異世界に来たようですが何も分かりません ~【買い物履歴】スキルでぼちぼち生活しています~

ぱつきんすきー

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40 在庫処分? セルフ歓迎会

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人生の先輩からのアドバイスを拝聴していたら、

話の流れでジェニー姐さんの助手になり、お薬を卸すことを提案されたワタシ

お薬の販売は薬師であるジェニー姐さんが担ってくれるので、

ワタシが矢面に立つ必要もなくなるとのこと


お貴族様から大金貨を頂いたこともあり、もうガツガツ稼ぐ必要もありませんし、

渡りに船的なご提案でしたので、すぐさまお願いすることにしました


「ジェニー姐さんの助手になるということは、アレだよね?」
「今後、食べ物系の商品は売らないことになるんだよね?」
「それなら、商品として買いだめしておいた食料品、誰かに食べてもらわなきゃ!」
「いくら【インベントリ】でいくらでも保存可能だとはいえ」
「自分で全部食べるには、ちょっと量が多すぎだしね」


突然ですが、そんな理由で、お食事会の開催です

場所はお店の営業を終えたワタシのユニットハウス

外のLED照明を片付け、窓やドアを全て閉め切り、

シャッターを下ろして閉店状態にします

まさに、閉店ガラガラってヤツです

(別に、オチが面白くなかったからとか、そんな理由ではありませんよ?)

ん?
オチ?
んん?



そして換気扇をまわし、パーティー会場設営です

ガレージスペースと個室スペースの壁を取り外して、4坪のスペースを確保

中央にアルミ製折り畳みテーブルを置き、食べ物飲み物を山盛りに出します

とはいっても、商品として購入しておいた在庫の食料品を出すだけですが



『在庫処分のためのお食事会』だとあまりにもアレなので、

『ワタシの歓迎会』という名目の宴会を開いちゃいます!


椅子もない立食パーティー

手抜き感が半端ないですけど、自作自演の歓迎会なので、こんなもんでご容赦です


早速、ザックさんに声をかけ、ほかの駐在員さんも全員召喚!

もちろんジェニー姐さんにもご参加いただきます



「みなさ~ん、お飲み物はいきわたりましたか~?」

「おお、大丈夫だ!」

「大丈夫そうですね~?」
「それでは、只今より、ワタシのワタシによるワタシのための歓迎会を開催いたしま~す!」
「それではみなさ~ん、飲み物を掲げて、ご唱和くださ~いっ!」
「ルネッサーンス!」

