた。
先日、お兄様がほぼ鎮圧した誘拐グループ、『ガリメヤの星』のメンバー達。
彼らに厳しい尋問をしたところ、やはり私達の予想通り、身代金目当てで引き起こした事件だったと自白したらしい。
そして、その中には警備員として雇って間もなかった人も含まれていたという。
商会内部に潜入し警備に穴を作り、主犯格の大男が騒ぎを起こしてメインフロアで注意を引き、残りのメンバーを裏口から入れたのだとか。
だからあの搬入口が開いていたんですのね。
何故そんな危険な輩を雇ってしまったのかを尋ねると、彼はこう言った。
「父さんとしては、お金に困っていた若者を雇ってやりたかったんだってさ。気持ちは分からなくもないけれど、こんな事件が起きてしまった以上、これからはもっと採用基準を厳しくする必要がある」
「まさか、身元もはっきりしない連中を雇ってしまったんですの!?」
「お恥ずかしい限りです……」
私のストレートすぎる発言に、会長は情けない顔をして言う。
「この商会は、そこいらの店とは品物も客層も格が違うのですから、その格を守る大切な警備員をそんな理由で選ぶのはどうかと思いますわ!」
「ええ、レティシア様の仰る通りで……」
「お客様としていらっしゃる方々は勿論、会長様やルーファス達の命だって護らねばならない重要な役割を与えられた……。そういう自覚を持てる方を、警備として雇わねばなりませんのに」
「レティシア……」
……うーん、ちょっと空気が重くなってしまいましたわ。
でも、私だって会長がその優しさに付け込まれた結果が、あの事件を引き起こす要因となったというのは分かっているのです。
「……偶然、新しい警備員が必要なタイミングだったから、そうしてしまったのかもしれません。もし次にそういった事があれば、ギルドで働く事を勧めて下さいませ」
「ギルドで、ですか……?」
「ええ。ギルドの種類にもよりますけれど、貧民の出身から、魔物討伐ギルドでギルドマスターに成り上がった方もいらっしゃいます。それぞれの得意分野に合ったギルドを紹介すれば、そういった方々の手助けになるかもしれませんわ」
これは以前の人生で、私が王城騎士のルバートから聞いた話だった。
それに、身元もよく分からない者が警備する店だなんて、客からの信用を失ってしまいますもの。
もしかしたら既にそれが噂となっているかもしれないけれど、同じ事を繰り返さない為には必要な対応だと思う。
私の意見を受けた会長とケントさんは、一度視線を交わし合ってからこう言った。
「……貴女の仰る通りに動くべきだ。我が商会は、レティシア様のご意見に従わせて頂きたいと思います」
「そんな発想は僕らには無かった。いやはや、君が居てくれて本当に助かるよ」
「わ、私はただ……人から聞いた話を、そのままお伝えしただけですわ」
彼らからの反応にあたふたしていると、ケントさんは真っ直ぐに私を見てこう告げる。
「それでも、君からそれを知る事が出来たのは幸運だった。今、このミンクレール商会は、世間からの信用回復に努めなければならない。その中で、同じ過ちを繰り返さない為に必要な──重要な視点だったんだ」
……そんなに真剣な目で言われてしまうと、これ以上謙遜するのも心苦しくなってしまう。
「……お役に立てたのでしたら、良かったですわ」
ああもうっ、誰かに感謝されるのはいつまで経っても慣れませんわね……!
それも相手がケントさんだから、そわそわしてしまって落ち着きませんわ!
