94 / 327
全年齢対応・表現マイルドバージョン
第92話 舞台演目② 『執着の檻』~見られたかった背中~
しおりを挟む迷宮の一角、スーツ姿の女性教師が立っていた。
その目は、誰かを探していた。
いや、『誰か』ではない。
『彼』だった。
「こんなところにいていいのかしら?」
行く手に、制服の袖を揺らして待ち受ける『真梨華』の姿を見つけ、女教師は挑発的に言葉をかけた。
地上へ向けて、仲間を率いていなくていいのか?
そういうことだろう。
「・・・かまわないわ」
対する『真梨華』は顔の横で、煩わしげに手を振った。
耳元を掠めた小さな虫を払うようなしぐさだった。
「あなたこそ、こんなところで『なに』を探しているの?」
「・・・あなたに関係あるかしら? 男に縋りつくだけのあなたに」
リーダーに寄りかかり、それでようやく立っていた。
そんな、『真梨華』を嘲笑ってくる。
「そうね・・・昨日まではどうでもよかった。貴女のことなんて気にしたこともないわ。彼のそばにいられればそれで十分だったから」
リーダーが全てだったことを認めてみせる。
女教師の眉が少し寄った。
『こいつは、誰?』。
そんな疑問が湧いた顔だった。
「ねぇ? 気が付いていないわよね? 酔っているから? それとも疲れているのかしら? 『探索者』の感覚がすっかり鈍っているようね」
両手を広げ、くるりと回ってみせる。
スカートの裾が優雅に舞った。
男性教諭にならともかく、自分に?
訝しげに眉間のしわを深くした女教師だが、さすがに気が付いた。
「ダンジョンの内装が変わっている? 土と森ではなく・・・木の板。何かの建物?」
「正解よ。今、このダンジョンは『学校』。木造校舎になっているわ」
「・・・『性質の変容』、ね」
例は少ないが、報告はある。
『ダンジョン』の性質『テーマ』が何らかの理由で変更される現象だ。
それが起こる可能性・・・。
「『ダンジョンマスター』の攻略は報告通り成功していたわけね」
「ええ。ただし、その直後に新たな『ダンジョンマスター』が現れる・・・いえ、『選ばれる』ことは誰も予想していなかった」
「・・・・・・」
女教師が考え込む。
かつて、『現役』当時には『マザーコンピューター』——『マザコン』――とふざけた呼び方に、多分の敬意を込めて呼ばれていた。
冷徹で思慮深い分析力と洞察力が動き出す。
最近は、『標的』にした生徒を『導く』ことにしか使っていなかったそれを、フル稼働させた。
「まさか・・・」
思い当たって、顔色を変える。
「『彼』ね。そうなのね!」
女教師は、周囲を見渡した。
木造校舎の廊下、軋む床、掲示板に貼られた『文化祭のお知らせ』。
それは、かつて彼が笑っていた場所だった。
女教師が、初めて『カルマ』に目を向けた場所でもあった。
自死をされても困るから、一応監視はついていたのだ。
女教師はそのうちの一人。
彼女の目に、『カルマ』は打ちひしがれて孤独、御しやすい相手に見えていた。
「・・・ふざけた演出ね。こんなもの、彼が望むはずがない」
真梨華は、静かに微笑んだ。
その笑みは、どこか哀しみを含んでいた。
「そうね。彼は、誰にも見られなかった教室の隅で、ただ静かに夢を見ていただけ。誰にも届かない声で、名前を呼ばれることを願っていた」
妖怪となった時、『まゆり』の糸はカルマの記憶をも手繰り寄せていた。
愛したなら、骨までしゃぶりつくすのが『女郎蜘蛛』の本能だから。
女教師の目が揺れる。
その言葉が、心の奥に刺さった。
「あなたは、彼の名前を呼んだことがあるの?」
『真梨華』が問う。
「・・・あるわ。何度も。何度も呼んだ。彼が私を見てくれるように」
「でも、彼はあなたを見ていなかった」
孤独であるはずのカルマは、それでも腐らずにいた。
一人、必死に立っていた。
だから、女教師の『導き』に乗らなかったのだ。
「真梨華・・・あなたは、彼の名前を呼んだことがあるの?」
教師の声は、静かに震えていた。
その震えは怒りではなく、焦りだった。
『真梨華』は、ゆっくりと首を傾ける。
「名前を呼ぶのは、見つけた人の特権よ。あなたは、彼を見ていた?」
その言葉に、教師の顔が歪む。
