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第3章~大戦~
第21話 戦士長ーーメルリリスって名前かなり好き
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――なんだこいつは
それがメルリリスがケイオスに抱いた最初の感想であった。
先程受け止めた一撃の威力もさることながら、個体としてのマナ保有量の底が見えない。レイの言ではマナ生命体は600前に誕生した生命だ。魂の特性上、マナは多くとも600年の量のはず、『秩序』に所属する兵たちは、レイの教えによって経年で取得出来るマナよりも多くのマナを保有しているが、しかし、この獣がその教えを知っていると仮定したとしても異常な量のマナを保有している。
「あんた、いったいどれだけの同族を喰ったのよ」
メルリリスが率直に訊く。すると、ケイオスはつまらないことを訊くなといった風に、
「あ?知らねぇよそんなもん。エサなんて喰えて愉しけりゃそれでよし。いちいち数なんて数え―――おわ!?」
メルリリスによる惑星砕きの一撃。しかしそれはケイオスを黙らせるためのテレフォンパンチ。たとえ不意打ちであろうと避けようと思えば避けられる一撃。案の定、ケイオスは驚きながらも避けて見せる。
「いきなり何すんだ手前ぇ!」
ケイオスがそう言うと、メルリリスはケイオスに惑星砕きの先端を突きつける。メルリリスは感じたのだ。何を、ケイオスの底の見えないマナ保有量以上の何か、不自然で、歪な存在感を。
だから突きつけたのだ。それ以上近づくなと、自分に触れようとするな、と。
ケイオスは感じとる。こいつは今、自分に恐怖したと。ならばやることは一つ。
ピトリ
ケイオスが惑星砕きに触れた。瞬間、ケイオスとメルリリスの戦いの火蓋が切られた。
メルリリスはケイオスが惑星砕きに触れるや否や、惑星砕きを手元に引き寄せ両手持ち、即座に横殴りに惑星砕きを振るう。
対するケイオスは振るわれた惑星砕きによる一撃を前傾で避けて、そのままメルリリスの方へ疾走し、接近。マナを込めた右のボディーフックを繰り出した。
「おらぁ!!」
ケイオスの一撃はメルリリスの腹部を直撃。ケイオスは会心の一撃を確信する。が、
「へ?」
メルリリスに効いた様子はなし、殴った右手を掴まれる。
「ちょ、おい!」
ケイオスは全力で右手を引くが、全くもってびくともしない。すると、殴った右手を引かれて、ケイオスはガクリと前屈み、同時にメルリリスの膝蹴りがケイオスの腹部に突き刺さる。
「ぐえっ!!」
腹部に強烈な一撃を喰らったケイオスは、前屈みになり、強烈な不快感と痺れを感じて大きな隙をさらしてしまう。
「なん、だ……これぇ!?」
経験のない不快感に戸惑うケイオス。当然その隙をメルリリスは逃さない。
「どおっ、せいやああああああ!!」
怒号と共に放たれる惑星砕きによる必殺の一撃。その一撃はケイオスをこれ以上ないほど見事に捉え、振り抜かれた。
ケイオスはゴルフボールのように宇宙の彼方に飛んでいく。
「きゃははははは、だっせーボッスー吹っ飛ばされてやんの」
ペインは打ち飛ばされたケイオスを嗤う。
「あんた、あいつの仲間じゃないの?」
「仲間だよ、それが何か?」
「『混沌』ってのは仲間がやられてもそれを嗤う奴らなの?」
「うん、そだよ」
悪びれた様子もなくそう言うペインに、メルリリスは怒りを露にする。
「あんたたちにとって仲間ってのは何なわけ?」
言われてペインは胡座をかいて考え込む。そういや今の今まで考えてみたこともなかったと。
「ん~なんだろね~」
ペインの思考を放棄したような物言いに、メルリリスは怒りを通り越して唖然とし、やがて思い直す。『混沌』とはこういう奴らなのだと、こうだから『混沌』なのだと
「でもさ~」ペインが突然、前置いて、
「いいのあんた?」
そう訊いた。
「なにが?」
メルリリスはペインの言葉の意図がわからず聞き返す。すると、ペインはニヤリと意味深に嗤い「だって」と再度前置き、
「まだ…ボッス―との戦闘中、でしょ?」
言われてメルリリスは背後に気配を感じ、振り向こうとするが首に強い衝撃を感じ完全に振り向くことができなかった。
「な……んで」
お前がそこにいるんだ?そこにいたのはケイオスだった。しかも惑星砕きの一撃などなかったかのようにピンピンしている。
「なんでってお前ぇ、俺があの程度の攻撃でどうにかなると思ってたのかよ」
「な!?」
メルリリスはショックを受ける。無理もない、自身の最大最強の一撃がその程度呼ばわりされたのだから。
「まあ、あの膝蹴り?にはちょっとビビったけどな」
「ボッス―あの時ぐえっ!!って言ってたもんね、キャハハだっせー」
「うるせぇ!なら手前ぇも受けてみろってんだ」
ならばもう一発、メルリリスはマナを込めた右拳による一撃を放つも今度はあっさりとケイオスに受け止められてしまう。
「うわっ!!受け止めた手がビリビリしやがる。これってあれだよな、マナの性質変化ってやつ」
ケイオスの言う通り、ケイオスがメルリリスから喰らった膝蹴りには性質の変化した特殊なマナが込められていた。以前リンネがレイに説明した通り、マナには使用者の意思に呼応してその性質を変化させるという性質があり、またその変化できる性質に限りはない。故にメルリリスはケイオスに膝蹴りを喰らわせた際、強い痺れと不快感を感じるという性質を、マナに付与させていたのだ。
「それが……どうした」
メルリリスがケイオスを睨みながらそう言うと、ケイオスはニヤリと嗤い
「俺にもできるんだぜ、その性質変化ってやつ」
言ってケイオスはメルリリスに自身のマナを流し込む。もちろんとある性質を付与させたマナをだ。
「いやああああああ!」
すると、メルリリスが悲鳴をあげ苦悶の表情で苦しみだす。
「ははっ!苦しいだろ、これ侵蝕って名前つけたんだけどよ、その名前の通り俺のマナが対象のマナを侵蝕してって俺のマナになるってもんでよ。これ喰らったやつはすげえ苦しみだすんだわ、なんにも出来ねえくらいに」
ケイオスはメルリリスの苦悶の表情を見て嗤う。実に愉しそうに、悦に入って。
「でもよー、その無敵の侵蝕にも弱点があってな。一つはこうやって対象に直接触れていないといけねぇこと。そんでもう一つ、これが一番の弱点だな。」
言ってケイオスは一層笑みを深くする。
「相手が死ぬまですんげえ時間がかかるんだわ」
そう言うケイオスの表情は愉しみに満ちていた。今からお前を苦しみに苦しみぬかせて殺してやると、それが愉しくて愉しくてたまらないと。そういう表情に満ちていた。
メルリリスは想像を絶する苦しみの中、ケイオスに対する恐怖に抗おうと必死だった。ここで恐怖に負けてはならぬと、体は負けても、精神までは死んでも負けてはやらないと。メルリリスは地獄の苦しみの中でケイオスのことを嗤ってやった。しかし、
「いいね、いいね、いいよお前。最高に混沌だ!!」
ケイオスは混沌、予想も出来ない出来事を好む傾向にある。それに自身の都合の良し悪しは関係ない。それこそ思い通りにならないことなど最高の愉悦である。
ケイオスは右手に込めるマナの量をさらに増やす。メルリリスの精神は既に限界を迎えていた。
「そこまでです!!」
その声に安堵し、メルリリスは意識を手放した。
それがメルリリスがケイオスに抱いた最初の感想であった。
先程受け止めた一撃の威力もさることながら、個体としてのマナ保有量の底が見えない。レイの言ではマナ生命体は600前に誕生した生命だ。魂の特性上、マナは多くとも600年の量のはず、『秩序』に所属する兵たちは、レイの教えによって経年で取得出来るマナよりも多くのマナを保有しているが、しかし、この獣がその教えを知っていると仮定したとしても異常な量のマナを保有している。
「あんた、いったいどれだけの同族を喰ったのよ」
メルリリスが率直に訊く。すると、ケイオスはつまらないことを訊くなといった風に、
「あ?知らねぇよそんなもん。エサなんて喰えて愉しけりゃそれでよし。いちいち数なんて数え―――おわ!?」
メルリリスによる惑星砕きの一撃。しかしそれはケイオスを黙らせるためのテレフォンパンチ。たとえ不意打ちであろうと避けようと思えば避けられる一撃。案の定、ケイオスは驚きながらも避けて見せる。
「いきなり何すんだ手前ぇ!」
ケイオスがそう言うと、メルリリスはケイオスに惑星砕きの先端を突きつける。メルリリスは感じたのだ。何を、ケイオスの底の見えないマナ保有量以上の何か、不自然で、歪な存在感を。
だから突きつけたのだ。それ以上近づくなと、自分に触れようとするな、と。
ケイオスは感じとる。こいつは今、自分に恐怖したと。ならばやることは一つ。
ピトリ
ケイオスが惑星砕きに触れた。瞬間、ケイオスとメルリリスの戦いの火蓋が切られた。
メルリリスはケイオスが惑星砕きに触れるや否や、惑星砕きを手元に引き寄せ両手持ち、即座に横殴りに惑星砕きを振るう。
対するケイオスは振るわれた惑星砕きによる一撃を前傾で避けて、そのままメルリリスの方へ疾走し、接近。マナを込めた右のボディーフックを繰り出した。
「おらぁ!!」
ケイオスの一撃はメルリリスの腹部を直撃。ケイオスは会心の一撃を確信する。が、
「へ?」
メルリリスに効いた様子はなし、殴った右手を掴まれる。
「ちょ、おい!」
ケイオスは全力で右手を引くが、全くもってびくともしない。すると、殴った右手を引かれて、ケイオスはガクリと前屈み、同時にメルリリスの膝蹴りがケイオスの腹部に突き刺さる。
「ぐえっ!!」
