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第2章 セイガフ入学試験
8.自分を変える選択肢
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遂に、合格発表の日がやって来た。
セイガフの校門から真っ直ぐに歩いた所に、校舎への入り口がある。
その横に建てられた巨大掲示板に、今回の試験での合格者の名前が張り出されているのだ。
私が到着した頃に丁度発表されたらしく、掲示板の前に集まった受験者達は、必死に自分の名前を探している。
「あー! レティシアだ!」
聞き覚えのある、元気な声。
手を振りながら笑顔で駆け寄って来たのは、模擬戦でのパートナーのリアンさんだった。
「リアンさん、もう身体は大丈夫なんですの?」
「おうよ! この通りピンピンしてるぜ!」
そう言って、その場でぴょんぴょん飛び跳ねるリアンさん。
確かに、もう元気そうですわね。
私とそんなに変わらない身長で飛び跳ねる彼は、まるで小動物のようで可愛らしい。思わず笑みが零れてしまう。
「レティシアはもう名前見てきたのか?」
「いいえ、これからですわ」
「オレもまだなんだー。これから一緒に見に行こうぜ! 良いだろ?」
「ええ! 是非ご一緒させて下さい」
そうしてリアンさんと二人で掲示板の前まで近付いたものの……人が多くて、なかなか文字が見えない。
リアンさんも何とか名前を確認しようと、またその場で飛び跳ねていた。
「あー、見えねーなぁ……。無理矢理前まで行くのも、レティシアが大変だろうし……」
前の人が退くまで待とうかと思っていると、急に誰かに右手を掴まれた。
驚いてその方を見ると、これまた見慣れた色黒少年──ウィリアムさんの姿があった。
「よぉ、久し振りだなレティシア。俺が前のヤツらをどかしてやっからな」
「え、ええと……」
何と言い返すべきか困っていると、彼は小さく笑って私の手を引いた。
「ちょっくら前失礼するぜー! お、ごめんな。俺らまだ見れてねぇんだ。ちょっと通らせてくれよー」
そんな風に声を掛けながら、どんどん前の方へと私を連れて行っていくウィリアムさん。
人と人の間を縫うように進み、あっという間に最前列へと辿り着いてしまった。
彼が先導してくれたから、私は他の人との余計な接触はしていない。ウィリアムさんは本当に女性のエスコートが得意なのだな、と心底思う。
「良し、ここまで来れば見れるよな。ったく、見終わったんならさっさとどいてくんねぇと、後のヤツが困んのになぁ」
「あの、ええと……ありがとうございます」
変な人だとは思っていたけれど、こんな所で突然頼り甲斐のある一面を見せられると……何だか、照れてしまうではないか。
「え? ……あ、ああ! こんぐらい朝飯前だってんだ!」
よくよく見たら外見は整っているし、余計な事を喋らなければ、なかなか良い男……。それがウィリアムさんだ。
そして──
「れ、レティシアー! 急に見失ったからビックリしたじゃ……って、ウィリアムじゃん! そっか、お前がレティシアを連れてってたのか」
明るく力強いリアンさんは、少年らしい活発的な印象の男の子。
彼は思い立ったら一直線で、そんな所が玉に瑕だけれど、これから落ち着きを覚えていけば将来有望だと思う。
この二人、新たな旦那様候補として狙っていくのもアリかもしれませんわね……!
「アンタも居たのか。この人混みん中じゃ小さすぎて気が付かなかったぜ」
「小さくて悪かったな!」
「そ、それより早く名前を探しましょう! 後ろの方々の邪魔になりますから……」
「まあ、それもそうだな。レティシアがそう言うなら、さっさと探すとすっかな」
「おまっ……後で覚えとけよー!」
ひとまず二人の喧嘩を仲裁し、三人で自分の名前を探していく。
ずらりと並んだ文字列の中、私はレティシア・アルドゴールの名を見付け出した。
「ありましたわ! 私、合格しました!」
「オレのもあったよ!」
「おー、俺も合格してるな。よくもまあ模擬戦であんな事になったのに受かったもんだわ」
ウィリアムさんのリアクションは薄かったけれど、その分私とリアンさんは、名前を見付けた喜びのあまり興奮してしまう。
「やりましたわね、リアンさん!」
「おう! ウィリアムにボコられた時はどうしようかと思ったけど、ちゃんと合格出来て本当に良かったぜー!」
「アンタ、この前ちゃんと見舞いに行ってやったっつーのにまだ根に持ってんのかよ!」
「当たり前だろ! すっごい痛かったんだからな!」
ぷりぷりと怒るリアンを宥めつつ、私達はその場を離れた。
校門の近くまで来ると人が減り、そこまで移動する間もリアンとウィリアムは口喧嘩を続けていた。
「絶対にお前と同じクラスにはなりたくない!」
「俺もネチネチ文句垂れ続けるような野郎はお断りだ!」
「「でも、レティシアとは同じクラスが良い!」」
そこは同じ意見なんですの?
