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第11章~咎人~
第78話 圧勝――は気持ち良いけど、脳汁ドバーって程はない。
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ドルヘル王国の軍勢約3万がエクノルエの町の目前に迫る。すると、エクノルエの町の前に配置されていたエクノルエ軍の中からレイがアリアと共に前に出る。レイは緊張した面持ちで深呼吸をすると、拡声の魔法を使用してドルヘル王国軍に向かって口を開いた。
「ドルヘル王国軍の皆さん、僕の名前はレイ・アカシャあなた方の言うところの、この世界の創造主です。その創造主たる僕から一つ皆さんに提案があります。どうか、このまま兵を下げてドルヘル本国へ帰還しては頂けないでしょうか?僕は無駄な争いを――無駄な犠牲を良しとはしません。これは皆さんへの警告でもあります。どうか、どうかお願いいたします」
レイはそう言うと深々と一礼する。するとしばらくの沈黙が戦場を支配する。が、その支配は長くは続かない。ドルヘル軍の方から沈黙を破る嗤い声がチラホラと起き、やがてその嗤いドルヘル軍全体に波及する。その嗤いはレイのことを嘲り、馬鹿にする下卑た嗤いで、聞いていて気分の良いモノでは決してなかった。
故にアリアは前に出ようとするが、レイがそれを制する。嗤われてはいるがまだドルヘル側からの返答が返ってきてはいない。
レイは嗤われながらも黙って嗤われ続ける。
最初からこうなることはわかっていたのだ。ただほんの一握りの可能性に賭けただけ、レイは待ち続ける。ドルヘルからの返答を。するとドルヘル軍の中から返答代わりの一矢がレイに向かって放たれる。が、当然レイにそんなモノは通用しない。
放たれた一矢はレイに当たる直前にピタリとその動きを止め、そのまま逆再生のように同じ軌道をたどり、矢の射手の矢筒の中に戻って行く。
「今の矢があなた方の返答ですか?」
レイが拡声の魔法を使い問う。
すると今度はドルヘル軍からの号令が聞こえる。
「弓兵!!矢をつがえよ!!」
レイはその号令を聞き、短くため息をついた。
「放てー!!」
ドルヘル軍の号令により、無数の矢がエクノルエ軍めがけて放たれる。エクノルエ軍の兵士たちは放たれた矢に対応するために防御姿勢をとろうとするが、レイがその必要はないとエクノルエ軍の兵を制する。
そして次の瞬間、エクノルエ軍まで飛来してきていた矢が全て空中でピタリと止まり、地面に落ちてゆく。
その光景をドルヘル軍の兵士は唖然と見るばかり。
するとレイが
「アリア」
静かに冷たい声でアリアを呼ぶ。
「はい」
アリアも既にスイッチを入れていたのか、声音が冷たいものに変わっている。
「主の眷属たる貴女の力を見せなさい」
「はい」
普段のレイからは創造も出来ない言葉が出るが、アリアはそんなことなど気にした様子もなく自身は攻撃体勢をとる。
右手に銀槍ディーバを構え、左手は地面を掴み、身体強化魔法を自身にかけた後、全身をバネのように使い戦場の直上へ跳躍、数十メートルの飛翔を見せる。
その姿はドルヘル兵も口を開けて、ただただ呆然と見続ける。
そしてアリアは全力でディーバを投擲する。
投擲されたディーバはドルヘル軍に直撃すると大爆発が巻き起こり多くの兵を爆風により吹き飛ばす。
アリアの投擲したディーバは爆発の属性が付与されており、着弾と同時に爆発する投擲専用の武器に改造されていた。
そしてディーバの――魔力で創られた武器の最大の利点、それは自身の魔力が続く限り新たに武器を創り続けられるというものである。
つまり……アリアは一撃目のディーバを投擲した後も未だに空中に残り続け落下しながらも、次の目標を複数選定する。そして、空中において合計5本ものディーバを創り出し、ディーバの石突き部分を拳や蹴りにて打撃し、ディーバを次々と射出する。そしてそれらは、アリアの狙いどおりの場所に着弾新たな爆発が巻き起こる。
ドルヘル軍はアリアによる爆撃により阿鼻叫喚。戦列は乱れ逃げ出す兵士まで出る始末。
そんな敵軍を見て、エクノルエ軍を指揮していたトリオラは絶句。ドルヘル軍に同情さえもした。
アリアによる爆撃はそれ以降も続けられ、アリアが通算7度目の跳躍を行おうとしたその時、ドルヘル軍の指揮所から白旗が上がり、ドルヘル軍は降伏。エクノルエ軍の勝利が決まった。
この時のドルヘル軍の死者は2万5千人にのぼり、この戦争以降、アリアの規格外の強さが国内外問わず広く世界に知れ渡ることとなった。
「ドルヘル王国軍の皆さん、僕の名前はレイ・アカシャあなた方の言うところの、この世界の創造主です。その創造主たる僕から一つ皆さんに提案があります。どうか、このまま兵を下げてドルヘル本国へ帰還しては頂けないでしょうか?僕は無駄な争いを――無駄な犠牲を良しとはしません。これは皆さんへの警告でもあります。どうか、どうかお願いいたします」
レイはそう言うと深々と一礼する。するとしばらくの沈黙が戦場を支配する。が、その支配は長くは続かない。ドルヘル軍の方から沈黙を破る嗤い声がチラホラと起き、やがてその嗤いドルヘル軍全体に波及する。その嗤いはレイのことを嘲り、馬鹿にする下卑た嗤いで、聞いていて気分の良いモノでは決してなかった。
故にアリアは前に出ようとするが、レイがそれを制する。嗤われてはいるがまだドルヘル側からの返答が返ってきてはいない。
レイは嗤われながらも黙って嗤われ続ける。
最初からこうなることはわかっていたのだ。ただほんの一握りの可能性に賭けただけ、レイは待ち続ける。ドルヘルからの返答を。するとドルヘル軍の中から返答代わりの一矢がレイに向かって放たれる。が、当然レイにそんなモノは通用しない。
放たれた一矢はレイに当たる直前にピタリとその動きを止め、そのまま逆再生のように同じ軌道をたどり、矢の射手の矢筒の中に戻って行く。
「今の矢があなた方の返答ですか?」
レイが拡声の魔法を使い問う。
すると今度はドルヘル軍からの号令が聞こえる。
「弓兵!!矢をつがえよ!!」
レイはその号令を聞き、短くため息をついた。
「放てー!!」
ドルヘル軍の号令により、無数の矢がエクノルエ軍めがけて放たれる。エクノルエ軍の兵士たちは放たれた矢に対応するために防御姿勢をとろうとするが、レイがその必要はないとエクノルエ軍の兵を制する。
そして次の瞬間、エクノルエ軍まで飛来してきていた矢が全て空中でピタリと止まり、地面に落ちてゆく。
その光景をドルヘル軍の兵士は唖然と見るばかり。
するとレイが
「アリア」
静かに冷たい声でアリアを呼ぶ。
「はい」
アリアも既にスイッチを入れていたのか、声音が冷たいものに変わっている。
「主の眷属たる貴女の力を見せなさい」
「はい」
普段のレイからは創造も出来ない言葉が出るが、アリアはそんなことなど気にした様子もなく自身は攻撃体勢をとる。
右手に銀槍ディーバを構え、左手は地面を掴み、身体強化魔法を自身にかけた後、全身をバネのように使い戦場の直上へ跳躍、数十メートルの飛翔を見せる。
その姿はドルヘル兵も口を開けて、ただただ呆然と見続ける。
そしてアリアは全力でディーバを投擲する。
投擲されたディーバはドルヘル軍に直撃すると大爆発が巻き起こり多くの兵を爆風により吹き飛ばす。
アリアの投擲したディーバは爆発の属性が付与されており、着弾と同時に爆発する投擲専用の武器に改造されていた。
そしてディーバの――魔力で創られた武器の最大の利点、それは自身の魔力が続く限り新たに武器を創り続けられるというものである。
つまり……アリアは一撃目のディーバを投擲した後も未だに空中に残り続け落下しながらも、次の目標を複数選定する。そして、空中において合計5本ものディーバを創り出し、ディーバの石突き部分を拳や蹴りにて打撃し、ディーバを次々と射出する。そしてそれらは、アリアの狙いどおりの場所に着弾新たな爆発が巻き起こる。
ドルヘル軍はアリアによる爆撃により阿鼻叫喚。戦列は乱れ逃げ出す兵士まで出る始末。
そんな敵軍を見て、エクノルエ軍を指揮していたトリオラは絶句。ドルヘル軍に同情さえもした。
アリアによる爆撃はそれ以降も続けられ、アリアが通算7度目の跳躍を行おうとしたその時、ドルヘル軍の指揮所から白旗が上がり、ドルヘル軍は降伏。エクノルエ軍の勝利が決まった。
この時のドルヘル軍の死者は2万5千人にのぼり、この戦争以降、アリアの規格外の強さが国内外問わず広く世界に知れ渡ることとなった。
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