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第五章 囚人と奴隷は紙一重
106.魔族って何?
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「初めまして。君達のことは主人から聞いているよ。私は『ジャスティス』。正真正銘、魔族の一員だ。」
現れた魔族はゆっくりと地面に降り立ち、ガジュ達と同じ目線で話し始める。こうして見ると他の魔族に比べてジャスティスは普通の容姿だ。背中のマントこそ特徴的だが、それ以外は特筆すべき点もない。ガジュやアスパと並べば、ただの筋肉同好会としか捉えられないだろう。
「はっ、まさか魔族と握手をする日が来ようとはな……。初めまして、ガジュ・アザットだ。お前を信用したわけじゃないが、うちのシャルルが世話になったことには礼を言っておく。ありがとな。」
「気にしないでくれたまえ。彼女の正義の心は尊敬に値するものだ。私はそれに呼応しただけ。魔族として、当然の行いだよ。」
「色々と聞きたいことはあるが……まぁ取り敢えず座るといい。一応、友好的なんだろ。」
半信半疑。まさにその言葉が適切な関係性のまま、ガジュはジャスティスを先ほどまで座っていた机に誘う。
シャルルの横に静かに腰掛けたジャスティスの綺麗な瞳。それをしっかりと見据え、ガジュは話し始めた。
「何から聞けば良いんだか……。まぁあれだ。とにかくシャルルは大丈夫なんだろうな。魔族と契約したことによる弊害があるなら、俺は今すぐお前を叩き潰すぞ。」
「ふっ、実に主人の仲間らしい芯のある発言だね。私自身、人と契約したのは初めてだから何ともいえないが、今のところは大丈夫なはずだ。主人の体に害もないし、操るような事もしようと思えば出来るんだろうが、私にそのつもりがない以上発生しない問題だよ。」
「結局はお前を信用するしかないってことか……。じゃあ、お前の知ってる魔族関連の全てを包み隠さず話してくれ。そしたら、お前を信頼してやる。」
これはジャスティスとの親睦会ではない。ガジュ達が一方的にジャスティスを見極めるための時間だ。
ガジュ達の最終目標は、ハクアとレザを洗脳した魔族を倒し平和な生活を取り戻すこと。その為には何よりも魔族の情報が必要である。
それをジャスティスから引き出せるのであれば、この魔族を信頼する理由にもなるし、今後の動きも大きく進展する。ガジュがそんな期待を胸にジャスティスを睨みつけていると、彼女は意外なほどすんなりと言葉を紡いでいった。
「魔族は、いわばこの世のイレギュラーみたいなものだ。細かい発生理由は分からないが、定期的に強い魔力と特殊な力を持って出現し、己の欲望のままに行動する。現在までで二十三体確認されているはずだ。」
「二十三体……。一応ちゃんと個体数を把握しているんだな。」
「魔族は良くも悪くも自分勝手な存在だからね。基本的には協調性がないが、私こと正義や皇帝、刑死者などある程度常識のある個体もいてね。私達が魔族を制御していると言っても過言ではない。」
「制御という割には僕らの元に普通に現れて人を殺して帰っていくけど。そこら辺はどうなってるのさ。」
「それは……。私としても正義に反することだとは思っているが、ある程度仕方のない事なんだ。なんせ魔族は皆強い。数体が制御しようとしても抑え切れるような存在じゃないんだよ。私達がやっているのは精々個体数の管理ぐらいだ。残念なことにね……。」
正義の化身としても色々と苦労があるのだろう。彼女はいわば問題児ばかりの教室に放り込まれた優等生。口喧しく喚くことは出来ても、全てを管理することなど不可能なのだろう。
「じゃあ契約の件はどうなってる。お前らが人に契約を求める意味は何なんだ。」
「ほとんどは娯楽目的だね。私たちはそれぞれ個別の欲望を抱えている。私のように自分がその欲を満たす為に行動するものもいれば、人間がその欲を満たしているのを嘲笑うものもいる。人に契約を求めるのは後者のような存在だろう。」
「契約すると何が起こる。後お前らが煙となって人の体内に入る例のあれは何なんだ。」
「契約すると契約者のスキルが大幅に強化され、魔族側の意志で契約者を操る事が出来るようになる。煙となって体に入るのはその簡易版みたいなものだよ。契約は両者の合意がないと履行されないのに対し、煙で入った場合は人間側の行動次第で簡単に追い出される。その代わりスキルは強化されないし、場合によっては追い出されてしまうんだ。」