……とまあ、そういった経緯があって。
今回の事件で捕らえたのは、『ガリメヤの星』のほんの一部だけだった。
お兄様も仰っていたけれど、残るメンバーが潜伏している危険があるから、ここに住み込みで私を雇うのは心配なのだそうだ。
商会と屋敷の行き来は警備騎士の護衛が付き、仕事の時だけここに居る状態にする事で、私を護るのだと会長が説明なさった。
皆さんに迷惑を掛けてしまうのでは……と心配する私とは対照的に、二人は寧ろその方が安心するから、是非受け入れてくれと頼んで来た。
心配しないでくれと言われても、多少の心苦しさは拭えない。
「そうだなぁ……。そんなに僕らへの負担を気にしているのなら、その分仕事で結果を出してもらえれば良い」
「お仕事で……?」
「うん。君は公爵家のお姫様だからね。ドレスなんかの女性物の衣服に関する仕事をやってみないかい? きっと向いていると思うんだ。良いよね、父さん?」
「ああ、私もそれが良いのではないかと思っていたところだ。如何ですかな?」
女性の衣服のお仕事……。
二人の仰る通り、私の経験が活かせそうなのはそれしかないだろう。
「お客様の思い描くドレスやワンピースをご提供して、喜んでいただく……。そういう事なのですわよね?」
「その通りさ。担当者として君の評判が上がれば、君を仲介役として指名して下さる方だって出て来るだろう。そうやってうちに貢献してくれれば、互いに嬉しい結果がもたらされるとは思わないかい?」
私が女性のお客様に喜んでいただけるような仕事が出来れば、ケントさん達も喜んで下さる。
そして、ケントさん達は私をここに置いて下さるから、それに対する恩返しにもなる……!
「……分かりましたわ。そうさせていただきます」
それに、学校がお休みの日にはケントさんもよく顔を出しにいらっしゃるのよね!
私達がもっと親密な関係になる絶好の機会、逃しませんわよ!!
「精一杯努力させて頂きます。会長様、ケントさん、これからお世話になりますわっ! 宜しくお願い致します!」
「うん、こちらこそ宜しく頼むよレティシア」
「今日から貴女も、我が商会の大切な仲間です」
そうして私は、この日からミンクレール家でお世話になるのだった。
昨日質屋の女性に戴いたショルダーバッグには、アクセサリーを売ったお金や数日分の着替え、手鏡やブラシなどが入っている。
どうしてそんなに物が入るのか。
それは、屋敷で荷物を纏めている最中に、空間拡張の魔法をかけたからである。
女性は、何かと必要な物が多い。
今までなら、侍女達が遠出に着いてきて、あらゆる物を運んでくれていた。
けれども私はこれから一人で移動をするのだし、なるべく荷物は一纏めにしてしまいたい。
だから私は、学院時代に学んだこの魔法をバッグにかけたのだった。
空間拡張によって本来の五倍はスペースが生まれたので、まだ持ち歩ける余裕は充分。
そしてこの魔法の何より素晴らしいところは、荷物を入れた際の重さが大幅に軽減される部分にある。
どれだけワンピースやドレスを詰め込んでも重くならないし、衣服にはシワ防止の魔法もかけてあるから、何とも快適な外出が出来る。
全く魔法のセンスの無い人には出来ない手段だけれど、これらを全て一人で済ませられる自分の才能に思わず感謝してしまう。
魔法の効果が切れかけていたら、すぐに自分でかけ直せば良いのだもの。誰かに頼む手間が省けて最高ですわ!
