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第8話「畑から始まる、無限の未来」
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リツが《畑のテーブル》を開いてから、数年の歳月が流れた。王国は、驚くほどの変化を遂げていた。リツが美食協会の顧問として広めた科学的農法は、各地の風土に合わせて改良され、王国の食糧生産量を飛躍的に向上させた。かつては貴族の贅沢品だった瑞々しい野菜や果物が、今では庶民の食卓にも当たり前に並ぶようになっている。人々は、ただ腹を満たすためだけでなく、「美味しいものを食べる喜び」を知り、日々の食生活は彩り豊かになっていた。
《畑のテーブル》でリツの薫陶を受けた弟子たちも、それぞれの故郷へ帰り、自分の店を開いていた。北の港町では、新鮮な魚介とリツ直伝のハーブを組み合わせた新しい郷土料理が生まれ、南の穀倉地帯では、様々な穀物を使った風味豊かなパンが名物となっていた。《畑のテーブル》の暖簾分け店は、それぞれの土地の食材を最大限に活かした料理で、各地の人々を笑顔にしていた。
リツが始めた小さな一歩は、確かに王国全体の食文化を根底から変えたのだ。
ある穏やかな昼下がり、リツはすべての始まりの場所、店の隣に広がる畑に立っていた。最初にクワを振るった時とは比べものにならないほど、土は黒々と肥え、生命力に満ちている。畝には、季節の野菜たちが太陽の光を浴びて、きらきらと輝いていた。
「やっぱり、ここが一番落ち着くな」
土の匂いを胸いっぱいに吸い込むと、心が洗われるような気持ちになる。どんなに店の評判が上がり、名前が知られるようになっても、自分の原点はここなのだと、リツはいつも確認していた。
「リツさん、また畑仕事ですか? 今日はもう休んでくださいって言ったのに」
呆れたような、でも優しい声がして、リツは振り返った。そこには、数年前より少し大人びたエリアが、腕を組んで立っていた。副料理長として厨房を仕切る彼女の姿は、すっかり板についている。今では、彼女が考案したデザートが店の看板メニューの一つになるほど、立派な料理人に成長していた。
「ああ、エリアか。ちょっと土の様子を見ていただけだよ」
リツは笑ってごまかすが、エリアにはお見通しだ。
「どうせ、また新しい野菜のことでも考えていたんでしょう?」
「はは、ばれたか。この土なら、前世で好きだったアスパラガスも育てられないかと思ってな」
二人がそんな会話を交わしていると、レストランのほうから、客たちの楽しそうな笑い声が風に乗って運ばれてきた。店の入り口では、支配人として威厳を増したガルドが、帰っていく客を丁寧に見送っている。すべてが、リツの望んだ通りの、温かく幸せな光景だった。
リツは、空を見上げた。どこまでも青く澄み渡った、異世界の空。この世界に来たばかりの頃は、絶望しか見えなかったこの空が、今は無限の可能性を秘めているように感じられる。
「なあ、エリア」
「何です? リツさん」
「俺、この店を始めた時、宇宙一のレストランを目指すって言ったの、覚えてるか?」
唐突な言葉に、エリアはきょとんとした顔をした後、くすくすと笑い出した。
「覚えてますよ。またそんな冗談みたいなことを」
「冗談じゃない。本気だ」
リツは悪戯っぽく笑うと、空の彼方を指さした。
「この国の食文化は、少しだけ豊かにできたかもしれない。でも、世界はもっと広い。この大陸の向こうにはまだ我々の知らない食材が眠っているかもしれない。海の底には未知の魚がいるかもしれない。そして、この空のずっと向こう、あの星々にも、我々の想像もつかないような作物が実っているかもしれないだろう?」
彼の瞳は、初めてこの畑を耕した時と同じ、純粋な好奇心と情熱で輝いていた。
「俺たちのレストランは、まだ始まったばかりなんだ。やることは、まだまだたくさんある」
リツの途方もない夢物語。しかし、エリアはもうそれを笑わなかった。この人なら、本当にやってのけるかもしれない。そう思わせるだけの奇跡を、彼女はずっと隣で見てきたのだから。
「はい! どこまでも、お付き合いしますよ、シェフ!」
