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第5章 蠢く者達
1.白百合の園へ
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王都に戻ったザイン達四人と二頭は、まだ明るいうちにギルド会館に訪れた。
受付で依頼の完了報告を済ませ、報酬の受け渡し手続きも終えた。
そこでザインは、改めて受付のいつもの男性職員にあの話を──『カピア洞窟』が聖騎士団の封鎖対象だったのか。もしそれが解除されたのなら、いつからダンジョンを解放したのかを確認したかった。
すると、職員は奥の事務室で確認をしてくると言って暫し席を外し、ほんの数分で戻って来る。
「お待たせ致しました。『カピア洞窟』の封鎖は、十日程前に解除されていますね。特に異常が見られなかった、との調査報告が届けられております」
「そうですか……。わざわざすみません」
「いえいえ、これも業務の一部ですからお気になさらず。……より詳しい話を知りたいようでしたら、ギルドからの紹介状をお渡し致しましょうか?」
「えっ、そんな事が出来るんですか⁉︎」
どうやらこの男性職員は、ザインの曇った表情で察してくれたらしい。
何だかんだで、彼はザインが王都に来てから一番付き合いの長い相手である。
そもそもザインが分かりやすい性格をしているというのもあるが、男性職員も本部に配属されるレベルの優秀な人材だ。探索者に必要な情報やサービスを提供する事に関して、プロの勘を発揮したのである。
「白百合聖騎士団は、プラチナランクの探索者様でもなければ、急な部外者の立ち入りは許されないものですから……。本日中の訪問は難しいかもしれませんが、こちらの紹介状があれば、担当者との面会は可能かと思われます」
それではすぐにご用意致しますので……と告げて、再び事務室へ向かう男性職員。まだ時間が掛かるだろうからと、カノンやエル達は外で待っていると言って扉をくぐっていく。
今度はもう少し時間が掛かったものの、もう一度戻って来た職員の手には、カレン本部長が用意したという紹介状が携えられていた。
「こちらを聖騎士団の方にお見せすれば、話をつけて頂けるかと」
「何から何までありがとうございます! 丁度これから聖騎士団の人達に話を聞きに行こうと思ってたんで、とても助かりました! えーっと……」
「ザインさん……? 如何なさいましたか?」
「いやぁ、その……お兄さんには結構お世話になってるのに、まだ名前を知らなかったなと思って……」
「え……僕の名前、ですか?」
流石にそんな事を言われるとは予想していなかった職員は、思わず目を丸くさせて驚いていた。
けれども、すぐにその表情は笑顔に変わる。人当たりの良い真面目な青年である受付の彼は、初めてザインにその名を明かす。
「ふふっ……僕はシーマ・コネリアと申します。どうぞシーマと及び下さい」
「シーマさん、ですね。初めてここに来た時にでも聞いておけば良かったなぁ……。いくら何でも、今更すぎましたよね?」
「そんな事はありませんよ。そもそも、ギルド職員の一人でしかない……それも女性職員へのナンパ目的でもなく名前を聞かれる事なんて、滅多にありませんから」
シーマと名乗った職員から紹介状を受け取ったザインは、大事にそれを仕舞う。
「それじゃあ……また来ますね、シーマさん!」
「はい! 営業時間内でしたら、いつでもお待ちしておりますよ。どうぞお気を付けて!」
こうして探索者ザインとギルド職員のシーマは、また少し距離を縮めるのだった。
ザインが会館を出ると、建物の壁に背中を預けて待っていたカノン。そしてジルの背中を撫でるフィルと、ジルに伏せの姿勢をしてもらってスカーフを結び直しているエルの姿があった。
「ああ、ザインさん! 受付の方から紹介状を頂けたのですね?」
「うん。すぐに話が出来るかは分からないけど、今から聖騎士団の所に向かっても大丈夫かな?」
「ワタシはそれで構わないわよ?」
「ぼくも姉さんも、いつでも準備万端ですよ~!」
「ワフッ、ワフッ!」
フィルのその言葉に、スカーフを結び終えたエルが微笑みながら頷く。
