7 / 13
第6話「王都に迫る影と、聖女の嘘」
しおりを挟む
私が辺境で仲間たちと穏やかな日々を送っている頃、遠く離れた王都では、静かに、しかし確実に異変が進行していた。
その発端は、些細なことだった。王宮の庭園に植えられた花々が、季節を問わずに枯れ始めたのだ。最初は誰も気に留めていなかったが、やがてその現象は王都中の畑や農園にまで広がっていった。
作物は育たず、収穫量は激減。市場から野菜や穀物が姿を消し始め、食料品の価格は日に日に高騰していく。
「どうなっているのだ! 原因はまだ分からんのか!」
王城の玉座の間で、国王が苛立たしげに声を張り上げる。しかし、集まった大臣たちは誰一人として明確な答えを出せないでいた。
そんな中、玉座の隣に立つ王太子のアルフォンスが、そっと隣の聖女リナに視線を送る。
「リナ、君の力で何とかならないのか?」
「……はい、アルフォンス様。わたくしの聖なる力で、大地を癒やしてみせます」
リナは健気に頷くと、中庭に出て祈りを捧げ始めた。彼女の体から淡い光が放たれ、地面に吸い込まれていく。すると、枯れかけていた草木が、みるみるうちに生気を取り戻していくように見えた。
「おお、さすがは聖女様!」
「これで王国は救われる!」
大臣たちは安堵の声を上げる。アルフォンスも満足げに頷き、リナを優しく抱きしめた。
「ありがとう、リナ。君こそが、この国の希望だ」
「いいえ、アルフォンス様のお役に立てるなら……」
しかし、それは一時しのぎのまやかしに過ぎなかった。リナが力を注いだ植物は、数日も経たないうちに以前よりも酷い状態で枯れ果ててしまう。まるで、残っていた生命力を全て吸い取られたかのように。
リナの「聖なる力」は、大地を癒やすものではなかった。正確には、周囲の大地の生命力を無理やり集め、特定の場所に注ぎ込むだけの力。その結果、力を注がれた場所は一時的に活性化するが、力を吸い取られた周辺の大地は、急速に死んでいくのだ。
彼女が王都に来てからというもの、豊作を願うという名目で、国内の様々な土地でその力を使ってきた。そのツケが、今になって王国全体を蝕み始めていた。
だが、アルフォンスもリナも、その根本的な原因には気づいていない。いや、気づこうとしていなかった。
食糧難はますます深刻化し、民衆の不満は高まっていく。さらに追い打ちをかけるように、王都で原因不明の病が流行り始めた。
最初は軽い咳や倦怠感といった症状だが、次第に悪化し、高熱にうなされ、衰弱していく。栄養不足の民衆は、病への抵抗力もなく、次々と倒れていった。
リナは病人を癒やそうと祈りを捧げるが、効果はない。それどころか、彼女の祈りを受けた者ほど、症状が悪化する始末だった。
「なぜだ……なぜなのだ!」
アルフォンスは自室で頭を抱えていた。愛するリナの力は万能のはずだった。彼女がいれば、国は安泰だと信じていた。それなのに、事態は悪化する一方だ。
「アルフォンス様、お気を確かに……」
「うるさい! 何とかしろと言っているんだ!」
リナの慰めの言葉にも、アルフォンスは苛立ちをぶつける。彼の理想通りにいかない現実が、彼のプライドをひどく傷つけていた。
そんな時、一人の側近が恐る恐る進言した。
「殿下……一つ、気になる噂が」
「なんだ!」
「北の辺境地が、今、大変な活況を見せているとのこと。かつては不毛の地と呼ばれていた場所が、今では『聖樹の村』と呼ばれ、そこで採れる作物は万病に効くと評判だそうで……」
「辺境だと……?」
アルフォンスの脳裏に、忌々しい記憶が蘇る。彼が追放した、元婚約者の顔。
「その村を開拓したのは、まさか……」
「はっ。追放された、アリア・フォン・クライネルト様だと……」
側近の言葉に、アルフォンスはギリッと歯を食いしばった。あの女が? 追放した悪役令嬢が、辺境で成功しているだと?
