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第7話「追放された実家の凋落」
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カイの農園が平和な時を刻んでいる頃、南に位置するアルト辺境伯領では、深刻な事態が進行していた。
領主の館、その執務室で、ガルド・アルトは頭を抱えていた。
「なぜだ……なぜ作物が育たない!」
ガルドが机を叩きつける。
窓の外には、痩せ細った畑が広がっている。
かつては豊穣を誇ったアルト領の農地は、ここ数ヶ月で急速に活力を失っていた。
小麦は実をつけず立ち枯れ、野菜は小さく萎びている。
原因は不明。
だが、古参の農夫たちは口を揃えてこう言っていた。
『土地の神様が怒っている』と。
「迷信だ! 肥料が足りないならもっと撒け! 水を引け!」
ガルドは怒鳴り散らすが、執事は悲痛な面持ちで首を横に振る。
「やれることは全てやりました。ですが、土が……土が死んでいるのです。まるで、魔力が抜け落ちたかのように」
魔力。
その言葉を聞いて、ガルドの脳裏に一人の男の顔がよぎった。
異母弟のカイ。
地味で、いつも泥だらけになって畑をいじっていた無能な弟。
「あいつがいなくなったからだとでも言うのか? 馬鹿な!」
カイはただの「植物魔法」持ちだ。
戦闘の役には立たず、魔力も微々たるものだと思っていた。
だが、実はカイが毎日のように畑を見回り、無意識のうちに微量な魔力を土地に供給し続けていたことを、ガルドは知らなかった。
カイの「品種改良」スキルは、単に個体を強化するだけでなく、その周囲の土壌環境全体を最適化するパッシブ効果を持っていたのだ。
彼が追放されたことで、その恩恵が途絶え、土地は本来の痩せた状態に戻ってしまった。
さらに悪いことに、無理な増産命令が土壌疲労を加速させ、完全に崩壊してしまったのだ。
「くそっ……このままでは税が納められない。王家からの信用を失ってしまう」
ガルドは爪を噛んだ。
そこへ、慌ただしく兵士が飛び込んでくる。
「報告します! 王都の市場で、奇跡の野菜が出回っているとの噂です!」
「奇跡の野菜だと?」
「はい! 『北の賢者』と呼ばれる謎の人物が生産しているとかで、食べれば病が治り、力が湧いてくると……。その野菜があれば、この領地の危機も救えるかもしれません!」
「北……?」
ガルドは眉をひそめた。
北といえば、カイを追放した「死の荒野」がある方角だ。
まさか。
いや、あり得ない。
あんな不毛の地で、作物が育つはずがない。
あいつはもう、野垂れ死んでいるはずだ。
「その野菜を手に入れろ。金ならいくらでも出す!」
「そ、それが……非常に高価で、トマト一つが金貨百枚とも……」
「金貨百枚だと!?」
ガルドは絶句した。
たかが野菜一つに、城が買えるほどの値段がついているのか。
だが、背に腹は代えられない。
「なんとしても手に入れろ! そして、その生産者を探し出せ! 我が領地に招聘するのだ!」
ガルドはまだ気づいていなかった。
その生産者が、自分が追放した弟であることに。
そして、その野菜を手に入れるためには、自分のプライドを全て捨てて、弟に土下座しなければならない日が来ることに。
一方、カイ農園。
「くしゅん!」
カイが盛大にくしゃみをした。
「風邪か? いや、ファイア・ペッパー食べてるからあり得ないな」
カイは鼻をこすりながら、収穫したばかりのトウモロコシの皮を剥いた。
黄金色に輝く粒が、宝石のように並んでいる。
「ゴールド・コーン。これを焼いて醤油を塗ったら最高だろうな」
『醤油トハナンダ?』
ベルが興味津々に顔を寄せる。
「大豆から作る調味料だ。リゼに頼んで大豆の種を手に入れたから、今仕込んでいるところだ。完成までもう少し待て」
『楽シミダ。……ム、マタ客カ?』
ベルが鼻を動かす。
「今度は誰だ? リゼじゃないな」
