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第16話 いいから行って来い
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どうやってすばしっこい2匹をとっ捕まえたのか。それは簡単である。
「ケツ!」
「ふにゃぁ」
「ケツ!」
「ひぃ」
というわけである。便利な魔法を授かったものである。
「なんかこの話が始まってから、結界の中にいる時間のほうが長いモん」
「人権蹂躙でござる」
眷属に人権などない。
まずワンコロを結界ごと浴槽に沈め、その状態で結界解除しすかさず首根っこを押さえ込む。暴れるワンコロに委細かまわず、シャンプー(誰が置いていったのだろうね)でアワアワにする。これで観念したのか大人しくなった。
あとはわさわさと洗ってシャワー(誰が設置したのだろうね)で流して湯船に放り込む。
浴槽のヘリに前足と首を乗せて、呆けた顔でお湯に浸かっている。表情筋はないけどそう見えるのである。
「い、意外と良いものでござる」
ネコウサも同じように洗ったが、こっちは最後の最後まで抵抗した。しかし逃がしはしない。きっちり洗って同じように湯船に放り込んだら、ワンコロの隣で呆けている。並んだ姿がかわヨ。
「なんか負けた気がするモん。だけど……ほにゃぁ」
気がするじゃない、負けたんだっての。2匹とも短毛種のようで、すぐに排水口が詰まる心配はなさそうだ。抜け毛のシーズンでもないようだし。
そのあと俺もざんぶと浸かって同じようにいい湯だな時間を味わった。風呂から出ると大事なお仕事が待っている。
「では、会議を開く」
「なんなのだ、いきなりモん」
「確かにこのままでは良くないでござる」
「その通り。家は確保したが、食べ物がない」
「冷蔵庫があったモん?」
「長い間電源も入れずにほったらかしになっていた。つまり、そういうことだ」
「おえー」
「醤油とか塩などの調味料は大丈夫だが、パンらしきものとか、かつては小麦粉だったと思われる粉末などはカビカビになって」
「もう、もう分かったでござる。それでどうするでござる?」
「幸い電気だけはふんだんにあるし調理器具もある。使い方がいまいち分からんものもあるが、煮たり焼いたりはできるだろう」
「つまり、必要なのは素材でござるな」
「ふむふむ。ウサギとか捕まえればいいモん」
「その通り!」
「珍しく意見が合ったでござる」
「まあ、そのぐらいはお手伝いするモん」
「ということで、さっそく行って来い」
「モん?」
「どこへでござるか?」
「この外に決まってるだろうが。ワンコロは詳しいだろ? 食糧になりそうなものを捕まえて、血抜きして内臓とか処理して持ってこい」
「お主はどうするモん?」
「ここで待ってる」
「「ふぁぁぁぁ?!」」
こうして俺のスローなライフは幕を開けたのであった。
「ちょちょちょ、ちょっと待つモん! そういうときはお主が真っ先に行くものだモん」
「俺に狩りができるわけないだろが。舐めてんのか!」
「いや、そこは威張るところではないでござるが」
「獣でも魚でもなんでもいいから狩って来い。獲れなきゃ飯抜きだ」
「「ひょぇぇぇぇ」」
こうして俺のスローなライフは幕を開けたのであった。
「勝手に開けられても困るモん。2回言ってるし」
「あ、野菜もあったら採って来るようにな」
「はぁ!? そのぐらい自分で」
「俺に食べられるかどうかの判別が付くわけがないだろ」
「もう処置なしでござる」
「ダメダメご主人様だモん」
こうして俺のスローなライフは幕を開けいいから早く行って来い!!
「「へいっ!!!」」
「ケツ!」
「ふにゃぁ」
「ケツ!」
「ひぃ」
というわけである。便利な魔法を授かったものである。
「なんかこの話が始まってから、結界の中にいる時間のほうが長いモん」
「人権蹂躙でござる」
眷属に人権などない。
まずワンコロを結界ごと浴槽に沈め、その状態で結界解除しすかさず首根っこを押さえ込む。暴れるワンコロに委細かまわず、シャンプー(誰が置いていったのだろうね)でアワアワにする。これで観念したのか大人しくなった。
あとはわさわさと洗ってシャワー(誰が設置したのだろうね)で流して湯船に放り込む。
浴槽のヘリに前足と首を乗せて、呆けた顔でお湯に浸かっている。表情筋はないけどそう見えるのである。
「い、意外と良いものでござる」
ネコウサも同じように洗ったが、こっちは最後の最後まで抵抗した。しかし逃がしはしない。きっちり洗って同じように湯船に放り込んだら、ワンコロの隣で呆けている。並んだ姿がかわヨ。
「なんか負けた気がするモん。だけど……ほにゃぁ」
気がするじゃない、負けたんだっての。2匹とも短毛種のようで、すぐに排水口が詰まる心配はなさそうだ。抜け毛のシーズンでもないようだし。
そのあと俺もざんぶと浸かって同じようにいい湯だな時間を味わった。風呂から出ると大事なお仕事が待っている。
「では、会議を開く」
「なんなのだ、いきなりモん」
「確かにこのままでは良くないでござる」
「その通り。家は確保したが、食べ物がない」
「冷蔵庫があったモん?」
「長い間電源も入れずにほったらかしになっていた。つまり、そういうことだ」
「おえー」
「醤油とか塩などの調味料は大丈夫だが、パンらしきものとか、かつては小麦粉だったと思われる粉末などはカビカビになって」
「もう、もう分かったでござる。それでどうするでござる?」
「幸い電気だけはふんだんにあるし調理器具もある。使い方がいまいち分からんものもあるが、煮たり焼いたりはできるだろう」
「つまり、必要なのは素材でござるな」
「ふむふむ。ウサギとか捕まえればいいモん」
「その通り!」
「珍しく意見が合ったでござる」
「まあ、そのぐらいはお手伝いするモん」
「ということで、さっそく行って来い」
「モん?」
「どこへでござるか?」
「この外に決まってるだろうが。ワンコロは詳しいだろ? 食糧になりそうなものを捕まえて、血抜きして内臓とか処理して持ってこい」
「お主はどうするモん?」
「ここで待ってる」
「「ふぁぁぁぁ?!」」
こうして俺のスローなライフは幕を開けたのであった。
「ちょちょちょ、ちょっと待つモん! そういうときはお主が真っ先に行くものだモん」
「俺に狩りができるわけないだろが。舐めてんのか!」
「いや、そこは威張るところではないでござるが」
「獣でも魚でもなんでもいいから狩って来い。獲れなきゃ飯抜きだ」
「「ひょぇぇぇぇ」」
こうして俺のスローなライフは幕を開けたのであった。
「勝手に開けられても困るモん。2回言ってるし」
「あ、野菜もあったら採って来るようにな」
「はぁ!? そのぐらい自分で」
「俺に食べられるかどうかの判別が付くわけがないだろ」
「もう処置なしでござる」
「ダメダメご主人様だモん」
こうして俺のスローなライフは幕を開けいいから早く行って来い!!
「「へいっ!!!」」
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