そんなバッグを肩に掛けて、私は上機嫌で通りを歩いて行く。
庶民の旅の移動手段には、乗り合い馬車というものがあるのだそうだ。
全くの他人同士が一台の馬車に乗り、同じ目的地へと向かうもの……らしい。
そうすれば、乗り合わせた者同士で運賃を出し合え、私のように一人で馬車を借りた時よりも費用の負担を軽く出来る仕組みなのだと、屋敷を出る前にお兄様から説明された。
けれど、昨日の今日でまた危ない事件が起きるかもしれないから、なるべく他人と密着するような空間は避けたかった。
なので私は、ケントさんと昨日立ち寄った業者から馬車を借りるようにしたのだ。
私はまだ十二歳の子供で、そのうえ女性だからと、護衛には評判の良い者達を付けてもらえた。
ついでに言うなら、私の身なりが平民のそれとは比較にならないレベルだったから、そういう特別扱いを受けたのだろうけれど。
──────────
その日の夕方には、街に到着した。
ある程度の環境が整っていて、かつ私の所持金で数日分の宿泊費が賄える宿を御者に紹介してもらった。
ケントさんからは、一週間程でお店を通常通り営業させると聞いていたので、それまでは街でスイーツショップ巡りをしたりして日々を過ごす事になる。
やはり、見た目も味も良い物が揃う店が多くて、少し食べ過ぎてしまったかもしれない。
幸い私は太りにくい体質だから、気を付けるのは食事の栄養バランスぐらいで大丈夫だろう。
限り無く自由な七日間を過ごした後、私はミンクレール商会へと足を運ぶ。
「ああ、久し振りだねレティシア。そろそろ来る頃だと思っていたよ」
そう言ってケントさんは笑顔を浮かべ、私は店の奥へと通された。
「もう営業を再開されたんですのね」
「うん。今朝から通常営業に戻ったんだ。レティシアは、家の方からうちで働くお許しは出してもらえたのかい?」
「ええ、お許し頂けましたわ。今日からでもこちらでお世話になれますわよ」
「それは良かった。それじゃあ早速、父さんの所まで案内させてもらうよ」
彼の先導でとある部屋に案内され、扉をノックするケントさん。
「入れ」
「失礼します、父さん。レティシアが来てくれました」
私が連れて来られたのは、会長室のようだった。
奥のデスクで何かの資料に目を通していたらしい会長が、私の顔を見るなり、ケントさんとそっくりの笑みで迎え入れて下さった。
「おお、レティシア様! よくぞおいで下さいました。先日は誠にありがとうございました」
「恐れ入りますわ、ミンクレール会長様」
「彼女をうちの商会と屋敷でお預かりする件で来てもらったんだ」
えっ、ミンクレール家のお屋敷で……?
商会で働かせていただく話はしていたけれど、それは、ここに住み込みで働くという予定だったはず。
私が戸惑っているのに気付いたケントさんが、その理由をきちんと説明してくれた。
先日、お兄様がほぼ鎮圧した誘拐グループ、『ガリメヤの星』のメンバー達。
彼らに厳しい尋問をしたところ、やはり私達の予想通り、身代金目当てで引き起こした事件だったと自白したらしい。
そして、その中には警備員として雇って間もなかった人も含まれていたという。
商会内部に潜入し警備に穴を作り、主犯格の大男が騒ぎを起こしてメインフロアで注意を引き、残りのメンバーを裏口から入れたのだとか。
だからあの搬入口が開いていたんですのね。
何故そんな危険な輩を雇ってしまったのかを尋ねると、彼はこう言った。
「父さんとしては、お金に困っていた若者を雇ってやりたかったんだってさ。気持ちは分からなくもないけれど、こんな事件が起きてしまった以上、これからはもっと採用基準を厳しくする必要がある」
「まさか、身元もはっきりしない連中を雇ってしまったんですの!?」
「お恥ずかしい限りです……」
私のストレートすぎる発言に、会長は情けない顔をして言う。
「この商会は、そこいらの店とは品物も客層も格が違うのですから、その格を守る大切な警備員をそんな理由で選ぶのはどうかと思いますわ!」
「ええ、レティシア様の仰る通りで……」
「お客様としていらっしゃる方々は勿論、会長様やルーファス達の命だって護らねばならない重要な役割を与えられた……。そういう自覚を持てる方を、警備として雇わねばなりませんのに」
「レティシア……」
……うーん、ちょっと空気が重くなってしまいましたわ。