概ねガジュが想定していた通りの答えがジャスティスから返され、彼女への信頼が増していく。こいつがいれば、真相に辿り着けるかもしれない。そんな期待を胸に、ガジュは本題を投げかけていった。
「お前らの同胞の中に、人を操るような力の持ち主はいるのか。いるなら教えてくれ、俺達はそいつを追い求めてる。」
「パッと思いつくのは人との関係性を操作する恋人、人に悪き助言をする隠者ぐらいだろうか。単に操られた人間が魔族と契約しているというパターンもあるかもしれない。」
「あのハクアが今更魔族と契約したなんていう大きな話を隠しているとも思えないな……。恋人とやらがノアだとすれば、後は隠者とかいう奴か……?」
「自分で名前を上げたばかりだが、人を操るとなると隠者の説は薄いかもしれない。彼はあくまで助言をするだけ。強制力もないし、なんなら彼は今どこかの街でお偉いさんをやっているはずだ。彼の見た目はほぼ人と同じだからね。」
さらっとジャスティスの口から溢れた言葉に、ガジュ達人間一同は戦慄する。どこかの街のお偉いさんが魔族。実に恐ろしい話だが、今大事なのはそこではない。
ガジュ追放事件の犯人探し。
そこに意識を戻した時、ジャスティスは何かを思い出したような顔を浮かべていた。
「そういえば……もう一人いるな。魔族の居場所や行動はほとんど把握しているが、唯一数百年前からずっと消息不明の存在がいてね。その名も世界。魔族の祖とも言われる、全知全能の存在だ。」
「全知全能……?」
「あぁ。何をどうやっているのか知らないが、思った事を全て実現できる力の持ち主らしい。人を操るなんてのは、お手のものだろう。」
「そいつは……どこに居るんだ。」
「だから分からないと言ってるだろう。情報があるとすれば、試練の迷宮だ。彼、いや彼女なのだろうか。何にせよ世界が最後に目撃されたのはその場所だからね。」
ジャスティスの発言を聞き、ガジュの頭にあった点と点が線になっていく。
ハクアが試練の迷宮行きを提案していたのは、恐らくこれが理由だ。始祖の魔族たる世界の痕跡の一つでも見つけたのだろう。ジュノはジャスティス程魔族のいざこざに詳しくなさそうであったし、彼らが細かい事も言わず試練の迷宮行きだけを提案していたのはそれが理由で間違いない。
結局、やるべきことは変わっていない。
三人と一体は、静かに覚悟を決めていた。
現れた魔族はゆっくりと地面に降り立ち、ガジュ達と同じ目線で話し始める。こうして見ると他の魔族に比べてジャスティスは普通の容姿だ。背中のマントこそ特徴的だが、それ以外は特筆すべき点もない。ガジュやアスパと並べば、ただの筋肉同好会としか捉えられないだろう。
「はっ、まさか魔族と握手をする日が来ようとはな……。初めまして、ガジュ・アザットだ。お前を信用したわけじゃないが、うちのシャルルが世話になったことには礼を言っておく。ありがとな。」
「気にしないでくれたまえ。彼女の正義の心は尊敬に値するものだ。私はそれに呼応しただけ。魔族として、当然の行いだよ。」
「色々と聞きたいことはあるが……まぁ取り敢えず座るといい。一応、友好的なんだろ。」
半信半疑。まさにその言葉が適切な関係性のまま、ガジュはジャスティスを先ほどまで座っていた机に誘う。
シャルルの横に静かに腰掛けたジャスティスの綺麗な瞳。それをしっかりと見据え、ガジュは話し始めた。
「何から聞けば良いんだか……。まぁあれだ。とにかくシャルルは大丈夫なんだろうな。魔族と契約したことによる弊害があるなら、俺は今すぐお前を叩き潰すぞ。」
「ふっ、実に主人の仲間らしい芯のある発言だね。私自身、人と契約したのは初めてだから何ともいえないが、今のところは大丈夫なはずだ。主人の体に害もないし、操るような事もしようと思えば出来るんだろうが、私にそのつもりがない以上発生しない問題だよ。」
「結局はお前を信用するしかないってことか……。じゃあ、お前の知ってる魔族関連の全てを包み隠さず話してくれ。そしたら、お前を信頼してやる。」
これはジャスティスとの親睦会ではない。ガジュ達が一方的にジャスティスを見極めるための時間だ。
ガジュ達の最終目標は、ハクアとレザを洗脳した魔族を倒し平和な生活を取り戻すこと。その為には何よりも魔族の情報が必要である。
それをジャスティスから引き出せるのであれば、この魔族を信頼する理由にもなるし、今後の動きも大きく進展する。ガジュがそんな期待を胸にジャスティスを睨みつけていると、彼女は意外なほどすんなりと言葉を紡いでいった。
