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第3章~大戦~
第18話 混沌3――他に良いタイトル思い付かなかったんや。
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開幕一発目の勝負は、『秩序』の軍勢に軍配が上がり、『混沌』の群れでは動揺が広がっていた。
それもそのはず、失敗した大投擲作戦はケイオス発案による開戦一発目の隠し球。この作戦が成功していたら『秩序』の軍勢に大打撃を与えていたはずであった。
しかし、その隠し球をたった一人の『秩序』が見事に打ち返し、敵に与えるはずのダメージがそのまま自分たちに反ってきたのだ、動揺が広がるのも無理からぬことであった。が、しかし、群れの頭であるケイオスは違った。
「うおおおお、ペイン!!マジかよあいつら、星を打ち返しやがった。そんでもって打ち返された星が今真横を掠めて行きやがった!!」
「はいはいボッスーは愉しくていいねー。あたしゃ胃が痛くなりそうだよ」
「あ?何でだよ?」
「ボッスー。一応自分の作戦が破られたんだよ。少しは悔しくないの?」
「何言ってんだペイン。予想外のことが起きたんだぜ!?予想外、つまるところそりゃ混沌だ。混沌は愉しまねぇと損だぜ!!」
ペインはそう言ったケイオスに呆れ半分、頼もしさ半分といった様子のため息をついた。
確かにケイオスほど混沌という在り方を体現した者はいない。
以前『混沌』の群れの戦力増強のために、ペインはケイオスと二人で『混沌』の他の群れのボスに、傘下に入るよう勧誘をしに行ったことがある。
その時、他の群れのボスは『混沌』の軍勢の傘下に入ることを拒みはしたが、「同盟なら受けてやる、自分の上に頭はいらない」と言ったのだ。その言葉にケイオスは『混沌』らしいとそのボスを気に入り、肩を組んで笑いあったのだ。しかし、次の瞬間ケイオスは他の群れのボスの頭を喰らっていた。「これなら頭が必要だろう?」と満面の笑みで嗤っていたのだ。
当然、その群れとの交渉は決裂。その時はケイオスの群れはそこまでの大きさではなかったため、相手の群れとの大抗争となったのだが、その時もケイオスは大いにはしゃぎまわり、場を引っ掻きまわしたのであった。
しかし、その時の抗争に勝利をおさめてから、ケイオスの群れの傘下に入りたいという者が急増。その理由は単純明快、ケイオスへの恐怖だ。皆、何をしでかすかわからないケイオスに恐怖し、近くにいればその被害を被らないですむのではないかと、ケイオスの群れに入ることを選んだのだ。
ケイオスはそんな奴らを嗤った。『混沌』の癖にケイオスに恐怖してやがると
兎に角、ケイオスはそういう奴なのだ。コントロールの出来ない狂犬。敵も味方も区別しない狂戦士。そういう奴が『混沌』の群れの頭なのだ。
ペインは笑う。だから自分はついて来てるのだと。ケイオスの言うとおり、先の決まった未来などクソ喰らえだと。
「だよねー、ところでボッスー、次の手。考えてんの?」
「あ、俺がそんなもん考えてると思ってんのか?」
悪びれた風もなくそう言うケイオス。しかし、ペインもそんなことは百も承知、
「んふふふふ、思ってない」
と笑って返す。
「つーわけでペイン、手前ぇが何か考えろ」
「全く、ボッスーはいつもとーとつ過ぎんだよね」
言ってペインは伝令役の獣を呼び出し、何やら命令する。
「なんだペイン、手前ぇなんか手を打ってやがったな」
伝令役との会話を終えたペインはニヤリと笑う。
「あたり前でしょボッスー。相手は勤勉クソ真面目が取り柄の『秩序』だよ。生兵法は大怪我のもとってね。ちゃんと考えてあるよ」
「そんで、どんな手なんだ?作戦名だけでも教えろよ」
ケイオスが愉しそうに訊き、ペインはない胸をえっへんと張り、
「一発逆転、将を射んと欲すればまず頭を狙え作戦だよ」
と自慢げに言うと、ペイン後方からマナで創られた花火がうち上がった。
―――『秩序』の軍勢指令部
「なんだぁ、ありゃあ」
ガヘリスは『混沌』の群れの方から上がった花火に反応する。
「ただの花火、と考えるのは早計だろうな」
ヴァリスが言う
「いくら相手が『混沌』だからってなぁ。獣だって頭使って狩りをするぅ。つーこたぁ」
「何らかの合図、と考えた方がいいな」
「つーことだぁ、気ぃ引き締めろよぉ!!」
ヴァリスが伝令に全軍に警戒するようにと命令し、ガヘリスは自身の周囲への警戒を強くする。何が起きても動じぬように。素早く対応できるようにと。
しかし、既に事は終盤に差し掛かっていた。ペインの言う、一発逆転将を射んと欲すればまず頭を狙え作戦とは、そのままの意味、つまり、管理者レイ・アカシャに暗殺者を差し向け、暗殺する。という作戦で、ペインの命のもと、ケイオスの眷属の中でも特に隠密行動に秀でた獣、マキリがその任についていた。