でも、私だって会長がその優しさに付け込まれた結果が、あの事件を引き起こす要因となったというのは分かっているのです。
「……偶然、新しい警備員が必要なタイミングだったから、そうしてしまったのかもしれません。もし次にそういった事があれば、ギルドで働く事を勧めて下さいませ」
「ギルドで、ですか……?」
「ええ。ギルドの種類にもよりますけれど、貧民の出身から、魔物討伐ギルドでギルドマスターに成り上がった方もいらっしゃいます。それぞれの得意分野に合ったギルドを紹介すれば、そういった方々の手助けになるかもしれませんわ」
これは以前の人生で、私が王城騎士のルバートから聞いた話だった。
それに、身元もよく分からない者が警備する店だなんて、客からの信用を失ってしまいますもの。
もしかしたら既にそれが噂となっているかもしれないけれど、同じ事を繰り返さない為には必要な対応だと思う。
私の意見を受けた会長とケントさんは、一度視線を交わし合ってからこう言った。
「……貴女の仰る通りに動くべきだ。我が商会は、レティシア様のご意見に従わせて頂きたいと思います」
「そんな発想は僕らには無かった。いやはや、君が居てくれて本当に助かるよ」
「わ、私はただ……人から聞いた話を、そのままお伝えしただけですわ」
彼らからの反応にあたふたしていると、ケントさんは真っ直ぐに私を見てこう告げる。
「それでも、君からそれを知る事が出来たのは幸運だった。今、このミンクレール商会は、世間からの信用回復に努めなければならない。その中で、同じ過ちを繰り返さない為に必要な──重要な視点だったんだ」
……そんなに真剣な目で言われてしまうと、これ以上謙遜するのも心苦しくなってしまう。
「……お役に立てたのでしたら、良かったですわ」
ああもうっ、誰かに感謝されるのはいつまで経っても慣れませんわね……!
それも相手がケントさんだから、そわそわしてしまって落ち着きませんわ!
……とまあ、そういった経緯があって。
今回の事件で捕らえたのは、『ガリメヤの星』のほんの一部だけだった。
お兄様も仰っていたけれど、残るメンバーが潜伏している危険があるから、ここに住み込みで私を雇うのは心配なのだそうだ。
商会と屋敷の行き来は警備騎士の護衛が付き、仕事の時だけここに居る状態にする事で、私を護るのだと会長が説明なさった。
皆さんに迷惑を掛けてしまうのでは……と心配する私とは対照的に、二人は寧ろその方が安心するから、是非受け入れてくれと頼んで来た。
心配しないでくれと言われても、多少の心苦しさは拭えない。
「そうだなぁ……。そんなに僕らへの負担を気にしているのなら、その分仕事で結果を出してもらえれば良い」
「お仕事で……?」
「うん。君は公爵家のお姫様だからね。ドレスなんかの女性物の衣服に関する仕事をやってみないかい? きっと向いていると思うんだ。良いよね、父さん?」
「ああ、私もそれが良いのではないかと思っていたところだ。如何ですかな?」
女性の衣服のお仕事……。
二人の仰る通り、私の経験が活かせそうなのはそれしかないだろう。
「お客様の思い描くドレスやワンピースをご提供して、喜んでいただく……。そういう事なのですわよね?」
「その通りさ。担当者として君の評判が上がれば、君を仲介役として指名して下さる方だって出て来るだろう。そうやってうちに貢献してくれれば、互いに嬉しい結果がもたらされるとは思わないかい?」
私が女性のお客様に喜んでいただけるような仕事が出来れば、ケントさん達も喜んで下さる。
そして、ケントさん達は私をここに置いて下さるから、それに対する恩返しにもなる……!
「……分かりましたわ。そうさせていただきます」
それに、学校がお休みの日にはケントさんもよく顔を出しにいらっしゃるのよね!
私達がもっと親密な関係になる絶好の機会、逃しませんわよ!!
「精一杯努力させて頂きます。会長様、ケントさん、これからお世話になりますわっ! 宜しくお願い致します!」
「うん、こちらこそ宜しく頼むよレティシア」
「今日から貴女も、我が商会の大切な仲間です」
そうして私は、この日からミンクレール家でお世話になるのだった。
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