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第3章~大戦~
第11話 混沌――カオス。第2エンジン点火!!
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―――100年前
そこは『検索』の権能により生物の反応が確認されたレイが『顕現』すとことがなかった星。
その星は恒星の光も届かない距離にあり、常に闇に覆われていた。しかし、そのような星でもマナの保有量は他の星よりも比べ物にならない程の量であった。そしてその豊富なマナは、星の各地にマナ溜まりと呼ばれるマナの溜まり場を形成していた。
今そこに一つの魂が吸い込まれるように入って行く。すると、しばらくの後マナ溜まりの中から一体のマナ生命体が誕生した。そのマナ生命体は常闇であるこの星の環境に適応したためか、淡く黒色に発光していた。
このマナ生命体の名を便宜上ブラックと名付けよう。
ブラックは誕生してすぐに星の上を徘徊するように飛び回り始めた。その様子は仲間を求めてのものであるようにも、はたまた別の何かを求めてのものであるようにも見えた。
どれくらい星の上を飛び回っただろうか、ブラックはついに念願のものを見つけた。
それは、ブラック自身と同じ、淡く黒色に発光するマナ生命体であった。ついに念願のものを見つけたブラックは、はやる気持ちを押さえながらマナ生命体にゆっくりと近づく。すると、マナ生命体の方もブラックに気が付いたのかマナ生命体の方からブラックに近づいて行き、同じマナ生命体を見つけた喜びを示すため、踊るように宙を舞い、喜びの気持ちを表す念話をブラックに飛ばし、ブラックも自身との喜びの気持ちを行動で表した。
ガブリ。ブラックの行動に伴う擬音。その行動の後、ブラックの前にいたマナ生命体の体の半分が消失していた。
マナ生命体は半狂乱に陥った。仲間を見つけて喜んでいたら、体の半分が消失していたのだ半狂乱に陥るのも無理はない。
ちなみに、マナ生命体の体には痛覚という危険信号を発する機能は存在しない。しかし、その代わりに喪失感や不快感といった形でその機能を代用している。
体の約半分を消失するという異常事態に、マナ生命体はわけのわからないまま仲間であるブラックに助けを求める。しかし、ブラックはなにも語らない。そういえば、ブラックと出会ってから今に至るまで、彼からは一度たりとも念話が送られてきていない。その時、マナ生命体は気付いた。自身の体の消失の原因が誰にあるのか。ブラックに体を喰われたのだと。
そこまで待っていたのか、その時になってようやくブラックからの念話がマナ生命体に送られてきた。
送られてきた内容は、喜び、充足、渇望など様々な感情が波濤の如く送られてくる。しかし、その中で一貫して送られ続ける感情があった。それは愉悦。ブラックは今のマナ生命体の状態を愉しみ、悦に入っていた。
最早マナ生命体に、その場から逃げ去る力など残っていない。それを知ってか知らずか、いや、知っているのであろう。ブラックはゆっくりとマナ生命体を補食し始めた。マナ生命体は自身の身が喰われていくことに恐怖し、少しでもその場から逃れようと必死に身をよじる。
しかし、その行動はブラックをただ、ただ悦ばせ、終にその命果てるまで、ブラックは悦び続けるのであった。
ブラックがマナ生命体の全てを食らい尽くしたところで、ブラックの体に異変が起こる。突然の目眩と嘔吐感、特に嘔吐感を強く感じた。それは同種の生命体を食らったことへの罰なのか、ブラックは嘔吐感に耐えきれずその身から何かを吐き出した。それは淡く青白い光を放つ玉――魂であった。
ブラックは初めて魂を見て思う。これが先ほどの不快感の原因だと、本能も告げている。これは食べてはいけないものだと。
そう結論付けたブラックは、魂をその場に捨て置き徘徊を再開する。
次なる獲物を求めて。
―――90年前
あれから10年が経過した。あの暗い星は所々姿を変え、地表のあちらこちらに何かで削られたような跡が残されていた。
その犯人はご想像のとおり、ブラックである。
ブラックが狩りの際に逃げる獲物を追い立てるため、もしくは逃げる力を削ぐため、時には自身の力を誇示するため、それらのために付けられた傷。それがこの星の地表がに存在する痕跡の正体であった。
ブラックは見つけた獲物は片端から喰らっていった。そのため、ブラックのマナ保有量は他の個体よりもはるかに多く、それに応じて体もずいぶんと大きくなっていた。
ブラックがまた一体のマナ生命体を喰らった。その様子は、幼子が小さな豆菓子を一口で喰らうように、あっさりとしたものであった――いや、違うブラックは自身の体の中に獲物を取り込むと、飴玉を舐めるように体内で獲物を転がし、徐々に徐々にと、溶かしながら喰らっていたのだ。勿論、中の獲物の意識は残っている。残っていなければ愉しくない。
ブラックは意識のある獲物をなぶりながら喰らうことに最高の愉しさを見出だし、自身の力に酔いしれていた。
そして中の獲物に意識がなくなると、喰らった獲物に対する興味をなくし、これまた幼子が口にいれた飴玉を砕き食べるように、体内のマナ生命体だったものを砕き喰らう。そしていつものように体内に残った魂を吐き出し、ふよふよと何処かへ飛んでいく魂をボンヤリと見送った。
ブラックは考える。ここの獲物は粗方喰らい尽くした。感覚で解る、これ以上いくら探そうともこの星に獲物はいないと。
