74 / 124
第四章 犯罪者共は学をつける
73.キュキュで遊ぼう
しおりを挟む
「はぁ……。えーと、僕らはキュキュちゃんの二重人格、いや本当は異能体が三つある特殊体質かなんかなんだっけ?まぁなんにせよそれをどうにかコントロール出来るようにすればいいんだよね。」
「確かそう言っていましたよ。シャルは……。うぅユン、腹筋ってどうすれば回数を増やせるんですか。」
訓練室に移動したガジュ達の裏で、取り残されたユン達は学園の校庭で思い思いに過ごしていた。シャルルはヘサの指示通り、真面目に筋力トレーニング。ユンはしばらくだらけていたが、遠くから聞こえてくるガジュの叫び声に感化され、ようやく体を動かし始めたところである。
「そもそもさ、キュキュちゃんって気が狂ってる時どれくらい意識があるの?」
「す、すみません……ま、全くありません。記憶が抜け落ちてるというか……そういう感じです。」
「ふむ。じゃあまぁ取り敢えず色々試すところから始めてみようか。第二人格が出たのはこれまでに二回、第三人格に関しては一度きりでしょ?シンプルに慣れが足りてないのかも。キュキュちゃん、僕に【強化】をかけておいて!」
異能体が三つあり、多重人格というよりは三人がまとまっているかのような状態。ルウシェからそう聞いてはいるが、未だに情報は少ない。ルウシェやヘサであれば冷静な検証を行ったりするのだろうが、ユンにそんな落ち着いた思考は存在しない。分からないなら、確認してみるだけだ。
「キュキュちゃんてマジで可愛いよね!おっぱいも大きいし背も高いし!の割に腰は細くてボンキュッポン!ほら、頭とか撫でちゃうもんね!ケモ耳が気持ちいい~!!!」
「あ、あ、あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!羞恥、賛美、劣情!!!我は淫猥で醜悪な万物の恥!賞賛に値するものなどなく、ただ汚れたこの身を燃やし尽くすのみ!【狂化】!!!」
「あっはっはっ!凄い凄い!本当に体が自由に動かない!シャルちゃん、凄いよこれ!!」
「嬉々としてシャルに突撃して来ないで下さい!」
暴れ始めたユンに怯え、シャルルが自身の体に【投獄】を使用して逃げ惑う。
自身を肯定されたことにより発動し、相手の体を強制的に暴走させる。
やはり第二人格の発動条件は間違っていないらしく、無事【狂化】がユンに対し使用される。アルカトラで体の自由を失い慌てふためいてたガジュとは違い、狂人は狂っても尚冷静だ。
「う~んバーゼと違って細かく操作したりは出来ないのかなぁ。それともキュキュちゃんが正気を失ってるからまともに指示が出来ていないのか……。キュキュちゃーーーん!!!実はこの地下にはとびきり美味しい蜂蜜が埋まってるんだよ!!!穴を掘ってみよ!」
「甘味、蜂蜜、溺愛!」
「おっ、凄い凄い!どうやら後者みたい!おもしろっ!」
シャルルを狙って猛ダッシュしていたユンの体が急に足を止め、勢いよく穴を掘り始める。
あくまで今のユンはキュキュの僕。彼女に指示を出せばユン自身が手足となって働くことになるが、そんなことはお構いなしだ。人間が素手で穴を掘る様子は間違いなく滑稽だが、自分がそうなった時でも笑えるのはユンぐらいのものだろう。穴を掘るのに飽きたのか手が疲れたのか、ユンは次なる実験へと進んでいく。
「おーい、甘味中毒の自己否定糞ったれ獣人!そろそろ嘘だって気づいて~!頭悪すぎて僕ドン引きしちゃーう!」
「ユン!なんですかその暴言は!仲間に対して、というか人に対して言っていい言葉ではないでしょう!」
「あぁ、シャルちゃんはあの時いなかったもんね。これは別にやりたくてやってる訳じゃなくてさ……。あ、ほら。」
「す、すみませんすみません。私はまたやらかしたんですねすみませんすみません!」
罵詈雑言をかけられた瞬間、キュキュは正気に戻り頭を地面に擦り付け始める。相変わらずの変わり身の速さだが、まだあくまで第二人格だ。実験、という点でいえばもう一つの方が大変だろう。
「キュキュちゃんにいい報告だよ。キュキュちゃんの【狂化】は意外と操作できる代物。僕らが近くで声をかけてあげれば、そこまで危険じゃなさそう!」