『多勢ダ。武装シテイル。……敵意ハナイガ、欲望ノ匂イガスル』
「欲望か……面倒だな」
カイはため息をついた。
リゼが持ち帰った情報のせいで、この場所がバレるのは時間の問題だとは思っていたが、予想より早い。
「ベル、威圧スキル全開で頼む。畑に入らせるなよ」
『任セロ。コノトマト畑ハ、我ガ命ニ替エテモ守ル』
ベルが立ち上がり、大きく翼を広げた。
その影が、荒野を進んでくる一団を覆い隠す。
やってきたのは、冒険者風の男たちと、商人のような服装の太った男だった。
彼らはドラゴンの姿を見ると、悲鳴を上げて腰を抜かした。
「ヒィィッ! ど、ドラゴンだ!?」
「話が違うぞ! ここに農園があるんじゃないのか!?」
『ココハ農園ダ。ダガ、招カレザル客ニ用ハナイ』
ベルが低い声で告げる。
その圧倒的な威圧感に、男たちはガタガタと震え上がった。
しかし、商人の男だけは、震える足で一歩前に出た。
「お、お待ちください! 我々は取引に来たのです! ここの主にお会いしたい!」
カイは野菜の陰からその様子を見ていた。
どうやら、ただの盗賊ではないらしい。
だが、安易に会うのは危険だ。
「帰れ」
カイは姿を見せず、拡声魔法(これも自作の植物マイク)を使って声を響かせた。
「俺の野菜は、リゼという商人にしか卸さない。欲しければ彼女を通せ」
「そ、そこをなんとか! 倍、いや三倍出します!」
「金の問題じゃない。信頼の問題だ。……それとも、ベルの餌になりたいか?」
『グルルル……』
ベルが喉を鳴らし、口から炎の欠片を漏らす。
それを見た男たちは、蜘蛛の子を散らすように逃げ出した。
「ふう、なんとかなったか」
カイは安堵の息をつく。
だが、これで終わりではないだろう。
噂は広まり、より強大な権力者が、あるいは軍隊がやってくるかもしれない。
「平和に農業したいだけなのになぁ」
カイは肩をすくめ、再びトウモロコシに向き合った。
彼の作る作物が世界を狂わせ始めていることに、彼はまだ本当の意味で気づいてはいなかった。
ただ、今日の焼きトウモロコシが美味く焼けるかどうか、それだけが今の彼の最大の関心事だった。
領主の館、その執務室で、ガルド・アルトは頭を抱えていた。
「なぜだ……なぜ作物が育たない!」
ガルドが机を叩きつける。
窓の外には、痩せ細った畑が広がっている。
かつては豊穣を誇ったアルト領の農地は、ここ数ヶ月で急速に活力を失っていた。
小麦は実をつけず立ち枯れ、野菜は小さく萎びている。
原因は不明。
だが、古参の農夫たちは口を揃えてこう言っていた。
『土地の神様が怒っている』と。
「迷信だ! 肥料が足りないならもっと撒け! 水を引け!」
ガルドは怒鳴り散らすが、執事は悲痛な面持ちで首を横に振る。
「やれることは全てやりました。ですが、土が……土が死んでいるのです。まるで、魔力が抜け落ちたかのように」
魔力。
その言葉を聞いて、ガルドの脳裏に一人の男の顔がよぎった。
異母弟のカイ。
地味で、いつも泥だらけになって畑をいじっていた無能な弟。
「あいつがいなくなったからだとでも言うのか? 馬鹿な!」
カイはただの「植物魔法」持ちだ。
戦闘の役には立たず、魔力も微々たるものだと思っていた。
だが、実はカイが毎日のように畑を見回り、無意識のうちに微量な魔力を土地に供給し続けていたことを、ガルドは知らなかった。
カイの「品種改良」スキルは、単に個体を強化するだけでなく、その周囲の土壌環境全体を最適化するパッシブ効果を持っていたのだ。
彼が追放されたことで、その恩恵が途絶え、土地は本来の痩せた状態に戻ってしまった。
さらに悪いことに、無理な増産命令が土壌疲労を加速させ、完全に崩壊してしまったのだ。
「くそっ……このままでは税が納められない。王家からの信用を失ってしまう」
ガルドは爪を噛んだ。
そこへ、慌ただしく兵士が飛び込んでくる。
「報告します! 王都の市場で、奇跡の野菜が出回っているとの噂です!」
「奇跡の野菜だと?」
