3 / 16
第2話「雨の森と、腹ペコの白い犬」
王都を離れて10日が過ぎた。
景色はいつの間にか、整備された石畳の道から、うっそうとした森の獣道へと変わっていた。
北の辺境を目指す旅は、過酷なものだった。
乗り合い馬車を使う金はあったが、俺はあえて徒歩を選んだ。森の中で野草を見分け、手ごろな獲物を狩り、野営をする。その感覚を取り戻したかったからだ。
宮廷の厨房は快適だったが、どこか現実感がなかった。
雨風にさらされ、泥にまみれる今の方が、よほど生きている実感が湧く。
「……とはいえ、降りすぎだな」
俺は巨木の下で雨宿りをしながら、空を見上げた。
今日の雨はしつこい。朝から降りやむ気配がなく、体温がじわじわと奪われていく。
腹が、鳴った。
ぐうう、と低い音が森に響く。
昼飯時だ。
幸い、さっき仕留めたばかりの「ホーンラビット」が1羽、腰のベルトにぶら下がっている。
角の生えたウサギ型の魔物だ。肉質は鶏肉に似て淡白だが、ほどよい弾力があって美味い。
「少し早いが、休憩にするか」
俺は雨の当たらない岩陰を見つけ、慣れた手つきで火をおこした。
湿った薪でも、ナイフで細かく削って空気を含ませれば、すぐに火が付く。
パチパチと焚き火が燃え上がると、周囲の空気がふわりと温んだ。
まずはホーンラビットの解体だ。
逆さに吊るし、血抜きは済ませてある。
ナイフを首元に入れ、皮を剥ぐ。手袋のようにするりと皮が剥ける感触は、いつやっても気持ちがいい。
内臓を取り出し、食べられる肝と心臓を分ける。残りは土に埋める。血の匂いは他の魔物を呼び寄せるからだ。
肉をぶつ切りにし、串に刺す。
塩を振り、焚き火の遠火にかざす。
じりじりと脂が溶け出し、表面がきつね色に変わっていく。
淡白な香りが、次第に濃厚な肉の匂いへと変化する。
その時だった。
ガサリ。
背後の茂みが揺れた。
俺は反射的に串を持ったまま振り返り、もう片方の手でナタの柄を握った。
魔物か。それとも盗賊か。
茂みから顔を出したのは、真っ白な犬だった。
いや、犬というには大きすぎる。体高は俺の腰ほどもあるだろうか。
全身が雪のような長い毛に覆われているが、雨に濡れてみすぼらしく萎んでいる。
そして何より、ガリガリに痩せていた。
あばら骨が浮き出て、今にも倒れそうだ。
「…………」
白い犬は、俺を見るなり足を止めた。
金色の瞳が、俺の手元――串に刺さったホーンラビットに釘付けになっている。
敵意はない。あるのは純粋な、強烈な食欲だけだ。
口の端から、よだれが垂れている。
「……腹が減ってるのか?」
俺が声をかけると、犬はビクッと体を震わせた。警戒しているようだ。
だが、肉の匂いには勝てないらしい。一歩、また一歩と近づいてくる。
俺はふっと笑った。
腹を空かせた奴を放っておけるほど、俺は落ちぶれていない。
「食うか」
俺は焼き上がったばかりの串を1本、犬の足元へ放ってやった。
泥の上に落ちる前に、白い影が疾走した。
パクッ、と白い影が肉を空中で捉えた。
着地と同時に、噛む間もなくのみ込む
「クゥン……」
もっとくれ。
そう言わんばかりに、犬は濡れた瞳で俺を見上げてきた。尻尾が控えめに揺れている。
「しょうがないな」
俺は苦笑し、残りの肉もすべて火から下ろした。
自分の分がなくなってしまったが、まあいい。
この犬の痩せ方を見るに、数日はまともに食べていないのだろう。
皿代わりの大きな葉っぱの上に肉を並べ、差し出す。
犬は俺の手を警戒しながらも、猛然と肉に食らいついた。
ガツガツガツ。
あっという間に肉の山が消えていく。
見ているだけで気持ちのいい食いっぷりだ。
王宮の貴族たちのように、ちまちまとナイフで切り分けたりしない。
命を、そのまま体に取り込んでいる。
「まだあるぞ」
俺は取り分けておいた内臓――ハツ(心臓)とレバーを串に刺し、さっと炙って差し出した。
犬はそれも一瞬で平らげ、最後に俺の手のひらを舐めた。
ざらりとした舌の感触。
体温が伝わってくる。
「満足したか?」
俺が頭を撫でようとすると、犬は逃げなかった。
ふかふかの毛並みの中に、骨のごつごつした感触がある。