「ん?」
「え?」
「るえ・・・何だって?」



そんなグダグダな司会&乾杯の音頭で始まったワタシの歓迎会

ダダ滑り気味なのはご愛敬

何事もなかったかのようにスルーし、ご挨拶&自己紹介です


「みなさんこんばんわ、ワタシはスキニー、自称15歳です!」


「自称って、あなた・・・」

「おう、改めてよろしくな、スキニー嬢ちゃん」
「よろしくね、お嬢さん」
「え? お嬢さん15歳だったの?」
「よろしく頼む」
「右に同じ」


そしてご挨拶の後は、いろいろ雑談です

と思っていたのですが、時間も時間ですので、みなさんお腹が減っていたのでしょう

歓談タイムというよりは、もぐもぐタイムに突入しちゃいました



そんな状況ですので、ワタシは各個撃破作戦、隙を見て個別に話しかけることにしました


まずはザックさんです

「ザックさん、さっきはお客さんを連れて来てくれて、ありがとうです!」

「(もぐもぐ)ん?」
「あぁ、ありぁ、うまいもんがあるって誘っただけだ。オレは、何もしちゃいねぇぞ?」

「いえいえ、ザックさんが最初に話しかけてくれたから、他の人たちも後に続いてくれた感じでした」
「ナイスなサクラ役、感謝感激です!」

「(もぐもぐ)ん?」
「サクラ? ってのは何だか知らねぇが、まあ、役に立ったのなら、いいってことよ」

「ハイです!」



次はカルロさん

「はじめまして、カルロさん。スキニーです!」

「(もぐもぐ)ん? ああ、よろしく。スキニーさん」
「今日は、こんなにご馳走してくれて、ありがうとうね」
「結構な負担になっているのでは?」

「いえいえ、お近づきのしるしですので、お気になさらず」
(むしろ、在庫処分を手伝ってくれて、ありがとう!)
「それよりも、お話を伺っても?」

「もちろん。私が答えられることなら」

「ありがとうです。それではですね、今気になっていることとか、改善したいこととかってあります?」

「改善・・・、そうですね~、」
「私自身のことなら、斥候としての能力をもう少し上げたいかな?」
「パーティーの即応能力向上にもつながるでしょうし」

「なるほどなるほど。斥候、探索系ですね? ありがとうです!」



次はマックスさん

「マックスさん、先ほどは、最初のお客さんになってくれて、ありがとうです!」

「(もぐもぐ)あぁ、気にしないでくれ。遅かれ早かれ、何か買っていただろうからね」
「それにしても、美味いなこれ。ねぎまだっけ?」

「ハイです。お気に入りです?」

「ああ、何本でも食べられそうだよ」
「惜しむらくは、酒がないことぐらいかな?」

「お酒は何だかトラブルを呼び込みそうなので、ちょっと敬遠です」

「そうなの? まあ残念だが仕方がないか」
「欲を言えば、ワインは欲しかったけどね」
「この辺りだと、食事にワインは付きものみたいなもんだしね」

「へぇー、そうなんですね」

「あ、これだけの食べ物を頂いておいて、文句言ってごめんね?」

「いえいえ気にせず。貴重な情報ありがとうです」
「それで、突然ですが、今気になっていることとか、改善したいこととかってあります?」

「ん? 今気になっていること? そうだねぇ・・・」
「まあ、オレはパーティーの守り役だから、防御力向上には興味があるな」

「なるほどなるほど。防御力ですね? ありがとうです!」



次はジャンさん

「ジャンさん、はじめまして。スキニーです!」

「(もぐもぐ)ん? おお、よろしく頼む」
「(もぐもぐもぐもぐ・・・)」

(食事に夢中で、会話が続かないです・・・)

「あの、突然ですけど、今気になっていることとか、改善したいこととかってあります?」

「(もぐもぐ)ん? 気になること? そうだなぁ~」
「(もぐもぐ)いかにして早く敵を倒すことぐらいであろうな」
「(もぐもぐもぐもぐ・・・)」

「あ、ありがとうです」



そして最後、レオさん

「レオさん、はじめまして。スキニーです!」

「・・・よろしく・・・」

(あ、これはアレですね。軽くコミュ障気味な? 寡黙キャラ的な?)
(こういう人は、ちょっとだけシンパシーを感じてしまいます)
(そっとしておくのが吉。必要最低限の会話で切り上げましょう)

「あの、今気になっていることとか、改善したいこととかってあります?」

「・・・世界の・・・真理」

「そ、そうですか・・・」



こんな感じで、はじめましてのインタビュー終了

ワタシが感じた駐在員各方(おのおのがた)の印象は、

駐在員のリーダーでザックさんことヨザック剣士は、大雑把だけど面倒見は良さそうな兄貴キャラ
カルロさんことカルロス弓士は、真面目な参謀キャラ
マックスさんことマクシミリアン盾士は、あまりとがった特徴がない普通キャラ(お店の最初のお客さんです!)
ジャンさんことジャンジャック闘士は、ござる、とか言い出しそうな、武人? 戦闘狂? そんなキャラ
レオさんことレオナルド魔法士は、ひとことで言うと、不思議&寡黙キャラ

そんな感じでした


ちなみに

ジェニー姐さんことジェニファーさんは、いろいろ指摘してくれる、頼れるクールビューティさん、そんな印象です



そして、ワタシとしては、どうしてもこのタイミングで聞いておきたいことがありましたので、

お食事中にちょっと失礼して、みなさんに大きな声で話しかけてみます

聞きたいこと、それは、駐在員の見回りのお仕事についてです


「みなさん、駐在員さんたちの見回りのお仕事って、どんなことしているのです?」


ザック「(もぐもぐ)ん? 見回りか? そりゃアレだ、魔物がいないか確認してるのさ」

「どんな魔物です?」

カルロ「このあたりですと、モスキーがメインになりますね」

「モスキーって、血を吸うっていう?」

マックス「そうそう、人を襲うから要注意なんだ」

「どうやって倒すのです?」

ジャン「基本は武器による打突であろうな」

「魔法は使わないんです?」

レオ「・・・魔力感知で・・・事前に悟られて・・・逃げられて・・・しまう」

「なるほど・・・」


(打突なんてワタシには無理だろうな~)
(となると、モスキーの退治はワタシには荷が重いよね~)
(やっぱり、ワタシにできるのは子モスキーの退治くらいかな~)
(魔物を倒さないと、チャージ魔力量を確保できないしな~)


ワタシの生命線、【買い物履歴】のチャージ魔力量を今後どうやって確保するか、

そんなことを考えていると、あっという間に用意した食料品はなくなってしまいました


お湯を用意するのが面倒だったので、この宴会にカップ麺は出しませんでした

それでも、バーガー類にサイドメニュー、ねぎま、焼きとうもろこしと、相当な量だったはずです


(みなさん、凄い食欲ですね~)
(普段からこんな感じだと、食費だけで大変だろうな~)
(っていうか、ザックさん。試食のときから、どんだけぇ~)


ザックさんたちパーティーのエンゲル係数を心配しつつ、

セルフ歓迎会は、あっという間に完食という名の強制終了となりました



あとは、お片付けタイム


お片付けはとっても簡単

【インベントリ】に収納してしまうだけですからね

(ゴミだろうが何だろうが、とりあえず【インベントリ】に・・・)

そう思って収納作業をしていたのですが、あるものが1つも見当たらないことに気づきました


「あれ? 空のペットボトルが1本もない?」

ザック「あぁ、あの飲みもんの入っていた器、もらっちまったよ。ダメだったか?」

「え? 別にいいのですけど、どうしてです?」

ザック「あの器、軽くて透明で、水漏れしにくそうだったからよ」
カルロ「それに多少の衝撃でも割れないのでは?」
マックス「何より、ニオイ移りしなそうだよね」
ジャン「革袋に水を入れるより、よっぽど有用であろうよ」
レオ「・・・アレは、いいモノだ」


ひとり、某大佐さん(作品によっては中将さん)の壺への思い入れ的なモノが混ざっていましたが、

どうやら彼らは、ペットボトルを今後の活動で再利用しようと考えているようです

(これはアレですね? ペットボトル無双、発動ですね?)

ん?
ペットボトル無双?
どういうこと?



そんなこともあったりして、ワタシプロデュースによるセルフ歓迎会はソッコー終了

あとはゆっくり休むだけになりました



ジェニー姐さんと地下のお部屋に戻って、寝間着のTシャツに着替えたりとか、

寝るのに必要なモノを購入したりとか、

明日の準備やらをしてから、おやすみなのでした


もちろん、ユニットハウスは【インベントリ】に回収済みです

(泥棒さんとかいるかもしれませんしね)



そして寝る間際、何とはなしに、【買い物履歴】画面を確認してみると


【買い物履歴】画面のチャージ魔力量【11582】


これはまずいです

あまりお買い物ができません

というか、お薬とかの仕入れができません


(ムムム・・・)
(今後の為にも、なんとかしてチャージ魔力量を確保せねば)
(そしてあわよくば、ワタシのレベル上げもやっちゃうぞい!)

ひとり密かに、そんな決意をするワタシでした



もちろん、寝る直前に自分のMPをチャージするのは忘れていませんですよ?

【買い物履歴】画面のチャージ魔力量【17982】

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