「はい! 『北の賢者』と呼ばれる謎の人物が生産しているとかで、食べれば病が治り、力が湧いてくると……。その野菜があれば、この領地の危機も救えるかもしれません!」
「北……?」
ガルドは眉をひそめた。
北といえば、カイを追放した「死の荒野」がある方角だ。
まさか。
いや、あり得ない。
あんな不毛の地で、作物が育つはずがない。
あいつはもう、野垂れ死んでいるはずだ。
「その野菜を手に入れろ。金ならいくらでも出す!」
「そ、それが……非常に高価で、トマト一つが金貨百枚とも……」
「金貨百枚だと!?」
ガルドは絶句した。
たかが野菜一つに、城が買えるほどの値段がついているのか。
だが、背に腹は代えられない。
「なんとしても手に入れろ! そして、その生産者を探し出せ! 我が領地に招聘するのだ!」
ガルドはまだ気づいていなかった。
その生産者が、自分が追放した弟であることに。
そして、その野菜を手に入れるためには、自分のプライドを全て捨てて、弟に土下座しなければならない日が来ることに。
一方、カイ農園。
「くしゅん!」
カイが盛大にくしゃみをした。
「風邪か? いや、ファイア・ペッパー食べてるからあり得ないな」
カイは鼻をこすりながら、収穫したばかりのトウモロコシの皮を剥いた。
黄金色に輝く粒が、宝石のように並んでいる。
「ゴールド・コーン。これを焼いて醤油を塗ったら最高だろうな」
『醤油トハナンダ?』
ベルが興味津々に顔を寄せる。
「大豆から作る調味料だ。リゼに頼んで大豆の種を手に入れたから、今仕込んでいるところだ。完成までもう少し待て」
『楽シミダ。……ム、マタ客カ?』
ベルが鼻を動かす。
「今度は誰だ? リゼじゃないな」
『多勢ダ。武装シテイル。……敵意ハナイガ、欲望ノ匂イガスル』
「欲望か……面倒だな」
カイはため息をついた。
リゼが持ち帰った情報のせいで、この場所がバレるのは時間の問題だとは思っていたが、予想より早い。
「ベル、威圧スキル全開で頼む。畑に入らせるなよ」
『任セロ。コノトマト畑ハ、我ガ命ニ替エテモ守ル』
ベルが立ち上がり、大きく翼を広げた。
その影が、荒野を進んでくる一団を覆い隠す。
やってきたのは、冒険者風の男たちと、商人のような服装の太った男だった。
彼らはドラゴンの姿を見ると、悲鳴を上げて腰を抜かした。
「ヒィィッ! ど、ドラゴンだ!?」
「話が違うぞ! ここに農園があるんじゃないのか!?」
『ココハ農園ダ。ダガ、招カレザル客ニ用ハナイ』
ベルが低い声で告げる。
その圧倒的な威圧感に、男たちはガタガタと震え上がった。
しかし、商人の男だけは、震える足で一歩前に出た。
「お、お待ちください! 我々は取引に来たのです! ここの主にお会いしたい!」
カイは野菜の陰からその様子を見ていた。
どうやら、ただの盗賊ではないらしい。
だが、安易に会うのは危険だ。
「帰れ」
カイは姿を見せず、拡声魔法(これも自作の植物マイク)を使って声を響かせた。
「俺の野菜は、リゼという商人にしか卸さない。欲しければ彼女を通せ」
「そ、そこをなんとか! 倍、いや三倍出します!」
「金の問題じゃない。信頼の問題だ。……それとも、ベルの餌になりたいか?」
『グルルル……』
ベルが喉を鳴らし、口から炎の欠片を漏らす。
それを見た男たちは、蜘蛛の子を散らすように逃げ出した。
「ふう、なんとかなったか」
カイは安堵の息をつく。
だが、これで終わりではないだろう。
噂は広まり、より強大な権力者が、あるいは軍隊がやってくるかもしれない。
「平和に農業したいだけなのになぁ」
カイは肩をすくめ、再びトウモロコシに向き合った。
彼の作る作物が世界を狂わせ始めていることに、彼はまだ本当の意味で気づいてはいなかった。
ただ、今日の焼きトウモロコシが美味く焼けるかどうか、それだけが今の彼の最大の関心事だった。
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