もっと食わせてやりたい。料理人としての本能がそう思った。
その時、犬の体がぼんやりと光り始めた。
「なっ……?」
俺が驚いて手を引っ込めると、光はすぐに収まり、そこには先ほどよりも一回り体が大きくなり、毛並みが艶やかになった犬が座っていた。
「美味かったぞ、人間」
頭の中に、直接声が響いた。
低く、威厳のある、けれどどこか幼さの残る女性の声だ。
「しゃ、喋った……?」
「我は誇り高きフェンリル……の名を継ぐ予定の者だ。名はルルという」
フェンリル。
お伽話に出てくる、神さえ食らうという最強の魔獣ではないか。
俺は思わず腰を抜かしそうになった。
だが、目の前のルルは、満足げに口の周りを舐め、大きくあくびをした。
「久しぶりの固形物だった。お前の焼く肉は、不思議な力が満ちているな」
「……ただのホーンラビットだぞ」
「素材ではない。焼き方だ。火の通し方が絶妙で、肉の持つきらめきを殺していない。気に入った」
ルルは当然のように俺の足元に丸くなり、あごを乗せてきた。
「これから、我の専属料理人にしてやる。光栄に思え」
「はあ?」
「ついていくぞ、どこまでも。もっと美味い肉を食わせろ」
どうやら俺は、とんでもないものを拾ってしまったらしい。
王宮を追い出されたと思ったら、今度は伝説の魔獣に餌付けを強要されるとは。
だが、悪い気はしなかった。
俺の料理を、これほど正直に「美味い」と態度で示してくれる客は、久しぶりだったからだ。
「……好きにしろ。ただし、食費は自分で稼げよ」
俺がつぶやくと、ルルは嬉しそうに尻尾で地面を叩いた。
景色はいつの間にか、整備された石畳の道から、うっそうとした森の獣道へと変わっていた。
北の辺境を目指す旅は、過酷なものだった。
乗り合い馬車を使う金はあったが、俺はあえて徒歩を選んだ。森の中で野草を見分け、手ごろな獲物を狩り、野営をする。その感覚を取り戻したかったからだ。
宮廷の厨房は快適だったが、どこか現実感がなかった。
雨風にさらされ、泥にまみれる今の方が、よほど生きている実感が湧く。
「……とはいえ、降りすぎだな」
俺は巨木の下で雨宿りをしながら、空を見上げた。
今日の雨はしつこい。朝から降りやむ気配がなく、体温がじわじわと奪われていく。
腹が、鳴った。
ぐうう、と低い音が森に響く。
昼飯時だ。
幸い、さっき仕留めたばかりの「ホーンラビット」が1羽、腰のベルトにぶら下がっている。
角の生えたウサギ型の魔物だ。肉質は鶏肉に似て淡白だが、ほどよい弾力があって美味い。
「少し早いが、休憩にするか」
俺は雨の当たらない岩陰を見つけ、慣れた手つきで火をおこした。
湿った薪でも、ナイフで細かく削って空気を含ませれば、すぐに火が付く。
パチパチと焚き火が燃え上がると、周囲の空気がふわりと温んだ。
まずはホーンラビットの解体だ。
逆さに吊るし、血抜きは済ませてある。
ナイフを首元に入れ、皮を剥ぐ。手袋のようにするりと皮が剥ける感触は、いつやっても気持ちがいい。
内臓を取り出し、食べられる肝と心臓を分ける。残りは土に埋める。血の匂いは他の魔物を呼び寄せるからだ。
肉をぶつ切りにし、串に刺す。
塩を振り、焚き火の遠火にかざす。
じりじりと脂が溶け出し、表面がきつね色に変わっていく。
淡白な香りが、次第に濃厚な肉の匂いへと変化する。
その時だった。
ガサリ。
背後の茂みが揺れた。
俺は反射的に串を持ったまま振り返り、もう片方の手でナタの柄を握った。
魔物か。それとも盗賊か。
茂みから顔を出したのは、真っ白な犬だった。
いや、犬というには大きすぎる。体高は俺の腰ほどもあるだろうか。
全身が雪のような長い毛に覆われているが、雨に濡れてみすぼらしく萎んでいる。
そして何より、ガリガリに痩せていた。
あばら骨が浮き出て、今にも倒れそうだ。
「…………」
白い犬は、俺を見るなり足を止めた。
金色の瞳が、俺の手元――串に刺さったホーンラビットに釘付けになっている。
敵意はない。あるのは純粋な、強烈な食欲だけだ。
口の端から、よだれが垂れている。
「……腹が減ってるのか?」
俺が声をかけると、犬はビクッと体を震わせた。警戒しているようだ。
だが、肉の匂いには勝てないらしい。一歩、また一歩と近づいてくる。
俺はふっと笑った。
腹を空かせた奴を放っておけるほど、俺は落ちぶれていない。
「食うか」
俺は焼き上がったばかりの串を1本、犬の足元へ放ってやった。
泥の上に落ちる前に、白い影が疾走した。
パクッ、と白い影が肉を空中で捉えた。
着地と同時に、噛む間もなくのみ込む
「クゥン……」
もっとくれ。
そう言わんばかりに、犬は濡れた瞳で俺を見上げてきた。尻尾が控えめに揺れている。
「しょうがないな」
俺は苦笑し、残りの肉もすべて火から下ろした。
自分の分がなくなってしまったが、まあいい。
この犬の痩せ方を見るに、数日はまともに食べていないのだろう。
皿代わりの大きな葉っぱの上に肉を並べ、差し出す。
犬は俺の手を警戒しながらも、猛然と肉に食らいついた。
ガツガツガツ。
あっという間に肉の山が消えていく。
見ているだけで気持ちのいい食いっぷりだ。
王宮の貴族たちのように、ちまちまとナイフで切り分けたりしない。
命を、そのまま体に取り込んでいる。
「まだあるぞ」
俺は取り分けておいた内臓――ハツ(心臓)とレバーを串に刺し、さっと炙って差し出した。
犬はそれも一瞬で平らげ、最後に俺の手のひらを舐めた。
ざらりとした舌の感触。
体温が伝わってくる。
「満足したか?」
俺が頭を撫でようとすると、犬は逃げなかった。
ふかふかの毛並みの中に、骨のごつごつした感触がある。
もっと食わせてやりたい。料理人としての本能がそう思った。
その時、犬の体がぼんやりと光り始めた。
「なっ……?」
俺が驚いて手を引っ込めると、光はすぐに収まり、そこには先ほどよりも一回り体が大きくなり、毛並みが艶やかになった犬が座っていた。
「美味かったぞ、人間」
頭の中に、直接声が響いた。
低く、威厳のある、けれどどこか幼さの残る女性の声だ。
「しゃ、喋った……?」
「我は誇り高きフェンリル……の名を継ぐ予定の者だ。名はルルという」
フェンリル。
お伽話に出てくる、神さえ食らうという最強の魔獣ではないか。
俺は思わず腰を抜かしそうになった。
だが、目の前のルルは、満足げに口の周りを舐め、大きくあくびをした。
「久しぶりの固形物だった。お前の焼く肉は、不思議な力が満ちているな」
「……ただのホーンラビットだぞ」
「素材ではない。焼き方だ。火の通し方が絶妙で、肉の持つきらめきを殺していない。気に入った」
ルルは当然のように俺の足元に丸くなり、あごを乗せてきた。
「これから、我の専属料理人にしてやる。光栄に思え」
「はあ?」
「ついていくぞ、どこまでも。もっと美味い肉を食わせろ」
どうやら俺は、とんでもないものを拾ってしまったらしい。
王宮を追い出されたと思ったら、今度は伝説の魔獣に餌付けを強要されるとは。
だが、悪い気はしなかった。
俺の料理を、これほど正直に「美味い」と態度で示してくれる客は、久しぶりだったからだ。
「……好きにしろ。ただし、食費は自分で稼げよ」
俺がつぶやくと、ルルは嬉しそうに尻尾で地面を叩いた。
あなたにおすすめの小説
追放された聖女は、辺境で狼(もふもふ)とカフェを開く
橘 あやめ
ファンタジー
――もう黙らない。追放された聖女は、もふもふの白狼と温かい居場所を見つける――
十二年間、大聖堂で祈り続けた。
病人を癒し、呪いを祓い、飢饉のときは畑に恵みの光を降ろす。
その全てを、妹の嘘泣きひとつで奪われた。
献金横領の濡れ衣を着せられ、聖女の座を追われたアーシャ。
荷物は革鞄ひとつ。行く宛てもない。
たどり着いた辺境の町で、アーシャは小さなハーブティーのカフェを開くことに。
看板は小枝の炭で手作り。
焼き菓子は四度目でようやく成功。
常連もできて、少しずつ「自分の居場所」が生まれていく――。
そんなカフェに夜ごと現れるのは、月光のように美しい銀色の狼。
もふもふで、不愛想で、でも何かとアーシャのことを助けてくれる。
やがて、穏やかな日々を壊しに――妹が現れる。
※追放聖女のカフェ開業もの(もふもふつき)です!ハッピーエンド!
『捨てられシスターと傷ついた獣の修繕日誌』~「修理が遅い」と追放されたけど、DIY知識チートで壊れた家も心も直して、幸せな家庭を築きます
エリモコピコット
ファンタジー
【12/6 日間ランキング17位!】
「魔法で直せば一瞬だ。お前の手作業は時間の無駄なんだよ」
そう言われて勇者パーティを追放されたシスター、エリス。
彼女の魔法は弱く、派手な活躍はできない。 けれど彼女には、物の声を聞く『構造把握』の力と、前世から受け継いだ『DIY(日曜大工)』の知識があった。
傷心のまま辺境の村「ココン」に流れ着いた彼女は、一軒のボロ家と出会う。 隙間風だらけの壁、腐りかけた床。けれど、エリスは目を輝かせた。
「直せる。ここを、世界で一番温かい『帰る場所』にしよう!」
釘を使わない頑丈な家具、水汲み不要の自動ポンプ、冬でもポカポカの床暖房。
魔法文明が見落としていた「手間暇かけた技術」は、不便な辺境生活を快適な楽園へと変えていく。
やがてその温かい家には、 傷ついた銀髪の狼少女や、 素直になれないツンデレ黒猫、 人見知りな犬耳の鍛冶師が集まってきて――。
「エリス姉、あったか~い……」「……悔しいけど、この家から出られないわね」
これは、不器用なシスターが、壊れた家と、傷ついた心を修繕していく物語。 優しくて温かい、手作りのスローライフ・ファンタジー!
(※一方その頃、メンテナンス係を失った勇者パーティの装備はボロボロになり、冷たい野営で後悔の日々を送るのですが……それはまた別のお話)
大自然を司る聖女、王宮を見捨て辺境で楽しく生きていく!
向原 行人
ファンタジー
旧題:聖女なのに婚約破棄した上に辺境へ追放? ショックで前世を思い出し、魔法で電化製品を再現出来るようになって快適なので、もう戻りません。
土の聖女と呼ばれる土魔法を極めた私、セシリアは婚約者である第二王子から婚約破棄を言い渡された上に、王宮を追放されて辺境の地へ飛ばされてしまった。
とりあえず、辺境の地でも何とか生きていくしかないと思った物の、着いた先は家どころか人すら居ない場所だった。
こんな所でどうすれば良いのと、ショックで頭が真っ白になった瞬間、突然前世の――日本の某家電量販店の販売員として働いていた記憶が蘇る。
土魔法で家や畑を作り、具現化魔法で家電製品を再現し……あれ? 王宮暮らしより遥かに快適なんですけど!
一方、王宮での私がしていた仕事を出来る者が居ないらしく、戻って来いと言われるけど、モフモフな動物さんたちと一緒に快適で幸せに暮らして居るので、お断りします。
※第○話:主人公視点
挿話○:タイトルに書かれたキャラの視点
となります。
偽りの呪いで追放された聖女です。辺境で薬屋を開いたら、国一番の不運な王子様に拾われ「幸運の女神」と溺愛されています
黒崎隼人
ファンタジー
「君に触れると、不幸が起きるんだ」――偽りの呪いをかけられ、聖女の座を追われた少女、ルナ。
彼女は正体を隠し、辺境のミモザ村で薬師として静かな暮らしを始める。
ようやく手に入れた穏やかな日々。
しかし、そんな彼女の前に現れたのは、「王国一の不運王子」リオネスだった。
彼が歩けば嵐が起き、彼が触れば物が壊れる。
そんな王子が、なぜか彼女の薬草店の前で派手に転倒し、大怪我を負ってしまう。
「私の呪いのせいです!」と青ざめるルナに、王子は笑った。
「いつものことだから、君のせいじゃないよ」
これは、自分を不幸だと思い込む元聖女と、天性の不運をものともしない王子の、勘違いから始まる癒やしと幸運の物語。
二人が出会う時、本当の奇跡が目を覚ます。
心温まるスローライフ・ラブファンタジー、ここに開幕。
神具のクワで異世界開拓!〜過労死SE、呪われた荒野を極上農園に変えてエルフや獣人と美味しいスローライフ〜
黒崎隼人
ファンタジー
ブラック企業で過労死したシステムエンジニアの茅野蓮は、豊穣の女神アリアによって剣と魔法のファンタジー世界へ転生する。
彼に与えられた使命は、呪われた「嘆きの荒野」を開拓し、全ての種族が手を取り合える理想郷を築くこと。
女神から授かったチート神具「ガイアの聖クワ」を一振りすれば、枯れた大地は瞬時に極上の黒土へと変わり、前世の知識と魔法の収納空間を駆使して、あっという間に規格外の美味しい作物を育て上げていく。
絶品の「ポトフ」で飢えたエルフの少女を救ったことを皮切りに、訳ありの白狼族の女戦士、没落した元公爵令嬢、故郷を失った天狐の巫女、人間に囚われていた翼人族の少女など、行き場を失った魅力的なヒロインたちが次々と彼の農園に集まってくる。
蓮が作る「醤油」や「マヨネーズ」などの未知の調味料や絶品料理は、瞬く間に世界中の胃袋を掴み、小さな農園はいつしか巨大な経済網を持つ最強の都市国家へと発展していく!
迫り来る大商会の圧力も、大国の軍勢も、さらには魔王軍の侵攻すらも、蓮は「美味しいご飯」と「農業チート」で平和的に解決してしまう。
これは、一本のクワを握りしめた心優しい青年が、傷ついた仲間たちと共に美味しい食卓を囲みながら、世界一豊かで幸せな国家「アルカディア連邦」を創り上げるまでの、奇跡と豊穣の異世界スローライフ!
追放悪役令嬢、辺境の荒れ地を楽園に!元夫の求婚?ざまぁ、今更遅いです!
黒崎隼人
ファンタジー
皇太子カイルから「政治的理由」で離婚を宣告され、辺境へ追放された悪役令嬢レイナ。しかし彼女は、前世の農業知識と、偶然出会った神獣フェンリルの力を得て、荒れ地を豊かな楽園へと変えていく。
そんな彼女の元に現れたのは、離婚したはずの元夫。「離婚は君を守るためだった」と告白し、復縁を迫るカイルだが、レイナの答えは「ノー」。
「離婚したからこそ、本当の幸せが見つかった」
これは、悪女のレッテルを貼られた令嬢が、自らの手で未来を切り拓き、元夫と「夫婦ではない」最高のパートナーシップを築く、成り上がりと新しい絆の物語。
「君の魔法は地味で映えない」と人気ダンジョン配信パーティを追放された裏方魔導師。実は視聴数No.1の正体、俺の魔法でした
希羽
ファンタジー
人気ダンジョン配信チャンネル『勇者ライヴ』の裏方として、荷物持ち兼カメラマンをしていた俺。ある日、リーダーの勇者(IQ低め)からクビを宣告される。「お前の使う『重力魔法』は地味で絵面が悪い。これからは派手な爆裂魔法を使う美少女を入れるから出て行け」と。俺は素直に従い、代わりに田舎の不人気ダンジョンへ引っ込んだ。しかし彼らは知らなかった。彼らが「俺TUEEE」できていたのは、俺が重力魔法でモンスターの動きを止め、カメラのアングルでそれを隠していたからだということを。俺がいなくなった『勇者ライヴ』は、モンスターにボコボコにされる無様な姿を全世界に配信し、大炎上&ランキング転落。 一方、俺が田舎で「畑仕事(に見せかけたダンジョン開拓)」を定点カメラで垂れ流し始めたところ―― 「え、この人、素手でドラゴン撫でてない?」「重力操作で災害級モンスターを手玉に取ってるw」「このおっさん、実は世界最強じゃね?」とバズりまくり、俺は無自覚なまま世界一の配信者へと成り上がっていく。
※本作は小説家になろうでも投稿しています。
スキル『農業』はゴミだと追放されたが、実は植物の遺伝子を書き換える神スキル【神農】でした。荒野を楽園に変えて異世界万博を開催します!
黒崎隼人
ファンタジー
「そのスキル『農業』?剣も魔法も使えないクズはいらん、失せろ!」
勇者召喚に巻き込まれて異世界へ転生した植物オタクの青年カイルは、地味なスキルを理由に王都を追放され、死の荒野へと捨てられた。
しかし、誰も知らなかったのだ。
彼のスキルが、ただの農業ではなく、植物の遺伝子さえ書き換え、不毛の大地を瞬く間に聖域に変える神の力【神農】であることを。
荒野を一瞬で緑豊かな楽園に変えたカイルは、伝説の魔獣フェンリルを餌付けして相棒にし、傷ついた亡国の美姫ソフィアを助け出し、自由気ままなスローライフを開始する。
やがて彼が育てた作物は「エリクサーより効く」と評判になり、その噂を聞きつけた商人によって、彼の領地で世界規模の祭典――『異世界万博』が開催されることに!?
一方、カイルを追放した王国は深刻な食糧難に陥り、没落の一途をたどっていた。
「今さら戻れと言われても、この野菜は全部、俺とソフィアのとフェンのものですから」
最強の農民が送る、世界を揺るがす大逆転・万博ファンタジー、ここに開幕!