――ならばどうする。ここを出るしかない、ここを出て獲物を探しに行こう。そうしよう
ブラックはそう決断すると宇宙を目指して飛び立つ。
次なる獲物を求めて。
そこは『検索』の権能により生物の反応が確認されたレイが『顕現』すとことがなかった星。
その星は恒星の光も届かない距離にあり、常に闇に覆われていた。しかし、そのような星でもマナの保有量は他の星よりも比べ物にならない程の量であった。そしてその豊富なマナは、星の各地にマナ溜まりと呼ばれるマナの溜まり場を形成していた。
今そこに一つの魂が吸い込まれるように入って行く。すると、しばらくの後マナ溜まりの中から一体のマナ生命体が誕生した。そのマナ生命体は常闇であるこの星の環境に適応したためか、淡く黒色に発光していた。
このマナ生命体の名を便宜上ブラックと名付けよう。
ブラックは誕生してすぐに星の上を徘徊するように飛び回り始めた。その様子は仲間を求めてのものであるようにも、はたまた別の何かを求めてのものであるようにも見えた。
どれくらい星の上を飛び回っただろうか、ブラックはついに念願のものを見つけた。
それは、ブラック自身と同じ、淡く黒色に発光するマナ生命体であった。ついに念願のものを見つけたブラックは、はやる気持ちを押さえながらマナ生命体にゆっくりと近づく。すると、マナ生命体の方もブラックに気が付いたのかマナ生命体の方からブラックに近づいて行き、同じマナ生命体を見つけた喜びを示すため、踊るように宙を舞い、喜びの気持ちを表す念話をブラックに飛ばし、ブラックも自身との喜びの気持ちを行動で表した。
ガブリ。ブラックの行動に伴う擬音。その行動の後、ブラックの前にいたマナ生命体の体の半分が消失していた。
マナ生命体は半狂乱に陥った。仲間を見つけて喜んでいたら、体の半分が消失していたのだ半狂乱に陥るのも無理はない。
ちなみに、マナ生命体の体には痛覚という危険信号を発する機能は存在しない。しかし、その代わりに喪失感や不快感といった形でその機能を代用している。
体の約半分を消失するという異常事態に、マナ生命体はわけのわからないまま仲間であるブラックに助けを求める。しかし、ブラックはなにも語らない。そういえば、ブラックと出会ってから今に至るまで、彼からは一度たりとも念話が送られてきていない。その時、マナ生命体は気付いた。自身の体の消失の原因が誰にあるのか。ブラックに体を喰われたのだと。
そこまで待っていたのか、その時になってようやくブラックからの念話がマナ生命体に送られてきた。
送られてきた内容は、喜び、充足、渇望など様々な感情が波濤の如く送られてくる。しかし、その中で一貫して送られ続ける感情があった。それは愉悦。ブラックは今のマナ生命体の状態を愉しみ、悦に入っていた。
最早マナ生命体に、その場から逃げ去る力など残っていない。それを知ってか知らずか、いや、知っているのであろう。ブラックはゆっくりとマナ生命体を補食し始めた。マナ生命体は自身の身が喰われていくことに恐怖し、少しでもその場から逃れようと必死に身をよじる。
しかし、その行動はブラックをただ、ただ悦ばせ、終にその命果てるまで、ブラックは悦び続けるのであった。
ブラックがマナ生命体の全てを食らい尽くしたところで、ブラックの体に異変が起こる。突然の目眩と嘔吐感、特に嘔吐感を強く感じた。それは同種の生命体を食らったことへの罰なのか、ブラックは嘔吐感に耐えきれずその身から何かを吐き出した。それは淡く青白い光を放つ玉――魂であった。
ブラックは初めて魂を見て思う。これが先ほどの不快感の原因だと、本能も告げている。これは食べてはいけないものだと。
そう結論付けたブラックは、魂をその場に捨て置き徘徊を再開する。
次なる獲物を求めて。
―――90年前
あれから10年が経過した。あの暗い星は所々姿を変え、地表のあちらこちらに何かで削られたような跡が残されていた。
その犯人はご想像のとおり、ブラックである。
ブラックが狩りの際に逃げる獲物を追い立てるため、もしくは逃げる力を削ぐため、時には自身の力を誇示するため、それらのために付けられた傷。それがこの星の地表がに存在する痕跡の正体であった。
ブラックは見つけた獲物は片端から喰らっていった。そのため、ブラックのマナ保有量は他の個体よりもはるかに多く、それに応じて体もずいぶんと大きくなっていた。
ブラックがまた一体のマナ生命体を喰らった。その様子は、幼子が小さな豆菓子を一口で喰らうように、あっさりとしたものであった――いや、違うブラックは自身の体の中に獲物を取り込むと、飴玉を舐めるように体内で獲物を転がし、徐々に徐々にと、溶かしながら喰らっていたのだ。勿論、中の獲物の意識は残っている。残っていなければ愉しくない。
ブラックは意識のある獲物をなぶりながら喰らうことに最高の愉しさを見出だし、自身の力に酔いしれていた。
そして中の獲物に意識がなくなると、喰らった獲物に対する興味をなくし、これまた幼子が口にいれた飴玉を砕き食べるように、体内のマナ生命体だったものを砕き喰らう。そしていつものように体内に残った魂を吐き出し、ふよふよと何処かへ飛んでいく魂をボンヤリと見送った。
ブラックは考える。ここの獲物は粗方喰らい尽くした。感覚で解る、これ以上いくら探そうともこの星に獲物はいないと。
――ならばどうする。ここを出るしかない、ここを出て獲物を探しに行こう。そうしよう
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