腹部に強烈な一撃を喰らったケイオスは、前屈みになり、強烈な不快感と痺れを感じて大きな隙をさらしてしまう。
「なん、だ……これぇ!?」
経験のない不快感に戸惑うケイオス。当然その隙をメルリリスは逃さない。
「どおっ、せいやああああああ!!」
怒号と共に放たれる惑星砕きによる必殺の一撃。その一撃はケイオスをこれ以上ないほど見事に捉え、振り抜かれた。
ケイオスはゴルフボールのように宇宙の彼方に飛んでいく。
「きゃははははは、だっせーボッスー吹っ飛ばされてやんの」
ペインは打ち飛ばされたケイオスを嗤う。
「あんた、あいつの仲間じゃないの?」
「仲間だよ、それが何か?」
「『混沌』ってのは仲間がやられてもそれを嗤う奴らなの?」
「うん、そだよ」
悪びれた様子もなくそう言うペインに、メルリリスは怒りを露にする。
「あんたたちにとって仲間ってのは何なわけ?」
言われてペインは胡座をかいて考え込む。そういや今の今まで考えてみたこともなかったと。
「ん~なんだろね~」
ペインの思考を放棄したような物言いに、メルリリスは怒りを通り越して唖然とし、やがて思い直す。『混沌』とはこういう奴らなのだと、こうだから『混沌』なのだと
「でもさ~」ペインが突然、前置いて、
「いいのあんた?」
そう訊いた。
「なにが?」
メルリリスはペインの言葉の意図がわからず聞き返す。すると、ペインはニヤリと意味深に嗤い「だって」と再度前置き、
「まだ…ボッス―との戦闘中、でしょ?」
言われてメルリリスは背後に気配を感じ、振り向こうとするが首に強い衝撃を感じ完全に振り向くことができなかった。
「な……んで」
お前がそこにいるんだ?そこにいたのはケイオスだった。しかも惑星砕きの一撃などなかったかのようにピンピンしている。
「なんでってお前ぇ、俺があの程度の攻撃でどうにかなると思ってたのかよ」
「な!?」
メルリリスはショックを受ける。無理もない、自身の最大最強の一撃がその程度呼ばわりされたのだから。
「まあ、あの膝蹴り?にはちょっとビビったけどな」
「ボッス―あの時ぐえっ!!って言ってたもんね、キャハハだっせー」
「うるせぇ!なら手前ぇも受けてみろってんだ」
ならばもう一発、メルリリスはマナを込めた右拳による一撃を放つも今度はあっさりとケイオスに受け止められてしまう。
「うわっ!!受け止めた手がビリビリしやがる。これってあれだよな、マナの性質変化ってやつ」
ケイオスの言う通り、ケイオスがメルリリスから喰らった膝蹴りには性質の変化した特殊なマナが込められていた。以前リンネがレイに説明した通り、マナには使用者の意思に呼応してその性質を変化させるという性質があり、またその変化できる性質に限りはない。故にメルリリスはケイオスに膝蹴りを喰らわせた際、強い痺れと不快感を感じるという性質を、マナに付与させていたのだ。
「それが……どうした」
メルリリスがケイオスを睨みながらそう言うと、ケイオスはニヤリと嗤い
「俺にもできるんだぜ、その性質変化ってやつ」
言ってケイオスはメルリリスに自身のマナを流し込む。もちろんとある性質を付与させたマナをだ。
「いやああああああ!」
すると、メルリリスが悲鳴をあげ苦悶の表情で苦しみだす。
「ははっ!苦しいだろ、これ侵蝕って名前つけたんだけどよ、その名前の通り俺のマナが対象のマナを侵蝕してって俺のマナになるってもんでよ。これ喰らったやつはすげえ苦しみだすんだわ、なんにも出来ねえくらいに」
ケイオスはメルリリスの苦悶の表情を見て嗤う。実に愉しそうに、悦に入って。
「でもよー、その無敵の侵蝕にも弱点があってな。一つはこうやって対象に直接触れていないといけねぇこと。そんでもう一つ、これが一番の弱点だな。」
言ってケイオスは一層笑みを深くする。
「相手が死ぬまですんげえ時間がかかるんだわ」
そう言うケイオスの表情は愉しみに満ちていた。今からお前を苦しみに苦しみぬかせて殺してやると、それが愉しくて愉しくてたまらないと。そういう表情に満ちていた。
メルリリスは想像を絶する苦しみの中、ケイオスに対する恐怖に抗おうと必死だった。ここで恐怖に負けてはならぬと、体は負けても、精神までは死んでも負けてはやらないと。メルリリスは地獄の苦しみの中でケイオスのことを嗤ってやった。しかし、
「いいね、いいね、いいよお前。最高に混沌だ!!」
ケイオスは混沌、予想も出来ない出来事を好む傾向にある。それに自身の都合の良し悪しは関係ない。それこそ思い通りにならないことなど最高の愉悦である。
ケイオスは右手に込めるマナの量をさらに増やす。メルリリスの精神は既に限界を迎えていた。
「そこまでです!!」
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