信じがたい話だった。だが、今の王都の惨状を前にしては、どんな僅かな可能性にもすがりつきたくなる。
「……その噂、詳しく調べろ。もし本当なら、利用価値があるかもしれん」
アルフォンスの瞳に、再び傲慢な光が宿った。彼は、アリアが育てた作物も、彼女が築き上げた村も、全て自分のものにできると考えていた。
彼女は追放された罪人だ。王太子である自分が命令すれば、大人しく全てを差し出すに決まっている。
そう信じて疑わなかった。自分が犯した過ちの大きさに気づくこともなく、彼は破滅への道を突き進んでいく。
一方、聖女リナもまた、側近たちの会話を盗み聞きしていた。
(アリアですって……? あの女が、私よりすごい力を持っているっていうの?)
彼女の胸に、どす黒い嫉妬の炎が燃え上がる。自分が手に入れたはずの地位と名声。それを、追放したはずの女に脅かされるなど、断じて許せることではなかった。
王都に渦巻く絶望と嫉妬は、やがて辺境の小さな村に、その牙を向けることになる。穏やかだったアリアの日常に、嵐が近づいていた。
その発端は、些細なことだった。王宮の庭園に植えられた花々が、季節を問わずに枯れ始めたのだ。最初は誰も気に留めていなかったが、やがてその現象は王都中の畑や農園にまで広がっていった。
作物は育たず、収穫量は激減。市場から野菜や穀物が姿を消し始め、食料品の価格は日に日に高騰していく。
「どうなっているのだ! 原因はまだ分からんのか!」
王城の玉座の間で、国王が苛立たしげに声を張り上げる。しかし、集まった大臣たちは誰一人として明確な答えを出せないでいた。
そんな中、玉座の隣に立つ王太子のアルフォンスが、そっと隣の聖女リナに視線を送る。
「リナ、君の力で何とかならないのか?」
「……はい、アルフォンス様。わたくしの聖なる力で、大地を癒やしてみせます」
リナは健気に頷くと、中庭に出て祈りを捧げ始めた。彼女の体から淡い光が放たれ、地面に吸い込まれていく。すると、枯れかけていた草木が、みるみるうちに生気を取り戻していくように見えた。
「おお、さすがは聖女様!」
「これで王国は救われる!」
大臣たちは安堵の声を上げる。アルフォンスも満足げに頷き、リナを優しく抱きしめた。
「ありがとう、リナ。君こそが、この国の希望だ」
「いいえ、アルフォンス様のお役に立てるなら……」
しかし、それは一時しのぎのまやかしに過ぎなかった。リナが力を注いだ植物は、数日も経たないうちに以前よりも酷い状態で枯れ果ててしまう。まるで、残っていた生命力を全て吸い取られたかのように。
リナの「聖なる力」は、大地を癒やすものではなかった。正確には、周囲の大地の生命力を無理やり集め、特定の場所に注ぎ込むだけの力。その結果、力を注がれた場所は一時的に活性化するが、力を吸い取られた周辺の大地は、急速に死んでいくのだ。
彼女が王都に来てからというもの、豊作を願うという名目で、国内の様々な土地でその力を使ってきた。そのツケが、今になって王国全体を蝕み始めていた。
だが、アルフォンスもリナも、その根本的な原因には気づいていない。いや、気づこうとしていなかった。
食糧難はますます深刻化し、民衆の不満は高まっていく。さらに追い打ちをかけるように、王都で原因不明の病が流行り始めた。
最初は軽い咳や倦怠感といった症状だが、次第に悪化し、高熱にうなされ、衰弱していく。栄養不足の民衆は、病への抵抗力もなく、次々と倒れていった。
リナは病人を癒やそうと祈りを捧げるが、効果はない。それどころか、彼女の祈りを受けた者ほど、症状が悪化する始末だった。
「なぜだ……なぜなのだ!」
アルフォンスは自室で頭を抱えていた。愛するリナの力は万能のはずだった。彼女がいれば、国は安泰だと信じていた。それなのに、事態は悪化する一方だ。
「アルフォンス様、お気を確かに……」
「うるさい! 何とかしろと言っているんだ!」
リナの慰めの言葉にも、アルフォンスは苛立ちをぶつける。彼の理想通りにいかない現実が、彼のプライドをひどく傷つけていた。
そんな時、一人の側近が恐る恐る進言した。
「殿下……一つ、気になる噂が」
「なんだ!」
「北の辺境地が、今、大変な活況を見せているとのこと。かつては不毛の地と呼ばれていた場所が、今では『聖樹の村』と呼ばれ、そこで採れる作物は万病に効くと評判だそうで……」
「辺境だと……?」
アルフォンスの脳裏に、忌々しい記憶が蘇る。彼が追放した、元婚約者の顔。
「その村を開拓したのは、まさか……」
「はっ。追放された、アリア・フォン・クライネルト様だと……」
側近の言葉に、アルフォンスはギリッと歯を食いしばった。あの女が? 追放した悪役令嬢が、辺境で成功しているだと?