勿論、ジルも元気に返事をしてくれた。
因みに白竜のマロウは、一足先に王都近くの小さな泉でのんびり身体を休めている。カノン曰く、マロウはあまり目立つのを好まない性格であるらしい。
嫌でも多くの人目に触れる王都を闊歩するのは、ストレスになってしまい、健康に悪影響が出てしまう。なので、普段はこうして別行動なのだとか。
早速ザインは、仲間達と共に聖騎士団の宿舎を目指す事にした。
いつ見ても清潔感のある、真っ白な外観。その建物へと続く門の横には、二人の女性騎士が厳しく目を光らせていた。
ここを訪れるのは、任務に向かったプリュスと別れたあの時以来だ。そう時間は経っていないが、何度見ても立派な佇まいである。
ザイン達が近付くと、見張りの一人がこちらに顔を向ける。
「……こちらは白百合聖騎士団の建物です。探索者の方々とお見受け致しますが、何かご用でしょうか?」
「聖騎士団の人達が王都周辺のダンジョンを封鎖して調査を行なっている件で、少し話があって……」
ハキハキとした声で告げられた問いに、ザインはギルドで受け取った紹介状を片手に言葉を返した。
女性騎士に紹介状を渡すと、彼女はちらりと手元に視線を落とす。
「この封蝋の紋章は……ギルドからの紹介状ですね。現在はクリューソス団長がご不在ですので、アルギュロス副団長への面会のみとなりますが、宜しいでしようか?」
「はい、大丈夫です!」
受付のシーマが紹介状を用意してくれたお陰で、彼の言葉通りスムーズに聖騎士団とやり取りが出来ている。
(また今度、シーマさんには改めてお礼を言っとかないとだな)
「それでは、こちらで副団長への面会の申請をさせて頂きます。申し訳ありませんが、もう少し詳細な面会の希望理由をお伺いしても宜しいですか?」
「例のダンジョンコアの破壊犯について、情報提供をしたいんです」
「……っ、直ちに申請させて頂きます! 少々お待ち下さい!」
ザインがその話題を口に出した瞬間、女性騎士達の反応が目に見えて慌てているのが分かった。
見張りの一人が鎧の擦れる音をさせながら、大急ぎで建物に駆け込んでいく後ろ姿を見送る。
それから少し経って、ザイン達は正式に白百合聖騎士団の宿舎と事務施設を兼ねる家屋へと招かれるのだった。
受付で依頼の完了報告を済ませ、報酬の受け渡し手続きも終えた。
そこでザインは、改めて受付のいつもの男性職員にあの話を──『カピア洞窟』が聖騎士団の封鎖対象だったのか。もしそれが解除されたのなら、いつからダンジョンを解放したのかを確認したかった。
すると、職員は奥の事務室で確認をしてくると言って暫し席を外し、ほんの数分で戻って来る。
「お待たせ致しました。『カピア洞窟』の封鎖は、十日程前に解除されていますね。特に異常が見られなかった、との調査報告が届けられております」
「そうですか……。わざわざすみません」
「いえいえ、これも業務の一部ですからお気になさらず。……より詳しい話を知りたいようでしたら、ギルドからの紹介状をお渡し致しましょうか?」
「えっ、そんな事が出来るんですか⁉︎」
どうやらこの男性職員は、ザインの曇った表情で察してくれたらしい。
何だかんだで、彼はザインが王都に来てから一番付き合いの長い相手である。
そもそもザインが分かりやすい性格をしているというのもあるが、男性職員も本部に配属されるレベルの優秀な人材だ。探索者に必要な情報やサービスを提供する事に関して、プロの勘を発揮したのである。
「白百合聖騎士団は、プラチナランクの探索者様でもなければ、急な部外者の立ち入りは許されないものですから……。本日中の訪問は難しいかもしれませんが、こちらの紹介状があれば、担当者との面会は可能かと思われます」
それではすぐにご用意致しますので……と告げて、再び事務室へ向かう男性職員。まだ時間が掛かるだろうからと、カノンやエル達は外で待っていると言って扉をくぐっていく。
今度はもう少し時間が掛かったものの、もう一度戻って来た職員の手には、カレン本部長が用意したという紹介状が携えられていた。
「こちらを聖騎士団の方にお見せすれば、話をつけて頂けるかと」
「何から何までありがとうございます! 丁度これから聖騎士団の人達に話を聞きに行こうと思ってたんで、とても助かりました! えーっと……」
「ザインさん……? 如何なさいましたか?」
「いやぁ、その……お兄さんには結構お世話になってるのに、まだ名前を知らなかったなと思って……」
「え……僕の名前、ですか?」
流石にそんな事を言われるとは予想していなかった職員は、思わず目を丸くさせて驚いていた。
けれども、すぐにその表情は笑顔に変わる。人当たりの良い真面目な青年である受付の彼は、初めてザインにその名を明かす。
「ふふっ……僕はシーマ・コネリアと申します。どうぞシーマと及び下さい」
「シーマさん、ですね。初めてここに来た時にでも聞いておけば良かったなぁ……。いくら何でも、今更すぎましたよね?」
「そんな事はありませんよ。そもそも、ギルド職員の一人でしかない……それも女性職員へのナンパ目的でもなく名前を聞かれる事なんて、滅多にありませんから」
シーマと名乗った職員から紹介状を受け取ったザインは、大事にそれを仕舞う。
「それじゃあ……また来ますね、シーマさん!」
「はい! 営業時間内でしたら、いつでもお待ちしておりますよ。どうぞお気を付けて!」
こうして探索者ザインとギルド職員のシーマは、また少し距離を縮めるのだった。
ザインが会館を出ると、建物の壁に背中を預けて待っていたカノン。そしてジルの背中を撫でるフィルと、ジルに伏せの姿勢をしてもらってスカーフを結び直しているエルの姿があった。
「ああ、ザインさん! 受付の方から紹介状を頂けたのですね?」
「うん。すぐに話が出来るかは分からないけど、今から聖騎士団の所に向かっても大丈夫かな?」
「ワタシはそれで構わないわよ?」
「ぼくも姉さんも、いつでも準備万端ですよ~!」
「ワフッ、ワフッ!」
フィルのその言葉に、スカーフを結び終えたエルが微笑みながら頷く。
勿論、ジルも元気に返事をしてくれた。
因みに白竜のマロウは、一足先に王都近くの小さな泉でのんびり身体を休めている。カノン曰く、マロウはあまり目立つのを好まない性格であるらしい。
嫌でも多くの人目に触れる王都を闊歩するのは、ストレスになってしまい、健康に悪影響が出てしまう。なので、普段はこうして別行動なのだとか。
早速ザインは、仲間達と共に聖騎士団の宿舎を目指す事にした。
いつ見ても清潔感のある、真っ白な外観。その建物へと続く門の横には、二人の女性騎士が厳しく目を光らせていた。
ここを訪れるのは、任務に向かったプリュスと別れたあの時以来だ。そう時間は経っていないが、何度見ても立派な佇まいである。
ザイン達が近付くと、見張りの一人がこちらに顔を向ける。
「……こちらは白百合聖騎士団の建物です。探索者の方々とお見受け致しますが、何かご用でしょうか?」
「聖騎士団の人達が王都周辺のダンジョンを封鎖して調査を行なっている件で、少し話があって……」
ハキハキとした声で告げられた問いに、ザインはギルドで受け取った紹介状を片手に言葉を返した。
女性騎士に紹介状を渡すと、彼女はちらりと手元に視線を落とす。
「この封蝋の紋章は……ギルドからの紹介状ですね。現在はクリューソス団長がご不在ですので、アルギュロス副団長への面会のみとなりますが、宜しいでしようか?」
「はい、大丈夫です!」
受付のシーマが紹介状を用意してくれたお陰で、彼の言葉通りスムーズに聖騎士団とやり取りが出来ている。
(また今度、シーマさんには改めてお礼を言っとかないとだな)
「それでは、こちらで副団長への面会の申請をさせて頂きます。申し訳ありませんが、もう少し詳細な面会の希望理由をお伺いしても宜しいですか?」
「例のダンジョンコアの破壊犯について、情報提供をしたいんです」
「……っ、直ちに申請させて頂きます! 少々お待ち下さい!」
ザインがその話題を口に出した瞬間、女性騎士達の反応が目に見えて慌てているのが分かった。
見張りの一人が鎧の擦れる音をさせながら、大急ぎで建物に駆け込んでいく後ろ姿を見送る。
それから少し経って、ザイン達は正式に白百合聖騎士団の宿舎と事務施設を兼ねる家屋へと招かれるのだった。
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