彼女は『見ていた』つもりだった。
けれど、それは『自分の欲望』を通して見た幻だった。
「私は・・・彼を守ろうとしたのよ。あの子は、私の・・・」
「あなたの『何』? 所有物? 慰め? それとも、名前の代わり?」
『真梨華』の声は冷たく、そして優しかった。
それは、誰かの痛みを知っている者の声だった。
迷宮の壁が、再び囁く。
『演目:執着の檻』
「・・・あなたは、誰?」
女教師が目を眇める。
話せば話すほど『真梨華』とは違う。
見た目は似ているが、考え方か、価値観が、『本質』が。
まるで違っている。
「私は『黒羽まゆり』。妖怪『女郎蜘蛛』にして、このダンジョンの『サブマスター』。カルマ様の手足となるもの」
『真梨華』の目が表情のない蜘蛛の目に、手首から糸が垂れる。
左右の肩には子犬サイズのタランチュラが一匹ずつ。
◇
カルマは、画面の前で小さく笑った。
「さて、どちらの『執着』が相手を絡めとるか、見せてもらおうか」
◇
まゆりの瞳は、感情のない蜘蛛の目。
その奥に、記憶を喰らう静かな飢えが潜んでいた。
まゆりの糸が、空気を渡る。
細く、見えないほどの糸が、女教師の足元に絡みつく。
それは攻撃ではなく、『記憶の再生』だった。
女教師の視界が揺れる。
目の前に現れたのは、かつての教室。
誰もいない放課後、窓際に座るカルマの背中。
「・・・彼は、私を見ていた。そう思っていたのに」
まゆりの声が、記憶の中に響く。
「彼は、誰も見ていなかった。見られることを、ただ待っていたの」
女教師の足元に、掲示板の紙が舞い落ちる。
それは、文化祭の企画書。
『誰にも見られなかった』彼の提案が、そこにあった。
「あなたは、彼の『声』を聞いたことがある?」
まゆりの糸が、教師の手に絡む。
その手は、かつてカルマの提出物を『無視』した手だった。
「・・・やめて・・・」
教師の声が震える。
それは、怒りでも焦りでもない。
『見ていなかった』ことへの後悔だった。
「というか・・・貴女。『本当は誰を』欲しかったの?」
女教師は、言葉を失った。
まゆりの問いは、ただの挑発ではなかった。
それは、彼女自身がずっと避けてきた『問い』だった。
「・・・私は・・・」
声が震える。
その震えは、迷宮の空気に溶けていく。
「彼が欲しかったのか、それとも・・・彼に見られている『自分』が欲しかったのか」
まゆりは、静かに頷いた。
その瞳は、まるで『答えを知っている者』のようだった。
「執着ってね、相手を縛るようでいて、本当は『自分の形』を守るためのものなの」
◆
女教師は、かつてコンピューターと言われるほど理知に富んだ女性だった。
仲間から信頼され、頼られて。
それが、『彼女』を失わせた。
形は保っていても、『心』は色をなくしていく。
『自分』というものをなくして、必要な分析を行い最善の答えを出す存在。
そんなものになっていった。
だから、『探索者』を引退した時、彼女は途方に暮れた。
「私って、どんな人間だっけ?」
鏡を見ても、昔の画像を見ても思い出せなかった。
だから、『他人の目』に執着した。
他人が自分を見るとき、そこに『自分』が必ずいるのだから
◇
女教師は、まゆりの糸に絡め取られながら、静かに目を閉じた。
その瞼の裏に浮かぶのは、かつての仲間たちの笑顔。
そして、自分が『必要とされていた』頃の記憶。
「私は・・・誰かの『役に立つ』ことで、自分を保っていた。いつのまにか、そうなっていたの」
まゆりは黙って聞いていた。
糸は、教師の胸元に絡み、鼓動のリズムを探っていた。
「でも、探索者を辞めた瞬間、誰も私を見なくなった。だから、誰かの目に映る『私』に、すがったの」
その告白に、迷宮の空気が変わった。
木造校舎の廊下に、風が吹き抜ける。
まゆりは、糸を緩めた。
それは、優しさではなく、『見せるため』の演出だった。
「じゃあ、見せてあげる。彼の目に映っていた『あなた』を」
迷宮の壁が開き、教室の中に一枚の鏡が現れる。
その鏡には、カルマの視点で記録された『女教師』の姿が映っていた。
無表情で、冷静で、ただ『必要なこと』だけを言う存在。
でも、その背中には、誰にも見られない寂しさが滲んでいた。
女教師は、鏡に手を伸ばす。
その指先が、震えていた。
「・・・私、こんな顔してたんだ」
まゆりは、静かに言った。
「それでも、彼はあなたを『見ていた』わ。ただ、『名前』を呼ぶほどには、近づけなかっただけ」
女教師は、鏡に映る『自分』を見つめていた。
その瞳に、初めて『色』が戻っていた。
「・・・私、いたのね。ちゃんと、ここに」
まゆりは、糸を静かにほどいた。
それは、もう『絡める』ためのものではなかった。
『繋ぐ』ための糸だった。
迷宮の空気が変わる。
木造校舎の廊下に、柔らかな光が差し込む。
黒板に、最後の文字が浮かび上がる。
『演目:執着の檻——終幕:雲外鏡』
過去と未来、そして現在。
物事の『本質』を映し出す鏡の妖怪。
それが・・・『雲外鏡』。
迷宮の一角に、古びた占いブースが現れる。
そこには、制服姿の『雲外鏡』が静かに座っていた。
迷宮の壁が、静かに光を灯す。
まるで、舞台の幕が下りる瞬間を見届ける観客のように。
彼女の前には、鏡とカード。
そして、誰かのまたは自分の『名前』と『記憶』を探す者たちが、そっと扉を開ける。
退避と追跡行の脱落=生徒2 教師4
◇
カルマは、画面の前で頷いた。
「過去を映し、未来を示す。学園祭には『占いの館』が必要だしね」
新しくできたブースに満足げだ。
「はじめてになるのかな? 生きたままの妖怪化って?」
『システム』に問いかけた。
そもそも人間のまま妖怪化するとは思ってなかった。
『ある意味では『河童:沢辺みどり』も生きたままですよ。ちゃんと蘇生していたものを変えたのですから』
「ああ。そういえばそうか」
『妖怪化に『死』は必須ではありません。無理矢理に変えるには意識がないほうが楽だというだけのこと。本人が望むのなら・・・むしろ簡単ですね。自分の『魂』で勝手に変わってくれます』
ネームドを作るときに消費する『ソウルポイント』も安くて済むらしい。
「そうなんだ・・・」
小さく頷いたカルマの目が、ウィンドウを見つめる。
妖怪が加速的に増える予感がした。
0
あなたにおすすめの小説
【完結】元ゼネコンなおっさん大賢者の、スローなもふもふ秘密基地ライフ(神獣付き)~異世界の大賢者になったのになぜか土方ばかりしてるんだがぁ?
嘉神かろ
ファンタジー
【Hotランキング3位】
ゼネコンで働くアラフォーのおっさん、多田野雄三は、ある日気がつくと、異世界にいた。
見覚えのあるその世界は、雄三が大学時代にやり込んだVR型MMOアクションRPGの世界で、当時のキャラの能力をそのまま使えるらしい。
大賢者という最高位職にある彼のやりたいことは、ただ一つ。スローライフ!
神獣たちや気がついたらできていた弟子たちと共に、おっさんは異世界で好き勝手に暮らす。
「なんだか妙に忙しい気もするねぇ。まあ、楽しいからいいんだけど」
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
学園のアイドルに、俺の部屋のギャル地縛霊がちょっかいを出すから話がややこしくなる。
たかなしポン太
青春
【第1回ノベルピアWEB小説コンテスト中間選考通過作品】
『み、見えるの?』
「見えるかと言われると……ギリ見えない……」
『ふぇっ? ちょっ、ちょっと! どこ見てんのよ!』
◆◆◆
仏教系学園の高校に通う霊能者、尚也。
劣悪な環境での寮生活を1年間終えたあと、2年生から念願のアパート暮らしを始めることになった。
ところが入居予定のアパートの部屋に行ってみると……そこにはセーラー服を着たギャル地縛霊、りんが住み着いていた。
後悔の念が強すぎて、この世に魂が残ってしまったりん。
尚也はそんなりんを無事に成仏させるため、りんと共同生活をすることを決意する。
また新学期の学校では、尚也は学園のアイドルこと花宮琴葉と同じクラスで席も近くなった。
尚也は1年生の時、たまたま琴葉が困っていた時に助けてあげたことがあるのだが……
霊能者の尚也、ギャル地縛霊のりん、学園のアイドル琴葉。
3人とその仲間たちが繰り広げる、ちょっと不思議な日常。
愉快で甘くて、ちょっと切ない、ライトファンタジーなラブコメディー!
※本作品はフィクションであり、実在の人物や団体、製品とは一切関係ありません。
S級クラフトスキルを盗られた上にパーティから追放されたけど、実はスキルがなくても生産力最強なので追放仲間の美少女たちと工房やります
内田ヨシキ
ファンタジー
[第5回ドラゴンノベルス小説コンテスト 最終選考作品]
冒険者シオンは、なんでも作れる【クラフト】スキルを奪われた上に、S級パーティから追放された。しかしシオンには【クラフト】のために培った知識や技術がまだ残されていた!
物作りを通して、新たな仲間を得た彼は、世界初の技術の開発へ着手していく。
職人ギルドから追放された美少女ソフィア。
逃亡中の魔法使いノエル。
騎士職を剥奪された没落貴族のアリシア。
彼女らもまた、一度は奪われ、失ったものを、物作りを通して取り戻していく。
カクヨムにて完結済み。
( https://kakuyomu.jp/works/16817330656544103806 )
異世界帰りの元勇者、日本に突然ダンジョンが出現したので「俺、バイト辞めますっ!」
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
俺、結城ミサオは異世界帰りの元勇者。
異世界では強大な力を持った魔王を倒しもてはやされていたのに、こっちの世界に戻ったら平凡なコンビニバイト。
せっかく強くなったっていうのにこれじゃ宝の持ち腐れだ。
そう思っていたら突然目の前にダンジョンが現れた。
これは天啓か。
俺は一も二もなくダンジョンへと向かっていくのだった。
幼馴染が家出したので、僕と同居生活することになったのだが。
四乃森ゆいな
青春
とある事情で一人暮らしをしている僕──和泉湊はある日、幼馴染でクラスメイト、更には『女神様』と崇められている美少女、真城美桜を拾うことに……?
どうやら何か事情があるらしく、頑なに喋ろうとしない美桜。普段は無愛想で、人との距離感が異常に遠い彼女だが、何故か僕にだけは世話焼きになり……挙句には、
「私と同棲してください!」
「要求が増えてますよ!」
意味のわからない同棲宣言をされてしまう。
とりあえず同居するという形で、居候することになった美桜は、家事から僕の宿題を見たりと、高校生らしい生活をしていくこととなる。
中学生の頃から疎遠気味だったために、空いていた互いの時間が徐々に埋まっていき、お互いに知らない自分を曝け出していく中──女神様は何でもない『日常』を、僕の隣で歩んでいく。
無愛想だけど僕にだけ本性をみせる女神様 × ワケあり陰キャぼっちの幼馴染が送る、半同棲な同居生活ラブコメ。
無能扱いされ会社を辞めさせられ、モフモフがさみしさで命の危機に陥るが懸命なナデナデ配信によりバズる~色々あって心と音速の壁を突破するまで~
ぐうのすけ
ファンタジー
大岩翔(オオイワ カケル・20才)は部長の悪知恵により会社を辞めて家に帰った。
玄関を開けるとモフモフ用座布団の上にペットが座って待っているのだが様子がおかしい。
「きゅう、痩せたか?それに元気もない」
ペットをさみしくさせていたと反省したカケルはペットを頭に乗せて大穴(ダンジョン)へと走った。
だが、大穴に向かう途中で小麦粉の大袋を担いだJKとぶつかりそうになる。
「パンを咥えて遅刻遅刻~ではなく原材料を担ぐJKだと!」
この奇妙な出会いによりカケルはヒロイン達と心を通わせ、心に抱えた闇を超え、心と音速の壁を突破する。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる