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82 ツブラ無双
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戦場は混沌としていた。敵と味方がひしめき合い、戦況の把握もままならない。
「すげえ数だな。どっから湧いてきたんだ、こいつら」
俯瞰で見れればまた違うんだろうが、ここからだとゴブリンとオークが壁のように見える。
ここまで大規模な群れは見たことなかったし、それが王都のすぐ近くに現れたというのも驚きだった。
「ゆっくり考えてる暇はねえな。とりあえずこいつら何とかしねえと」
とは言え、乱戦の中では思うようには動けない。持ち味を出せない戦いは存外もどかしい。
「ねえ、コータロー」
「どした?」
「ゴブリンやオークって連携使ってたっけ?」
そんなわけーーと言いかけて、口をつぐむことになった。
本当に連携とってやがる。三匹一組になって冒険者一人にあたってきている。これだと正面と鍔迫り合いにでもなってしまったら、横か後ろから一撃食らってお陀仏だ。事実、それで何人もやられてる。
キングに率いられると強くなるってこういうことか。
逆にこっちはバラバラだ。元々討伐にあたっていた軍隊と冒険者の連携はまったくとれていない。このままじゃ数に押されて蹂躙されるだけだ。
起死回生の一手があるとすれば、キングを倒すしかないか……
いっつもこういうギャンブルしてるような気がするが、深くは考えないようにしよう。
一旦混戦を抜け、戦場を迂回するようにして奥を目指す。
やっぱりいた。取り巻きどもに比べて二周りほどでかい身体に、見るからにふてぶてしい態度。間違いなくあれがキングだろう。
前に戦った魔族より強いってことはないだろう。タイマンに持ち込めれば勝機はある。
ある、んだけど……
「あそこまで辿り着くのが難儀だな……」
戦場ど真ん中の混沌よりはマシだが、キングの周りには数十匹のオークがいる。
「ーーわたしの出番かしら」
「ツブラ!」
現れたのはツブラ他パーティのメンバーだった。俺たちと同じように駆り出されていたらしい。
「あそこなら味方を巻き込むことはなさそうね」
「確かに」
「じゃあ行くね」
人化を解いて本来の姿に戻ったツブラは、オークの群れに襲いかかった。
うわ、何だかオークが哀れに見える。
逃げ惑うオークを、ツブラは一方的に蹂躙した。そう、もはや戦いですらなかった。
「俺、あれと戦おうとしてたのか……」
知らないというのは怖いな。
「ツブラが味方で良かったわ」
全員が頷いた。
ものの数分でオークの群れは全滅した。ゴブリンの群れもすぐに後を追った。
「すげえ数だな。どっから湧いてきたんだ、こいつら」
俯瞰で見れればまた違うんだろうが、ここからだとゴブリンとオークが壁のように見える。
ここまで大規模な群れは見たことなかったし、それが王都のすぐ近くに現れたというのも驚きだった。
「ゆっくり考えてる暇はねえな。とりあえずこいつら何とかしねえと」
とは言え、乱戦の中では思うようには動けない。持ち味を出せない戦いは存外もどかしい。
「ねえ、コータロー」
「どした?」
「ゴブリンやオークって連携使ってたっけ?」
そんなわけーーと言いかけて、口をつぐむことになった。
本当に連携とってやがる。三匹一組になって冒険者一人にあたってきている。これだと正面と鍔迫り合いにでもなってしまったら、横か後ろから一撃食らってお陀仏だ。事実、それで何人もやられてる。
キングに率いられると強くなるってこういうことか。
逆にこっちはバラバラだ。元々討伐にあたっていた軍隊と冒険者の連携はまったくとれていない。このままじゃ数に押されて蹂躙されるだけだ。
起死回生の一手があるとすれば、キングを倒すしかないか……
いっつもこういうギャンブルしてるような気がするが、深くは考えないようにしよう。
一旦混戦を抜け、戦場を迂回するようにして奥を目指す。
やっぱりいた。取り巻きどもに比べて二周りほどでかい身体に、見るからにふてぶてしい態度。間違いなくあれがキングだろう。
前に戦った魔族より強いってことはないだろう。タイマンに持ち込めれば勝機はある。
ある、んだけど……
「あそこまで辿り着くのが難儀だな……」
戦場ど真ん中の混沌よりはマシだが、キングの周りには数十匹のオークがいる。
「ーーわたしの出番かしら」
「ツブラ!」
現れたのはツブラ他パーティのメンバーだった。俺たちと同じように駆り出されていたらしい。
「あそこなら味方を巻き込むことはなさそうね」
「確かに」
「じゃあ行くね」
人化を解いて本来の姿に戻ったツブラは、オークの群れに襲いかかった。
うわ、何だかオークが哀れに見える。
逃げ惑うオークを、ツブラは一方的に蹂躙した。そう、もはや戦いですらなかった。
「俺、あれと戦おうとしてたのか……」
知らないというのは怖いな。
「ツブラが味方で良かったわ」
全員が頷いた。
ものの数分でオークの群れは全滅した。ゴブリンの群れもすぐに後を追った。
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○○○
旧版を基に再編集しています。
第二章(16話付近)以降、完全オリジナルとなります。
旧版に関しては、8月1日に削除予定なのでご注意ください。
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