エリアは最高の笑顔で、力強く頷いた。
畑から始まった一人の料理人の小さな奇跡は、国を変え、やがて世界を満たしていく。そして、その夢はいつか、この星の空を超えて、宇宙へと届くのかもしれない。
これは、壮大な物語の、まだほんの序章に過ぎないのだから。二人の美味しい挑戦は、これからも続いていく。
《畑のテーブル》でリツの薫陶を受けた弟子たちも、それぞれの故郷へ帰り、自分の店を開いていた。北の港町では、新鮮な魚介とリツ直伝のハーブを組み合わせた新しい郷土料理が生まれ、南の穀倉地帯では、様々な穀物を使った風味豊かなパンが名物となっていた。《畑のテーブル》の暖簾分け店は、それぞれの土地の食材を最大限に活かした料理で、各地の人々を笑顔にしていた。
リツが始めた小さな一歩は、確かに王国全体の食文化を根底から変えたのだ。
ある穏やかな昼下がり、リツはすべての始まりの場所、店の隣に広がる畑に立っていた。最初にクワを振るった時とは比べものにならないほど、土は黒々と肥え、生命力に満ちている。畝には、季節の野菜たちが太陽の光を浴びて、きらきらと輝いていた。
「やっぱり、ここが一番落ち着くな」
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「リツさん、また畑仕事ですか? 今日はもう休んでくださいって言ったのに」
呆れたような、でも優しい声がして、リツは振り返った。そこには、数年前より少し大人びたエリアが、腕を組んで立っていた。副料理長として厨房を仕切る彼女の姿は、すっかり板についている。今では、彼女が考案したデザートが店の看板メニューの一つになるほど、立派な料理人に成長していた。
「ああ、エリアか。ちょっと土の様子を見ていただけだよ」
リツは笑ってごまかすが、エリアにはお見通しだ。
「どうせ、また新しい野菜のことでも考えていたんでしょう?」
「はは、ばれたか。この土なら、前世で好きだったアスパラガスも育てられないかと思ってな」
二人がそんな会話を交わしていると、レストランのほうから、客たちの楽しそうな笑い声が風に乗って運ばれてきた。店の入り口では、支配人として威厳を増したガルドが、帰っていく客を丁寧に見送っている。すべてが、リツの望んだ通りの、温かく幸せな光景だった。
リツは、空を見上げた。どこまでも青く澄み渡った、異世界の空。この世界に来たばかりの頃は、絶望しか見えなかったこの空が、今は無限の可能性を秘めているように感じられる。
「なあ、エリア」
「何です? リツさん」
「俺、この店を始めた時、宇宙一のレストランを目指すって言ったの、覚えてるか?」
唐突な言葉に、エリアはきょとんとした顔をした後、くすくすと笑い出した。
「覚えてますよ。またそんな冗談みたいなことを」
「冗談じゃない。本気だ」
リツは悪戯っぽく笑うと、空の彼方を指さした。
「この国の食文化は、少しだけ豊かにできたかもしれない。でも、世界はもっと広い。この大陸の向こうにはまだ我々の知らない食材が眠っているかもしれない。海の底には未知の魚がいるかもしれない。そして、この空のずっと向こう、あの星々にも、我々の想像もつかないような作物が実っているかもしれないだろう?」
彼の瞳は、初めてこの畑を耕した時と同じ、純粋な好奇心と情熱で輝いていた。
「俺たちのレストランは、まだ始まったばかりなんだ。やることは、まだまだたくさんある」
リツの途方もない夢物語。しかし、エリアはもうそれを笑わなかった。この人なら、本当にやってのけるかもしれない。そう思わせるだけの奇跡を、彼女はずっと隣で見てきたのだから。
「はい! どこまでも、お付き合いしますよ、シェフ!」
エリアは最高の笑顔で、力強く頷いた。
畑から始まった一人の料理人の小さな奇跡は、国を変え、やがて世界を満たしていく。そして、その夢はいつか、この星の空を超えて、宇宙へと届くのかもしれない。
これは、壮大な物語の、まだほんの序章に過ぎないのだから。二人の美味しい挑戦は、これからも続いていく。
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