信じがたい話だった。だが、今の王都の惨状を前にしては、どんな僅かな可能性にもすがりつきたくなる。
「……その噂、詳しく調べろ。もし本当なら、利用価値があるかもしれん」
アルフォンスの瞳に、再び傲慢な光が宿った。彼は、アリアが育てた作物も、彼女が築き上げた村も、全て自分のものにできると考えていた。
彼女は追放された罪人だ。王太子である自分が命令すれば、大人しく全てを差し出すに決まっている。
そう信じて疑わなかった。自分が犯した過ちの大きさに気づくこともなく、彼は破滅への道を突き進んでいく。
一方、聖女リナもまた、側近たちの会話を盗み聞きしていた。
(アリアですって……? あの女が、私よりすごい力を持っているっていうの?)
彼女の胸に、どす黒い嫉妬の炎が燃え上がる。自分が手に入れたはずの地位と名声。それを、追放したはずの女に脅かされるなど、断じて許せることではなかった。
王都に渦巻く絶望と嫉妬は、やがて辺境の小さな村に、その牙を向けることになる。穏やかだったアリアの日常に、嵐が近づいていた。
11
あなたにおすすめの小説
【完結】悪役令嬢は婚約破棄されたら自由になりました
きゅちゃん
ファンタジー
王子に婚約破棄されたセラフィーナは、前世の記憶を取り戻し、自分がゲーム世界の悪役令嬢になっていると気づく。破滅を避けるため辺境領地へ帰還すると、そこで待ち受けるのは財政難と魔物の脅威...。高純度の魔石を発見したセラフィーナは、商売で領地を立て直し始める。しかし王都から冤罪で訴えられる危機に陥るが...悪役令嬢が自由を手に入れ、新しい人生を切り開く物語。
一級魔法使いになれなかったので特級厨師になりました
しおしお
恋愛
魔法学院次席卒業のシャーリー・ドットは、
「一級魔法使いになれなかった」という理由だけで婚約破棄された。
――だが本当の理由は、ただの“うっかり”。
試験会場を間違え、隣の建物で行われていた
特級厨師試験に合格してしまったのだ。
気づけばシャーリーは、王宮からスカウトされるほどの
“超一流料理人”となり、国王の胃袋をがっちり掴む存在に。
一方、学院首席で一級魔法使いとなった
ナターシャ・キンスキーは、大活躍しているはずなのに――
「なんで料理で一番になってるのよ!?
あの女、魔法より料理の方が強くない!?」
すれ違い、逃げ回り、勘違いし続けるナターシャと、
天然すぎて誤解が絶えないシャーリー。
そんな二人が、魔王軍の襲撃、国家危機、王宮騒動を通じて、
少しずつ距離を縮めていく。
魔法で国を守る最強魔術師。
料理で国を救う特級厨師。
――これは、“敵でもライバルでもない二人”が、
ようやく互いを認め、本当の友情を築いていく物語。
すれ違いコメディ×料理魔法×ダブルヒロイン友情譚!
