闇日記

maru.

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[3日目]

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 久しぶりに買い物に出かけた。

 …なんとなく買いたいものがあったから。


 私はある店へと向かった。


 そこは狭い路地を奥に進んだところにある、人が全然いない店。

 入口も薄汚れていて、私は好きだ。

 この落ち着いて過ごせる空気が特に。


────また君か。


 黒いカーテンをめくると、言葉通りの表情をしたお兄さんが出てきた。

 彼はこの店のマスターで、1人でこのカフェを経営している。

 しかし、私はカフェに来たわけじゃない。


 お兄さんに「いつものお願いします」と言うと、奥へと連れていかれた。


 奥の部屋には高い棚がホコリをかぶって積まれていて、その中には薬がたくさんある。

 それは「睡眠安定剤」だったりするわけで、いわゆる覚醒剤のようなものと同じなのかな…。


 自分の体を傷つけていると知るとあいつらが喜ぶらしく、それから薬ばかりを飲み続けるようになったんだよね。

 まぁ薬のことは結局今までバレたことないけど。


 薬を複数買って入口に向かうと、お兄さんが「薬の飲みすぎは注意ね」なんて言ってきた。

 彼自身が勧めたのにそれはおかしいな、と思いながら「気をつけます」とだけ返した。


 私は家に着いた瞬間、錠剤を何個も飲んだ。

 ただ気が楽になって眠くなって、布団にもぐった。


 家で薬を飲んでから寝てしまったみたいで、目が覚めた時には夜中だった。

 もっと飲んでたらこの日記を書けなくなってたところだった。
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