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第4章 怪しい影
17.正義か悪か
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帽子を被り直したその若者が、自身を見詰める四人からの視線に気が付いた。
黒髪の人物は、煌めくルビーのような瞳をザイン達に向けて、小さな唇を動かして誰何する。
「……キミ達、どこかのパーティの探索者かい?」
発せられた声は、子供らしいもので。
外見だけでなくその声までも、少年なのか少女なのか判断が出来ない。
全身黒ずくめのファッションに加え、小柄ながらに大剣を携えた姿である事も、そのミステリアスさに拍車を掛けていた。
「あ、ああ……俺は『鋼の狼』のリーダー、ザインだ。こっちは俺の仲間のエルとフィル。それから……」
「この三人の教育指導を担当している、カノンよ。アナタこそ見ない顔だけれど、ここのダンジョンマスターを討伐したのよね? それも、アナタ単独で」
「まあ……ね」
カノンに問われた黒髪は、そっと目を伏せた。
口元には小さな笑みが垣間見えるものの、表情そのものはどこか悲しげに映る。
けれども次に視線を上げた時、先程までの曇った顔は消え去っていた。何かを成し遂げようとする強い意志が、真紅の瞳に宿っている……そんな面持ちだ。
「……ボクはヴァーゲ。カノン……だっけ。キミの言う通り、このダンジョンのマスターを倒したのはボク一人だ。キミ達もこれを目当てに来たのかい?」
「いいえ。ワタシ達は竜翡翠の採取に来たのだけれど……彼が気になると言うから、ここの様子を見に来たのよ」
「ふぅん……?」
ヴァーゲと名乗った人物は、興味深そうにザインを観察する。
顔から順に視線が下がっていき、足元から頭へと目が動いていくのが見えた。
隅々まで、という程の熱心さではなかったものの、これだけまじまじと見られるのも不思議な気分だ。
すると、ヴァーゲの視線がザインの背後──背負っている風神の弓に注目している事に気が付いた。
「それ……結構な風属性の武器みたいだけど、キミって何者?」
「何者……って言われてもなぁ」
(そんなの、俺が一番知りたいよ……)
困ったように笑いながら、ザインは背中から風神の弓を手に取った。
自分が何者か……その答えはまだ出ない。
けれど、これまで歩んできた道のりについてなら、口にする事は出来る。
「……この弓は、俺の母さんから誕生日に貰ったものなんだ。これを構えながら指先に魔力を流すと、適性が無くても風属性の強力な攻撃が出来るようになる」
「魔石も埋め込まずに、属性攻撃が可能な武器……? そんなの、神器レベルの武器じゃなきゃあり得ない性能だけど……キミもそうだけど、キミのお母さんも何者なんだ? そんな強力な武器を、いくら誕生日だからって子供に譲るだなんて……」
ヴァーゲは風神の弓を見詰めながら、顎に手を当ててじっくりと観察している。
どうやらヴァーゲは、こういった武器について多少の知識があるらしい。
しかし、その話に割って入ったエルが言う。
「あ、あの……! あまり長話をしていると、せっかく倒したダンジョンマスターが復活してしまいます……!」
エルは心配そうに交互にチラチラと、地面とザイン達に視線を送っていた。
ふと彼女の視線の先を辿れば、そこにはヴァーゲが倒したであろうダンジョンマスターのコアが転がっている。
コアは巨大な生物の心臓のように、ドクンドクンと脈打つように闇色の光を放っていた。その光は心なしか、明滅する頻度が増しているように感じられる。
エルの言葉に我に返ったヴァーゲは、クリッとした目を更にまん丸にさせて言う。
「あっ、それもそうか……! ごめん。ボク、気になった事があるとそれに熱中しがちでさ……」
「そんな謝る程の事じゃないよ! それに、話ならここを出てからでも良いだろ?」
「フフッ、そうだね」
そう言ったヴァーゲの口元には、つい先程までとはまた違った笑みが浮かんでいた。
年相応の少年──もしくは少女らしい、はにかんだ笑顔だと、ザインは感じたのだった。
ダンジョンコアの明滅が早まっている中、このまま最深部に長居するのは危険が伴うというエルの判断は、この上なく正しいものだ。
コアを放置していれば、時間経過によってダンジョンマスターの復活が始まってしまう。そのタイムリミットを示しているものこそが、ダンジョンコアの光である。
軽く話し合った結果、ダンジョンマスターを討伐したヴァーゲがドロップアイテムを全て回収し、ひとまず全員でここを脱出しようという話で纏まった。
ザインは胸元のバッジに触れ、カノンを含んだ『鋼の狼』全員での脱出機能を起動させる。
すると、徐々に四人の身体が淡い光に包まれていく。
このままヴァーゲも自分のバッジで脱出するのだろうと、ザインは少しずつ光を増していく身体をぼうっと眺めながら、ちらりとヴァーゲに視線を移した……のだが。
ヴァーゲはバッジに触れるでもなく、その場でザイン達をただただ見守っていた。
(いや、そもそもあの子にはバッジが無いのか……!?)
パッと見ただけでの判断ではあるが、ヴァーゲの衣服や帽子には探索者バッジらしきものが見当たらなかった。
となると、ヴァーゲは探索者としてではなく、個人的な理由でダンジョンに足を運んでいたのだろうか。
「君っ、もしかして探索者じゃなかったのか!?」
もう間も無く入り口への転移が完了する直前、ザインは叫んだ。
必死なザインに対して、ヴァーゲは大剣を肩に担ぎながら静かに口を開いた。
「ああ、実はそうなんだよね。でも、ボクなら大丈夫。一人で戻れるからさ」
探索者ではないのに、ダンジョンに潜ってダンジョンマスターを討伐する実力が、ヴァーゲにはある。
(それって……)
遂に転移が始まり、ザインの視界が歪む。
溢れる光によって真っ白になっていく世界の中で、ヴァーゲに抱いた違和感が、段々と明確になっていく。
王都近辺のダンジョンは、白百合聖騎士団による封鎖や、優秀な探索者による調査の手が及んでいる。
その理由といえば、何者かによるダンジョンコアの破壊が発端となっていたはずだ。
コアが破壊されれば、そのダンジョンも崩壊する。
だが、この『カピア洞窟』には聖騎士による封鎖や巡回も、探索者による調査も行われている様子は無かった。
仮にその両方が既に済まされた後だったのなら、コア破壊犯はそれらのタイミングを見計らってダンジョンに潜入したのではないのか……?
その推測が、正しいとするのなら──
(まさかダンジョンコアを壊していたのは、ヴァーゲだったのか……?)
そうして最後に見えたヴァーゲの笑顔は、やけに印象に残るものだった。
黒髪の人物は、煌めくルビーのような瞳をザイン達に向けて、小さな唇を動かして誰何する。
「……キミ達、どこかのパーティの探索者かい?」
発せられた声は、子供らしいもので。
外見だけでなくその声までも、少年なのか少女なのか判断が出来ない。
全身黒ずくめのファッションに加え、小柄ながらに大剣を携えた姿である事も、そのミステリアスさに拍車を掛けていた。
「あ、ああ……俺は『鋼の狼』のリーダー、ザインだ。こっちは俺の仲間のエルとフィル。それから……」
「この三人の教育指導を担当している、カノンよ。アナタこそ見ない顔だけれど、ここのダンジョンマスターを討伐したのよね? それも、アナタ単独で」
「まあ……ね」
カノンに問われた黒髪は、そっと目を伏せた。
口元には小さな笑みが垣間見えるものの、表情そのものはどこか悲しげに映る。
けれども次に視線を上げた時、先程までの曇った顔は消え去っていた。何かを成し遂げようとする強い意志が、真紅の瞳に宿っている……そんな面持ちだ。
「……ボクはヴァーゲ。カノン……だっけ。キミの言う通り、このダンジョンのマスターを倒したのはボク一人だ。キミ達もこれを目当てに来たのかい?」
「いいえ。ワタシ達は竜翡翠の採取に来たのだけれど……彼が気になると言うから、ここの様子を見に来たのよ」
「ふぅん……?」
ヴァーゲと名乗った人物は、興味深そうにザインを観察する。
顔から順に視線が下がっていき、足元から頭へと目が動いていくのが見えた。
隅々まで、という程の熱心さではなかったものの、これだけまじまじと見られるのも不思議な気分だ。
すると、ヴァーゲの視線がザインの背後──背負っている風神の弓に注目している事に気が付いた。
「それ……結構な風属性の武器みたいだけど、キミって何者?」
「何者……って言われてもなぁ」
(そんなの、俺が一番知りたいよ……)
困ったように笑いながら、ザインは背中から風神の弓を手に取った。
自分が何者か……その答えはまだ出ない。
けれど、これまで歩んできた道のりについてなら、口にする事は出来る。
「……この弓は、俺の母さんから誕生日に貰ったものなんだ。これを構えながら指先に魔力を流すと、適性が無くても風属性の強力な攻撃が出来るようになる」
「魔石も埋め込まずに、属性攻撃が可能な武器……? そんなの、神器レベルの武器じゃなきゃあり得ない性能だけど……キミもそうだけど、キミのお母さんも何者なんだ? そんな強力な武器を、いくら誕生日だからって子供に譲るだなんて……」
ヴァーゲは風神の弓を見詰めながら、顎に手を当ててじっくりと観察している。
どうやらヴァーゲは、こういった武器について多少の知識があるらしい。
しかし、その話に割って入ったエルが言う。
「あ、あの……! あまり長話をしていると、せっかく倒したダンジョンマスターが復活してしまいます……!」
エルは心配そうに交互にチラチラと、地面とザイン達に視線を送っていた。
ふと彼女の視線の先を辿れば、そこにはヴァーゲが倒したであろうダンジョンマスターのコアが転がっている。
コアは巨大な生物の心臓のように、ドクンドクンと脈打つように闇色の光を放っていた。その光は心なしか、明滅する頻度が増しているように感じられる。
エルの言葉に我に返ったヴァーゲは、クリッとした目を更にまん丸にさせて言う。
「あっ、それもそうか……! ごめん。ボク、気になった事があるとそれに熱中しがちでさ……」
「そんな謝る程の事じゃないよ! それに、話ならここを出てからでも良いだろ?」
「フフッ、そうだね」
そう言ったヴァーゲの口元には、つい先程までとはまた違った笑みが浮かんでいた。
年相応の少年──もしくは少女らしい、はにかんだ笑顔だと、ザインは感じたのだった。
ダンジョンコアの明滅が早まっている中、このまま最深部に長居するのは危険が伴うというエルの判断は、この上なく正しいものだ。
コアを放置していれば、時間経過によってダンジョンマスターの復活が始まってしまう。そのタイムリミットを示しているものこそが、ダンジョンコアの光である。
軽く話し合った結果、ダンジョンマスターを討伐したヴァーゲがドロップアイテムを全て回収し、ひとまず全員でここを脱出しようという話で纏まった。
ザインは胸元のバッジに触れ、カノンを含んだ『鋼の狼』全員での脱出機能を起動させる。
すると、徐々に四人の身体が淡い光に包まれていく。
このままヴァーゲも自分のバッジで脱出するのだろうと、ザインは少しずつ光を増していく身体をぼうっと眺めながら、ちらりとヴァーゲに視線を移した……のだが。
ヴァーゲはバッジに触れるでもなく、その場でザイン達をただただ見守っていた。
(いや、そもそもあの子にはバッジが無いのか……!?)
パッと見ただけでの判断ではあるが、ヴァーゲの衣服や帽子には探索者バッジらしきものが見当たらなかった。
となると、ヴァーゲは探索者としてではなく、個人的な理由でダンジョンに足を運んでいたのだろうか。
「君っ、もしかして探索者じゃなかったのか!?」
もう間も無く入り口への転移が完了する直前、ザインは叫んだ。
必死なザインに対して、ヴァーゲは大剣を肩に担ぎながら静かに口を開いた。
「ああ、実はそうなんだよね。でも、ボクなら大丈夫。一人で戻れるからさ」
探索者ではないのに、ダンジョンに潜ってダンジョンマスターを討伐する実力が、ヴァーゲにはある。
(それって……)
遂に転移が始まり、ザインの視界が歪む。
溢れる光によって真っ白になっていく世界の中で、ヴァーゲに抱いた違和感が、段々と明確になっていく。
王都近辺のダンジョンは、白百合聖騎士団による封鎖や、優秀な探索者による調査の手が及んでいる。
その理由といえば、何者かによるダンジョンコアの破壊が発端となっていたはずだ。
コアが破壊されれば、そのダンジョンも崩壊する。
だが、この『カピア洞窟』には聖騎士による封鎖や巡回も、探索者による調査も行われている様子は無かった。
仮にその両方が既に済まされた後だったのなら、コア破壊犯はそれらのタイミングを見計らってダンジョンに潜入したのではないのか……?
その推測が、正しいとするのなら──
(まさかダンジョンコアを壊していたのは、ヴァーゲだったのか……?)
そうして最後に見えたヴァーゲの笑顔は、やけに印象に残るものだった。
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