笑って、癒されて、最後は心が温かくなる王宮ラノベ、開幕です。
完璧すぎると言われ婚約破棄された令嬢、冷徹公爵と白い結婚したら選ばれ続けました
鷹 綾
恋愛
「君は完璧すぎて、可愛げがない」
その理不尽な理由で、王都の名門令嬢エリーカは婚約を破棄された。
努力も実績も、すべてを否定された――はずだった。
だが彼女は、嘆かなかった。
なぜなら婚約破棄は、自由の始まりだったから。
行き場を失ったエリーカを迎え入れたのは、
“冷徹”と噂される隣国の公爵アンクレイブ。
条件はただ一つ――白い結婚。
感情を交えない、合理的な契約。
それが最善のはずだった。
しかし、エリーカの有能さは次第に国を変え、
彼女自身もまた「役割」ではなく「選択」で生きるようになる。
気づけば、冷徹だった公爵は彼女を誰よりも尊重し、
誰よりも守り、誰よりも――選び続けていた。
一方、彼女を捨てた元婚約者と王都は、
エリーカを失ったことで、静かに崩れていく。
婚約破棄ざまぁ×白い結婚×溺愛。
完璧すぎる令嬢が、“選ばれる側”から“選ぶ側”へ。
これは、復讐ではなく、
選ばれ続ける未来を手に入れた物語。
---
「何の取り柄もない姉より、妹をよこせ」と婚約破棄されましたが、妹を守るためなら私は「国一番の淑女」にでも這い上がってみせます
放浪人
恋愛
「何の取り柄もない姉はいらない。代わりに美しい妹をよこせ」
没落伯爵令嬢のアリアは、婚約者からそう告げられ、借金のカタに最愛の妹を奪われそうになる。 絶望の中、彼女が頼ったのは『氷の公爵』と恐れられる冷徹な男、クラウスだった。
「私の命、能力、生涯すべてを差し上げます。だから金を貸してください!」
妹を守るため、悪魔のような公爵と契約を結んだアリア。 彼女に課せられたのは、地獄のような淑女教育と、危険な陰謀が渦巻く社交界への潜入だった。 しかし、アリアは持ち前の『瞬間記憶能力』と『度胸』を武器に覚醒する。
自分を捨てた元婚約者を論破して地獄へ叩き落とし、意地悪なライバル令嬢を返り討ちにし、やがては国の危機さえも救う『国一番の淑女』へと駆け上がっていく!
一方、冷酷だと思われていた公爵は、泥の中でも強く咲くアリアの姿に心を奪われ――? 「お前がいない世界など不要だ」 契約から始まった関係が、やがて国中を巻き込む極上の溺愛へと変わる。
地味で無能と呼ばれた令嬢が、最強の旦那様と幸せを掴み取る、痛快・大逆転シンデレラストーリー!
「君の魔法は地味で映えない」と人気ダンジョン配信パーティを追放された裏方魔導師。実は視聴数No.1の正体、俺の魔法でした
希羽
ファンタジー
人気ダンジョン配信チャンネル『勇者ライヴ』の裏方として、荷物持ち兼カメラマンをしていた俺。ある日、リーダーの勇者(IQ低め)からクビを宣告される。「お前の使う『重力魔法』は地味で絵面が悪い。これからは派手な爆裂魔法を使う美少女を入れるから出て行け」と。俺は素直に従い、代わりに田舎の不人気ダンジョンへ引っ込んだ。しかし彼らは知らなかった。彼らが「俺TUEEE」できていたのは、俺が重力魔法でモンスターの動きを止め、カメラのアングルでそれを隠していたからだということを。俺がいなくなった『勇者ライヴ』は、モンスターにボコボコにされる無様な姿を全世界に配信し、大炎上&ランキング転落。 一方、俺が田舎で「畑仕事(に見せかけたダンジョン開拓)」を定点カメラで垂れ流し始めたところ―― 「え、この人、素手でドラゴン撫でてない?」「重力操作で災害級モンスターを手玉に取ってるw」「このおっさん、実は世界最強じゃね?」とバズりまくり、俺は無自覚なまま世界一の配信者へと成り上がっていく。
婚約破棄されたので聖獣育てて田舎に帰ったら、なぜか世界の中心になっていました
かしおり
恋愛
「アメリア・ヴァルディア。君との婚約は、ここで破棄する」
王太子ロウェルの冷酷な言葉と共に、彼は“平民出身の聖女”ノエルの手を取った。
だが侯爵令嬢アメリアは、悲しむどころか——
「では、実家に帰らせていただきますね」
そう言い残し、静かにその場を後にした。
向かった先は、聖獣たちが棲まう辺境の地。
かつて彼女が命を救った聖獣“ヴィル”が待つ、誰も知らぬ聖域だった。
魔物の侵攻、暴走する偽聖女、崩壊寸前の王都——
そして頼る者すらいなくなった王太子が頭を垂れたとき、
アメリアは静かに告げる。
「もう遅いわ。今さら後悔しても……ヴィルが許してくれないもの」
聖獣たちと共に、新たな居場所で幸せに生きようとする彼女に、
世界の運命すら引き寄せられていく——
ざまぁもふもふ癒し満載!
婚約破棄から始まる、爽快&優しい異世界スローライフファンタジー!
【完結】政略婚約された令嬢ですが、記録と魔法で頑張って、現世と違って人生好転させます
なみゆき
ファンタジー
典子、アラフィフ独身女性。 結婚も恋愛も経験せず、気づけば父の介護と職場の理不尽に追われる日々。 兄姉からは、都合よく扱われ、父からは暴言を浴びせられ、職場では責任を押しつけられる。 人生のほとんどを“搾取される側”として生きてきた。
過労で倒れた彼女が目を覚ますと、そこは異世界。 7歳の伯爵令嬢セレナとして転生していた。 前世の記憶を持つ彼女は、今度こそ“誰かの犠牲”ではなく、“誰かの支え”として生きることを決意する。
魔法と貴族社会が息づくこの世界で、セレナは前世の知識を活かし、友人達と交流を深める。
そこに割り込む怪しい聖女ー語彙力もなく、ワンパターンの行動なのに攻略対象ぽい人たちは次々と籠絡されていく。
これはシナリオなのかバグなのか?
その原因を突き止めるため、全ての証拠を記録し始めた。
【☆応援やブクマありがとうございます☆大変励みになりますm(_ _)m】
『婚約破棄された令嬢、白い結婚で第二の人生始めます ~王太子ざまぁはご褒美です~』
鷹 綾
恋愛
「完璧すぎて可愛げがないから、婚約破棄する」――
王太子アルヴィスから突然告げられた、理不尽な言葉。
令嬢リオネッタは涙を流す……フリをして、内心ではこう叫んでいた。
(やった……! これで自由だわーーーッ!!)
実家では役立たずと罵られ、社交界では張り付いた笑顔を求められる毎日。
だけど婚約破棄された今、もう誰にも縛られない!
そんな彼女に手を差し伸べたのは、隣国の若き伯爵家――
「干渉なし・自由尊重・離縁もOK」の白い結婚を提案してくれた、令息クリスだった。
温かな屋敷、美味しいご飯、優しい人々。
自由な生活を満喫していたリオネッタだったが、
王都では元婚約者の評判がガタ落ち、ざまぁの嵐が吹き荒れる!?
さらに、“形式だけ”だったはずの婚約が、
次第に甘く優しいものへと変わっていって――?
「私はもう、王家とは関わりません」
凛と立つ令嬢が手に入れたのは、自由と愛と、真の幸福。
婚約破棄が人生の転機!? ざまぁ×溺愛×白い結婚から始まる、爽快ラブファンタジー!
---
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる