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秋
実は計画進行中だったようです。
「実はね、あなたを誘拐した一味はその日のうちに捕まっててね、今王都にいるの。」
え、そうなの?
振り返ってアマンド様を見ると、彼が神妙な顔で頷いた。
「まだ罪を認めていないけど、実はその他にも余罪があるらしくて・・王都で危険な薬を売り捌いてた疑いがあるんですって。」
「薬・・!」
あの苦いチョコレートが頭に過ぎる。
「ああ、あなたの飲まされた鎮静薬とはまた別だから安心してね。」
「はあ。」
「その余罪を追求するためにも、まずはあなたを誘拐した罪を確定させることが大事なの。」
「・・私が顔を確認して、『この人に攫われました』って言えばいいですか?」
それならもう確認に行けるけど・・。
おばさまは首を横に振った。
「あなたじゃなくてアマンドが確認すれば済む話だから大丈夫よ。実はね、誘拐犯たちは悪い貴族と組んでその危険な薬を広めていたらしくって、どうせなら悪い貴族も炙り出したいってことで保安局から協力要請があったの。」
「保安局・・」
「平民じゃなくて伯爵令嬢を誘拐したわけだから、もし犯人だって確定できたら反逆罪も視野に入れて捜査ができるんですって。つまり、他に協力者がいなかったか、保安局も捜査権を持てて、もっと厳しい取り調べと捜査ができるのよ。そうなったら、誘拐犯達が悪い貴族を告白するかもしれないし、保安局が怪しいと思えば貴族でも捜査に従わないといけなくなる。つまり・・」
ニヤリ、とおばさまが笑う。
「悪い貴族達は今、気が気じゃないってこと。それで、保安局は悪い貴族を一掃するために罠を仕掛けたの。そのために、あなたは意識不明の重態、アマンドは憔悴しきって証言どころじゃないってことになってます。」
私こんなにピンピンしてるのに!?
「明日、あなたの意識が戻ったと王都に報せることになっているの。それで明後日、あなた達に確認してもらうために、王都からここまで、手薄な警備で犯人たちを連れてくるのよ。悪い貴族たちは邪魔しにくるでしょうね。なんなら、手っ取り早く犯人達を始末するかもしれないわ。実際は王国騎士団と保安局がガッチリ周りを固めてるから手出しできないけどね」
何の目的で拐われたのかとか、犯人たちが今どうなってるのかとか・・何だか怖くてこれまで聞けないでいた。
ドキドキしてきて、私は何となく、アマンド様に近づく。
横に並んでみたけど、何か違う。
「リア?」
うろうろして、彼の前に立ってみる。
すぐ背後にアマンド様がいると思うと、ようやく落ち着けた。
「その・・犯人たちじゃなくて、こっちが狙われることはありませんか?」
証言させないために私たちを消そうとするかもしれない。
この家にいれば危険はないと思っていたけれど、私がいることで、おばさまやこの家の人たちを危険に晒していたのでは?
外に散歩に行きたい、なんて気持ちは跡形もなく消えていた。
おばさまは私と私の後ろを交互に見ながら「あらあらまあまあ」と呟く。
「こちらは大丈夫よ。警備も固めてるし、西城の王宮騎士団もこの辺りを巡回してくれてるのよ。それに・・特に明後日は、こちらを狙うことは諦めるんじゃないかしら?」
ふふ、と笑うおばさまから目を離し、私は後ろを振り返った。
「アマンド様」
「ん?どうした?」
「さっきの・・取り消させてください」
「さっきの・・?」
「まだ、一緒にお部屋にいて欲しいです。その・・少し怖いから。」
呆れたのか、アマンド様は一瞬天を仰いでからギュッと抱きしめてきた。
「リア大丈夫だよ。俺がいるからね。」
コクン、と頷く私の背後からおばさまの声がする。
「あー認めちゃったわね、レイリアちゃん。見て、アマンドのあのいい笑顔。先が思いやられるわ。」
え、そうなの?
振り返ってアマンド様を見ると、彼が神妙な顔で頷いた。
「まだ罪を認めていないけど、実はその他にも余罪があるらしくて・・王都で危険な薬を売り捌いてた疑いがあるんですって。」
「薬・・!」
あの苦いチョコレートが頭に過ぎる。
「ああ、あなたの飲まされた鎮静薬とはまた別だから安心してね。」
「はあ。」
「その余罪を追求するためにも、まずはあなたを誘拐した罪を確定させることが大事なの。」
「・・私が顔を確認して、『この人に攫われました』って言えばいいですか?」
それならもう確認に行けるけど・・。
おばさまは首を横に振った。
「あなたじゃなくてアマンドが確認すれば済む話だから大丈夫よ。実はね、誘拐犯たちは悪い貴族と組んでその危険な薬を広めていたらしくって、どうせなら悪い貴族も炙り出したいってことで保安局から協力要請があったの。」
「保安局・・」
「平民じゃなくて伯爵令嬢を誘拐したわけだから、もし犯人だって確定できたら反逆罪も視野に入れて捜査ができるんですって。つまり、他に協力者がいなかったか、保安局も捜査権を持てて、もっと厳しい取り調べと捜査ができるのよ。そうなったら、誘拐犯達が悪い貴族を告白するかもしれないし、保安局が怪しいと思えば貴族でも捜査に従わないといけなくなる。つまり・・」
ニヤリ、とおばさまが笑う。
「悪い貴族達は今、気が気じゃないってこと。それで、保安局は悪い貴族を一掃するために罠を仕掛けたの。そのために、あなたは意識不明の重態、アマンドは憔悴しきって証言どころじゃないってことになってます。」
私こんなにピンピンしてるのに!?
「明日、あなたの意識が戻ったと王都に報せることになっているの。それで明後日、あなた達に確認してもらうために、王都からここまで、手薄な警備で犯人たちを連れてくるのよ。悪い貴族たちは邪魔しにくるでしょうね。なんなら、手っ取り早く犯人達を始末するかもしれないわ。実際は王国騎士団と保安局がガッチリ周りを固めてるから手出しできないけどね」
何の目的で拐われたのかとか、犯人たちが今どうなってるのかとか・・何だか怖くてこれまで聞けないでいた。
ドキドキしてきて、私は何となく、アマンド様に近づく。
横に並んでみたけど、何か違う。
「リア?」
うろうろして、彼の前に立ってみる。
すぐ背後にアマンド様がいると思うと、ようやく落ち着けた。
「その・・犯人たちじゃなくて、こっちが狙われることはありませんか?」
証言させないために私たちを消そうとするかもしれない。
この家にいれば危険はないと思っていたけれど、私がいることで、おばさまやこの家の人たちを危険に晒していたのでは?
外に散歩に行きたい、なんて気持ちは跡形もなく消えていた。
おばさまは私と私の後ろを交互に見ながら「あらあらまあまあ」と呟く。
「こちらは大丈夫よ。警備も固めてるし、西城の王宮騎士団もこの辺りを巡回してくれてるのよ。それに・・特に明後日は、こちらを狙うことは諦めるんじゃないかしら?」
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「まだ、一緒にお部屋にいて欲しいです。その・・少し怖いから。」
呆れたのか、アマンド様は一瞬天を仰いでからギュッと抱きしめてきた。
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コクン、と頷く私の背後からおばさまの声がする。
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