「はぁ⁉︎ お前は知らないヤツしか居ないクラスでぼっちになってろよ!」
「てめぇなんざ俺の美の女神レティシアと同じ学校に通うって時点で大罪背負ってんだよ! 贅沢言うなドアホ!」
「アホって言う方がアホなんだかんな!?」
「はいその原理なら今アンタもアホになりましたー!」
「あっ、しまった!!」
……喧嘩する程なんとやら、と言いますし、もしこの二人と同じクラスになっても大丈夫そうですわね。
本当に嫌いな相手なら、わざわざ言葉を交わそうだなんて思わないのだから。
「リアン、ウィリアム。合格者は入学手続きの書類の受け取りがありますわよ。早く行かないと時間がもったいないですわ」
「キミがそう言うなら早く行こう!」
「早めに済ませて飯でも行くか。勿論、俺と二人きりで……な?」
そう色っぽく囁いて、バッチリとウィンクをキメるウィリアムさん。
無駄に格好良いから、そういう不意打ちは心臓に悪い。何だか顔が熱くなってしまう。
「……っ、ご、合格祝いという事なのでしたら、構いません」
「マジでか!? 言ってみるモンだなぁ!」
「でも、リアンも一緒ですわよ! でなければご飯は行きません!」
そうしなければ、多分私の心が保たないだろう。
リアンさんと張り合おうとさえしなければ、彼は基本的にセクシーな人なのだ。油断したら色気にやられる。
だからそれを中和する役割として、リアンさんの同行を願い出たのだ。
「……仕方ねぇ。その条件で行かせてもらうぜ。こいつは居ないモンだと思い込むしかねぇな」
「だからいちいちムカつく言い方すんなよな! ……まあ、キミが一緒ならオレも嬉しいけどさ」
「なら早く済ませてしまいましょう」
こうしてどうにか二人を落ち着かせ、無事に書類の受け取りを済ませる事が出来た。
近々制服を作る事になるから、入学準備に必要なお金は自分で稼いだもので支払おう。
商会でそれなりに稼がせて頂いたから、きっと支払える額だろう。
その後は約束通りに三人で食事に行き、リアンさん達の喧嘩は何度かあったものの、私達は楽しい時間を過ごせた。
入学式の前日までは二人共実家に帰るそうだから、それまでの間お別れだ。
けれど、私達はこれから四年間もある学校生活で、同じ敷地内にある寮で暮らす事になる。彼らとならばきっと、賑やかな毎日になるのだろう。
また春に会おうと約束して、私達はそれぞれの帰る道を行く。
******
「セイガフ、受かったぜ」
合格発表から数日後、俺は父さんの待つ家へ帰って来た。
日が落ちて真っ暗になった森の奥。そこに佇む不気味な屋敷のある一室に、俺は顔を出していた。
「そうか。良かったじゃないか」
「ああ」
物心ついた時から、俺は父さんが喜んでいるところを見た事が無い。
今だって俺の話を聞き流すように、ワインをボトルから直接飲んでいる。
父さんは俺が何をしようと気にしない。
セイガフを受験したのも俺の独断だし、元から相談する気だってさらさら無かった。
「合格祝いをやろう。金庫から好きなだけ金を持っていけ」
「気持ちだけ受け取っとく。特待生枠で受かったから、授業料と入学金以外は自分でどうにかする」
「そうか」
「ああ」
この人は、いつからこうなってしまったんだったか。
昔はもっと違っていたのに。
無愛想なりに、愛情をもって俺を育ててくれていたのに。
だから俺は、この家を離れたいんだ。
「しばらく会えなくなるな。達者でやれよ」
「ああ。父さんもな」
入学は春だから、まだまだ時間がある。
しかし、これ以上この家に居るつもりは無い。俺はもう、こんなヤツらしか居ない場所には居たくないんだ。
俺はすぐに荷物を纏めて家を出た。きっともう二度と帰っては来ないだろう。
父さんとも、あいつらとももう関わりたくはない。
俺はただ、俺が正しいと思った道を行く。
俺はもう、闇の中でしか生きられないようなヤツの息子のままでいたくないから──
セイガフの校門から真っ直ぐに歩いた所に、校舎への入り口がある。
その横に建てられた巨大掲示板に、今回の試験での合格者の名前が張り出されているのだ。
私が到着した頃に丁度発表されたらしく、掲示板の前に集まった受験者達は、必死に自分の名前を探している。
「あー! レティシアだ!」
聞き覚えのある、元気な声。
手を振りながら笑顔で駆け寄って来たのは、模擬戦でのパートナーのリアンさんだった。
「リアンさん、もう身体は大丈夫なんですの?」
「おうよ! この通りピンピンしてるぜ!」
そう言って、その場でぴょんぴょん飛び跳ねるリアンさん。
確かに、もう元気そうですわね。
私とそんなに変わらない身長で飛び跳ねる彼は、まるで小動物のようで可愛らしい。思わず笑みが零れてしまう。
「レティシアはもう名前見てきたのか?」
「いいえ、これからですわ」
「オレもまだなんだー。これから一緒に見に行こうぜ! 良いだろ?」
「ええ! 是非ご一緒させて下さい」
そうしてリアンさんと二人で掲示板の前まで近付いたものの……人が多くて、なかなか文字が見えない。
リアンさんも何とか名前を確認しようと、またその場で飛び跳ねていた。
「あー、見えねーなぁ……。無理矢理前まで行くのも、レティシアが大変だろうし……」
前の人が退くまで待とうかと思っていると、急に誰かに右手を掴まれた。
驚いてその方を見ると、これまた見慣れた色黒少年──ウィリアムさんの姿があった。
「よぉ、久し振りだなレティシア。俺が前のヤツらをどかしてやっからな」
「え、ええと……」
何と言い返すべきか困っていると、彼は小さく笑って私の手を引いた。
「ちょっくら前失礼するぜー! お、ごめんな。俺らまだ見れてねぇんだ。ちょっと通らせてくれよー」
そんな風に声を掛けながら、どんどん前の方へと私を連れて行っていくウィリアムさん。
人と人の間を縫うように進み、あっという間に最前列へと辿り着いてしまった。
彼が先導してくれたから、私は他の人との余計な接触はしていない。ウィリアムさんは本当に女性のエスコートが得意なのだな、と心底思う。
「良し、ここまで来れば見れるよな。ったく、見終わったんならさっさとどいてくんねぇと、後のヤツが困んのになぁ」
「あの、ええと……ありがとうございます」
変な人だとは思っていたけれど、こんな所で突然頼り甲斐のある一面を見せられると……何だか、照れてしまうではないか。
「え? ……あ、ああ! こんぐらい朝飯前だってんだ!」
よくよく見たら外見は整っているし、余計な事を喋らなければ、なかなか良い男……。それがウィリアムさんだ。
そして──
「れ、レティシアー! 急に見失ったからビックリしたじゃ……って、ウィリアムじゃん! そっか、お前がレティシアを連れてってたのか」
明るく力強いリアンさんは、少年らしい活発的な印象の男の子。
彼は思い立ったら一直線で、そんな所が玉に瑕だけれど、これから落ち着きを覚えていけば将来有望だと思う。
この二人、新たな旦那様候補として狙っていくのもアリかもしれませんわね……!
「アンタも居たのか。この人混みん中じゃ小さすぎて気が付かなかったぜ」
「小さくて悪かったな!」
「そ、それより早く名前を探しましょう! 後ろの方々の邪魔になりますから……」
「まあ、それもそうだな。レティシアがそう言うなら、さっさと探すとすっかな」
「おまっ……後で覚えとけよー!」
ひとまず二人の喧嘩を仲裁し、三人で自分の名前を探していく。
ずらりと並んだ文字列の中、私はレティシア・アルドゴールの名を見付け出した。
「ありましたわ! 私、合格しました!」
「オレのもあったよ!」
「おー、俺も合格してるな。よくもまあ模擬戦であんな事になったのに受かったもんだわ」
ウィリアムさんのリアクションは薄かったけれど、その分私とリアンさんは、名前を見付けた喜びのあまり興奮してしまう。
「やりましたわね、リアンさん!」
「おう! ウィリアムにボコられた時はどうしようかと思ったけど、ちゃんと合格出来て本当に良かったぜー!」
「アンタ、この前ちゃんと見舞いに行ってやったっつーのにまだ根に持ってんのかよ!」
「当たり前だろ! すっごい痛かったんだからな!」
ぷりぷりと怒るリアンを宥めつつ、私達はその場を離れた。
校門の近くまで来ると人が減り、そこまで移動する間もリアンとウィリアムは口喧嘩を続けていた。
「絶対にお前と同じクラスにはなりたくない!」
「俺もネチネチ文句垂れ続けるような野郎はお断りだ!」
「「でも、レティシアとは同じクラスが良い!」」
そこは同じ意見なんですの?
「はぁ⁉︎ お前は知らないヤツしか居ないクラスでぼっちになってろよ!」
「てめぇなんざ俺の美の女神レティシアと同じ学校に通うって時点で大罪背負ってんだよ! 贅沢言うなドアホ!」
「アホって言う方がアホなんだかんな!?」
「はいその原理なら今アンタもアホになりましたー!」
「あっ、しまった!!」
……喧嘩する程なんとやら、と言いますし、もしこの二人と同じクラスになっても大丈夫そうですわね。
本当に嫌いな相手なら、わざわざ言葉を交わそうだなんて思わないのだから。
「リアン、ウィリアム。合格者は入学手続きの書類の受け取りがありますわよ。早く行かないと時間がもったいないですわ」
「キミがそう言うなら早く行こう!」
「早めに済ませて飯でも行くか。勿論、俺と二人きりで……な?」
そう色っぽく囁いて、バッチリとウィンクをキメるウィリアムさん。
無駄に格好良いから、そういう不意打ちは心臓に悪い。何だか顔が熱くなってしまう。
「……っ、ご、合格祝いという事なのでしたら、構いません」
「マジでか!? 言ってみるモンだなぁ!」
「でも、リアンも一緒ですわよ! でなければご飯は行きません!」
そうしなければ、多分私の心が保たないだろう。
リアンさんと張り合おうとさえしなければ、彼は基本的にセクシーな人なのだ。油断したら色気にやられる。
だからそれを中和する役割として、リアンさんの同行を願い出たのだ。
「……仕方ねぇ。その条件で行かせてもらうぜ。こいつは居ないモンだと思い込むしかねぇな」
「だからいちいちムカつく言い方すんなよな! ……まあ、キミが一緒ならオレも嬉しいけどさ」
「なら早く済ませてしまいましょう」
こうしてどうにか二人を落ち着かせ、無事に書類の受け取りを済ませる事が出来た。
近々制服を作る事になるから、入学準備に必要なお金は自分で稼いだもので支払おう。
商会でそれなりに稼がせて頂いたから、きっと支払える額だろう。
その後は約束通りに三人で食事に行き、リアンさん達の喧嘩は何度かあったものの、私達は楽しい時間を過ごせた。
入学式の前日までは二人共実家に帰るそうだから、それまでの間お別れだ。
けれど、私達はこれから四年間もある学校生活で、同じ敷地内にある寮で暮らす事になる。彼らとならばきっと、賑やかな毎日になるのだろう。
また春に会おうと約束して、私達はそれぞれの帰る道を行く。
******
「セイガフ、受かったぜ」
合格発表から数日後、俺は父さんの待つ家へ帰って来た。
日が落ちて真っ暗になった森の奥。そこに佇む不気味な屋敷のある一室に、俺は顔を出していた。
「そうか。良かったじゃないか」
「ああ」
物心ついた時から、俺は父さんが喜んでいるところを見た事が無い。
今だって俺の話を聞き流すように、ワインをボトルから直接飲んでいる。
父さんは俺が何をしようと気にしない。
セイガフを受験したのも俺の独断だし、元から相談する気だってさらさら無かった。
「合格祝いをやろう。金庫から好きなだけ金を持っていけ」
「気持ちだけ受け取っとく。特待生枠で受かったから、授業料と入学金以外は自分でどうにかする」
「そうか」
「ああ」
この人は、いつからこうなってしまったんだったか。
昔はもっと違っていたのに。
無愛想なりに、愛情をもって俺を育ててくれていたのに。
だから俺は、この家を離れたいんだ。
「しばらく会えなくなるな。達者でやれよ」
「ああ。父さんもな」
入学は春だから、まだまだ時間がある。
しかし、これ以上この家に居るつもりは無い。俺はもう、こんなヤツらしか居ない場所には居たくないんだ。
俺はすぐに荷物を纏めて家を出た。きっともう二度と帰っては来ないだろう。
父さんとも、あいつらとももう関わりたくはない。
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