「ほ、本当ですか……?け、けどその汚れ、私のせいですよね。すみませんすみません、私なんかの為にすみません!」
「まぁまぁそう気にせずにさ。キュキュちゃんが人格をコントロール出来るようになるのは、僕らにとっても良い事なんだし。それよりさ、これは紛れもなくキュキュちゃんのせいだからね!」
「ユ、ユン!?大丈夫ですか!?腕が、腕がーーー!!!」
ニコニコと笑いながらユンが自身の右腕を掴み、あらぬ方向へと折り曲げる。滝のように血が流れ、力なく肩にぶら下がる細い腕。それを見てシャルルが悲鳴を上げ、続くようにしてキュキュの目の色が変わる。
無力感を感じた時に発動し、全てを破壊しようとする。
これがキュキュの第三人格だ。
「あぁ……なんと私はなんと無力なんでしょう。一度だけではなく二度も……仲間を守れぬ愚か者には、贖罪の義務が生じます!見える全てを殺すことで、その一端と致しましょう!」
「え、もしかして今度はこっちに追いかけられるんですか……?あぁもう!シャルは筋トレがしたいだけなんですが!というかユン!?大丈夫なんですかそれ!」
「ん~大丈夫大丈夫。これぐらい、ユンちゃんにかかればお手のものよ。それより、目の前のこれをどうするか考えないと。」
前回キュキュの第三人格が発動した時、全てを解決したのはチョココロネだ。だが今回はそれもなく、いるのは何故か無傷のユンと逃げ惑うシャルルだけ。キュキュの能力のコントロールの為には、まず自分達が彼女を抑えなければ。ユンはいつも通りの笑みを浮かべ、魔力を腕と足に込めていく。
「確かそう言っていましたよ。シャルは……。うぅユン、腹筋ってどうすれば回数を増やせるんですか。」
訓練室に移動したガジュ達の裏で、取り残されたユン達は学園の校庭で思い思いに過ごしていた。シャルルはヘサの指示通り、真面目に筋力トレーニング。ユンはしばらくだらけていたが、遠くから聞こえてくるガジュの叫び声に感化され、ようやく体を動かし始めたところである。
「そもそもさ、キュキュちゃんって気が狂ってる時どれくらい意識があるの?」
「す、すみません……ま、全くありません。記憶が抜け落ちてるというか……そういう感じです。」
「ふむ。じゃあまぁ取り敢えず色々試すところから始めてみようか。第二人格が出たのはこれまでに二回、第三人格に関しては一度きりでしょ?シンプルに慣れが足りてないのかも。キュキュちゃん、僕に【強化】をかけておいて!」
異能体が三つあり、多重人格というよりは三人がまとまっているかのような状態。ルウシェからそう聞いてはいるが、未だに情報は少ない。ルウシェやヘサであれば冷静な検証を行ったりするのだろうが、ユンにそんな落ち着いた思考は存在しない。分からないなら、確認してみるだけだ。
「キュキュちゃんてマジで可愛いよね!おっぱいも大きいし背も高いし!の割に腰は細くてボンキュッポン!ほら、頭とか撫でちゃうもんね!ケモ耳が気持ちいい~!!!」
「あ、あ、あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!羞恥、賛美、劣情!!!我は淫猥で醜悪な万物の恥!賞賛に値するものなどなく、ただ汚れたこの身を燃やし尽くすのみ!【狂化】!!!」
「あっはっはっ!凄い凄い!本当に体が自由に動かない!シャルちゃん、凄いよこれ!!」
「嬉々としてシャルに突撃して来ないで下さい!」
暴れ始めたユンに怯え、シャルルが自身の体に【投獄】を使用して逃げ惑う。
自身を肯定されたことにより発動し、相手の体を強制的に暴走させる。
やはり第二人格の発動条件は間違っていないらしく、無事【狂化】がユンに対し使用される。アルカトラで体の自由を失い慌てふためいてたガジュとは違い、狂人は狂っても尚冷静だ。
「う~んバーゼと違って細かく操作したりは出来ないのかなぁ。それともキュキュちゃんが正気を失ってるからまともに指示が出来ていないのか……。キュキュちゃーーーん!!!実はこの地下にはとびきり美味しい蜂蜜が埋まってるんだよ!!!穴を掘ってみよ!」
「甘味、蜂蜜、溺愛!」
「おっ、凄い凄い!どうやら後者みたい!おもしろっ!」
シャルルを狙って猛ダッシュしていたユンの体が急に足を止め、勢いよく穴を掘り始める。
