世界最強の賢者、勇者パーティーを追放される~いまさら帰ってこいと言われてももう遅い俺は拾ってくれた最強のお姫様と幸せに過ごす~

aoi

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賢者とお姫様、旅に出る

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 ノアさんと釣り合う地位になり、ノアさんを迎えに行く。言葉にすると簡単だが行動に移すと難しい。侯爵ぐらいにならないと無理だろう。
「元庶民の男爵が侯爵までかけあげるというのは夢があるけどそれを実際叶えようとすると中々難しいよな....」
「なんじゃ悩んでおるのぉ」
「ミレイアさんあの節はどうも」
「お主まだ根に持っておったのか。親友の結婚相手になるやも知れぬ人物を試すぐらいはいいじゃろて」
「にしても限度がありません?あれ結構本気でやってましたよね」
「実害はなかったのじゃから水に流してくれると助かるんじゃがの」
「まあいいですけどね....。俺が悩んでたのは爵位の上げ方ですよ」


「あー確かノアに釣り合う男になる!とか言ったんじゃな」
「何故それを....!?」
「今城ではお主とノアの噂で持ちきりじゃぞ?大方皇帝辺りが面白がって流したんじゃろ」
「あの会話全部アルストールの人に聞かれてたということですか」
「逆に良かったのではないか?これでノアを他の人に取られることはない」
「もしかして陛下は遊び心だけではなくそういう狙いも?」
「あいつはそこまで考えてないと思うがの。そういえば爵位の上げ方だったか」
「ええ、そうですね」
「では帝国やうちで暴れておるモンスターを片っ端から倒していけば良いのではないか?お主にはそれぐらいしかないじゃろ?」
「それが1番早いですよね....」
「なんじゃ?何か問題でもあるのか?」
「その、ノアさんも一緒に来てもらうって大丈夫だったりしますかね?」
「それはノアに聞けば良いじゃろ。ほれノア出番じゃ。因みにエルは私が預かっておくから好きにすると良いぞ」
 いつのまにか俺が気がつかない間にノアさんが俺の部屋の前にいた。


「マギ、そういうことであれば私も手伝いましょう。貴方近接戦闘出来ないでしょう」
「ええまあ。それが悩みの種でした」
「なら早く私を誘えば良かったのではないですか?」 
「いえ、ノアさんの為に爵位を上げるのにノアさんを誘ってもいいものなのかと....」
「別にいいのではないですか?私はそんなことより早くマギが私に追いついてほしいと思っていますよ」
「わかりました。今度からお誘いさせて頂きます」
 俺とノアさんは数ヶ月かけて帝国で暴れているモンスターの掃討へと向かった。
 ちなみに皇帝陛下に伝えたところニヤニヤしながら行ってくるといいと言われたので少し腹が立ったのは秘密だ。


 気候がきついところから片付けることにした俺とノアさんは砂漠に来ていた。
「ここは聖王国と帝国の間を隔てる砂漠です。サンドワームが肥大化し、人や行商を襲っているという話を聞きます。この前も教皇の息子がそれで亡くなったとか」
「それは災難でしたね。早く被害を無くす為に倒してしまいましょう」
「サンドワームは倒すのがめんどくさいんですよね。すぐ砂の中に逃げますし」
「ノアさん俺にいい考えがあります」
「いい考えですか?」
「ええ。物は試しやってみませんか」
「まあ貴方がそこまでいうならやってみましょう。私は何をすれば?」
「サンドワームが顔を出した瞬間に剣を砂に突き立ててください」
「わかりました」
 俺はノアさんの剣に属性を付与する。
【属性付与氷】
 氷というのは本来単一の属性ではなく、水属性の延長線上にある。ただ付与する場合水では氷にならない。


 巨大なサンドワームが砂漠から俺達を食おうと顔を出す。巨大なミミズみたいな見た目をしていて非常に気持ち悪い。
「ノアさん今です!」
「わかりました!」
 ノアさんが全力で地面に剣を突き立てる。
 カチンと音がして突き立てた場所を中心に砂が凍る。
「これは....?」
「属性の付与です。グリフォンの時もやりましたが剣に属性を乗せることで使用者の魔力に見合った威力の魔法攻撃が斬撃と同時に発動します」
「末恐ろしいことをしますね。貴方が敵じゃなくて本当に良かった」
「それは俺も一緒ですよ。さてさっさと倒しちゃいましょう。地面の中まで凍らせているとはいえ、この暑さです。すぐ溶けますよ」
「そうでした」
 そういいノアさんは躊躇いなく、サンドワームの頭に剣に突き刺して絶命させた。
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