そして、マキリは既に『秩序』の軍勢の後方に潜伏し、ペインの合図を待っていた。
それもそのはず、失敗した大投擲作戦はケイオス発案による開戦一発目の隠し球。この作戦が成功していたら『秩序』の軍勢に大打撃を与えていたはずであった。
しかし、その隠し球をたった一人の『秩序』が見事に打ち返し、敵に与えるはずのダメージがそのまま自分たちに反ってきたのだ、動揺が広がるのも無理からぬことであった。が、しかし、群れの頭であるケイオスは違った。
「うおおおお、ペイン!!マジかよあいつら、星を打ち返しやがった。そんでもって打ち返された星が今真横を掠めて行きやがった!!」
「はいはいボッスーは愉しくていいねー。あたしゃ胃が痛くなりそうだよ」
「あ?何でだよ?」
「ボッスー。一応自分の作戦が破られたんだよ。少しは悔しくないの?」
「何言ってんだペイン。予想外のことが起きたんだぜ!?予想外、つまるところそりゃ混沌だ。混沌は愉しまねぇと損だぜ!!」
ペインはそう言ったケイオスに呆れ半分、頼もしさ半分といった様子のため息をついた。
確かにケイオスほど混沌という在り方を体現した者はいない。
以前『混沌』の群れの戦力増強のために、ペインはケイオスと二人で『混沌』の他の群れのボスに、傘下に入るよう勧誘をしに行ったことがある。
その時、他の群れのボスは『混沌』の軍勢の傘下に入ることを拒みはしたが、「同盟なら受けてやる、自分の上に頭はいらない」と言ったのだ。その言葉にケイオスは『混沌』らしいとそのボスを気に入り、肩を組んで笑いあったのだ。しかし、次の瞬間ケイオスは他の群れのボスの頭を喰らっていた。「これなら頭が必要だろう?」と満面の笑みで嗤っていたのだ。
当然、その群れとの交渉は決裂。その時はケイオスの群れはそこまでの大きさではなかったため、相手の群れとの大抗争となったのだが、その時もケイオスは大いにはしゃぎまわり、場を引っ掻きまわしたのであった。
しかし、その時の抗争に勝利をおさめてから、ケイオスの群れの傘下に入りたいという者が急増。その理由は単純明快、ケイオスへの恐怖だ。皆、何をしでかすかわからないケイオスに恐怖し、近くにいればその被害を被らないですむのではないかと、ケイオスの群れに入ることを選んだのだ。
ケイオスはそんな奴らを嗤った。『混沌』の癖にケイオスに恐怖してやがると
兎に角、ケイオスはそういう奴なのだ。コントロールの出来ない狂犬。敵も味方も区別しない狂戦士。そういう奴が『混沌』の群れの頭なのだ。
ペインは笑う。だから自分はついて来てるのだと。ケイオスの言うとおり、先の決まった未来などクソ喰らえだと。
「だよねー、ところでボッスー、次の手。考えてんの?」
「あ、俺がそんなもん考えてると思ってんのか?」
悪びれた風もなくそう言うケイオス。しかし、ペインもそんなことは百も承知、
「んふふふふ、思ってない」
と笑って返す。
「つーわけでペイン、手前ぇが何か考えろ」
「全く、ボッスーはいつもとーとつ過ぎんだよね」
言ってペインは伝令役の獣を呼び出し、何やら命令する。
「なんだペイン、手前ぇなんか手を打ってやがったな」
伝令役との会話を終えたペインはニヤリと笑う。
「あたり前でしょボッスー。相手は勤勉クソ真面目が取り柄の『秩序』だよ。生兵法は大怪我のもとってね。ちゃんと考えてあるよ」
「そんで、どんな手なんだ?作戦名だけでも教えろよ」
ケイオスが愉しそうに訊き、ペインはない胸をえっへんと張り、
「一発逆転、将を射んと欲すればまず頭を狙え作戦だよ」
と自慢げに言うと、ペイン後方からマナで創られた花火がうち上がった。
―――『秩序』の軍勢指令部
「なんだぁ、ありゃあ」
ガヘリスは『混沌』の群れの方から上がった花火に反応する。
「ただの花火、と考えるのは早計だろうな」
ヴァリスが言う
「いくら相手が『混沌』だからってなぁ。獣だって頭使って狩りをするぅ。つーこたぁ」
「何らかの合図、と考えた方がいいな」
「つーことだぁ、気ぃ引き締めろよぉ!!」
ヴァリスが伝令に全軍に警戒するようにと命令し、ガヘリスは自身の周囲への警戒を強くする。何が起きても動じぬように。素早く対応できるようにと。
しかし、既に事は終盤に差し掛かっていた。ペインの言う、一発逆転将を射んと欲すればまず頭を狙え作戦とは、そのままの意味、つまり、管理者レイ・アカシャに暗殺者を差し向け、暗殺する。という作戦で、ペインの命のもと、ケイオスの眷属の中でも特に隠密行動に秀でた獣、マキリがその任についていた。
そして、マキリは既に『秩序』の軍勢の後方に潜伏し、ペインの合図を待っていた。
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