あくまで今のユンはキュキュの僕。彼女に指示を出せばユン自身が手足となって働くことになるが、そんなことはお構いなしだ。人間が素手で穴を掘る様子は間違いなく滑稽だが、自分がそうなった時でも笑えるのはユンぐらいのものだろう。穴を掘るのに飽きたのか手が疲れたのか、ユンは次なる実験へと進んでいく。
「おーい、甘味中毒の自己否定糞ったれ獣人!そろそろ嘘だって気づいて~!頭悪すぎて僕ドン引きしちゃーう!」
「ユン!なんですかその暴言は!仲間に対して、というか人に対して言っていい言葉ではないでしょう!」
「あぁ、シャルちゃんはあの時いなかったもんね。これは別にやりたくてやってる訳じゃなくてさ……。あ、ほら。」
「す、すみませんすみません。私はまたやらかしたんですねすみませんすみません!」
罵詈雑言をかけられた瞬間、キュキュは正気に戻り頭を地面に擦り付け始める。相変わらずの変わり身の速さだが、まだあくまで第二人格だ。実験、という点でいえばもう一つの方が大変だろう。
「キュキュちゃんにいい報告だよ。キュキュちゃんの【狂化】は意外と操作できる代物。僕らが近くで声をかけてあげれば、そこまで危険じゃなさそう!」
「ほ、本当ですか……?け、けどその汚れ、私のせいですよね。すみませんすみません、私なんかの為にすみません!」
「まぁまぁそう気にせずにさ。キュキュちゃんが人格をコントロール出来るようになるのは、僕らにとっても良い事なんだし。それよりさ、これは紛れもなくキュキュちゃんのせいだからね!」
「ユ、ユン!?大丈夫ですか!?腕が、腕がーーー!!!」
ニコニコと笑いながらユンが自身の右腕を掴み、あらぬ方向へと折り曲げる。滝のように血が流れ、力なく肩にぶら下がる細い腕。それを見てシャルルが悲鳴を上げ、続くようにしてキュキュの目の色が変わる。
無力感を感じた時に発動し、全てを破壊しようとする。
これがキュキュの第三人格だ。
「あぁ……なんと私はなんと無力なんでしょう。一度だけではなく二度も……仲間を守れぬ愚か者には、贖罪の義務が生じます!見える全てを殺すことで、その一端と致しましょう!」
「え、もしかして今度はこっちに追いかけられるんですか……?あぁもう!シャルは筋トレがしたいだけなんですが!というかユン!?大丈夫なんですかそれ!」
「ん~大丈夫大丈夫。これぐらい、ユンちゃんにかかればお手のものよ。それより、目の前のこれをどうするか考えないと。」
前回キュキュの第三人格が発動した時、全てを解決したのはチョココロネだ。だが今回はそれもなく、いるのは何故か無傷のユンと逃げ惑うシャルルだけ。キュキュの能力のコントロールの為には、まず自分達が彼女を抑えなければ。ユンはいつも通りの笑みを浮かべ、魔力を腕と足に込めていく。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
裏切られ続けた負け犬。25年前に戻ったので人生をやり直す。当然、裏切られた礼はするけどね
竹井ゴールド
ファンタジー
冒険者ギルドの雑用として働く隻腕義足の中年、カーターは裏切られ続ける人生を送っていた。
元々は食堂の息子という人並みの平民だったが、
王族の継承争いに巻き込まれてアドの街の毒茸流布騒動でコックの父親が毒茸の味見で死に。
代わって雇った料理人が裏切って金を持ち逃げ。
父親の親友が融資を持ち掛けるも平然と裏切って借金の返済の為に母親と妹を娼館へと売り。
カーターが冒険者として金を稼ぐも、後輩がカーターの幼馴染に横恋慕してスタンピードの最中に裏切ってカーターは片腕と片足を損失。カーターを持ち上げていたギルマスも裏切り、幼馴染も去って後輩とくっつく。
その後は負け犬人生で冒険者ギルドの雑用として細々と暮らしていたのだが。
ある日、人ならざる存在が話しかけてきた。
「この世界は滅びに進んでいる。是正しなければならない。手を貸すように」
そして気付けは25年前の15歳にカーターは戻っており、二回目の人生をやり直すのだった。
もちろん、裏切ってくれた連中への返礼と共に。
クラス転移したからクラスの奴に復讐します
wrath
ファンタジー
俺こと灞熾蘑 煌羈はクラスでいじめられていた。
ある日、突然クラスが光輝き俺のいる3年1組は異世界へと召喚されることになった。