「魔族は、いわばこの世のイレギュラーみたいなものだ。細かい発生理由は分からないが、定期的に強い魔力と特殊な力を持って出現し、己の欲望のままに行動する。現在までで二十三体確認されているはずだ。」
「二十三体……。一応ちゃんと個体数を把握しているんだな。」
「魔族は良くも悪くも自分勝手な存在だからね。基本的には協調性がないが、私こと正義や皇帝、刑死者などある程度常識のある個体もいてね。私達が魔族を制御していると言っても過言ではない。」
「制御という割には僕らの元に普通に現れて人を殺して帰っていくけど。そこら辺はどうなってるのさ。」
「それは……。私としても正義に反することだとは思っているが、ある程度仕方のない事なんだ。なんせ魔族は皆強い。数体が制御しようとしても抑え切れるような存在じゃないんだよ。私達がやっているのは精々個体数の管理ぐらいだ。残念なことにね……。」
正義の化身としても色々と苦労があるのだろう。彼女はいわば問題児ばかりの教室に放り込まれた優等生。口喧しく喚くことは出来ても、全てを管理することなど不可能なのだろう。
「じゃあ契約の件はどうなってる。お前らが人に契約を求める意味は何なんだ。」
「ほとんどは娯楽目的だね。私たちはそれぞれ個別の欲望を抱えている。私のように自分がその欲を満たす為に行動するものもいれば、人間がその欲を満たしているのを嘲笑うものもいる。人に契約を求めるのは後者のような存在だろう。」
「契約すると何が起こる。後お前らが煙となって人の体内に入る例のあれは何なんだ。」
「契約すると契約者のスキルが大幅に強化され、魔族側の意志で契約者を操る事が出来るようになる。煙となって体に入るのはその簡易版みたいなものだよ。契約は両者の合意がないと履行されないのに対し、煙で入った場合は人間側の行動次第で簡単に追い出される。その代わりスキルは強化されないし、場合によっては追い出されてしまうんだ。」
概ねガジュが想定していた通りの答えがジャスティスから返され、彼女への信頼が増していく。こいつがいれば、真相に辿り着けるかもしれない。そんな期待を胸に、ガジュは本題を投げかけていった。
「お前らの同胞の中に、人を操るような力の持ち主はいるのか。いるなら教えてくれ、俺達はそいつを追い求めてる。」
「パッと思いつくのは人との関係性を操作する恋人、人に悪き助言をする隠者ぐらいだろうか。単に操られた人間が魔族と契約しているというパターンもあるかもしれない。」
「あのハクアが今更魔族と契約したなんていう大きな話を隠しているとも思えないな……。恋人とやらがノアだとすれば、後は隠者とかいう奴か……?」
「自分で名前を上げたばかりだが、人を操るとなると隠者の説は薄いかもしれない。彼はあくまで助言をするだけ。強制力もないし、なんなら彼は今どこかの街でお偉いさんをやっているはずだ。彼の見た目はほぼ人と同じだからね。」
さらっとジャスティスの口から溢れた言葉に、ガジュ達人間一同は戦慄する。どこかの街のお偉いさんが魔族。実に恐ろしい話だが、今大事なのはそこではない。
ガジュ追放事件の犯人探し。
そこに意識を戻した時、ジャスティスは何かを思い出したような顔を浮かべていた。
「そういえば……もう一人いるな。魔族の居場所や行動はほとんど把握しているが、唯一数百年前からずっと消息不明の存在がいてね。その名も世界。魔族の祖とも言われる、全知全能の存在だ。」
「全知全能……?」
「あぁ。何をどうやっているのか知らないが、思った事を全て実現できる力の持ち主らしい。人を操るなんてのは、お手のものだろう。」
「そいつは……どこに居るんだ。」
「だから分からないと言ってるだろう。情報があるとすれば、試練の迷宮だ。彼、いや彼女なのだろうか。何にせよ世界が最後に目撃されたのはその場所だからね。」
ジャスティスの発言を聞き、ガジュの頭にあった点と点が線になっていく。
ハクアが試練の迷宮行きを提案していたのは、恐らくこれが理由だ。始祖の魔族たる世界の痕跡の一つでも見つけたのだろう。ジュノはジャスティス程魔族のいざこざに詳しくなさそうであったし、彼らが細かい事も言わず試練の迷宮行きだけを提案していたのはそれが理由で間違いない。
結局、やるべきことは変わっていない。
三人と一体は、静かに覚悟を決めていた。
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