だが、俺はそこへ転移する前に神様にお呼ばれし……。
クラスの奴らよりも強くなった俺はクラスの奴らに復讐します。
まだまだ未熟者なので誤字脱字が多いと思いますが長〜い目で見守ってください。
閑話の時系列がおかしいんじゃない?やこの漢字間違ってるよね?など、ところどころにおかしい点がありましたら気軽にコメントで教えてください。
追伸、
雫ストーリーを別で作りました。雫が亡くなる瞬間の心情や死んだ後の天国でのお話を書いてます。
気になった方は是非読んでみてください。
おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう
お餅ミトコンドリア
ファンタジー
パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。
だが、全くの無名。
彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。
若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。
弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。
独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。
が、ある日。
「お久しぶりです、師匠!」
絶世の美少女が家を訪れた。
彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。
「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」
精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。
「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」
これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。
(※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。
もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです!
何卒宜しくお願いいたします!)
最難関ダンジョンをクリアした成功報酬は勇者パーティーの裏切りでした
新緑あらた
ファンタジー
最難関であるS級ダンジョン最深部の隠し部屋。金銀財宝を前に告げられた言葉は労いでも喜びでもなく、解雇通告だった。
「もうオマエはいらん」
勇者アレクサンダー、癒し手エリーゼ、赤魔道士フェルノに、自身の黒髪黒目を忌避しないことから期待していた俺は大きなショックを受ける。
ヤツらは俺の外見を受け入れていたわけじゃない。ただ仲間と思っていなかっただけ、眼中になかっただけなのだ。
転生者は曾祖父だけどチートは隔世遺伝した「俺」にも受け継がれています。
勇者達は大富豪スタートで貧民窟の住人がゴールです(笑)
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
エリクサーは不老不死の薬ではありません。~完成したエリクサーのせいで追放されましたが、隣国で色々助けてたら聖人に……ただの草使いですよ~
シロ鼬
ファンタジー
エリクサー……それは生命あるものすべてを癒し、治す薬――そう、それだけだ。
主人公、リッツはスキル『草』と持ち前の知識でついにエリクサーを完成させるが、なぜか王様に偽物と判断されてしまう。
追放され行く当てもなくなったリッツは、とりあえず大好きな草を集めていると怪我をした神獣の子に出会う。
さらには倒れた少女と出会い、疫病が発生したという隣国へ向かった。
疫病? これ飲めば治りますよ?
これは自前の薬とエリクサーを使い、聖人と呼ばれてしまった男の物語。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる